【格安留学】格安留学で気を付けたいこと!安物買いの銭失いにならないポイントを紹介
留学はしたいけど、費用は抑えたい…。
これは誰もが思うところですよね。
留学は決して安い買い物ではありません。しかし下手に費用ばかりに気を取られていると、気が付くと「留学気分の長期旅行になってる…。」なんてことも!
留学費用の一番負担になる部分は、語学学校の学費です。
特にワーホリの方にとっては、留学費用が限られている方が多く、カウンセリングをしていても「語学学校の出費は、できる限り抑えたい。」言われる方は少なくありません。
「単純に安い学校を選んで良いのでしょうか?」、「安い価格には、何か裏があるんじゃないの?」その辺の裏事情を説明して行きたいと思います。
値段が極端に安い学校には安いなりの理由がある
インターネットで語学学校の検索をすると、他の学校に比べて極端に安い授業料を提示している学校が稀にありますね。
特にキャンペーンなどではなく、他の学校の平均費用よりも半分程度など、グッと値段が下がっている場合には、一度冷静になって深呼吸です。
値段が安いには、安くできる理由があることを忘れてはいけません!
格安留学で宣伝しているとは言え、どの語学学校もボランティアで運営しているワケではありません。どこかで売り上げが上がらないと、経営が成り立ちません。
ではどこでコストダウンを行っているのか。私も色々な語学学校と長く付き合ってきましたが、良くあるのは以下のポイントです。
・建物が古い、立地が悪い、設備レベルが落ちる
・必要最低限のサービスのみを提供
全てに当てはまる学校はありませんが、何かを削らないと安くはできませんよね。「これで本当に良いのか?」という部分を考えなくてはいけません。安いと言っても語学学校の費用は月10万円以上するのですから!
安くできる理由は、自分で調べてても分からないと思うので、留学エージェントにぶっちゃけ聞いてみれば良いと思います。
知ってる限りのことは、教えてくれると思いますよ!
教師の質に注意しよう!
教師の質は、自分の英語力向上に大きく影響してくる部分です。語学学校に通う人の中で、「英語力は伸びなくても気にしない!」なんて人はいないはずです。
しっかりと英語力を身に付けるためにも、特に気をつけたいポイントです。
多くの学校で、教師は「教える勉強をしてきた人材」を雇います。
例えば、TESOLなど英語教授法をしっかりと大学などで学んできており、資格を持った人たちですね。
日本でも教員になるには教員免許が必要です。例えば外国人に「日本語を教えて!」と言われた場合、日本語ネイティブである我々でも正しい日本語は教えられないのです。
例えば、、、
・「これ」 と 「あれ」 はどうやって使い分ける?
・尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いは?
このような質問されて、すぐに答えられる人はいますか?
普通は、言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。
日本語と英語は異なりますが、教師は色々な質問にも論理的に明快に答えられる教育を積んで、「教える能力」が備わっていることが必要です。
格安で授業を提供している語学学校の場合、教師をアルバイトなどで補ってコストダウンを行っているケースがあります。「そんなこと本当にあるの?」と思うかもしれませんが、実際にあるのです。
ワーキングホリデーで滞在しているオーストラリア人や、現地に住んでいるアメリカ人など、教師資格は持っていないけれど、「ただのネイティブスピーカー」を教師として雇っているということです。
教師は、「ただのネイティブスピーカー」ではいけませんし、ただのネイティブスピーカーでは正確に教える技術は持っていません。
当然ですが、こうした人材を活用すれば、正社員の有資格の教師を雇うよりも費用を抑えることができます。ただのネイティブスピーカーは、正確に英語を理解しているワケでは無いのです。我々が正確に日本語を外国人に教えられないのと同じで。
実際の授業では、論理的に文法や英語の構造などを教えるよりも、会話クラブのような、フリートークの延長線上の授業が多くなります。
教師と生徒が好きな話題でおしゃべりをする内容で、英語力の向上というよりも、楽しくおしゃべりすることを目的として授業を進めます。
日本人は会話が苦手なので、「会話中心の授業で良かった!」と勘違いしてしまう方もいます…。
授業中に自分が誤った文法や単語を使っていても、指摘してもらえないことがあったり、踏み込んで質問したい内容に的確な回答がもらえなかったりするケースが出てきます。
楽しく英語に触れられるかもしれませんが、「英語力を真剣に伸ばしたい!」という方にはあまり向かない環境と言えますね。
しっかりとした資格を持った教師を雇うには、ある程度のコストがかかることを頭の隅に入れておくと良いですね!
ロケーションと施設面の違いに注意!
次に気をつけたいのは施設面です。家を探す時と同様に、駅から近い、町の中心部に立地していると家賃は高くなりますよね。
逆に少し駅から離れる立地であれば、その分コストを抑えることができます。
特に注意したいのは、学校キャンパスが「危ないエリア」の近くでないかどうか。
現地の人なら知っている「ちょっと気をつけたい地域」と言うのは、どの国でもあります。
危ないエリアでなくても、少し足を延ばせばアクセスできるような立地は「家賃が安い = 学費も安い」いですが、気付かずにそのエリアに足を踏むリスクがあります。
建物や施設レベルも一つのポイントになります。
特に学生寮滞在を希望する場合は、要チェックです!学生寮は長い時間を過ごすことになる場所なので、自分の許容範囲のレベル以下だとストレスが溜まり、勉強にも集中できなくなってしまいます。
教室や学校の建物自体が古いというのはあまり気にならないと言う方もいますが、学生寮は別物として考えた方が良いです。自分が滞在するお部屋や施設が古いと、ストレスに感じてしまう方は意外と多くいます。
人によって我慢できるラインと言うのは、大きく違います。「古いからダメ!」ではありません。「どの程度なら自分は受容できるか?」をポイントにしてみましょう!
学校のサービス内容に注意!
実際に語学学校に入学したら、サービスや内容がビックリするほどシンプル!自分で安い学校を選んだのであれば、当然サービスの質も落ちるものだと理解した方が良いです。
私がサポートしてきた留学生から「困って相談に行ったのに、事務的な案内だけであしらわれた…。」といった感想は、これまでたくさん聞いてきました。
それが、その学校のサービスの基準です。
「サービスは無料」や「サービスは当然」と思っているのは、日本人の良くないところかも知れません。
日本では高くても安くても、最低限のサービスを提供しないといけない社会風土がありますが、海外は全く異なります。
サービスも値段に含まれることを知っておきましょう!
それ以外には、以下のような事例もありました。
・先生が遅れて授業に来る。
・希望の選択授業が、生徒数が集まらずに開講されない。
広告や目玉商品を紹介する際に、特徴的な部分を強調して伝えるというのは、ごくごく当たり前の方法ですよね。
格安留学であれば、どれだけ安いかの「格安」という部分を強調して紹介をするのは、ビジネスとして当然です。
自分が必要なサポートや授業内容は何かをしっかり把握しておかないと、「格安」という部分だけに気を取られて、後で後悔してしまうことがあるのです。
良くあるパターンの1つですが、語学学校で直接申込みをすると、学校スタッフが留学エージェントのように留学手続きを全て手伝ってくれると思い込んでる方がいます。
実際に手続き開始すると、、、
「ビザや航空券など、その他の手続は自分でやってね。」
「渡航準備について質問頂いても、お答えできません。」
このようなケースは、実に良くあるパターンなのです。ビザなどのアドバイスも欲しい場合には、途方に暮れて、後から相談に来られます。
結果、余計な金額を支払って、足りないサービスを留学エージェントに依頼するなんてことになり兼ねません。
また、「授業は午前だけで、午後はインターンシップとして無給でお仕事」といったコースを開講する学校もあります。
格安という言葉に気を取られ、仕事も忙しくて勉強がはかどらず、思っていた英語力を身に着けられず帰国する方もいます。
自分はどの程度英語を伸ばしたいのか、どこまでのサポートが必要なのか、しっかりと整理しましょう。そして、自分の留学目標と、そのために何が必要かを理解した上で、具体的なプランを組みましょう!
語学学校の費用は極力削るべきではない
格安留学が決して悪いということではありません。自分の希望と目的に合えば、価格の安い学校をうまく利用していけば良いと思います。
ただし、安い理由をきちんと見極められないと厳しい結果が待っているのも事実です。
まだぼんやりとしか自分の希望や目的・目標が定まっていない段階で、「格安」という魅力的な言葉だけに左右されてしまうことには、十分に気をつけないといけません。
特にワーホリビザで渡航される方は、アルバイトで生活費も稼げます。学費はあまり削らないで、アルバイトで生活資金を補う発想を持ちましょう!
留学と一概にいっても、人によって予算も目標も大きく異なります。自分の大切なお金と時間を使っていく留学です。
自分に必要なものは何か、自分は何がやりたいのかは、自分自身にしか分かりません。
迷った時には留学エージェントに相談しましょう。