パスポートの有効期限を確認!留学前に知っておくべき注意点
海外へ行く際の必須アイテムで絶対に欠かせないもの…。
それは「パスポート」です。
このコラムでは留学前にぜひ知っておくべき注意点をまとめて、ご紹介しています。
パスポートの基本情報
まずはパスポートの基本情報をザッと見ていきましょう!
申請方法と窓口
パスポートは外務省が管理、発行をしていますが、その申請は各都道府県にあるパスポートセンターで申請可能です。
県内の最寄り申請窓口を使えば良いので、わざわざ外務省に行かなくても大丈夫です。
具体的には「東京都 パスポートセンター」という感じで調べればすぐにお住まいのパスポートセンターを見つけれるはずです。
必要書類
パスポート発行の際に必要なものは、「申請書類」、「戸籍謄本(住民票)」、「パスポート用の証明写真」、「本人確認書類」の4点で、これらを各都道府県の申請窓口に持って行き申請します。
パスポートの種類(赤、紺)
実はパスポートは「赤色冊子の10年用」と「紺色冊子の5年用」があるのです。2種類の違いは有効期限になっていて、18歳未満の人は紺色冊子しか申請ができません。
一方、申請する日に18歳の場合には「赤色冊子の10年用」と「紺色冊子の5年用」のどちらかも選ぶ事ができます。
申請費用は10年パスポートの方が高くなりますが、単純に「5年パスポート費用の2倍」という差額ではありませんのでお得な費用となっています。
向こう10年で海外に行く機会が多そうであれば赤色の10年パスポートを取っておくと良いでしょう。
パスポート発行の所要時間
海外留学を控えている方への注意点として、パスポートは申請してもすぐに受け取れないという事は注意しておきましょう。
早くても1週間は申請から受け取りに掛かるので海外へ行く予定ができた方は、早め早めの準備が必要です。
また、パスポートセンター(申請窓口)の営業時間も場所によっては平日のみだったり、時間も17時までなどと意外に短いので注意しましょう。
まずは有効期限をチェック!
パスポートは上記のように10年(もしくは5年の)有効期限があります。
「そう言えばパスポートを作ったのはだいぶ前だなぁ…」という人は、まずは有効期限をチェックしていきましょう!
期限切れのパスポートを空港へ持って行っても、当然出国することはできません。(旅行当日に期限切れのパスポートを持って空港に行き、出国できないという笑い話ようなケースも実際には結構あるようです…^^;)
有効期限は、パスポートの最後のページに書いてありますが、海外留学(旅行)の場合には、必ず帰国日よりもその有効期限が長くなっていなければなりません。
パスポートの必要残存期間は国によって異なります。
下記のように渡航国によっても、入国条件が微妙に異なりますので十分注意しましょう。
渡航国 | パスポートの残存期間 |
アメリカ | 帰国時まで有効なもの |
カナダ | 現地出国予定日 + 1日以上 |
オーストラリア | 帰国時まで有効なもの |
ニュージーランド | 入国時3カ月 + 滞在日数以上 |
イギリス | 帰国時まで有効なもの |
フィリピン | 入国時6カ月 + 滞在日数以上 |
パスポートの有効期限が残っていて仮に出国できても、この残存有効期間が規定より少ないと入国ができないというケースがあるため十分注意しましょう!
有効期限が足りなければ更新
パスポートの残存期間を調べて見て、ビザ申請や入国規定に足りない場合には、すぐに更新をしましょう!
パスポートは「有効期限が1年を切っている」という状態であれば、更新申請ができます。
ただし、「古いパスポートに半年だけ残っていた期間を新しいパスポートに追加で加える」という事はできませんのでご注意ください(更新時に古いパスポートに残っている有効期限は消滅します)
ちなみに「有効期限が1年以上残っている」場合にはどうなるのでしょうか?
原則ルールとしては「有効期限が1年未満の場合には更新手続きができる」=「有効期限が1年以上の場合には更新手続きができない」という形になっています。
ただし、ビザ申請の関係などで「どうしても有効期限が長いパスポートが必要!」という場合には、窓口へ直接相談をして認められれば特例対応をしてくれるケースもあります。
この特例対応は「個別での審査&対応」となるため、実際に有効期限が1年以上残っているパスポートを申請できるかどうかは相談してみないとわかりません。
しかし、事前更新の必要のある方はまずは相談してみないと前には進めないので、早めにまずは相談だけしていくと良いでしょう。
オンライン更新もある
2023年から制度の変更があり、パスポートの更新であれば、なんとオンラインで申請できるようになっています。(有効期限が切れていたり、新規のパスポートを申請する場合には残念ながらオンラインで申請できません)
もし「有効期限が1年を切っていてパスポートの更新が必要」という方はオンライン申請を検討してみても良いと思います。
オンライン申請を利用することでパスポートセンターに2回も足を運ぶ必要もなくなりますし、センターの営業時間なども気にしなくてOKです。
そして、オンライン申請後、受取の時だけ(1回だけ)訪問すればOKとなるため非常に便利です。
オンラインでのパスポート更新手続きはマイナポータルからスマホを使ってできますので、興味のある方はぜひ確認してみましょう!
古いパスポートも窓口へ忘れずに持っていく!
「新しいパスポートを申請したから、古いパスポートはもう捨ててもいいや」と勝手にパスポートは捨てないでください!
パスポートの更新(切替申請)をする時には、古いパスポートの提出も必要だからです。
パスポートはルール上は「国の所有物」という扱いになっているため、勝手に個人で処分をすることができず、必ず返却が必要なんですね。
海外で有効期限が切れたらどうなる?
パスポートの有効期限で気になるのが「海外で有効期限が切れたらどうなる?」という点ですよね。
パスポートは「有効期限が1年を切っていたら、国内&国外問わずパスポートの更新(切替申請)ができる」というルールになっています。
そのため、海外で「有効期限がもうすぐ切れそう」となったら有効期限が切れる前に更新手続きをしましょう!
日本では「都道府県にあるパスポートセンター」が窓口でしたが、海外の場合には「海外にある日本大使館や日本領事館」が窓口となります。
・在日外国公館リスト:
https://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/index.html
→最寄りの大使館、領事館で更新手続きをしましょう。
ちなみに、海外でもパスポートの更新(切替申請)はオンラインで可能です!
海外からの場合にはマイナポータルではなく、オンライン在留届(ORRネット)を通じて申請となるので、下記ページをご確認ください。
・オンライン在留届:
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
更新した時の古いパスポートはどうする?
パスポートを更新(切替申請)した場合の古いパスポートはどうすれば良いでしょうか?
基本的には古いパスポートは窓口で返却をすれば良いのですが、オススメとしては「穴をあけてもらい、古いパスポートも受け取る」というスタイルです。
前述したようにパスポートは国の所有物のため原則返却が必要なのですが、「穴をあけてもらう=使えないように処理をする=国の返却義務は果たした」と扱われるため、穴をあけてもらう事で自分で受け取り・保管ができるようになるんですね。
ちなみに、古いパスポートも念のため自身で控えておく理由は「古いパスポートでビザを申請、取得していたけれども、入国する時には新しいパスポートに切り替わっている」という人もいるためです。
そうした場合には、入国管理官に古いパスポートと新しいパスポートを両方見せる事でスムーズに入国ができます。
パスポートの管理はとても重要
パスポートをお持ちでない方も、既にお持ちの方も、あまりパスポートについては意識していないことが多いのではないでしょうか。
パスポートにおいては有効期限の管理は非常に重要です。
有効期限があっても、残存期間が少ないと渡航できない、入国できないという事にもなりかねませんので、しっかりと事前にチェックしておきましょう!
また有効期限が切れそう、更新が必要という場合には、早めに更新をして、余裕を持った手続きができると良いですよね!