日本人スタッフ在籍のメリットとデメリット!留学先での安心とリスク
初めての留学、見知らぬ土地での海外生活…。やっぱり不安ですよね?
そんな時に重要な存在となるのが語学学校のスタッフです。
留学(ワーホリ)中には、以下のような悩みごとは必ず出てきます。
・語学力の伸び悩み。(勉強の仕方が分からない。)
・学校生活での相談。
そんな時、語学学校に日本人スタッフがいれば、日本語で悩みを打ち明けたり、学校生活の様々な相談ができたりするので安心です。
例えば、英語ができなくて困っている時に、外国人スタッフに英語で「英語が伸びないんです…。」と説明することは矛盾してますよね。
…とは言え、全ての語学学校に日本人スタッフが駐在しているわけではありません。自分の英語力と海外経験によって、日本人スタッフの必要性が決まってきます。
日本人スタッフはどんな仕事をしているのか?
語学学校の日本人スタッフは、学校内の学生サポートだけでなく、留学エージェントや日本の高校・大学への営業、留学フェアなどのイベント参加など営業活動も行っています。
日本人スタッフは、これまで何十、何百人という留学生をサポート、アドバイスをしています。そして、学校側も面倒見の良い人材を採用しているはずです。
授業に関する相談だけではなく、その国の生活や、学校のシステム、ホストファミリーや寮の事情なども詳しく相談ができ、生徒1人1人に必要なサポートを提供しています。
しかし、日本人スタッフに相談しても、すぐに解決ができないこともあります。例えば、「英語力が伸びない…。」と相談したからといって、すぐ英語力は伸びることはありませんよね。
それでも気持ちが晴れたり、前向きになれたり、不安や悩みが減ったり、すぐ問題解決ができれば、結果として勉強に集中でき、留学の成果もより大きくなるはずです!
日本人スタッフが在籍しているメリットを紹介してきましたが、一方で日本人スタッフがいることによるデメリットもあります。
それは、語学学校内の日本人留学生が多くなること!
日本人スタッフが在籍していることで、安心感を求めて入学して来る留学生が多くなるので、この理由は誰でも分かりますよね!
日本人留学生が少ない環境を希望するなら、日本人スタッフが在籍していない学校を選ぶのが手っ取り早い方法になります。しかし、日本語でのサポート体制は無くなります。
自分にとって日本人スタッフが必要なのかどうか、下記の4項目をしっかり考慮して決めていきましょう。
2) 入学当日のオリエンテーション
3) 留学初期のステージ
4) 留学開始後しばらく経過した後
入学前のサポート体制
入学前に日本人スタッフがいると助かる場面は、「学校の情報が知りたい時」と「空港のピックアップ」の2つです。
学校の情報が知りたい時
ホームページやパンフレットでは分からない学校の雰囲気や情報を知りたい!
ホームページやパンフレットには記載されていない「生の情報」は、主に留学エージェントのカウンセラーから聞くことができます。出発前に学校の情報を知っていれば、留学への不安は解消されますよね。
しかし、自分だけで学校リサーチする場合は、学校に直接、個人的に電話やメールで尋ねる必要があります。
この時、日本語を理解できる相手であれば、スムーズに質問して回答を得られます。しかし、相手が日本語を理解できない相手であれば、聞きたいことを聞けず、知りたい情報を得られません。
留学エージェントのカウンセラーはその学校の悪い所も教えてくれますが、学校の担当者は自分の学校の悪い所は教えてくれませんので、その部分は注意が必要です。
当然、学校スタッフは自分の学校に入学して貰うために質問に答えているので、自分の学校の弱点は包み隠して、良い部分を最大限アピールしてくるものです。
その学校の情報を客観的な立場から知りたいのであれば、第三者である留学エージェントに聞いた方が良いと言えます。
空港のピックアップ時のサポート
現地の空港に到着した時、寮やホームステイ先、または市内まで送迎してくれます。空港から目的地まで送迎スタッフや他の留学生と移動します。留学未経験で英語がまだ喋れない場合、車内で会話をすることができず、移動中も不安に思うことでしょう。
こんな時、送迎スタッフが日本人であれば、「飛行機は快適でしたか?」とか「心配しなく大丈夫ですよ。」と言った日本語で会話することで不安も和らぐでしょう。
ちなみに、欧米圏の語学学校では、日本人スタッフが空港ピックアップに来ることはほぼありません。一方、フィリピン留学に関しては、殆どの語学学校で日本人スタッフがピックアップに来てくれます。
※多くの語学学校は空港までの現地の送迎業者を雇っている場合が多く、送迎業者の中の日本人割合は非常に少ないのが現状です。
入学当日のオリエンテーション
入学当日に日本人スタッフがいると助かる場面は、オリエンテーションです。
入学当日のオリエンテーションでは、学校スタッフから学校や寮の施設についての案内や説明を受けます。学校によっては、放課後の過ごし方や安全対策などのアドバイスがあります。
フィリピン留学の場合は、スタッフと一緒に学校周辺のスーパーやショッピングモールへ行き、日用品の買出しの仕方を教えてもらいます。人によっては、この時に日本人スタッフにサポートして貰って、現地の携帯電話の購入もできます。
英語力初心者にとっては、これらの説明が全て英語で行われることを考えると、ハードルが高いと言わざるを得ません。
学校に日本人スタッフがいれば、入学テストの説明やオリエンテーションを日本語で受けることができます。入学初日から間違った理解をすることもなく、安心して学校生活をスタートすることができるでしょう。
特にクラスを決める重要な入学テストや、これから生活していく環境やルールに関しては、英語で説明されるより、日本語で説明を受けてしっかりと理解しておきたいですよね。
しかし、仮に英語での説明を理解できなくても、話してる内容の殆どは常識的な内容だったりします。日本人スタッフがいない学校だと、多少の心細さはあるでしょうが、しっかり理解できなかったとしてもそこまで心配する必要性は無かったりもします。(時間が経てばそのように思う方が多い。)
留学初期のステージ
留学初期に日本人スタッフがいると助かる場面は、「新たな環境や学校生活に不安を抱いた時」と「ホームステイ先や学生寮で生活に悩みがある時」の2つです。
新たな環境や学校生活に不安を抱いた時
留学生活を開始して、不安を抱く学生が最も多くなる時期が、入学してからの1~2週間だったりします。
その多くは、「新しい環境での生活に慣れない。」や「レッスンについていけない。」など、悩みの原因は人それぞれです。
慣れ親しんだ日本とは全く異なる環境で語学学習をするのですから、精神的にしんどくなるのは当然です。
どの国に留学するにしろ、多くの学生が慣れない環境での生活に不安や戸惑いを感じています。そして、日本人スタッフも元々は自分も留学生として同じ経験をしてきているので、そんな留学生の気持ちをよく理解しています。
困っている時は悩みや話を聞いてもらえるだけでもリラックスできるものですし、経験豊かなスタッフであれば的確なアドバイスやサポートもしてくれます。
ホームステイ先や学生寮で生活に悩みがある時
留学中はホームステイや学生寮に宿泊することが一般的です。
ホームステイでは、ホストファミリーと共に生活し、食事はホームステイ先の家族が提供してくれますが、分かりやすく言えば”他人の家に居候する”ことになります。
学生寮では言葉の通じない外国人留学生と、お部屋やリビング等を共有して過ごすことになります。
宿泊先は1日の多くの時間を過ごす場所なので、文化の違いを感じ、精神的に辛くなる学生は少なくありません。
欧米圏の食事は、マッシュポテトと肉だけ、もしくは冷凍食品だけといった日本に比べると非常に質素な食事が多いのが特徴です。
ホストファミリーの対応が非常識的な場合は、学校スタッフに相談することで学校からホストファミリーへ連絡が行き、改善される場合があります。
ホストファミリーも語学学校と提携して留学生を受け入れており、ホストファミリーの評判が悪くなれば、今後新たな留学生を受け入れることができなくなるためです。
一方、学生寮では、他の留学生とルームシェアすることが一般的です。ルームメイトは日本人の可能性もあれば、他の国からの留学生の可能性もあります。
国が違えば、生活習慣も異なるため日常生活の中に違和感を抱く場面が多くあり、それがストレスに感じる方もいます。
学生寮の部屋を変更したい場合や、ルームメイトとうまくいかない場合には学校スタッフに相談することで、寮の空き部屋への移動を手配してくれたり、ルームメイトとの間を取り持ってくれたりします。
留学して間もない時、こうしたトラブルが発生した場合に、その事象を英語で説明できるかどうかがカギを握ります。
日本人スタッフがいれば、自分の意志は100%伝えられます。一方、日本人スタッフがいなければ、その事象をどれだけ正確に伝えられるかどうかは、自分の英語力次第に掛かっています。
学校の授業が終わってから、自由な時間を過ごすホームステイや学生寮では、しっかりリラックスしたいところです。
トラブルは予期せぬところから起きるので、留学する前に予測不可能です。トラブルが起きた場合を想定して、日本人スタッフの有無を検討した方が良いでしょう。
留学開始後しばらく経過した後
留学中期に日本人スタッフがいると助かる場面は、「アルバイトやシェハウスの情報を集めたい時」、「2カ国目の留学や帰国後の相談をしたい時」、「語学力がアップせず悩んでいる時」の3つになります。
アルバイトやシェアハウスの情報を集めたい時
欧米圏で働く場合には、まずアルバイト求人やインターンシップを探します。日本語と英語両方の履歴書を準備して、採用面接に合格する必要があります。
面接や履歴書は日本とはスタイルが異なるので、希望する職場で働くためには面接や履歴書についてしっかりと理解・準備しておく必要があります。
日本人スタッフに相談することで、アルバイトの探し方や現地採用システムをスムーズに理解することができるでしょう。
また、新たなシェアハウスに引っ越したい場合も日本人スタッフに相談することで、物件の探し方や現地の不動産の情報を集めることもできます。
アルバイトやシェアハウス情報は友だち同士の情報交換で、ある程度の情報をゲットできる部分もあります。ですが、現地に長く住んでいる日本人スタッフの方がより濃い情報を教えてくれる場合があります。
日本人スタッフが在籍していない学校では、こうした現地情報のアドバイスが無いワケではありません。全て英語でのアドバイスとなるので、それで対応できそうかどうかを判断してみましょう。
2カ国目の留学や帰国後の相談をしたい時
留学・ワーホリが終わったら、帰国後の就職活動があります。また、1つの国だけでなく、さらに別の国へ留学して、更に語学力アップを考える方もいます。一部の方は、語学学習だけでなく進学を考える方もいます。
語学学校卒業後の進路はさまざまですが、学校スタッフは多くの学生を見て来ていますので、どの進路が最適なのかアドバイスしてくれるはずです。
帰国後の就職活動については専門外ですが、さらなる語学力アップや専門学校や大学への進学については皆さんの現状の英語力も把握しているので、きっといろいろな情報を提供してくれるでしょう。
日本人スタッフが在籍していれば、帰国後の就活事情なども日本人向けのアドバイスをしてくれます。
しかし、日本人スタッフがいなければ、そうしたアドバイスは期待できません。外国人スタッフでは日本の就職事情は当然知らないため、アドバイスは限定的な情報にならざるを得ません。
日本人同士だからこそ、密なアドバイスができる部分もあるのです。
語学力がアップせず悩んでいる時
学校生活にある程度慣れてくると、語学スキルに関して「伸び悩み」や「中だるみ」といった現象も見られるようになります。
我々、留学エージェントも皆さんから同じ相談を頂きますが、留学開始後数カ月するといかのような相談をされる方がいます。
・このまま勉強していても、スキルアップできるか心配。
・なんだか勉強に集中できない。
・モチベーションがあがらない。
誰もが留学開始後、順風満帆なワケではありません。伸びている実感が得られる時は、勉強意欲も自然と湧いてきます。現地生活に慣れ時間が経過するにつれて、英語力アップした実感が無いと、不安で勉強に身が入らなくなってしまう方もいます。
このような悩みも日本人スタッフに相談することができます。日本人スタッフも過去に自分自身が伸び悩みの時期を経験している可能性もあるでしょう。当然、同じ質問は過去に何度も受けています。
伸び悩みの時期の勉強の仕方やモチベーションの引き出し方など、学校スタッフとしてではなく、英語を学ぶ1人の先輩留学生としてのアドバイスを聞くことができるはずです。
留学初心者には日本人スタッフ在籍校の方が良い
留学に関する悩みや不安は人それぞれです。多くの留学生の悩みや不安の殆どを、日本人スタッフはアドバイスしてきた経験があります。
語学学校に日本人スタッフがいることで、日本語で説明をしてくれたり、相談に乗ってくれたりするのが最大のメリットです。また、同じ日本人だからこそ、親近感を持ってアドバイスを聞ける部分もあるでしょう。
以上、日本人スタッフがいた方が安心できるメリットはたくさん紹介してきました。一方、日本人留学生が増えるデメリットがあることは、上記で既に触れた通りです。
日本人スタッフがいる学校は、留学初心者にとっては安心感があるため、日本人留学生の数が多くなるのは当然です!
日本人留学生の数が少ない環境の方が、当然英語に触れる機会が増えます。留学初心者や英語初心者の日本人留学生もグっと少なくなり、ワンランク高い英語環境になります。
英語力が中級レベル以上の方は、敢えて日本人スタッフが不在の学校を選んで、より英語環境が強い環境の語学学校の選んだ方が良い場合もあります。
日本人スタッフが在籍している学校が、イコール良い学校とも言えません。自分自信の英語力や海外経験によって、選ぶタイプの学校が変わってくることを知っておきましょう。
「正直、どちらが良いのか迷っている…。」と言う方は、留学エージェントにご相談頂くのが良いと思います。