家庭で出来る英語の英才教育!たったひとつの効果バツグンな方法はコレ
「家庭では英語のアニメを見せています!」
お子さんの英語力向上のために、そういった努力をしているパパママも多いと思います。
では、その努力、どんな意味があって行っているのでしょう?
「英語に慣れさせたいから…。」
「大量の英語を聞かせたいから…。」
確かに、英語に慣れることも、大量の英語を聞くことも大切なことです。ですが、その先にある効果まで具体的に考えている方は、意外と少ないのではないでしょうか。
英語に慣れることで得られる効果は?大量の英語を聞くことで得られる効果は?そこまで考えてみると、「英語のアニメ」には期待しているような効果って無いと思います。
もちろん効果ゼロとは言いません。小学校で英語を習い始めるとき、スムーズに自信を持って取り組めるくらいにはなるでしょう。
しかし、この記事に辿り着いたということは…、もう一歩進んだ英語教育を望んでいるということですよね。
10代から独学や留学を始め、英会話講師も勤めたわたしは、今でも英語学習マニアです。
そんなわたしが思う「家庭で出来る英才教育のコツ」をお伝えします!
聞き取りよりも「発音できる」が先!
卵が先かニワトリが先か…のような話になってしまいますので、あくまでも個人的な考えではありますが、「聞き取れるようになれば発音できる。」は逆です。
「発音できる単語は聞き取れます!」 これが正解。
日本語に存在する音の数は「70」です。対して、英語に存在する音の数は、「500以上」にもなるんです。さらにここが重要なポイントですが、「人間は記憶している音だけを認識出来る。」と言われています。
残念ながら、「発音が分からない単語」や「意味の分からない英語」は、ただの雑音でしかありませんので、いくら聞いても記憶には残りません。(…とは言え、もちろん留学などで24時間英語着けの生活をすればまた別です。)
日本語と英語に存在するそれぞれの音の数だけ見ても、英語のリスニング力がなかなか伸びない理由はお分かりいただけると思います。さらに、日本語と英語の発音は他にも多くの異なるルールを持っています。
たとえば「what a=ワラ」という音の連結も日本語には無いですし、「listeningのtは発音しない」という音が消えることも日本語にはありませんよね。
そういった英語独特の「音」を記憶する、つまり「発音できるようになる」ことによって、自然とリスニング力が上がるのです。
「聞き流し」は効果なし!
具体的な学習方法にいく前にもうひとつ、注意していただきたい点があります。それは多くの日本人が勘違いしている英語勉強法のひとつが、「聞き流し」です。「テレビ」で考えみてください。内容を覚えられるテレビと、そうでないテレビの差ってなんでしょうか?
料理をしながら流れているだけのクイズ番組、どんなクイズか覚えていますか?難しい医療や法律の話が流れているドキュメンタリー番組、ボーっと聞いていて理解できますか?
内容を覚えているテレビの場合、「集中して視聴した。」そして「単語を理解している。」この2つが大前提にあるのです。
意識して聞こうと思っていないテレビは、ただのBGMですし、単語が分からなければ何を話しているのかも理解出来ませんよね。
英語であっても同様で、「集中して単語が分かるものを聞く。」ことが重要です。
「子供は吸収力が強いから、聞いているだけでもそのうち覚えるのでは?」という意見もあることでしょう。しかし、わたしはそうは思いません。
確かに子供の吸収力は凄まじいものがありますので、24時間のうち10時間くらい英語を聞き流すことが出来れば、小さな子供なら覚えられるかもしれませんね。
でも、実際に英語に触れている時間は、一日10分、長くても30分程度というご家庭がほとんどです。
いくら小さな子供であっても、それでは「英語に親しみを持つ。」以上にはいきません。
集中して聞く時間を設けるようにしましょう。
最高で最大の効果的学習方法は「全力モノマネ」!
さて、いよいよ具体的な学習方法についてですが、「モノマネ」です。…と言うと、少し気が抜けてしまうかもしれませんが、モノマネの力を侮ってはいけません。
しかし、単なるモノマネでは意味はありませんので、「全力でモノマネする。」ことがポイントです!
字幕無しで洋画を観て試して頂くと必ず実感出来ると思いますが、まずは「聞き取れないセリフ」を見つけてください。(まずはご両親が体感することが重要です!!ご自分の好きな映画で試してみてくださいね。)
なるべく短いフレーズがベストで、「ここのセリフ、なんて言っているんだろう?」と気になった部分を英語字幕でチェックしてみましょう。
きっと「あれ?こんなに簡単なこと言ってたんだ??」と思うはずです。
そしてここからがポイント。
役者さん(キャラクター)の表情、動き、言い方、すべてを完璧に真似てみるのです。
恥ずかしがったり、カタカナ英語になったりすると意味がありませんので、よく分からなくてもとにかく真似てみます。
3~4回程度くりかえしたら、再び字幕無しで再生してみましょう。「あれ!?聞き取れる!!」という不思議な現象が確実に起こります。
この全力モノマネをおこなうと、脳に記憶としてしっかり残ってくれるため、聞き取り力もアップするのです。しかも効果はそれだけではありません。
「ただモノマネしているつもり」が、いつの間にか自分の発音として身に付いているという大きな特典付き!
事実、わたしは15年以上、留学やワーホリ、独学など色んな方法で英語学習を続けておりますが、ベースにあるのはこの「全力モノマネ」です。
おかげでTOEICではリスニング満点を取得していますし、発音だけはネイティブ並と言われます。語彙力はまだまだ勉強中ですが…。(笑)
ちなみに、この方法はいろんな人が使っていて、ある意味で実績も多いのです。上手にまとめているYouTube番組を見つけましたので、こちらでシェアしておきます!
家庭で行う最大のメリットは親が一緒であること
お伝えした「全力モノマネ」なら、お子さんも楽しんで出来ると思いませんか?
好きなアニメを英語バージョンで観ながら、とにかくモノマネすれば良いのです。
さらに家庭学習としてこの方法を取り入れるメリットは「親が一緒に出来ること」。
わたしは子供英会話教室で長く講師をしておりましたが、ご両親も一緒に英語を楽しんでいる家庭のお子さんは、伸びるスピードが断然早かったことを覚えています。
ご家庭で全力モノマネを行うときには、ぜひパパママ、おじいちゃんおばちゃんも巻き込んで盛り上げてください。ご家族が楽しんでいるだけで、お子さんは楽しむことが出来るんです。
正直なところ講師時代には、その部分を忘れている(もしくは意識していない)親御さんもとても多く、残念に感じていました。「今日こんなことやったんだよ!」とお子さんが伝えても、「ママは分からないから。」と切ってしまうんですね。
たとえママパパが分からなくても、「え、何々?教えて!」と聞いてみたり、「みんなで一緒にやってみようか!」という姿勢を持ったり。ぜひそういった環境をつくり、お子さんが英語好きになるようにしてあげましょう。
もちろん忙しい時もあると思います。
だからこそ、「スタート時だけでも一緒に!」という時間を作って貰えたらベスト。
あとから自分ひとりでも行うようになるので、親御さんには意識してもらいたい部分です。
英会話教室には通わせた方がいいの?
さて、ここまで読んで、「やっぱりそれだけじゃ足りない気がする…。」、「英会話教室に通わせるのがベストなのでは?」と疑問も出てくると思います。
わたし個人の意見ではありますが、英会話教室に関しては「どちらでも良い!」です。
…と言うのも、家で楽しく英語に触れる機会を継続的に作れるなら、それで十分だから。特に未就学児であれば、英会話教室で行うレッスンは家庭で出来る範囲でしかありません。
2020年からは小学校の英語教育も強化されますし、焦らずとも英語に触れる機会は増えていきます。
「文法や単語の基礎を付けておかないと追い付けないかも…。」という不安もあるかとは思いますが、学校の授業で十分です。
それ以上に、この記事内でお伝えしてきた「全力モノマネ」を習慣化させておくことが、すべての基礎作りにつながります。
お子さんを英会話教室に通わせるメリットは、英語力よりも「通っているという自信」と「他者とのコミュニケーション力UP」という部分にあります。
そのため、お子さんが楽しく通えるならプラスに働きますが、「本人の意思が無いのに通わせる必要までは無い!」ということ。
また、これも個人的な考えではありますが、ダラダラと何年も英会話教室に通うくらいなら、その分を貯金して留学資金に回した方がベターだと感じます。
【まとめ】 幼少期にやるべきことは極めてシンプル!
「英才教育」というと、文法もやって発音もやって…と、あれもこれもたくさん勉強させることをイメージするかもしれません。
しかし、英語において本当に必要なことは「発音」と「文法」です。
文法についてはそんなに小さなうちから取り入れなくてもまったく問題ありません。(わたし達だって、子供の頃の日本語って文法めちゃくちゃでしたよね?)
まずやるべきことは「発音」なんです。そして、「全力モノマネ」が習慣化されると、意識しなくてもフレーズを暗記出来るようになります。
フレーズが暗記出来れば、理屈抜きで文法も身に付くということ!
日本語とは違う英語の面白い部分ですので、これはまた別な機会にご紹介します。
高額教材を買わずとも英才教育は可能です!ぜひ今日からさっそく、お子さんのお気に入りアニメでキャラクターになりきってくださいね!