英語ペラペラになりたい中高生必見!最短で上達する勉強法とは?
今回は「いつかは海外へ!本気で英語ペラペラになりたい!」と思っている中高生に向けて、現役英会話講師の私がオススメの0円英語勉強方法をお伝えしていきます!
もちろん、既に社会人の方で英語力ゼロって方も中高レベルの英語からスタートとなるので、是非参考にしてくださいね。
留学しなくても英語ペラペラになれる
「英語を話せるようになりたい!」
「でも、そのためにはやっぱり留学しないと無理だよなぁ~」
そう思っている中高生の方もきっと多いと思います。
留学はやはりまとまったお金が必要になるので、中学高校で留学するというのは実際なかなか難しいと思います。
もし親が「留学しておいで!」と言ってくれるなら、めちゃくちゃ恵まれてるのですぐ行きましょう!(笑)
でも安心してください!
英語って、日本にいても、お金をかけなくても、ちゃーんと上達するんです。
必要なのは、「時間」と「集中力」、これだけです。
でも、その前に「英語ペラペラになるために絶対知っておいて欲しい事」をお話しさせてください。
よくある「英語は通じればいい」の大いなる勘違い
「文法なんて必要ない。日本人は発音を気にし過ぎ。英語は通じればいい。」とか、良く聞きませんか?
これ、実は間違いです。
確かに、外国人とコミュニケーションを取る上で、「完ぺきな文法」や「完ぺきな発音」は必要ありません。
でもそれは、あくまでも旅行先や友だちとのコミュニケーション時における話です。
例えば、もしあなたが迷っている外国人に道を訊かれたとします。
しかもその外国人はあまり日本語が得意ではないようです。
そんな時、あなたはどうするでしょうか?
困っている外国人に耳を傾けて、「理解しよう」と意識を集中させるのではないでしょうか?
「わたし、いく。あさくさ。どこ?」
文法的にもめちゃくちゃで単語を並べただけの日本語ですが、意味は理解できますよね。
実は、旅行先や友だちとのコミュニケーションで、下手くそな英語でも通じるのは、同じように相手が気を使って「理解しよう」と意識を集中させてくれているだけなんです。
もし、あなたが英語を使う機会が「旅行先でのコミュニケーション」、「友だちとのコミュニケーション」といった場だけであれば、文法・発音はそれほど気にしなくても問題ありません。
でも、仕事で英語を使うとなったらどうでしょうか?
もしも、海外で生活をすることになったら?
そうです。常に相手に気を使わせているわけにはいきません。
それに海外で仕事となれば、「英語が出来る」は特に強みではなく「出来て当たり前!」となるのです。
何より、かっこよくてきれいな英語をペラペラ話せるって、憧れませんか?
私が英語に夢中になったのも中学生のときでしたが、原動力はまさにそこ。
海外の俳優さんを観て、「あんな風に話せたらかっこいいなぁ。」という憧れでした。
そして30歳を過ぎた今でも、やっぱりネイティブスピーカーへの憧れが英語力向上の原動力になっています。
もちろん「通じなかったらどうしよう…。」と臆病になる必要はありません。
上手に発音できなくても、どんどん話していく姿勢が大切です。
本来の「英語は通じればいい」が持つ意味は、そういった積極的な姿勢が大切である…ということではないかな?と私は思います。
そして「本気でペラペラになりたい。」と思っているなら、もう一歩進んだ努力をしてみて欲しいというのが私の正直な気持ちです。
今頑張ることで、いざ留学に出たときの英語力習得スピードが各段に上がったり、スムーズな会話ができたり…本当に世界がガラッと変わります!
通じる英語を話すために必要なことは文法と発音
さて、「かっこよくてきれいな英語」を話せるようになるためには、まず英語と日本語の違いを理解しておく必要があります。
英語と日本語の大きな違いは「文法」と「発音」です。
まずは「文法」
通じる英語を話せるようになるコツは、文法の中でも特に「語順」を意識すること。
たとえば「Daisuke go home.」という英文。正確には「Daisuke goes home.」ですが、そこは気にしなくても通じます。
でも、「home go Daisuke」では、聞いている方はなんのこっちゃです。
では日本語ならどうでしょうか。
・「だいすけ、いえ、いく」
・「いえ、いく、だいすけ」
・「いく、いえ、だいすけ」
3つ目はちょっと厳しいものがありますが、どれも会話の中では通じると思います。
このように、英語は日本語以上に「正しい語順」で話すことが重要です。
スラングたっぷりのネイティブスピーカーだって、語順は正しく話しているんです。
続いて、「発音」
日本語の場合には発音が悪くても聞き取れるという特徴があります。
なぜなら日本語の場合には「あ」は「あ」としか発音しません。
「け」は、どこまでいっても「け」です。
では英語ならどうでしょうか。
「apple / cake / what / normal」これらには「a」が共通して入っていますが、すべての「a」が違う音を持っています。
そして少し難しいですが、日本人が英語の発音を苦手とする理由は「子音」。
日本語の場合には、子音で終わることがありません。
対して英語は子音で終わったり、子音と子音が連続されたりということが発生します。
難しいと思うので、少しかみ砕きましょう!
たとえば「first」という単語。
カタカナ英語に直すと「ファ―スト」です。
この場合の発音は「FA-A-SU-TO」となり、どの音も母音で終わっています。
ですが実際はR・S・Tは子音で終わる音ですので、英語で「ファースト」とは言いません。
ここが日本語と違うため、私たちがなかなかコントロールしにくい部分。
そしてこの部分を上手に発音できる人ほど、「君の英語は上手だね!」と言われます。
余談ですが、英語って知れば知るほど、音のつながりやパズルみたいな文法の構造など、日本語とはまた違った深みを面白く感じられるようになりますよ!
よくある間違った英語勉強方法
「聞き流すだけでも効果あるってよく聞くよ!聞き流していれば覚えるんじゃないの?」
そんな風に思う中高生もたくさんいることでしょう。
ですが実際、聞き流すだけで覚えられるほど、英語は簡単ではありません。
なぜこんな厳しいことを言うかというと、間違った方法で勉強を続けても、英語上達の実感ってなかなか湧かないものだからです。
上達しない英語なんて、楽しくありませんよね。
野球選手になりたくて、ボールを壁に打つだけの人はいません。
チームに入ったり、コーチに正しいフォームを習ったりするはずです。
英語もまた同じです。
「正しい方法」や「コツ」を掴むと、英語もスポーツと同じでグングン上達していきます。
テストで良い点を取ったり、ふとした時に流れてきた英語が聞き取れたり、長文が読めたり、…それはもう驚くほどに!
実は、私も最初は「聞き流し」を続けてみましたが、何も身に付きませんでした。
ですが、ある時から、ちょっと勉強の方法を変えてみたんです。
具体的な勉強方法はこのあとご紹介しますね。
そうしたら、テストでも「あれ?これ分かる!」、ネイティブスピーカーと話していても「あれ?聞き取れる!」ということが各段に増えました。
もっとも重要な点は、「集中して意識を向ける」ということだったんです。
聞き流しが効果的と言われる理由のひとつに「インプット」がありますよね。
ですが「意味が分からない言葉」をインプットしたところで、脳はちゃんと処理できません…。ただの「雑音」として流れていくだけです。
昨日スーパーで流れていたBGMの歌詞を教えてと言われたって、きっと覚えていないでしょう。
意味の分からない英語を聞き流すとは、そういうこと。
「意味を理解する。」
これがあれば、聞き流しもまだ効果的と言えるかもしれません。
何も理解していない状態での聞き流しは、本当に大して意味がありませんので、時間をかけるだけ無駄です!
中学生にオススメの0円英語勉強方法 ~ペラペラまでの3ステップ~
それでは、英語ペラペラをめざすあなたのために、本当に効果があって、しかも0円で続けられる勉強方法を3つご紹介します。
出来れば1から順番に行ってもらうとより効果的です。
ステップ1: ディクテーション
【目的】
リスニング力UP・弱点の発見
【方法】
・30秒~1分程度の短いリスニング教材を用意する
・何も見ないで一度聞いて、内容を想像する
・一文ごとに区切り、聞こえた単語を書き出す
・聞き取れるまでMAX5回までくりかえす
・スクリプトと照らし合わせて間違いをチェック
・ディクテーションした英文を音読する
・間違いの原因を見つけ、弱点克服の学習をする
このようにディクテーションは「聞き取れた単語を書き出す」というトレーニング方法ですが、ディクテーションだけで英語力が向上することはありません。
「なぜ聞き取れなかったのか?」を知ることによって、自分の英語力の弱点を見つけることが目的です。
例えば、文法的に過去形しか入らない場所に現在形を入れていたら、あなたの弱点は「文法」。
単語の連なりを聞き取ることが出来なかったら、あなたの弱点は「語彙力」や「発音」など。何が分からないのか分からない状態の人にもオススメです。
さらに、集中してリスニングすることによって、リスニング力も自然とアップします。
ディクテーションにかける時間の目安は、だいたい15分~30分程度。無料のアプリなどを活用してくださいね!
ステップ2: 精読
【目的】
英語力の底上げ・文法力UP・語彙力UP・長文読解
【方法】
・興味のある英文を用意する(小説でもテスト長文でもOK)
・まずは一文、ノートに書き写す
・知らない単語があれば意味・品詞・発音をチェックする
・英文の構造をチェックする(SVOなどを書き込む)
・和訳、音読をする
精読は英文を丁寧に、ひとつずつ理解していくトレーニングです。
スピードは意識しなくても問題ありません。
精読を行うことによって、どんな長文でもすらすらと読めるようになります。
特に先ほどお話した「通じる英語には正しい語順がカギ」という部分を強化出来るのがポイント!
精読が終わったら、何回も音読をくりかえしてください。
精読にチョイスする英文はなんでも構いませんが、ディクテーションと合わせて行うなら、同じ素材がベストですね。
精読にかける時間は15分程度にしておきましょう。
ステップ3: シャドーイング/オーバーラッピング
【目的】
リスニング力UP・スピーキング力UP
【方法】
・聞こえてくる英文を追いかけるように真似する(シャドーイング)
・スクリプトを見ながら、聞こえてくる英語に被せて読み上げる(オーバーラッピング)
通じる英語を話すために必要不可欠な「発音」を強化できるのが、この2つのトレーニングです。
発音を上手に身につける方法は、ネイティブスピーカーの真似をすること。
留学や海外生活で一気に英語力が向上するのは、真似できるスピーカーがたくさんいるからなんですよね。
でも日本にいても、シャドーイングとオーバーラッピングの方法を使えば、十分にきれいな発音を身につけていくことが可能です。
注意点としては、正確に真似出来なかったとしても気にせず続けること!そのうちに口が自然と覚えてくれて、発音できるようになります。
シャドーイング・オーバーラッピングは暇な時間にも出来ますが、1日5回程度は集中して繰り返してみてくださいね。
どのトレーニング方法も、無料のアプリで十分対応出来るもの。スマホやパソコンを持っていない場合には、教科書や映画、ニュースだって活用できます。
日常生活では英語を使う機会が少ない日本ですが、それでも周りに意識を向けてみれば、教材となってくれる生きた英語はたくさんあるんです!
【まとめ】集中無くして英語ペラペラはあり得ない
少々厳しい英語の現実も含めて、ペラペラへの道のりをお伝えしてきたので、少し面倒に感じてしまったかもしれません。
でもここまで読んでくれたということは、あなたはきっと他の子以上に英語ペラペラへの憧れを持っているはず!
その憧れを形に変えるためには、やっぱり集中が必要なんです。
吸収力の良い10代のうちに、どんどん集中して英語力を身につけましょう!