【失敗談あり】ワーホリ準備は早めが勝ち!理想の準備期間とは?
「ワーキングホリデー(ワーホリ)の準備は、渡航日の何ヶ月前くらいからスタートすれば良いのでしょうか?」
皆さんから良く頂くご質問です。
結論としては…ビザが比較的すぐに取れる国というのが前提ですが、単純な手続きと準備であれば3ヶ月あれば間に合います!
しかし、「ワーキングホリデーの中身をできるだけ良いものにしたい!」という方は、半年前からの準備が理想です。
このコラムではその理由や準備時間が短く失敗した体験談なども含めてご紹介していきます。
一番時間が掛かるのがビザ
ワーキングホリデーのお手続きで一番取得まで時間がかかり、取得までの時間が読めないのがこの「ビザ手続き」になります。
国によって取得期間も異なりますが、ワーキングホリデーの人気国でのビザ取得期間は下記のようになっています。
国 | 申請タイミングの目安 |
カナダ | 3カ月以上前 |
オーストラリア | 1ヶ月以上前 |
ニュージーランド | 2カ月以上前 |
イギリス | 2カ月以上前 |
→ビザの取得期間についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい!
国によっては、ワーホリビザ申請ができるタイミングや発給数(上限)が決まっていますので、タイミングが悪いとすぐにビザを申請する事もできません。
例えば、カナダやアイルランドは抽選制+ビザの定員数が決まっていますし、ワーホリビザの抽選に応募する時期が決まっています。
一方、オーストラリアやニュージーランドであれば、1年中いつでもビザ申請できるので融通が利きます。
また、イギリスのワーキングホリデービザは2024年から抽選方式が撤廃され、1年のどのタイミングでも申請できるようになりました。
しかし、1年のビザ発給上限は定められているため、1年の終盤では「ビザが売り切れ」になる可能性があります。(もし売り切れ状態になったら、翌年まで待つ必要があります)
さらにまた、イギリスの場合は残高証明書の準備を1ヶ月以上前から前もって行わないといけないので「思い立ってすぐに申請する」という事もできないのです。
さらに、基本的には「ワーキングホリデービザを始めて申請する」という方も多いため、ビザ取得でトラブルが出て、スムーズに行かない事も多いです。
→トラブルが出たら、ビザ取得までに余分な時間が掛かりますし、最悪ビザが取れない可能性もあります。上記のようなトラブルも事前に把握しておきましょう!
ビザ申請での実例
ワーホリビザの取得にかかる日数は、各国や移民局の担当者によっても変わってきます。
そのため、先にビザ申請を開始したAさんより後にビザ申請を開始したBさんのビザの方が、早くビザがおりることもあるのです。
一般的には、渡航予定日から3か月を切ってからビザ申請を始めても間に合うケースが比較的多いです。
しかし、過去にはカナダのワーホリビザ申請にトータルで半年ほどかかり、渡航時期を先延ばしすることを余儀なくされたケースも実際にありました。
もしくは申請費用を支払ったがビザがなかなか発給されず、「出発日は変更できない!」という理由から、急遽渡航先を変更して、別の国のワーホリビザを申請し直したケースもありました。
特に、大学休学してワーホリする方や、帰国日が変更できない方は、海外滞在できる日数が1日でも減ってしまうのが嫌だという方も多いためです。
ワーホリビザの申請は半年前が無難
ビザについては上記のような状況があるため、一番取得に時間が掛かる(予想が付かない)ビザだからこそ、半年ほど前からの着手を目安としていきましょう!
ちなみに、インターネット上の情報を調べると、「手続きは3カ月間あれば大丈夫!」といった紹介も多く見かけますが、それはその人1個人の体験談に過ぎません。
人によっては、運良く1カ月でワーホリビザを取得し、準備して出発できる人も実際いますが、同じように運が悪く出発できない人も事実いるのです。
1個人のワーホリ体験談を基準に準備をしていくと、失敗したり、後から痛い経験をすることにもなりかねません。
インターネット上の情報をそのまま鵜呑みにするのは危険という事は覚えておきましょう。
早めの準備で航空券が安くなる
特に欧米圏の場合は、余裕を持ったタイミングでの航空券購入がオススメです。
直近の航空券と余裕を持って購入する航空券では、往復10万円以上の差が出ることも珍しくありません。
海外留学の必須知識!航空券を最安で手に入れる方法
→航空券の購入タイミングを詳しく知りたい方は、こちらのコラムもぜひご参考ください!
早めに準備を進めることで、早めに安い航空券を買う事に繋がるので、無駄な出費を抑えることができるんですね。
特にLCC(格安航空会社)が就航している都市に渡航する場合、費用はかなり抑えられます。
ただし、少しでも安いチケットで渡航したいという気持ちは皆さん同じですから、安いチケットから順番に売れて行きます。
つまり、手続き時期が遅れれば遅れるほど、高いチケットを手にする可能性が高くなるのですね。
なお航空券の購入は、学校やビザの手続きが完了して、渡航が確実になってから航空券の購入を進めていくことになります。
もし万が一、「予定日までにビザが発給されない」、「学校側で席が空いておらず入学ができない」となってしまったら事前に手配したチケットが無駄になってしまうためです。
また、航空券の手続きが遅くなると便利な便(直行便や乗り換えがスムーズな便)が早々に売り切れてしまい、慣れない国で長時間の乗り換えをしなくてはいけないというデメリットもあります。
→ 飛行機チケットは安いモノから売り切れて行くことを知っておこう!
語学学校のキャンペーンも利用できる
語学学校では学校ごとに独自のキャンペーン(割引)を行っています。
特に長期申し込みの場合は、このキャンペーンを使うことで通常よりも数万円、場合によっては十万円以上費用が安くなったりします。
準備がギリギリになってしまうと語学学校をゆっくり調べる時間が取れません。
そして、学校選びに時間を割けないために、こういったお得なキャンペーンを見逃してしまったり、利用できないこともあるのです。
→余裕を持ったお手続きができる=お得なキャンペーンもしっかり熟考しながら申込ができ、節約ができる。
→「キャンペーンもじっくり考慮しながら学校を選ぶ」という事ができないため、とにかく急いで学校決定&お手続き。
また、こうしたキャンペーンは期間限定で行われるので、早めに動くことで、より幅広い学校のキャンペーンを選択することができるのです。
手続き開始が遅れれば、当然準備期間も比例して短くなります。
結局、その短い準備期間の間だけに出ているキャンペーンの中からしか選択することができません。
選択肢が狭くなることは、皆さんにとってマイナスでしかありませんよね?
余裕を持って手続きした方が良いという理由が、こうした部分にも理由があるのです。
→お申込のタイミングについて知りたい方はこちらのコラムも参考になるはずです。
ギリギリで手配した方々の失敗談
冒頭でお伝えしたように、3か月を切ってからのワーホリ準備でもビザさえクリアできれば、たいてい間に合います。
しかし、そうしたギリギリ準備だと自分が思ったようなワーホリ生活が送れなかったり、無駄な出費につながったりするリスクがあるのです。
具体的な失敗談も2つご紹介させて頂きます。
1. 生活費の捻出が間に合わなかったパターン
渡航間近のワーホリ準備開始だったため、どの程度の予算が必要かも把握しておらず、無計画状態でカウンセリングに訪れたCさん。
ワーホリの渡航日程はずらせないと言う事で、現地でかかる生活費など十分に貯めることができないまま渡航することになります。
到着後は、当然費用カツカツの生活を余儀なくされました。
自分が用意していた額よりもはるかに現地での生活費がかかることがわかり、急いでアルバイトを探すも、なかなか採用してくれるアルバイト先が見つかりません。
語学学校で十分に通える予算も無く、英語力も片言の身振り手振りの状態。
さらには、日本人が少ない方が良いという理由でマイナー都市への渡航を希望したため、観光客や留学生も少なくアルバイト求人が少ない都市だったのです。
「もっと前もってワーホリ準備をして必要な費用を計算し日本で貯金ができていれば、こんなに貧しい生活をしなくて済んだのに…。」と現地で後悔した頃にはすでに時遅し。
最終的に日本食レストランでアルバイトを見つけることができましたが、あまりやりたくないお皿洗いの仕事。
しかし、背に腹は代えられません。
稼いでは生活費で消えるといった自転車操業状態の日々が続き、Cさんのワーホリ生活は終了しました。
2. 歯科治療が間に合わなかったパターン
以前私が担当したお客様のDさんは、ワーホリの準備期間が短かったため事前に歯医者に行く時間がなく、そのままワーホリ先のオーストラリアへ渡航しました。
オーストラリアで食生活が変わったこともあり、渡航後まもなくして歯の痛みを感じるようになったDさんは、地元の歯医者で治療を受けることになります。
実は歯科治療は、海外旅行保険では原則対象外となっています。
1回の治療で掛かった実費は200ドルほど。
さらには、1回の治療で終われば良かったのですが、痛みを感じるほどの重症なので何度か通院することになり、その出費はかなり痛いものとなります。
後日、「余裕をもってワーホリ準備を始めて、きっちり日本で歯科治療を済ませていけばここまで費用がかかることはなかったはずです…。」と仰っていました。
「ワーホリへ行く前に何をしておけばいいですか?」とよく聞かれます。
その際、私はお金を貯めること、英語を勉強することはもちろん、皆さんが意外と見落としがちな「歯科治療を済ませておくこと」をいつもお勧めしています。
…と言うのも、海外では歯科治療が保険で基本的にカバーされず、1回の診察だけでも数万円、治療を含めると10万円以上の費用も珍しくないためです。
余裕を持って行動することにマイナスはない!
いかがでしたでしょうか?
一言で「ワーホリ」といえども、早めの準備とギリギリの準備で大きな違いがあることはなんとなく感じて頂けましたか?
特に2ヵ国留学(フィリピン留学)の場合には、学校に空席がないとお申込ができないため、ギリギリのお申込で余分なお金を支払うことも多いです。
これは「語学学校の学生寮4人部屋に申し込んで費用を抑えたかったのに、2人部屋にしか空きがなく、予算オーバーしてしまった」というケースです。
「思い立ったが吉日」とばかりに、今すぐにでもワーホリに出発したい気持ちは私もすごく分かります。
しかし、ワーホリは数日~数週間の海外旅行とは違うのです。
仕事を辞めたり、大学を休学したりして、1年間の長期スパンで海外生活に挑むことになります。
気持ちが高ぶって前のめり気味になってる方は、海外旅行気分は捨て去りましょう!
これまで多くの方のワーホリお手伝いをしていますが、やはりワーホリ生活で充実して過ごしている方々は、時間を掛けてしっかりと準備をされている方です。
計画的に行動しないと、後から後悔するのは自分自身です。
「間に合えば良い!」という観点ではなく、心の余裕を持って半年以上前から行動していきましょう!
留学準備は最短どのくらいで間に合うのかを検証
→また少しでも情報を集めたい方は、こちらの記事もぜひご覧下さい。