ワーホリ経験が就活の武器に!ガクチカとして使う秘訣
「学生時代頑張ったこと・力を入れたこと」の略称であるガクチカ。
大学生の方が就活時に企業から一番聞かれる質問ですね。
このコラムでは1年のワーキングホリデーがガクチカになり得るのか、もしガクチカとしてアピールするにはどんな事に気をつけるべきかを解説します。
大学生の方は必見ですのでぜひ最後まで読んでみてください!
事実、大学生で休学ワーホリする方は多い
一つの国で一生に一度しか行くことができないワーキングホリデー。
年齢制限もありますし、ワーホリするなら基本的に早い時期に越したことはありません。
そして、なにより社会人になってからワーキングホリデーをしようと思うと、仕事を辞めないといけませんので下記のようにハードルが高いです。
・職場や仕事内容にもある程度慣れた状態での退職
・帰国時は再度就活が必要
・今の仕事より条件が良い仕事に就けるかどうかも分からない
そのため、最近では大学を1年間休学して大学生の時にワーキングホリデーへ行くケースが非常に増えています。
そうした時に皆さんが共通して気になるのは…そう、「帰国後の就職活動」です。
・1年も大学を休学したら、就活にマイナスにならないだろうか?
・1年のワーキングホリデー経験が、就活でアピールできる経験になるのだろうか?
…と疑問は尽きませんよね?
実際、企業側が大学生のワーキングホリデー経験をマイナス評価として捉えるのか、プラス評価として捉えるのかというのは、結論から言えば「YES」でもあり、「NO」でもあります。
それでは、帰国後の就活を見据えてどのようなことを意識しながらワーキングホリデー生活をすればいいのでしょうか?
また、どのような留学プランを組むべきなのかというのを具体的に見ていきましょう!
プラス評価とするためには「英語力証明」が必須
まず、ワーキングホリデーは海外留学の1つの方法です。
そもそもワーキングホリデービザは、ホリデー(余暇)を楽しむためのビザだから、「勉強することがメインではない!」と言われる方もいます。
実際、多くの国ではワーホリビザで語学学校に通える期間は4カ月や6カ月など制限されているケースが多いです。
しかしながら、海外に1年近く行ってきたのであれば、周囲からは「あなたは英語ができる人ですよね?」といった目線で見られます。
つまり、就活でも「あなたは、1年のワーキングホリデーをされているので当然英語はできるようになって帰国してきたんですよね?」という事が明確に期待されるという事です。
もしあなたがワーキングホリデーをガクチカとしてアピールしたいのであれば、まず真っ先に「あなたの英語力」がワーホリの成果として見られることを頭に入れておきましょう!
そのために絶対的に必要なのは、TOEICのスコアです。
履歴書にワーホリ経験がある、1年の海外経験があると書いておきながら、TOEICのスコアが書いてない人は論外となります。
もちろんTOEIC英検やTOEFL、ILETS、ケンブリッジ検定など別の語学試験のスコアでも大丈夫ですが、日本で誰にでも分かりやすく就活に一番使いやすい英語力証明資格はTOEICとなります。
例えば、もしあなたが企業の面接担当だったらAさん、Bさんどちらを評価するでしょうか?
実際、海外でものすごく考え方が変わったり、素敵な出会いがあったりなど、英語力のスコアには出ない貴重な経験も数多くあります。
しかし、そうした出会いや経験を就活でアピールするのはあまりにも抽象的すぎます。
また、事実企業側もそれをビジネス面や採用で評価をするのは難しいのです。
逆に、「私は1年に海外に滞在していて英語力がこれくらい上がりました。今はこうした英語力になっています」というアピールは非常に具体的ですよね?
こうしたアピールは企業側も断然評価がしやすいのです。
実は、海外経験があると履歴書でアピールしておきながら、英語力を証明するスコアがないという人は、意外にも結構な数の人がいたりします。
残念ながら、そういった方は企業のマイナス評価から就活をスタートしなければいけません。
そうなると、帰国後はハンデを背負った状態の就活でかなり苦労をする事となるのです…。
ワーキングホリデーであれ語学留学であれ、長期で海外滞在したのであれば、TOEICのスコア取得は必ずセットだと肝に銘じておきましょう!
どの程度の英語力証明が求められるのか?
就活前に闇雲にTOEICを受験して、とりあえずスコアを書いておけば良いというものではありません!
実際、1年間海外生活してきたなら、それ相応の実力をしっかり示さないと評価には値しません。
「出発前にTOEIC400点でしたが帰国後に800点を取得しました!」
理想としては、このくらいのインパクトが欲しいところです。
ちなみに、下記のように海外滞在が「半年以上1年未満」のTOEIC平均点が661点というデータがあります。
つまり、目安としてはこの平均点(661点)よりも低いスコアはアピールにはならないと言うことを意味します。
例えば、もし1年のワーキングホリデーをした方がTOEICスコア「500点代」や「600点前半」を記載していたら、それは平均よりも下のスコアとなります。
企業側から、こう思われても仕方ありません。
せっかく休学費用を支払って休学してワーキングホリデーに行ったのに、それがマイナス評価&ネガティブに捉えられてしまったらすごく辛いですよね?
また、平均点が661点ですから、700点台だと少しインパクトが弱いと言えます。
1年間海外で過ごしていたのであれば、最低でもTOEIC700点は取得しておきたいところです。
ただ、上記で紹介した通り、平均点が661点ですので、「700点前後くらいだとマイナス評価にはならない」というレベルです。
もしあなたが帰国時に英語力をしっかりアピールするためには、中途半端なスコアではなく、TOEIC800のようなインパクトのあるスコアがものすごく効果的なのです。
海外に住むだけでは英語力はアップしない
これからワーホリする方にぜひ知っておいていただきたい事があります。
それは、ただ1年間海外に「住むだけ」では英語初心者の方がTOEIC700点オーバーを取得するのは至難の業という現実です。
もし、ただ海外に住むだけでTOEIC700点オーバーを簡単に取れるのであれば、データの平均点はもっと高くなっているはずです。
それに、そもそも企業がそんなに簡単に取れるスコアを評価とするはずがありませんよね?
当然と言えば当然なのですが、しっかりとしたTOEICスコアを取得するには、しっかりとした勉強がどうしても必要になります。
時の流れに身を任せてただなんとなく海外生活しているだけでは、TOEIC700オーバーの取得はほぼ無理であることは出発前から理解しておきましょう!
ワーキングホリデーでは、指定の期間内で現地の語学学校に通うことができます。
語学学校に通える具体的な期間は以下の通りです。
・カナダ: 6カ月間
・ニュージーランド: 6カ月間
・イギリス: 期間の制限なし
・アイルランド: 期間の制限なし
最近では、ワーキングホリデーを開始する前にフィリピンで英語を学ぶ「2カ国留学」も人気です。
ワーキングホリデーで過ごす1年間は、楽しい時間が沢山あると思います。
ですが、楽しいだけで帰国するのでは、上記のように将来や就活にはつながりません。
やるべきことをやった上で、自分へのご褒美として楽しい時間を過ごす意識が大事です。
何事もメリハリが重要ってことですね!
また、TOEICスコアについても詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧下さい。
ローカルのアルバイトやインターンシップ経験
ワーキングホリデーの醍醐味は、何といっても現地でアルバイトやインターンシップができることです。
近年では日本でも多くの外国人客や外国人店員を見かけますよね?
それに、これからの少子化が進む日本社会において、仕事で英語が使える人材は重宝されるのは明白です。
ですが、英語を使って仕事をしていた経験を持つ人は、日本国内にはほとんどいませんよね?
だからこそ、ワーホリ中に「英語環境での就業経験」は大きなアピール材料になります。
「現地のカフェでアルバイトをしていて、同僚は全員外国人でした!」
このような「100%英語環境の中でアルバイトをしていました!」という経験は、英語力があることが前提の話なので、誰もができることではありません。
そして、企業側の担当者もそのことは良く分かっています。
TOEICは机上の勉強だけでスコアを取れる人が実際にいます。
留学経験がなくとも、TOEIC800点以上持ってる元々自頭が良い人や勉強マニアな人は実在します。
しかし、このような方々は「英会話は苦手です…。」と答えるケースが多く、即戦力として仕事で使える人材とは言えません。
実践で英語を使う機会がないのですから、当然と言えば当然です。
つまり、ワーキングホリデーでの英語環境の就業経験は、就活において大きなアピールポイントになること間違いないのです。
ちなみに私がカナダでワーキングホリデーをしていた際は、ダウンタウン内にあるスターバックスでバリスタとして働いていました。
もともと日本人が少ない地域だったこともありますが、日本人のスタッフは10か月の間私1人だけでした。
企業マニュアル、ドリンク作り指導、レジ操作、接客対応・電話対応などもちろんすべて英語で行っていました。
スターバックスと聞くと、一見日本でもできるアルバイトに見えるかも知れません。
しかし、100%英語環境でかつ様々な国籍の同僚と共に働いた経験は、帰国後の就職活動では大きな武器となったことは間違いありません。
企業側の採用担当者にも魅力的に見えたらしく、面接時には興味を持って色々と掘り下げて海外経験を聞かれたことを覚えています。
海外生活で起きた困難を克服した経験を語れる
楽しいワーキングホリデー、何事もない順風満帆なワーキングホリデーもそれはそれで悪いことではありません。
ですが、大変だった出来事を乗り越えた経験をしっかり語れるエピソードがあると強いです。
ワーホリ中に何かトラブルが起きたら、自分だけにしか経験できない出来事なので、逆にラッキーくらいに思った方が良いかも知れませんね!(笑)
ワーホリ中に特段語れるような事件が起きなかった場合には、英語学習面の壁や努力を語れる準備をしておきましょう。
本気で英語で勉強していた人であれば、目標達成に至る過程で、必ず高いハードルにぶち当たっているはずです。
「〇〇が大変でしたが、最終的には△△したことで克服できました!」
留学中に起きたエピソードと、どのようにその状況を打破したのか。
そうした実際の経験を話すにより、企業側も志願者の成長と人間力を知ることができます。
外国に暮らすということで、日本との文化の違いに戸惑う人もいるかもしれません。
また、英語がなかなか通じなくて苦労した経験を持つ方もいるでしょう。
それが「単に大変だった。」で終わるのではなく、最終的にどのように対応・対処することで、どれくらいそれを乗り越えることができたのか。
そういった点をしっかりアピールできれば、「仕事に対しても努力してくれそう。」、「困難なことがあっても簡単に投げ出したりしなさそう。」と評価してくれます。
就活で成功する鉄則は、「もっとこの人の話を聞きたい!」と面接官に思わせることです。
そのためには、まず履歴書やエントリーシートを出す時点で、面接官の目に留まるだけの英語スコアを獲得していることが大切です。
それでは逆に、1年のワーキングホリデー経験を ”アピールできないパターン” をいくつか見てみましょう。
とにかく海外生活だけをひたすらアピール
私は以前人事部門の新卒採用の仕事に携わったことがあり、その際に多くの学生の履歴書を見てきました。
最近は多くの大学生が、「留学経験あり」もしくは「ワーキングホリデー経験あり」とエントリーシートや履歴書に記載しています。
一昔前であれば学生時代に海外で暮らすということ自体ハードルが高く、貴重な経験としてみなされてきたのは事実です。
しかし、時代は大きく変化しているのです。
「オーストラリアに住んでいた1年間で、貴重な体験をしてきました!」
履歴書に貴重な出会いや経験をしてきたと沢山書いても、そのような履歴書は山のように見ています。
抽象的すぎるアピールで、企業担当者の目をごまかすのは正直不可能です。
「で、英語力はどの程度あるの?英語環境での実務経験はあるの?」と、その部分こそ企業担当者が真っ先に注目するポイントなのです。
つまり、その部分の明記がなければ、書類選考でほぼ確実に落ちます。
中には「面接の場を設けて頂けたら、自分の海外経験の素晴らしさを伝えられます!」といった積極的なメッセージを記載した履歴書も見かけます。
でも、結局のところ、企業側が求める本質的な部分が抜けた履歴書の時点でアウトなんです。
LCC(格安航空会社)でリーズナブルな国際便もありますし、大学生での海外渡航はなんら珍しいことではありません。
今や多くの大学生が休学をしてワーキングホリデーへ行く時代です。
そのため、ただ単に外国で暮らしたというだけの経験は、正直なところ何のアピールにもならないんですね。
英語力を証明できるものがないのに「英語ができます!」アピール
英語を必要とする会社では、採用時に志願者がどれくらいの英語力を持っているのかを重視します。
ただし、何か目に見える形で具体的なスコアがなければ、その人の英語力を知ることはできません。
「英語が話せます!でも、TOEICは受けたことがありません(これから受けます)」
信じられないかも知れませんが…実は、留学経験者の履歴書の中には、このパターンが結構あるんです。
何のスコアもなく「英語は話せます!」と面接でアピールされても、その人の英語力を測ることはできません。
さらに言うと、その人を雇うことは、企業にとってギャンブルと同じ行為です。
企業側は、「まずTOEIC受けてから応募してくださいね」との回答になります。これは、ほぼ100%間違いないです。
皆さんが企業の人事採用の立場だったら、「TOEICスコアをきちんと提示してきた人材」と、「自称英語できます人材」だったら、どちらの人材を信用できるでしょうか?
答えは言わずとも明らかですよね。
上記でも紹介した通り、必ずしも「TOEICのスコアが高い = 英語が話せる」というわけではありません。
しかし、その人の英語力やワーキングホリデーで得た語学力を知る一つの指標になることは間違いありません。
もちろんTOEICで高得点を持っている人材を採用したのに、企業が求める英会話レベルではなかったケースも実際あります。
しかし「TOEICで高得点を出せるだけの努力ができる事実と自頭の良さ」までは否定されません。
即戦力としては期待外れだったとしても、本人の人並み以上の努力で、一定の時間が経過すれば戦力になってくる可能性は極めて高いのです。
TOEICで800点を越えることは、並の努力では難しいことを良く分かっています。
それだけの努力ができる人材は、いずれ企業側が求めるレベルまで這い上がってくるに違いないと、先読みして採用しています。
英語力を武器に就活でアピールしていきたいのであれば、TOEIC800点以上のスコアをしっかり取得した上で就活に臨みましょう。
結局は留学先で日本語環境に身を置いていた
企業側からしたら、海外経験の実績を見せて欲しいと思っています。
海外経験をアピールするなら、海外ならではの経験を履歴書上でアピールできなければいけません。
海外生活で、日本語環境に漬かったような生活していたことが見受けられる履歴書はアウトだと思った方が良いでしょう。
「カナダの日本食レストラン(ジャパレス)で働いていました!」
「でも、それって日本でもできるよね?」と思われてしまうのが普通です。
上記でも記載した通り、皆さんを雇う企業は皆さんが「大学を1年休学してまで海外で何をしていたのか?」という点を厳しく追及してきます。
日本語環境で働いていた実績は残念ながらアピール材料になりません。
履歴書に書くだけマイナスなので、それが事実だったとしても書かない方が良いでしょう。
もし、あなたがワーホリを経てTOEICで700点越えのスコアを取得しているなら、履歴書には「アルバイトせずに一生懸命勉強していた」と書いた方が印象は良いはずです。
履歴書は事実を何でも書けば良いというモノでもないんですね!
多くの方は素直で正直なので、事実を全て履歴書に書く傾向にあります。
アルバイトであれば、経歴はさほど問われないので良いですが、就活では過去の経歴が重視されます。
アピールできる内容は書いて、アピールにならないモノはあえて書かないというのも履歴書作成のテクニックであることを知っておきましょう!
ちなみに私はスターバックスの仕事を見つける前に、1店だけ別のカフェ(カナダ発祥の某コーヒーチェーン店)に雇ってもらい、スタッフトレーニングを受けていました。
ローカルのカフェですし、面接を担当してくれたオーナーさんはカナダ人だったので、「当然職場は英語環境!」と思っていました。
ですが、実際に店舗へ行ってみるとなんと店長も他のスタッフも全員日本人。
お客様は多国籍でしたが、「アルバイトの指導やスタッフ間のやりとりがすべて日本語では意味がない…。」と思い、早い時点で見切りを付けてしまいました(笑)
日本人の感覚で、「一度採用されたら簡単に辞められない…。」という思いを持っている方も多いのですが、欧米では自分のキャリアや希望に合わせて職場を変えるのは当たり前。
帰国後を見据えて、しっかり自分のスキルアップになるアルバイト先を選びましょう!
就活でアピールできる資格や経験のまとめ
最後に就活でアピールできる資格や経験をまとめます。
ワーキングホリデー中にやっておくべきこと、やっておくとプラスになることは以下の通りです。
この中でも、特に英語力証明は絶対条件だと思ってください。
TOEICなど語学試験のスコアをまず取得することが大前提。
その上で時間に余裕があれば他のことも挑戦してみてください。
ワーキングホリデー中にやるべきこと
・英語の勉強(これは言うまでもない所です!)
・ローカル(英語環境)のアルバイト
・他国籍の友達作り
・資格取得(TOEICなどの英語スコア、ケンブリッジ、TESOLなど)
次に、先輩留学生が実際に就活の面接で突っ込まれた質問を紹介します。
ワーホリ前にこれらの突っ込み所を知っていれば、「ワーホリ中に何をすべきか?」見えてくるはずです。
この記事を読んで頂いた方は、私たち留学カウンセラーが休学を考えている大学生の方とどのような話をしているか想像がついたのではなでしょうか。
カウンセリングは単に渡航先や語学学校を機械的に決めるだけではありません!
帰国後のことを考えて、皆さんが第三者にアピールできるキャリアをどのように形成するのか。
それを前提に留学プランを組んでいくのです。
留学ドットコムでは皆さんが就活でばっちりアピールできるような留学プランを一緒に考えていきたいと思っております。
もし大学休学でワーキングホリデーへ行こうか迷っている方はぜひお気軽に留学ドットコムのカウンセラーまでご相談ください!