【イタリア留学】イタリア留学にかかる費用と節約の方法をご紹介!
美食と歴史のいっぱい詰まった国、イタリア。コロッセオやトレヴィの泉などの有名な遺跡に囲まれながらのイタリア留学は、とても刺激的な体験です。
イタリアは海外留学の渡航先として、殆ど聞き慣れない留学先です。「イタリア留学ってどれくらい費用が必要なの?」と思う方も勿論いらっしゃるでしょう。
「興味はあるけれど、ちょっと予算が…」なんて思っている方も多いはずです。今回は、イタリア留学に必要な費用と節約方法を、現地生活体験した私が教えちゃいます!
イタリアへの渡航費(航空券)
イタリアの主要な国際空港は2つあります。1つ目はイタリア首都ローマ郊外の海岸沿いにあるフィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)、2つ目は北部の都市ミラノ郊外にあるマルペンサ空港です。
この両空港には、成田国際空港からの直行便が運航されています。日本とイタリアを結ぶ直行便はアリタリア航空によって運航されています。
渡航費は渡航時期、取得時期、着陸する空港によって変動しますが、平均して往復で25円前後となっています。
決して安い金額ではありませんが、後ほど金額を3分の1までに抑えられる節約術をお教えします。
イタリアでの滞在費(家賃)
留学先の都市と語学学校も決まり、航空券も購入したら、次は滞在先を決めます。イタリアへの留学中の滞在方法は、主に2種類に分けられます。
他国への留学と同じく、アパートへの入居、またはイタリアの家庭へのホームステイになります。
イタリアのアパートの家賃は、都市やアパートの形態、設備にもよりますが、1カ月あたり400~1,000ユーロの間です。
1ユーロ130円として計算すると、約5~13万円となっています。
管理費や敷金が別途かかってくる場合もありますが、光熱費、水道代はこれらの家賃に含まれている場合が多いです。
アパートの形態 | 家賃/月(1ユーロ=130円) |
モノロカーレ(一人暮らし) | 600~750ユーロ(78,000~97,500円) |
ビロカーレ(二人暮らし、シェアハウス) | 900~1,000ユーロ(117,000~130,000円) |
コンドミニオ(共用キッチン・トイレ) | 400~550ユーロ(52,000~71,500円) |
イタリアでホームステイをする場合は、1カ月あたり450~550ユーロ(約58,000~71,500円)かかります。
受け入れ先の家族によっては、日用品代等の追加で別途に費用を要求されることもあります。
また、語学学校やその他の教育機関の紹介・斡旋を受ける場合は、その手数料の支払いが学校から求められる場合もあります。
イタリアでの滞在費を決める要素の一つとして、どの都市に住むのかで生活費は大きく変わってきます。
例えば、北部の都市トリノや中部の都市フィレンツェなどの内陸都市は比較的家賃が低めな一方で、土地の限られたヴェネツィアなどの都市では家賃が高い傾向にあります。
イタリアでの生活費
イタリア留学する上での生活費は、食費、日用品等にかかる雑費、交通費、通信費、娯楽費、その他生活に必要な費用を指します。
費目 | 費用/月(1ユーロ=130円) |
食費(朝・夕に自炊、昼に外食) | 540ユーロ |
雑費(日用品等) | 30ユーロ |
交通費(学校が徒歩圏内、月1で国内観光) | 60ユーロ |
通信費 | 20ユーロ |
娯楽費(1泊2日旅行、ホテル代と外食費) | 100ユーロ |
その他 | 50ユーロ |
合計 | 約800ユーロ(104,000円) |
実際の費用は人によって変動しますので、ここに挙げたものは一例です。ホームステイで生活した場合は食費や雑費が浮く場合が多く、上記に挙げた値段よりも安くなることがあります。
通信費は、留学先で現地キャリアの携帯電話を購入して使うケースを想定しています。こちらも、どのキャリアやプランを選ぶかによって値段が変わります。
イタリアでの語学学校の費用
留学でイタリアに行くわけですから、語学学校の学費もかかります。イタリアに留学する場合、「民間の語学学校」と「大学付属の語学学校」の2種類に分かれます。
大学付属校の場合は現地大学に進学する人向けの内容になっているため、イタリア語の習得を主とした目的である場合は、民間の語学学校に通うことになります。
学校によって費用は異なりますが、1タームあたりにかかる料金は600~800ユーロ(約78,000~104,000円)です。
学校によっては教材費や管理費が別途かかる場合もあります。
私が通った語学学校では、教材費として40ユーロがかかりました。
イタリアへのビザと滞在許可証の申請
イタリア共和国では、90日以内(約3カ月)の留学・旅行目的の滞在の場合はビザが必要ありません。
91日以上の滞在の場合は、在日イタリア大使館(東京・大阪)でのビザ申請が必要となります。ビザ申請費用は2019年5月現在、無料となっています。
また91日以上の滞在の場合は、渡航後に滞在許可証(Permesso di Soggiorno、ペルメッソ・ディ・ソッジョルノ)を発行してもらう必要があります。
渡航後8日以内に、郵便局(Poste italiane、イタリア郵便)で滞在許可証申請書の受取と申請を済ませる必要があります。
これらにかかる費用は、約100ユーロ(約13,000円)前後です。しかし申請受理から発行まで約半年ほどかかるため、人によってはこれを受け取る前に帰国するケースもあります。
その場合は、郵便局から申請時に渡される、許可証を申請したことを証明する書類の提示を出国時に求められる場合があります。(ほとんど提示を求められませんが…。)
留学期間別の費用一覧
これらの経費を総合した金額の一例が以下のものになります。なお滞在はモノロカーレで一人暮らし、語学学校に通った場合で計算すると以下の通りです。
滞在期間 | 総必要経費(1ユーロ=130円) |
1カ月 | 3,850ユーロ(約50万円) |
3カ月 | 8,000ユーロ(約104万円) |
6カ月 | 14,000ユーロ(約182万円) |
12カ月 | 26,000ユーロ(約338万円) |
イタリア留学の費用を抑えるためには?
ここまでは、生活費や学費など実際にかかる費用を細かく見てきました。必要な経費を見て「結構高い…」や「ちょっと無理かも…」と思った方も多いかもしれません。
ですが、ここからはこれらの費用を少しでも抑えるためのテクニックやコツをご紹介いたします。これでイタリア留学も夢でなくなるかも!
飛行機は経由便(トランジット)を利用する
必要経費の中で大きな部分を占めるのが渡航費です。どうしても日本からの直行便を使えば、料金は割高になってしまいます。
そこで、この費用を抑えることを可能にしてくれるのが、経由便(トランジット)を利用し、航空機を乗り換えて渡航する方法です。
イタリアへ経由便で行く場合、特に中東または東欧地域での乗り換えが最も一般的です。中東地域では、アラブ首長国連邦のアブダビ国際空港やカタールのハマド国際空港、東欧ではロシアのシェレメーチエヴォ国際空港などが一般的です。
乗り換え時間等に注意する必要がありますが、通常の直行便の半額や3分の1程度の金額でイタリアに渡航することも可能になります。
コンドミニオで生活する
次の節約ポイントは滞在費です。誰の邪魔も入らない一人暮らしは確かに快適ですし、慣れない土地では落ち着くことができる場所は絶対に必要です。
しかし、最低限のプライベートが保障されていれば大丈夫という人であれば、コンドミニオの利用をオススメします。キッチンや洗面所が共用となっており、家賃をかなり低めにすることができます。
また、共用部分があるからこそのメリットもあります。イタリア人や他国から来た留学生との交流や、会話する機会が自然と出てきます。
コミュニケーションする中で、イタリア語の向上はもちろん、異文化交流ができるので、積極的な交流をしていきたいものです。
共同生活では、文化の差異で苦労する場面もあるかもしれません。それを実際に体験できるのは貴重ですし、滅多にないことです。
プライベートの境目が微妙なところがあるので、その部分はデメリットだと言えますが、経済的な面からはコンドミニオでの滞在がオススメです。
自炊中心の生活をする
イタリアは、ワインにチーズ、プロシュートと高級食材のイメージが先行します。
そのため、自炊でもお金がかかるイメージを持つ人もいるかも知れませんが、全くそんなことはありません。
パスタ・ピッツァの国なので、小麦の生産量が多く、値段はかなり低めです。
日本ならプライベートブランドで500グラム約130円前後のパスタも、イタリアなら同量を約30円で買うことができます。
ソースも品ぞろえは良く、日本でも馴染みのあるボロネーゼやアラビアータなどが棚に並びます。水を入れて煮込むだけでできるリゾットもあり、手軽に一品料理を揃えることができます。
穀物だけではなく、野菜や果物といった生鮮食品も比較的安く手に入ります。一般的なスーパーの野菜・果物売り場では、量り売りが主流です。必要な量だけ買って、無駄なく使いきることができます。
現地イタリアでは、ワインやつまみもかなり低価格で売られています。
「ちょっと贅沢したい」なんて時は、スーパーでワインやビールとプロシュートを買って、友達とお酒を飲みながらの会話も楽しいものです。
夢いっぱいのイタリア留学を!
海外留学先としてのイタリアはマイナーですが、イタリアに憧れを持つ方は多いはずです。日常生活の中でもパスタやワインなど、日々の生活にイタリア色が溶け込んでいます。
イタリアは古い歴史を持ち、素晴らしい食文化を備えた、とても魅力的な国です。
このような、ちょっとした動機があるだけで十分です。
じっくりとイタリア文化を堪能してみたい方は、是非イタリア留学をオススメします。
ここで紹介した節約術を駆使して、是非イタリアに飛び込んでみては如何でしょうか。