英語苦手なパパママ必見!英会話講師が教える小学生の効果的な英語勉強法3選
「英語は重要って分かっているけど、どうやって勉強させたらいいの?」 …と、悩んでいるパパ・ママは多いですよね。
そこで、このコラムでは英会話講師という立場から「小学校の英語教育」と「お金をかけずに出来るオススメの英語学習方法」をお伝えしたいと思います。
ぜひ悩んでいるパパさん・ママさんのご参考になれば幸いです。
英会話教室は必須ではない
おそらく、日本ではまだまだ「英語が得意だ」というパパさん・ママさんの方が圧倒的に少数派だと思います。
と考える方も、実際多いのではないでしょうか?
そうした考えや焦りから「とりあえず英語教室へ通わせなきゃ!」と思っているならちょっと待ってください!
なぜなら、英語学習は小学校低学年でも自宅できますし、英会話教室へ通う事は必須ではないためです。
もちろん、英語教室に通わせるメリットもたくさんあります。
でも、英語教室に通わせるだけでなく、もし自宅でもきちんと勉強することができれば、その効果はさらにアップすることは間違いありません!
小学校での英語学習のポイント
2020年4月から全国の小学校で新たな英語学習がスタートしていますが、小学生のお子さんがいない方などは実際どのように英語授業が行われているのかわからない方も多いと思います。
そこで、まずは小学校での英語学習のポイントを見ていきましょう。
小学校3・4年生
小学校5・6年生
いかがでしょうか?
パッと見てみて「5年生から文法なんて心配…。」、「どうせお遊び程度じゃないの?」などなど、さまざまな感想を持ったのではないでしょうか?
しかし、注目すべきは実はその先。
そう、中学校です。
小学校での英語学習が本格的に始まることにより、中学校での英語もガラッと変わっています。
これまでの中学校での英語学習は、読み書き中心の学習スタイルで語彙数は1,200単語程度でした。
しかし、2020年以降は学習内容や方法がガラッと変わり、コミュニケーション中心の学習スタイルで語彙数も1,600~1,800単語まで一気にアップします。
何より、中学校で一番大きく変わるポイントは、「オールイングリッシュ」になるということ!
授業を行う先生も、日本語を使わずに英語のみで授業を行うようになるんです。
…と、このようにお伝えすると、「うちの子、中学校で授業に付いていけるかしら?」と考える人がほとんどですよね。
でも、本当に重要なこと(親御さんに絶対覚えて頂きたい事)は…
「中学校で授業に付いていく」ではなく、「英語でコミュニケーションを取れるようになる」ことです。
授業に付いていくためだけの英語学習ならば、これまでのいわゆる「日本のダメな英語教育」と何も変わらないことでしょう。
せっかく文科省が本腰を入れて指導要領が変わったのですから、将来に役に立つ、身になる授業が良いですよね!
そのためには、「小学生のうちから英語に興味を持ち、授業をスムーズに理解できる土台を作っておくこと」が一番重要になってくるのです!
小学校低学年が目指すべきゴールは「楽しい」という感情
これを読んでいるパパさん・ママさんの得意なことは何でしょうか?
それは、どんなことがキッカケで、それが得意になりましたか?
私の得意なことは「英語」ですが、キッカケは「憧れ」でした。
海外ドラマや洋画が大好きで、その中にいるネイティブスピーカーの英語に憧れを持ったことがキッカケです。
恐らくみなさんの得意なことも、最初のキッカケは「憧れ」とか「好き」とか、そういう感情が伴っていたのではないでしょうか?
ちなみに、私が苦手だった科目は数学です。(今もですが…笑)
「どうして苦手だったんだろう…?」と考えると、それは「分からなかったから。」なんですよね。
↓
・褒められないと楽しくない
↓
・楽しくないとやりたくない
これが苦手を作る流れです。
一方、得意を作る流れはこうなります。
↓
・褒められれば楽しい
↓
・楽しいからもっとやりたくなる
すごくシンプルなことですよね?
英語が好きで、英語が楽しくなれば、お子さんたちは勉強という意識を持たずに英語と関われるようになります。
そして、この部分が何より小学校低学年のうちに英語を始める時に目指すべきゴールなんです。
自分の名前を英語で言えるようにならなくても、単語をひとつも覚えられなくても、そんなことで悩む必要はまったくありません。
なぜなら、英語を身につけるチャンスというのは、子どもにはこれから本当にたくさんあるからです。
ただ、スタート時点で「楽しい」とか「嬉しい」というプラスの感情を持てないと、この先のチャンスにもお子さん本人が意義を見いだせなくなってしまいます。
そのため、もしあなたが小学校低学年のお子さんに英語を学ばせ始めるのであれば、「楽しい」や「嬉しい」といった感情を与えることが何より重要だとまずは意識してみて欲しいと思います。
お金をかけずに出来る!オススメの英語学習方法3つ
さて、ここからは自宅で出来る小学校低学年にオススメの英語学習方法を紹介していきます。
大手の子供英会話スクールで5年勤めた私が、お子さまのタイプ別にオススメの方法をピックアップしました。
もちろん、どの方法を気に入るかは分かりませんので、まずは色々と試してみてくださいね!
① アニメが好きな子なら、パパ・ママと一緒に真似っこ!
お子さんのお気に入りアニメの英語バージョンがあるなら、迷わず使ってみましょう。
そしてアニメを観ながら、セリフを真似っこします。
方法としては「真似っこする」だけのシンプルなものですが、もちろんコツがあります。
まずはパパ・ママが率先して真似っこしている姿を見せること。
アニメで「WOW!」と言ったら、すかさず「わお!」と真似っこ。「Are you hungry?」と言ったら「アーユーハングリー?」と真似っこ。
この時のポイントは、間を置かずに真似っこすることです。
パパ・ママが発音苦手であっても、そこは気にしなくて大丈夫。
この段階で必要なことは、「真似っこするの楽しい!」と感じてもらうことなんです。
私が英語を習得するために行ったのも、この「真似っこ」が全てでした。
「シャドーイング」と呼ばれる英語のトレーニングを聞いたことがあるでしょうか?
シャドーイングとは、英語をリスニングしながら、追いかけるように真似していく方法。
リスニング力・スピーキング力・発音、こういった部分を伸ばすために効果的な方法です。
お子さんたちはアニメを真似っこしながら、このシャドーイングを体感することが出来ます。
私もそうですが、一度真似っこが癖付くと、無意識にシャドーイングするようになります。
映画を観ているときにブツブツ繰り返したり、ネイティブスピーカーと話していても、気になったフレーズがあるとインプットして家で何度も繰り返したり…。
こうなれば、英語習得はそこまで難しいことではありません。
つまり、小さな子に家族の口癖が移ってしまうかのように、ネイティブスピーカーの発する言葉を自分のものに出来るのです。
もちろん、パパ・ママの英語力アップにもオススメの方法ですので、ぜひお子さまと一緒に楽しんでチャレンジしてみてくださいね!
② 活発な子なら、パパ・ママと一緒にゲーム!
体を動かすことが好きな子なら、積極的に体を動かしながら英語を使ってみましょう。
私のオススメは、タッチゲームです。
例えば色をテーマにするなら、おりがみを家のあちこちに貼り付けます。
そしてパパ・ママは、「Touch……………(何色かな~?と少しためて) Red!」と合図を出して競争でタッチ。
この時、「Touch…」を「タァァァァァッチ‥‥」と溜め込むと盛り上がりますよ!
また、タッチゲームは折り紙の裏に数字を書いて、日によって中身を変えるなど、工夫次第でいろいろと楽しめるゲームです。
もしお部屋に十分な広さがない場合や、あまり走ってもらいたくない時には、カルタ形式で床に並べても◎。
その場合には、「Hands on your head!(手は頭のうしろに上げてね!)」など、ルールを与えましょう。
ゲームを使った英語学習は、体を動かしながら覚えることによって「海馬(記憶を司る部分)」が刺激され覚えた単語が定着しやすくなのです。
さらにその際に使う言葉が命令文であるほど定着すると言われていますので、このタッチゲームはとても理にかなっていると言えます。
また、「アニメでリスニングさせたいけど、集中力が…」という時には、先に体を動かすゲームをすることで、お子さんを落ち着けることが出来るのもポイント。
これは子供英会話教室でも使われているテクニックです。
レッスンの冒頭は必ず少しアクティブなことを取り入れて、その後の集中力につなげています。
ただ、疲れすぎると電池切れになってしまうので注意してくださいね(笑)
③ みんな大好き!絵本読みきかせのコツ
体を動かすのが好きな子も、大人しい子も、絵本は共通して気に入ることが多いツールです。
絵本で使われている英語は表現や語法も正しく、何よりボキャブラリーを増やすためには最適なもの。
日頃から絵本の読み聞かせをしているパパ・ママは多いと思いますが、英語学習として取り入れるなら、もう一歩進んで「先生」になりきってみてください。
私が講師時代に鉄板テクニックとしてやっていたのは、「焦らす」こと。
お子さんとは向き合う形で座り、絵本を取り出したら、まずはパパ・ママだけが覗くように絵本を見てみましょう。
絵本を覗きながら、「Wooow… it’s so cute!」など、お子さんが興味を持つようなリアクションを見せます。
ここで、お子さんは「なになに!見せてよ!」と飛びついてきますが、まだダメです。
私は必ず、「Do you want to see it?(みんなも見たい?)Ok, let’s count 3,2,1…(じゃあ321って数えよう!)」と煽ってから、ジャーン!と見開きで見せています。
このように、絵本にスペシャル感を作ることで、お子さんの興味をグッと惹きつけることが出来るんです。
そして何度か同じ絵本を読んだら、絵を見せて指を差しながら、「What’s this?(これ、なあに?)」などと、覚えた単語を引き出してみましょう。
英会話教室に通い始めるメリットは何?
さて、ここまで「自宅で出来る英語学習方法」を紹介して来ましたが、子供英会話教室に通うメリットについても、考えてみましょう。
結論から言うと、子供英会話教室に通わせたからと言って、ペラペラにはなりません。
しかし、家庭学習では得られない下記のようなメリットもあります。
・コミュニケーション力を身につけられる
・競争心を持って取り組むことが出来る
・発音の良い英語を聞くことが出来る
・習っていたという自信がつく
「競争心は必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、多くの子供は競争が好きです。
チーム対抗のゲームで競争心を煽ると、一生懸命に英語を発話してくれます。時には負けて悔しくて泣いてしまうこともありますが(笑)
でも、そういった経験は家庭学習ではなかなか出来ないことですよね。
兄弟とは出来ますが、学校や家庭を離れた場での友人とのコミュニケーションとはまたちょっと違います。
そして何より、講師は英語のプロ!
企業運営の子供英会話教室なら、しっかりとした研修が定期的にあり、個性豊かな子供たちのまとめ方を学んだり、よりクリアな発音を身につけたりしています。
私が受け持っていた子たちを見ると、長く通っている生徒は総じて「英語が得意科目」にはなっていました。
個人差はもちろんありますが、少なくとも授業として苦手科目になっている子はいませんでした。
中高生になれば、得意科目にどんどん熱中し始めるので、「英語が好き!」、「将来は海外で活躍したい!」という子も出始めます。
そしてそういった子は、中学生で英検準2級を取ったり、高校の英語科へ進学し私でも悩む宿題を持って来たり(笑)
子供英会話教室は、そのように「英語の可能性」を広げてくれる場です。
とは言え、「どれだけ英語力が伸びるか?」は、家庭学習の量と質によります。
「パパ・ママが一緒にお家でも英語を学ぶ」という姿勢を持てるのであれば、子供英会話教室は断然オススメです!
【まとめ】小学校低学年の英語学習は楽しむこと!リラックスして続けよう!
これからの英語教育や、小学校低学年にオススメの英語学習方法を紹介して来ましたが「授業で英語なんて、大丈夫かな?」という不安は、少しは拭えたでしょうか?
「英語やらせなきゃ!」と神経質にならず、家族みんなで楽しみながら進めていくことがポイントです。
「英語は継続が重要」とは言われます。
確かにそのとおりではありますが、小学校低学年生が数日怠けたところで、それほど影響はありません。(お子様の人生はまだまだ長いです!)
まだまだ柔軟な子供たちですから、どうかパパさん・ママさんもリラックスして、一緒に英語をやってみてくださいね!