【イタリア留学】英語圏ではなくイタリア留学を選んだ3つの理由~車とサッカーとワイン…だけじゃないイタリア!
皆さんはイタリアと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
全世界でも有名なサッカーですか?それともフェラーリを代表とする自動車か、あるいは美味しいワインでしょうか?
どれもイタリアの代名詞と言っていいほど、世界中で親しまれているものばかりですが、イタリアという国はそれだけではありません。
皆さんの知らなかった魅力がたっぷり詰まっているイタリアを、2017年3月から7月まで現地に留学した経験のある私が紹介します。
これを読めば、きっとあなたも英語圏ではなく、イタリアに留学したくなること間違いなしです!
ヒトも歩けば遺跡に当たる
イタリア半島は2000年以上前から存在したローマ帝国の中心部として、早い時期から歴史上類を見ないほどの繁栄を誇ってきました。古代ギリシアから文化や技術を受け継いだローマ帝国は、その後400年以上も西ヨーロッパ世界の覇権であり続けました。
「全ての道はローマに通ず」という言葉がありますが、イタリアはその領土の広大さのみにとどまらず、言語や文化の源流として、世界に大きな影響を与えてきた国なのです。
街を歩けば、古代ローマ帝国時代の遺跡や古い教会に出くわします!
イタリア留学中、何気なく通っていた道の壁が、紀元前のものだったなんてことはざらです。特にイタリアの首都ローマでは5分歩く毎に遺跡を見つけられる、と言っても過言でないでしょう。
首都にも関わらず2本しか地下鉄が無いのは、地面を掘れば遺跡が出てきてしまって工事を進められないからだという裏話も、イタリアが長い歴史を持っていることをよく表していますよね。
イタリア留学中に観光で訪れた他都市にもそれぞれの歴史があり、建造物の由緒や様式もそれぞれです。語学学校の歴史の先生が引率してくれるツアーでは、簡単なイタリア語で解説を聞きながら、疑問に思ったことを尋ねる機会があります。
そこで行われる会話では、授業で学習した表現を実践的に使う機会になりました。
私が留学したフィレンツェは、今から600年ほど前にルネサンスの中心地として最も栄えた都市で、日本でいうと京都と同じようなイメージです。
街の至る所に、その当時の歴史的建造物がいくつもあり、そこにいればまるで自分が中世にタイムスリップしてしまったかのような錯覚を覚えます。
歴史が深い都市で勉強することは、ただの留学以上の貴重な体験となるはずです。
料理が美味しい!そして安い!
イタリア料理といえば日本でも有名ですが、イタリア留学ではイタリア料理を堪能しました。代表的なピッツァ、パスタから、デザートのティラミス、パンナコッタまで、誰もが知っている料理が揃ってます。
出来立てのピッツァを食べる時の幸福感は、きっと誰にとっても堪らない瞬間でしょう。
イタリアは、日本人が舌鼓を打ってやまない数々の料理の本場です。
本格的なレストランから、日本でいう居酒屋的なオステリア、トラットリアまで、どのお店に入っても本当に美味しいイタリア料理を味わうことができます。
さらに、美味しいだけではなく、価格も低めです!
観光客の多い通りのお店は価格も高めに設定されている一方で、その他のお店の値段設定はかなり良心的です。週に何度も通ってもお財布に優しいところは本当に助かります。
私が留学していた時は、お昼にパニーニ(サンドイッチ)をよく食べていましたが、手のひらより一回り大きなサイズで約480円という破格の値段でした。
また、イタリア料理と一口に言っても、厳密には各都市に伝統料理があります。例えば、チーズと黒胡椒の風味豊かなカルボナーラはローマ料理、魚介がふんだんに使われた海鮮パスタはジェノヴァ料理、といったところです。
同じ名前を冠した料理であっても、調理法や食べ方が微妙に異なることがあり、食事をするごとに新たな発見があるのです。
料理一つにその都市の色が出ていることは、日々の食事をより魅力的なものにしてくれます。
レストランだけではなく、スーパーマーケットで売られている食材の値段もそこまで高くはありません。
これには理由があります。パスタ、パン、ピッツァといったイタリアの主食の原料の小麦は、イタリア北部の穀倉地帯を中心に大量生産されているからです。
例えば、500グラムのパスタは、スーパーの種類や円/ユーロのレートにもよりますが、約70円で買えるため、自炊中心の留学生にとっては大変助かります。
「大らかで、大ざっぱで、大きなマインド」が魅力
イタリアで暮らす人々は、多くの人が大らかで、大ざっぱな心の持ち主です。約束の時間には10分以上遅れるのが普通です。
そうした大らかな雰囲気は、すんなりと受け入れる広い心をほとんどの人が持っています。
仕事をしている方も、常に余裕を持って、気楽に働いている人が多いといえるでしょう。
すべてがほぼ時間通りに動いていく日本とは、雰囲気が全く異なります。日本と同じくバスや電車といった公共交通機関の遅れは、日常的にあります。
しかし、イタリアでは人々がそれを当然のこととして受け入れ、怒ることもなく全く動じないという点は、日本とは決定的に異なるところだと思います。
生活に支障をきたすこともある一方で、そういう環境で生活することによって、自分自身の心に余裕を持つことができるのも事実です。
気の抜けた勉強をする留学生活になるということではありません。マイペースで、一歩一歩確実に、勉強を進めるという姿勢を身に付けることができます。
私が現地で通っていた学校の講師の方々も、私たち生徒に対して、寛容な心で接してくれる方ばかりで、つまずいたとしても焦らないで学習を進められる雰囲気がありました。
あなたの知らない魅力をイタリアで
現地を訪れてみれば、フェラーリだけではないイタリア、ワインだけではないイタリアがきっと見つかるはずです。英語圏ではなくイタリアに留学することは、必ず素晴らしい体験となって、人生を彩ると思います。
イタリア語を語学学校で学びながら、美味しいイタリア料理でお腹を満たし、時には特色豊かなイタリアの各都市を巡る経験は、長い人生の中でもなかなか経験できることではありません。
ゆったり、のんびりしながら、それでいて刺激的な体験に満ち溢れているイタリアに留学してみませんか?