英語を話せないまま帰国!? 留学失敗例から学ぶ!スタート地点を知る重要性
こんにちは、SAKIです。
留学に関わる業界でずっと仕事をしていましたので、私は仕事柄本当にたくさんの留学生を見てきました。
その中で、留学を成功させる人もいる人もいれば…そうじゃない人もいます。
では、いったいその違いはどこから来るのでしょうか?
私は留学を成功させる上で何より必要なのは「留学生自身が自分の英語力をきちんと理解できているかどうか」だと思っています。
このコラムでは、失敗例も踏まえてその事について詳しくお話ししたいと思います。
自分の英語力をなんとなく理解している人が多い
突然ですが、今あなたの英語力はどのくらいでしょうか?
実は、そう質問されて「私の英語力はこれくらいです!」と英語資格を明示したり、詳しく説明できる人はほとんどいらっしゃいません。
たいていはこんな感じでお返事を頂きます。
まさに日本人らしく謙遜気味の回答ですね(笑)
実際、留学前の方で「私、英語力に自信があります!」と答える人はほぼ皆無ですし、多くの方は上記のように「英語が苦手」とか「英語力がない」と答えられます。
つまり、多くの人はなんとなく「自分は英語が苦手(ただし、どれくらい苦手なのかは分からない)」、「自分の英語力って、だいたいこんな感じかな~?」とすごく曖昧だったり、かなりおおざっぱに把握してるのです。
留学の成功には計画が必須!
世の中には何の計画もなく、ぶっつけ本番でチャレンジして、満足のいく留学を実現させて成功させる人も中にはいます。
しかし、そうした方はごくごく少数で、成功の確率としてはものすごく低いものと言えます。
限られた時間を有効に使い、充実した内容にするためにはやはり何事も計画は必須です。
例えば「夏休みを無計画でただただ何となく過ごしていたら、ついついダラダラと時間が過ぎてしまって、気づいたら終わってしまってた!」という経験は皆さんもないでしょうか?(笑)
やはり同じように留学「無計画&勢いだけでただ何となくやってみた!」という事では、大きな成果や中身は期待できないんですね。
今の世の中、留学経験があったとしても、その時間を有意義に過ごし、さらに将来に生かすということは簡単なことではありません。
実際、海外には下記のような厳しい現実があるのです。
あなたがもし留学で大きな成果や充実した中身を手に入れたいならば、しっかりとした計画が必要です。
そして、その計画を立てるために一番重要なのが「スタート地点(今の自分の英語力)」の把握なのです。
これはもし自分の現在のスタート地点(今の自分の英語力)がしっかりと分かれば、自分の立ち位置と目指すゴールもおのずと見えてくるからです。
つまり、自分の立ち位置と目指すゴールが分かれば、それだけ明確な留学プランを作ることにつながります。
そして、明確な留学プランを立てる事ができれば、大きな成果や充実した中身を手に入れられる確率もグッと高くなります。
NGケース
理想のケース
→上記のように理想のケースを目指しましょう!
次は失敗例を見ていきましょう。
以下は、私が実際に海外で暮らしている間によく相談を受けたり、見ていて「もったいないな~」と感じたパターンです。
失敗ケース① 英語力&お金もなく、追い詰められてしぶしぶ帰国
知人のHさんは、フィリピンへ留学後にどうしてもオーストラリアへワーホリをしたいと思っていました。
ですが、フィリピン留学3ヶ月の間は友達同士で、海へ行ったりバーで飲み明かしたりとあまり勉強をしなかったため、結局英語力は初級のまま…。
さらに貯金も使い果たし、お金もない状態なのにHさんは勢いだけでオーストラリアへいざ突入!
実際、Hさん自身もオーストラリアでの生活は不安でしたが、事前に知人から「オーストラリアでローカルの職を用意してあげるから!」とすごく心強い一言を貰っていたので、少しは安心していました。
しかし、実際オーストラリアへ渡航をして、期待していたお仕事もいざ蓋を開けてみれば日本人だらけの回転すし店でこき使われるだけの毎日…。
用意された家も日本人しか住んでおらず、お金もなかったため、家と寿司店をただただ往復する毎日です。
そうした状況になってHさんは初めて騙されたことを知り、英語力もなくお金も尽きたため日本へ帰国となりました。
かわいそうな話ですが、実際にあった話です。
実は、私はHさんからはオーストラリアの渡航前にワーホリについて相談されました。
私は「その状況ならば渡航はやめるか、フィリピンかオーストラリアで語学学校にまず通って英語力をつけながら生活をするべき」とアドバイスしました。
しかし、Hさんは全く聞く耳を持たず、結局甘い言葉を信じて勢いだけで渡航してしまい、最終的には志半ばで帰国する事となったのです。
失敗ケース② 英語力が伸びないまま帰国できない!学校を転々とする日々
私が語学学校に勤めている頃、Yさんはやってきました。
聞けばなんと、これからオーストラリアで「3校目の学校に通いたい!」と言うではないですか。
よくよく話を聞くと、今まで留学エージェントさんにオススメされたとにかく安い価格帯の学校に行っていたとのこと。
すると、その学校では先生が授業に来ないだとか、クラス内のレベルが違いすぎるなどで、クオリティに満足できなかったんだとか。
ちなみに、留学エージェントに相談し、勧められるがまま語学学校へ通ったものの、あんまり英語が伸びていない…。
でも、帰国まであと数ヶ月しかない、どうしよう…!? …と駆け込んでくるYさんのような人が、私が語学学校に勤めていた間何度もありました。
結果としてYさんは、幸いオススメした英会話特化コースへ入学をして、中級レベルの英語力に流暢さを加えて無事帰国する事ができました。
しかし、Yさんはその場の勢いや気分で学校を決めて転々としていたので、英語力の習得としては遠回り、余分なお金を使っての留学となってしまいました。
まずは自分の英語力を知ることから始めよう
上記のHさんとYさんは実際の一例ですが、私は長い海外生活を通して同じようなケースを数多く見てきました。
HさんとYさんは、果たしてどうすれば良かったのでしょうか?
答えは、冒頭にあった「スタート地点(今の自分の英語力)の把握」と「しっかりとした計画」です。
もしHさんがフィリピン出発前に自分の英語力をしっかり把握できていれば、フィリピン留学中も「このままオーストラリアに行ったらまずい!」という気持ちや焦りでもっと勉強に集中できていたはずです。
また、もしフィリピン留学3ヶ月だけでは欲しい英語力に到達できそうになければ、出発時期を遅らせて貯金をしてフィリピン留学をもっと伸ばす判断や計画をしていたかも知れません。
一方で、Yさんももし自分の英語力をきちんと把握できていれば、もっと良い留学プランを立てる事ができていたはずです。
オーストラリアで質の低い学校だけを転々とするというのは、決して良い留学プランとは言えません。
「使えるお金と時間が自分にはたくさんある!」という方は別ですが…そうでなければ、まずはコスパの良いフィリピン留学で基礎力を身に付けてからオーストラリアへ渡航する事で時間とお金を節約できたはずです。
あまりよく考えずに留学先を決めたり、友達から聞いた体験談やネットで見た体験談を参考に何んとな~くプランを決めたりするケースでは、最後に後悔する人も実際多いのです。
実際、「留学したい!」と思ったら、すぐに行動をし始める人も多いのではないでしょうか?
また、スタート地点(今の自分の英語力)を把握するのが一番重要ではありますが、同じように下記のようなポイントもすごく重要です。
こうした事を突き詰めるのは、明確な計画を立てる上で本当に大事な作業です。
「ただ海外に行ってみたい!」という理由はとても純粋なものであり、素晴らしいことでもあるのですが、せっかくお金をかけるならしっかり成果は出したいものですよね。
ベストな留学国の決め方は?
確実に成果を出したい人が留学する場合は、どこへ留学するのがベストなのでしょうか?
中には「私はイギリスに留学したいの!」と言う方もいれば、「いやいや僕はフィリピンが好きだからずっとフィリピンにいたい!」という方もいらっしゃいます。
そういう方は、自分の好きな国へ留学するのが1番でしょう。
…というのも結局、好きな国や興味があることは吸収が早くなるので、「どうしても大好きな国がある!」という場合はぜひその国へ行ってみてください。
一方、特段こだわりの国がない人はどうしたらいいのでしょうか?
オーストラリア?ニュージーランド?アメリカ?フィリピン?
どこへ行けばいいのでしょうか?
もしあなたが渡航国についてこだわりがない場合には、あなたの今現在の英語力を元に下記のように国を選んでみるのがオススメです。
今の英語力が「初級~中級以下」の場合
おそらく留学を検討している多くの人が、英語力に自信がないと答えるかと思います。
以下の点に当てはまった人の場合は、英語力が初級~中級と言えるでしょう。
この場合、まず英語を始めるにあたって大事なのが英語に対する抵抗感をなくすことにあります。
もちろん、文法・単語力も大事なのですが、ひとまずは英語に対してポジティブなイメージを持つことができる地域へ行くことがおすすめ。
初心者の方の場合はまず、「フィリピン」に行くことを強くオススメします。
かく言う私も元々英語に対するアレルギーが強く、「英語を話す自分が恥ずかしい!」と言うレベルのこじらせ具合でした(笑)
しかし、その考えはフィリピンへ行って早々に吹き飛びます。
フィリピンではマンツーマン主体の授業なので、周りを気にせずに英語を話せます。
英文が間違っていても先生がすぐに直してくれるので、だんだん英語を話すことが楽しくなってきたのです。
先生たちも私が理解できない英語を言っても根気よく、笑顔でニコニコと聞き返してくれるのです。
欧米圏に行くと、英語を話せない人は容赦なくコミュニティから外されたりしますし、まともに向き合ってくれる人は少数です。
つまり、初心者のまま欧米圏へ渡航すると、自分の英語ができないことによって拒絶されたインパクトが強すぎて、殻に閉じこもってしまう人も多いんですね。
そのため、まずは基礎トレーニングとして中級レベルくらいまでは、フィリピンで英語を学ぶようにしましょう。
中級レベルとは、相手の言ってることが大体理解出来て、自分の言いたいことが相手に伝えらえるレベルです。
そこまでのレベルに到達すると、きっと英語に対する見方がポジティブに180度変わっていくでしょう。
今の英語力が「中級~上級以下」の場合
次は英語力が中級以上になった場合のケースを見ていきます。
フィリピンで基礎力を学んで、TOEIC600点を超えてきた人や、すでに英語力が中級以上ある人は次のステップに進みましょう。
中級以上の人にオススメの留学先は、ずばりオーストラリア、ニュージーランド、カナダです。
フィリピンにおける英語は公用語ではあるものの、ネイティブではありません。
ネイティブではないため、やはり独特の言い回しやアクセント、イントネーションがネイティブの人と異なります。
実際に、フィリピンからオーストラリアへ渡航した人は、あまりの現地の人(オージー)の英語のわかりづらさにびっくりすることも。
そのため、すでに英語の基礎力がある方はワーキングホリデー制度があり、英語があまり上手ではない外国人に対して比較的な寛容な国がおすすめです。
オーストラリアやニュージーランド、カナダは、特に外国人に対する偏見や差別が少ないのでステップアップには最適です。
この3つの国は、移民が多い国なので、外国人に対しての受け入れが寛容なのです。
また、ワーキングホリデー制度があり、アルバイトができることから留学費用を抑えることができるので、多くの方にとって渡航しやすい国になります。
また、中級レベルから問題になってくるライティング技術なども、ネイティブ講師に添削をしてもらうとより精度の高い授業を受けることができます。
今の英語力が「上級以上」の場合
さらに上級レベルの英語力を持つ人の場合を見ていきましょう。
おそらく、このくらいのレベルになると英語を学ぶと言うよりは、より高度なレベルで英語を使って何か仕事などがしたいと言う場合がほとんどかと思います。
そのため、上級以上の英語力を持つ人に関しては、ぜひともイギリスやアメリカにてチャレンジして見るのがいいかと思います。
英語にはアメリカ英語・イギリス英語のアクセントがありますが、自分の興味がある方を極めると言うのも面白いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分のスタート地点(今の自分の英語力)をしっかりと把握して、計画を建てる事が重要というのがなんとなくは伝わりましたでしょうか?
→上記のような流れでみなさんも留学を成功させましょう!
実際、もしあなたが留学をするための時間やお金に制限がなく、2つとも思う存分に使えるのであれば、計画は多少適当であっても何も問題ありません。
しかし、もしあなたの時間や資金が限られてるのであれば、国や学校を気分や軽い気持ちで無計画に決めてしまう事は結局遠回りをしてしまうことになるのです。
初級のうちから欧米圏へ渡航した場合は、しっかりと語学学校に通い続けない限り、どうしても英語力の伸びに限界がくるというのが実際のところです。
渡航前は「自力で頑張って勉強すれば大丈夫でしょ!」と思ってる方も少なくありません。
でも、そういう方に限って、日本出発前はほとんど勉強していません。
実際、現地に行っても勉強へのスタンスはほとんど変わりません。
欧米圏の学校に数ヶ月だけ通って卒業してしまった場合は、中途半端な英語力のまま伸びなくなって、帰国日が訪れるといったケースが目立ちます。
英語力がない場合は、フィリピンでしっかり中級まで英語力を伸ばすことを、まず検討してみましょう。
フィリピンに興味があるだとかないだとか、そんなことは二の次だと思うのです。
留学資金が足りない中で成功をつかみたいと本気で思っているなら、そんなことは言ってられないはずです!
ほんの少し我慢して、フィリピンで基礎的な英語力を身に着けてから、欧米圏に渡航すればいいじゃないですか。
そして、欧米圏の語学学校では、さらに高度な教育を受けることができて、もう1ランク上の英語力を身に着けることができるのですから!
あなたの留学予算と時間が限られているなら、その限られた状況でどのようなプランを実行していくのがベストなのか、プロのカウンセラーのアドバイスも聞きながら、ぜひあなたもベストな留学プランを組み立てていきましょう!
自分の英語力をより詳しく把握するために下記のコラムもぜひご参考ください!
・先輩留学生やワーホリの平均就学期間はどのくらい?