【留学初心者必見】ホームステイと寮、どっちが英語上達に効果的?
海外留学(ワーホリ)での心配事の一つとして、滞在方法があります。
一昔前であれば、海外留学の滞在先と言えばホームステイが鉄板でした。
しかし、現在では必ずしもホームステイだけとは限りません。
この記事を読んでいるあなたも「ホームステイと学生寮のどっちが良いのだろう?」と悩んでいるかと思います(笑)
そこで、このコラムではホームステイと寮の2つを比べて、いったいどっちが語学習得に有利になるのか解説したいと思います!
ホームステイと学生寮の主な違い
まずはホームステイと学生寮の違いを整理していきましょう。
ホームステイとは?
学校もしくは専門の斡旋業者に委託された一般家庭が留学生を受け入れ、その家で家族と生活を共にします。
一般的に朝夕の食事が提供されます。
ホストファミリーは夫婦2人、老夫婦、子供のいる家庭、単身者と様々で、人種もその国のネイティブとは限らず移民してきた家族の場合もあります。
学生寮とは?
語学学校が独自でまとまった数の物件を借り上げて、その物件を学生寮として運営しているものを指します。
イメージとしては学校がオーナーのシェアハウスですね。
または、学校が外部の宿泊施設と提携し、それを学生寮として提供する場合も最近では増えて来ました。
こうした後者のケースが増えて来た理由は、前者(学校オーナーのシェアハウス)は学校側での管理がかなり大変なためです。
学校のメイン業務はやはり授業の運営と提供ですので、多くの学校が「やっぱり片手間で寮を運営するのは大変だなぁ…」、「面倒な寮管理なんかするよりも、授業の運営に全力投球したい」と感じるんですね(笑)
また、こうした学生寮については、基本的にキッチンやトイレ、シャワーが共同利用で、部屋には机とベッドとクローゼットが揃っている形式が多くなります。
また、学生寮の運営スタイルによっては、他の学校の生徒や一般の長期滞在者も施設に混在している場合もあったりします。
ホームステイと学生寮の語学習得における特徴
ホームステイと学生寮では、英語環境に差があります。
なぜなら学生寮は学生しか住んでいないので、ネイティブを含めた英語上級者がその学生寮にいるかどうかは住んでみないと分からないためです。
基本的に寮に滞在している人は自分と同じ立場の留学生ですので、気兼ねなく話せる「話し相手」です。
しかし、発音を直してくれたり、表現の間違いを指摘してくれたりといったことはまずありません。
一方、ホームステイであれば、現地で何年も住んでいるネイティブですので英語が堪能で、発音や表現についても日常会話を通して学べる所も多かったりします。
ホームステイと学生寮の主な特徴
ホームステイのメリット
・英語で現地人と交流できる
・日常生活の英語力が身につく
・現地特有の言い回しや表現も知れる
ホームステイのデメリット
・ホストによっては家にいる間、常に話しかけられる(1人で机に向かう時間が少なくなる)
・ホストによっては全然話しかけてくれないファミリーもある
・移民系のファミリーの場合、英語の発音が鈍っている場合がある
・ホストファミリーを自分で選ぶことができない(学校側がマッチングするため)
・生活環境や性格の相性が合わない場合がある
学生寮のメリット
・留学生同士で刺激し合える
・気軽に会話ができる
・他人の家庭ではないためルールやストレスが少ない
学生寮のデメリット
・基本的に自分と同じような英語力
・誘惑が多く、勉強時間が取りづらい
・新たな表現や言い回しを得る機会が少ない
・間違った表現や発音を吸収してしまう場合もある
・部屋数が限られているため渡航日が近いと空いていない
上記のように、語学学習面において言えば、ホームステイの方がメリットがあり、有利と言えるでしょう。
なぜならホームステイファミリーは、その国のネイティブもしくは永住権を取得した長く生活している移住者だからです。
ホームステイで日常生活を送りながら、長く住んでいるからこそその土地のイベントやレストラン、観光スポットなどについてもいろいろ教えて貰ったり、学べる事も多かったりします。
また、その国ならではの言い回しや表現方法が会話の中で出てきますので、日常シーンからも言葉を学ぶ機会が多いのがホームステイなのです。
一方、学生寮に滞在する人の多くは、基本的に海外からの一時滞在者(留学生)となります。
もちろん大学付属の寮などであれば英語力が高い留学生やネイティブもいますが、語学学校の寮だとお互いが片言の英語だったり、英単語でやりとりをするケースが多くなります。
会話も長く続くことはなく、会話相手としてや役不足だったり、英語力向上という面では物足りない環境と感じるかも知れません。
また学生寮には若い学生が多く滞在します。
学生が集まると、放課後は遊びに出かけ、週末はパーティーを開催するなど楽しみが多くなります。
付き合いの頻度にもよりますが、誘惑が多くなる傾向が強く、十分な学習時間を確保できないケースもあったりします。
それから学生寮は団体生活の一種になりますので、最初は友人を作りたいという気持ちも手伝って、英語学習よりも友達との交流を優先する方も多かったりします。
そのため、短期留学の方だと「まずは友達を作ろう!」と意気込んでいたら、あっと言う間に時間が過ぎて「英語を学びにきたはずが遊んで帰ってきた」という印象になる方もいらっしゃいます(笑)
ホームステイではインプットもアウトプットもできる
前述のとおり、ホームステイ先ではホストファミリーとの会話そのものが英語力向上に繋がります。
また、語学学校で習った表現や単語をステイ先に帰って、早速使ってみるということもできるでしょう。
語学学校で学んだ内容をホームステイ先で少し意識するだけで、自然と復習をすることができます。
授業中は受け身で授業を聞いている時間が多く、会話の実践する場が少ないのが現状です。
そのため、会話する機会を増やすという意味で、ホームステイは優れています。
実際の生活で同じ言葉を使ってみることで、頭の中にその表現が定着します。
また、その言葉が誤ったシチュエーションで使われていれば、ホストファミリーが指摘してくれるでしょう。
また、留学生との会話を楽しみにしているホストファミリーに出会えた場合は、家にいる間ずっと話し相手になってくれるケースもあります。
稀に「ホストファミリーがずっとしゃべりかけてくるから、家で勉強する時間がないよ!」と思う方もいらっしゃいます。
ただ、それは贅沢な悩みだったりします(笑)
もしホストファミリーの方から積極的に会話して来てくれるなら、たくさん会話をして色々な表現を学べると良いですね!
もちろんアウトプット(話す)だけでは英語は上達しません。
英語力を伸ばすためには、話しているだけではダメで、文法や単語を頭の中にインプットしていく作業が必要です。
机に向かって静かに学習したい時は、授業が終わった後の放課後に自習室や図書館で十分に学習を済ませてから帰宅すれば良いのです!
学生寮では勉強がはかどらない?
学生寮には若い留学生が多く集まり、年齢や立場も自分と近いため気が合い、楽しく交流がしやすい環境です。
しかし、それは逆を返すと楽しすぎて放課後にも遊びに出かけ、週末はパーティーなどで忙しく勉強する時間が減ってしまうという事にもなりかねません。
もちろん「学生寮=ついつい遊んでしまう=一切勉強をする時間が取れない」というわけではありませんので、工夫でカバーすることは可能です!
例えば学校の自習室や近くの図書館などを利用すれば、そこで静かに学習することはできますし、寮外でしっかり勉強できたら、あとは帰ったら完全リラックスするだけとメリハリのある生活をする事も送れます。
また、同じ学生寮内で真面目に勉強したがっている留学生を探して、一緒に勉強しよう!と声を掛けたりすることもできるでしょう。
それから、学生寮は相部屋のケースが多く、同じ部屋の留学生がどんな人かで留学生活もガラッと変わります。
例えば、もし毎日のように頻繁に遊びに誘ってくれる留学生が相部屋であれば、勉強はちょっとしにくいかもしれません。
もちろん国際交流、友達作りという意味ではすごく良い環境ですよね!
でも、もし留学の目標が「国際交流や友達作り」の他に別にある場合には、周囲の友達に流されることなく、きちんと「英語を学びにきている」という意識を維持して、生活する必要が出てきます。
もし自分の性格を自己分析して、「自分は流される傾向があるかなぁ、できれば勉強メインで滞在したいな」と感じる場合には、学生寮よりもホームステイが良いかもしれませんね。
最初のひと月はホームステイがオススメ!
ホームステイのように現地の方々と生活を共にし、現地の生活体験と文化を学ぶことは大きな価値に繋がります。
また、英語環境を重視するならば、留学生活のスタートはホームステイが最適です。
ただし、ホームステイにはホストファミリーと留学生の相性という問題は出てきますので、最初から長期の申込はしないで、まずは1ヶ月(4週間)が良いでしょう。
その上で、もしファミリーとの相性が合えば延長すれば良いのです。
ちなみに、ホームステイを経験された方の中には、ホストファミリーとフィーリングがものすごく合って、1年間同じ家でステイしたという方もいらっしゃいます。
→上記コラムもぜひご参考下さい!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回こちらのコラムではホームステイと寮についての解説をしましたが、実は時代によって滞在先の環境も日々変化していたりします。
例えば海外留学での最初の滞在先としては2000年くらいまではホームステイがかなり一般的でした。
しかし、2010年くらいから完全寮制のフィリピン留学が大きく盛り上がり、ホームステイの利用者数は少しずつ減り始めます。
特に、ホームステイの利用状況で大きな影響があったのが2020年のコロナショックでした。
この時はホームステイの利用者数だけではなく、登録しているファミリーも大幅に減りました。
なぜなら、これまで留学生を受け入れていた高齢のファミリーなどが「海外からやってくる留学生からコロナウイルスの感染するかも…」と感じるようになったためです。
特に高齢のファミリーさんだと感染リスクが大きくなるので、「私たちももう高齢なので、これを機にホームステイファミリーをするのをやめますね」というケースが相次いだんですね。
そして、ホームステイの登録ファミリーが大幅に減ってしまうと、次は学校の方でも「留学生を受け入れるファミリーさんの数が足りないぞ!」、「学校近くのファミリーさんも減ってしまったので、より遠くのファミリーさんをどんどん開拓しないといけないぞ!」という状況になります。
そうすると結果として学校とホームステイファミリーの距離が伸び、通学時間が長くなりますので「ホームステイは遠くて通いにくい」というイメージが今では少しずつ強くなっているように感じます。
また世界的な傾向として下記のような部分も、時代の流れとしてそもそものホームステイの利用者数にも影響が出ているのかな?と個人的に思います。
・家族団らんよりも個人の時間を重視したい人が増えた
・個人のプライバシーをより重視したい人が増えた
・欧米でも共働きの家庭も増え、家族団らんの時間も減っている
海外留学での最初の滞在先選びはすごく重要ですので、もし学校だけではなく滞在先についても迷われている方はぜひ留学ドットコムの公式LINEからお気軽にご相談下さい!