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【英語は無駄だった!?】留学経験者が複数の海外渡航を重ねて初めて気がついた事(中国編)

公開:2019/09/24 著者:塩口 真由佳 381 Views

皆さんは中国の江蘇省(こうそしょう)を知っていますか?「どこ!?」って思った方この記事を読んでください!(笑)

今回、私は中国の江蘇省へ1週間の研修旅行に行ってきました。(私が住んでいる愛知県と江蘇省は友好姉妹都市なのです。)

ちなみに江蘇省(赤枠地域)は、上海のすぐ上にある地区で、13の市からなる(省都は南京)地域です。特に文化財がとても多いのが特徴で、江蘇省だけでなんと3つも世界遺産があるというから驚きです。中国は広いですね!

 

→ 赤で囲ったのが江蘇省。

 

実は、中国への渡航は今回が初めての訪中だったのですが、本当に興味深い経験を多くすることができました。

カナダやフィリピン留学とはまた違う中国という国を間近で見れたのは貴重な体験でした。

そんな私の「訪中記」体験を少しでもみなさんに共有できればと思い、「私が中国を訪れて感じた3つのコト」と題してコラムを作成しましたので、ぜひ楽しみながら読んでみてください。

 

① 中国経済の勢いは想像以上に力強い

まず、この研修を通してひしひしと感じたのは、中国という国が持つ勢いです。中国の経済成長が著しいなんて事はテレビやネットのニュースで知っていたはずなのに、それでもリアルな中国をこの目で見ると「中国はこれからもっと巨大な国になるのではないか。」と感じざるを得なかったです。

特に中国のショッピングモールは日本の比にならないくらいに規模がでかく、恐ろしく豪華でした。

私が訪れた常州にあるショッピングモールでは、歩いても歩いても終わりがない長いフロアが5階建てになっており、外にはなんと巨大観覧車、屋上には遊園地までありました。

 

→ 常州にある巨大ショッピングモール。

 

日本のららぽーとが最高のショッピングモールだと思っていた私にとっては衝撃的事件でした。(笑)話を聞くと、このようなショッピングモールが中国各地に現在も次々と建設がされているそうです。

また、こうしたモールなどの施設だけでなくマンションや高層ビルなどもここ20年で圧倒的に数が増えているとの事。いかに中国が近年国内の開発にものすごく力を入れてきて、大きく国が様変わりしているのかというのを目の当たりにしました。

私は広い中国大陸の田舎部分や他の都市まで隅々まで見てはいないのですが、少なくとも私が訪れた都心部の発展具合は想像以上のものでした。これだけの数の豪華な施設やビルを建てる財力や勢いがある中国は、まだまだ国として伸びるだろうなぁと感じます。

 

2つ目に中国の勢いを感じたポイントは、蘇州工業園区の見学に訪れた時です。蘇州工業園区とは、中国とシンガポールが「一緒にすごい開発地区を作るぞ!」と協同で行った国家プロジェクトによって作られた開発区の事です。(ちなみに、中国と別の国家が協力して開発している地域は唯一この蘇州工業園区だけになります。)

こうした2つの国家が本気で取り組んでいる開発区なので、道路や電気などのインフラは中国でもトップクラスの充実度です。

また、外国企業やお金がどんどん集まってくるように様々な優遇政策も行っていて、日本企業はもちろん米国のマイクロソフトも2013年に支店を作っていたりします。

 

→ 世界中から外国企業を呼び込む蘇州工業園区。

 

中国はこの開発プロジェクトをなんと40年も前から行っていること。

長い時間を掛けて、着々と国内外から優秀な人材を中国に集めていたそうです。

また、外国企業が実際に開発区に支店を作った後には、中国が企業からしっかり税金が徴収できるように人材、技術、物流に関係する税金の仕組みも40年も前から考えていたという事にも驚きでした。

 

3つ目に中国の成長を感じたポイントは電子決済の発達です。

中国滞在中、友人とスーパーに行ってアイスを買おうとしたら「電子決済以外は支払いを受け付けてません。」と断られてしまいました。

「そのお店がたまたまかな?」と思いきや、その後もカフェでタピオカを買おうとしても誰も現金で支払っている人はいません。そして、やっとの思いで現金を使えるお店を見つけて、食べ物を買うことができました。

 

中国は電子決済が進んでいると聞いてはいましたが、まさか電子決済じゃないと買い物を断られる状態とまでは思っていませんでした。

中国人の友人に聞いたところ、電子決済はここ3年間で特に普及していて、現金を持ち歩かない人も増えてきたとの事です。

特に若者の間では電子決済は当たり前になっているようで、現金推奨派の友人が財布を取り出して支払おうとしたら、彼女の友人から「現金で支払うなんて時代遅れね。」と言われて傷ついたと言ってました。(笑)

 

また、中国ではネットで頼めば、どんな食べ物でも配達してくれるサービス(日本のUber Eats的なもの)がとても盛んなので、最近は並んで何かを買う必要がなくなったと教えてくれました。

私達日本人からしたらまだ新しいサービスである”電子決済”や”Uber Eats”などが中国では当たり前になっていました。

こうして実際に中国社会へ一歩足を踏み入れて実情を見てみると、近い未来に海外から「なんて日本は時代遅れなの!?」と言われてしまうのでは!?とちょっと心配にもなってしまいました…。><

 

② 中国人は自分達の歴史や文化を大切にしている

2つ目の中国で印象に残った出来事は、中国人はとても自国の文化や伝統を大切にしているという点です。今回の旅では、歴史的博物館、資料館、建物を多く訪れました。その中でも興味深かったのは、科挙の博物館です。

歴史の授業で知っている方も多いと思いますが、科挙とは中国で古くから行われた官吏登用のための資格試験です。科挙に合格すれば出世コースにのれるため、当時多くの人が文字通り「死ぬ気」で勉強していたのです。資料館では実際に試験が行われていた会場の再現(馬小屋のような狭い空間)や実際に試験で受験者が書いた論文などを見ることができました。

博物館では科挙に合格した人がその後、どのような人生を送って、人々の生活に貢献したかをツアーガイドさんが熱弁してくださいました。その熱弁から、科挙に受かった人がどれほど中国の方から敬われているかがひしひしと伝わってきました。

 

他にも、中国の春秋時代をモチーフとしたテーマパークも訪れました。そこでは、伝統的な舞踊、楽器の演奏を当時の衣装を着た女性達が再現してくれて、中国の昔の文化を知ることが出来ました。

日本でもなかなか日本古来の音楽や踊りに触れる機会がないので、中国の人々も私と同じようにこうした伝統的な音楽や踊りは見る機会はあんまりないかもしれません。それでも日本や他の国とは違う、中国独特の世界観があるテーマパークは私にとって興味深い体験となりました。

今回の博物館、資料館の訪問を通して、中国の人は自分達の歴史や伝統に誇りを持つ文化、先人達を敬う文化が根付いているのではないかと感じました。そしてそこは私達も見習うべき部分だと思います。

 

→ 写真の後ろに写っているのは青銅器で作られた昔の中国楽器。異なる大きさの青銅器を並べ、その音階で演奏する仕組みです。

 

私ももちろん日本の文化を大切にしていますが、やっぱり心のどこかで西洋文化への憧れ意識があるんだと感じます。例えば、プラダなどのブランド物、金髪に色白の外国人を見ると自然と「素敵だな、良いな、欲しいな。」と感じてしまいます。

他にも、私の中では無意識に「留学 = 英語を勉強する → 英語が出来る = 世界で通用する人間になれる。」という方程式が存在していました。

でも良く考えたら、英語だけ出来てもグローバルな人材になれるわけじゃないですよね!?

 

実際、中国では今まで何年も勉強してきた英語があまり役に立たない世界だったんです。

 

「この国では君が一生懸命勉強してきた英語は無駄だぜ!」と言われた気分でした…。

でもこれが嫌な経験だったかというとそうではなくて、むしろいかに伝えるかが面白いと感じていました。

今回の経験を得たからこそ、私の思う「ナショナルスタンダード」がいかに「欧米スタンダード」であったのかという事が今回の訪中で気付けました。また、中国はそういった意味で自分達のスタンダードを強く持っているという印象を感じる事ができました。

 

③ 外国人が日本語を学ぶきっかけはアニメ?

最後に中国で印象に残った出来事は、現地の大学生との交流です。今回の訪問では、現地の日本語専攻の学生と話をする機会がありました。彼らが日本語を勉強しているのは、将来日本への留学や、日本語環境で働いてみたいからなのかなと勝手に思っていましたが、実は全然違いました!

出会った子に「なんで日本語を勉強しているの?」と聞くと大抵「日本のアニメが好きで見ていたら日本の文化をもっと知りたくなったの。」や「日本のドラマが中国でもやってて、もっと日本語がわかるようになりたいと思った。」という意見が非常に多かったんです。

日本で働くこと自体が目的で勉強を始めたというよりは、「アニメやドラマなどの影響で日本が好きになったから、いつか日本へ留学や働いてみたい。」という夢を持つようになったとのことです。

 

この話を聞いて、私はモノや文化を通したコミュニケーションには、国と国との距離を近づける力があると痛感しました。

 

実際、政治的や歴史的な側面からみると、日中間では解決することが難しい問題はたくさんあります。でも、「文化やモノを通してだったら、友好的な関係を築くことはできるんじゃないかな?」と実際に中国人の人と話をしてみて感じる事ができました。

それは、自分の好きなものを作っている国に対しては、無意識にポジティブな感情を抱いてしまうというのは必ずあると思うからです。

私の例ですと、昔「ハイスクールミュージカル」というドラマを見た時に「アメリカの高校生はこんな素敵なスクールライフを送っているのか…。」とアメリカの高校生にあこがれる気持ちが生まれました。

 

また、美味しいハンバーガーを食べた時も「これ考えたアメリカって最高だよな!」と思います。(笑)

他にも私の周りには、K-POPアイドルが好きだから韓国語勉強し始める友人もいました。

今回の大学訪問で、中国の学生が日本のアニメやドラマを見て→日本語を勉強し始めて→日本に行ってみたいと言ってくれたのを聞いて、そういった観点から人と人を繋げられたら素敵だな、将来はそんな仕事をしてみたいと思うようになりました。

 

まとめ

何気なく参加した中国研修でしたが予想していた以上に多くの学び、そして発見がありました。

自分とは違う世界に触れるのは、毎回必ず新しい発見があって本当に面白いです!

私にとって新しい発見は、例えるならお宝を見つけた時と同じくらい心が躍る瞬間でもあります。また、海外に出てみると、今まで日常の中にあったのに見えていなかった宝物に気づくこともあります。

 

ずっとそばにあったのに意識してなかったもの、見えなかったのもが見えるようになるのが海外へ飛び出す魅力かもしれません。

 

また、自分で直接見て聞いた得た経験と間接的に知る情報の違いも今回の訪中で感じる部分でした。中国の発展具合もそうですが、メディアなどで見聞きする中国人像と実際に出会った中国人の印象は全然違ったのです。

こうした事はやっぱり実際に現地に行ってみないと分からない事ですので、「世の中は直接確かめないとわかんないことだらけなのかなぁ…。」とも強く感じます。

もしこの記事を読んでいて、留学に行こうか悩んでるなら、短期でも、旅行でも良いので一度海外へ飛び出してみてはいかがでしょうか?そこでは、きっと新しい発見や経験が待っているはずです!

 

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