元学校スタッフがこっそり教える!本当に信頼できる留学エージェントの見分け方
みなさんこんにちは!元語学学校スタッフのSAKIです。
私は留学エージェントでカウンセラーとして、そしてさらにフィリピンとオーストラリアでも学校スタッフとして働いてきました。
元々働いていた1つの留学エージェントだけではなく、学校スタッフを通して多くの留学エージェントとお付き合いをして来ました。
その経験から、「このエージェントは良いエージェントだな!」とか「ちょっと問題ありのエージェントだな!」という気付きを沢山得ることができました。
インターネットを検索すると、本当に多くの留学エージェントのホームページがあることが分かります。そのすべてをくまなくコンタクトを取り、カウンセリングを受けることは非現実的と言わざるを得ません。
自分に最適な良心的なエージェントに巡り合うためのコツを知りたいと思ってる方は多いのではないでしょうか?
そこで、多数のエージェントとお付き合いして来た私が、ずばり本当に信頼できる留学エージェントの選び方をこっそり(!?)教えたいと思います。
世界中にある留学エージェントは星の数!どう選ぶ?
主要都市を中心に留学エージェントは数えきれない数があります。
東京、大阪、名古屋、福岡など主要都市には必ず支店があり、おそらくみなさんも自分の最寄りの地域の留学エージェントさんを利用しているのではないでしょうか?
「留学するぞ!」と決めてから数多くのエージェントから一つを選択するワケですが、どのように信頼できるエージェントを選びますか?
まさかテレビでCMしているから…、有名だし大手だから…、という理由で選んでいるはずはないですよね…!?(ここでドキッとした人は要チェックですよ!)
留学エージェントは大手から個人経営のところまで、運営スタイルも様々です。その中から、自分に合う留学エージェントとの出会いはとても重要なものになります。
留学エージェント選びを間違ったばかりに金銭的に損をしてしまった、安全な渡航ができなかった、理想の留学とは程遠いプランになってしまった、といったことでは困りますよね?
それでは星の数ほどある留学エージェントから、信頼できる優良エージェントをどうやって見つけたらいいのでしょうか?
今は手数料無料エージェントが主流
…とその前に、みなさんは留学エージェントのビジネスがどのようにして成り立っているかご存知でしょうか?まずここのポイントを押さえておけば、自分の留学資金がどのように使われているか、わかりやすくクリアになるでしょう。
一昔前は、大手留学エージェントではほとんど「手続き代行手数料」として5万円~30万円程度の手数料を留学費用とは別にかかっていました。
つまり、みなさんは学費や滞在費などの他に留学手数料をお支払いし、サービスを受け取るという仕組みです。
しかし近年、手数料無料エージェントの台頭により、手続き代行手数料を請求する留学エージェントは減少傾向にあります。
手数料無料エージェントでは、手数料をお客さんから取らないというポリシーのもと運営しています。
そこで疑問になるのが、「だったら、手数料無料の留学エージェントは、どのように利益を得ているの?」という点ではないでしょうか。
実はこれ、私が現役留学カウンセラーの時代によくお客さんから聞かれたことでもありました。
ここで重要なポイントとして、そもそもほぼ全ての留学エージェントでは、語学学校などの教育機関から紹介手数料を受け取っているという前提があります。
そのため、手続き代行手数料が無料であったとしても、留学エージェント自体は学校からの資金提供で運営できるという仕組みです。
つまり、留学する皆さんからは手続き代行手数料を受け取らず、教育機関からの斡旋・手続き代行料から利益を得ながら運営ができているということですね。
だからこそ、手続き代行手数料を設定している留学エージェントは、教育機関からの手数料に加えて、留学生からも手数料をもらっているのでより大きな利益が得られるということになります。
当たり前の話かもしれませんが、基本的には留学エージェントというのは企業でもあるので、もちろんボランティアでは運営できません。
だからこそ、手続き代行手数料が有料であれ無料であれ、運営が可能なシステムとなっているのです。
優良留学エージェントの特徴は、ずばりコレ!
さて、留学エージェントの仕組みをご説明したところで本題に移ります☆
私が実際に留学エージェントで働き、そして語学学校で働いた経験からどのような留学エージェントが本当に信頼できると言えるのかを下記の通りでまとめてみました。
定期的に出張をして情報収集をしている
まずは大前提として、情報量が多く、情報を仕入れるための努力を絶えず行なっている留学エージェントが1番信頼できます。
留学エージェントにとっては、学校や専門学校などの教育機関が商品ということになります。詳細な情報を知らないまま、皆さんに学校を紹介するということは、ミスマッチを招く危険性があります。
定期的に海外にいる学校スタッフを呼んで研修を受けたり、Skypeなどでミーティングをしていたりするエージェントはより安心でしょう。
また、実際に海外出張という形で留学エージェントのスタッフさんを海外派遣して学校の状況を把握させている会社はかなりしっかりしていると言えますね!
情報収集が十分でなければ、留学カウンセラーはあなたに適した学校をオススメすることはできません。
聞いた時に常に最新の情報がある、学校スタッフの名前がすぐ言えるような留学カウンセラーは信頼できると言えるでしょう。
カウンセラーの育成に力を入れている
留学エージェントでは数多くのカウンセラーやアドバイザーが働いていますが、実際にどんな人が担当になるかは運任せ…ではないでしょうか?
しかし、信頼できる留学エージェントは、全スタッフをちゃんと教育しているため、カウンセラーによって当たり外れがあまりありません。
それではどうやって質の高いカウンセラーが在籍しているかを見分けたらいいのでしょうか?
それはずばり、カウンセラーの離職率が低く、定期的にトレーニングを行なっているエージェントを選ぶことです。
担当していたカウンセラーが頻繁に変わってしまうなどの兆候が見られたら要注意です。
ホームページでカウンセラーの顔が見れることもポイントだと思います。カウンセラーの紹介ページで、カウンセラーが頻繁に入れ替わりしてる場合は問題だと思います。
優良エージェントは比較的、離職率の低い傾向にあるため、その点をチェックしてみるといいかもしれません。
取り扱っている学校数が多く、特定の学校をゴリ推ししない
留学エージェントは様々な学校と契約をし、学校の紹介を行なっています。
それぞれの語学学校のスタッフから学校の詳細についてのトレーニングを受けているため、その情報に基づいて。様々な選択肢の中からあなたにぴったりの学校をオススメしてくれる…はずです。
しかし、留学エージェントの中には特定の学校のみをオススメしてくるところがあり、そういったエージェントは要注意です。
特定の学校のみを推してくるという場合は、その学校と癒着関係にあったり、何らかのプラスメリットがエージェント側にあったりするので、お客さんの要望を無視してオススメしてくるのです。
例えば、留学エージェントが語学学校を直接経営している、または経営に絡んでいる場合。この場合、他校に送客して紹介料を貰うのに比べて、自分の経営する学校に送客した方が利益は遥かに高くなります。
お客さん側は、経営の裏側まで分かりませんし、インターネット上にもそうした情報はありません。
特定の学校を強く勧められた場合は、他のエージェントに「A社で〇×語学学校を強く勧められたんですけど。どう思いますか?」と聞いてみるのも良いと思います。
留学エージェントのカウンセラーは業界の裏側も大抵は知ってますから、「〇×学校はA社が運営してる学校だからね。」と教えてくれるでしょう。
お客さんの希望をねじ曲げて、強く主張をしてくる場合は、そこでお付き合いを止めた方が良いでしょう。
個人の希望に合わせて、大規模校から小規模校まで、高価格帯から低価格帯まで、バランスよく提案してくれる留学エージェントは信頼できると言えます。
無理な勧誘、強引なセールスをしない
留学エージェントに話を聞きに行きたいけど、強引に勧誘されるのが怖い、もしくは「話を聞いたら申し込みしないといけないのかな?」と思っている人も少なくはないようです。
優良エージェントの場合は、強引な勧誘は一切ありません。わたしが留学カウンセラーとして働いていた際、某留学エージェントから移ってきたお客様が時々いました。
よくよく話を聞いてみると、留学自体を検討している段階だったのに、気がついたらお申込書が目の前にあって、半ば強引にサインさせられそうに、、、という信じられない話も聞きました。
また、電話営業やメールでの営業がしつこいエージェントも要注意です。
数回程度のフォローアップくらいであれば問題ありませんが、申し込みをするまで何度も連絡をしてくるエージェントには気をつけた方がいいでしょう。
そして、そうしたエージェントに限って、申し込みをしてお金を支払った途端に連絡が無くなったりするものです。(お客さん側から連絡しないと反応が無い。)
キャンセルポリシーをちゃんと説明してくれる
留学エージェントは、学校と留学生の間に立ってくれる第三者の役割を担っています。
つまり、学校側や宿泊先と留学生の間になにかトラブルやいざこざがあった場合は、留学エージェントが仲介してくれることになります。
だから留学する際は、エージェントを使ったほうが断然おすすめなんです。
その際、デリケートな問題となるのがキャンセルに伴う返金問題。
通常、留学生がキャンセルをする場合は、理由や状況等考慮して、あらかじめ学校側が設定したキャンセル料を支払うというのが決まりです。(留学エージェント側がキャンセル料を別途設定する場合もあります。)
その際によくあるのが、「キャンセル規定を知らなかった!」というトラブルです。
…とは言え、学校側が送ってくる書類は、キャンセル規定は英語で書かれているケースがほとんど。正直、これから留学する皆さんにとって、十分理解するのは困難に近い内容です。
そのため、英語があまり得意でない留学生の多くは、内容を知らずにサインをしてしまっていたということになります。
「確かに契約書が読めなかった…。」という理由で、キャンセル費用の支払いを拒否することはできません。そのため、英語がまだ不自由な留学生のために、留学エージェント側も必ずキャンセル規定については触れておくべきだと思います。
自分はキャンセルしないから大丈夫と思っていても、身内の不幸やトラブル、仕事の都合でいけなくなってしまう場合も無きにしも非ずです。
優良エージェントの場合は事前にキャンセル規定について説明してくれるか、もしくは説明を求めた場合は快く教えてくれます。そういったエージェントは、信頼に値すると言えるでしょう。
万が一、留学エージェントでトラブルになったら?よくあるトラブルと対処法
ここまで優良エージェントの特徴を解説してきましたが、万が一、悪徳エージェントを利用してトラブルになってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
実は、日本にはそういった被害にあってしまった場合に無料相談できる「NPO法人留学協会」というところがあります。簡単に言うと、留学版の消費者センターです。
こちらは軽い相談や、こういう場合はどうしたらいいのかという内容をネット上で相談することができますので連絡してみるのもいいかもしれません。
また、金銭が関わるもの、詐欺にあってしまった場合などの対処が難しいケースの場合は、独立行政法人である国民生活センターに相談をするといいでしょう。消費者ホットラインというものがあり、誰でも電話で相談ができるようになっています。
留学エージェントを利用する際、少しでも「様子がおかしいな…。」と思った場合は、必ずその都度確認しておきましょう。そこで説明を渋るようであれば、あまり良いエージェントとは言えませんので、一度考え直したほうが良いかもしません。
【まとめ】申し込みを焦らず、しばらく対話を続けよう!
語学留学やワーホリなどの長期滞在の場合、留学期間よっては200万円、300万円といったお金がかかるケースもあります。正直、安い買い物ではありませんよね!
だからこそ、「どこも一緒でしょ!」といったノリで簡単に決めるのは危険です。車や家を決める時、1回だけ話を聞いただけで、即決で申し込む人はまずいません。
まともな留学エージェントであればあるほど、安い買い物でないことくらい良く分かってます。
だからこそ、自分が「この会社、頼れるな!」と確信が持てるまで、対話を続けることをお勧めします。
カウンセリングは基本的に無料なので、語学学校をどこにするかと言う話だけでなく、留学に対する不安や帰国後の進路のことなど、パーソナルな相談を重ねましょう。そこで、どれだけ親身に相談に乗って貰えるか。
ただ、あまりに難解な質問をしたり、何校もの学校の見積もりを依頼したりするのは、カウンセラーの仕事を増やすことになり、嫌がられますので注意も必要です!お客さん側もマナーは大事。
料金が高いからダメ、安いから良いというわけではありません。留学エージェントはそれぞれ留学生の要望によって合う、合わないもありますので、是非じっくり色々なエージェントを回って検討されることをおすすめします☆