留学前の資金作り!長野県の宿泊施設でリゾートバイト体験談
留学資金を貯めるために、留学直前まで長野県の宿泊施設でリゾートバイトをしていました。
私は長野県にある宿泊施設のフレンチレストランのホールスタッフとして、3か月間はたらいていました。
結果としては、思ったよりお金を貯めることができませんでしたが、とてもいい経験ができました。
この留学コラムでは、同じようにリゾートバイトを経験している方で稼いでいる方もいるようです。実際、他の体験談記事を読んでいると、派遣会社によっても時給が違うこと、働く場所を制限しなければ高時給の職場もあるようです。
働き始めてから気付いたのでは遅いので、事前のリサーチで時給の相場や派遣会社をしっかり調べることが重要です。
今回は、私の長野県の宿泊施設でのリゾートバイト体験談をご紹介します。
派遣されるまでの流れ
私は、ファインコミュニケーションズというリゾートバイト専門の派遣会社に登録していて、そこの担当の人がいくつか派遣先を紹介してくれました。自分の希望を言ったり、面接したりもすべて電話で行いました。
私が働き始めたのが3月からだったんですが、1月の頭に勤務地の希望を出して、2週間後に採用決定の案内が来ました。
採用案内(メール)には、移動日(出勤日の前日に現地集合)の案内と、契約期間や時給などの案内、持ち物、注意点、交通費について書かれていました。
交通費は契約期間満了で上限3万円まで支給してくれます。
他の派遣会社だと、会社側が交通手段を把握して、領収書もきちんと受け取ってという感じなんでしょう。
ですが、私の派遣先はそこまでちゃんとしてなくて、領収書等で証明する必要なく、期間満了時にその月の給料と共に3万円もらいました。
・完全シフト制(休日の希望は出せる)
・まかない2食付き(出勤日のみ)
・家賃、光熱費の支払いなし
・寮から職場まで送迎あり
後日、契約書等が郵便で送られてきて、内容を確認した後、サインをして送り返しました。これで契約完了です。
私はあまり思わなかったんですが、同じ派遣会社の仲間が担当の人が頼りないといっていました。例えば、期間を短縮したくて担当の人に伝えたら、上手く伝わってなくて、自分の希望期間と職場が思っていた期間が違っていたなど。
他にも、職場環境のことで悩みを相談したら、担当の人が職場の上司に伝えて、告げ口したみたいになることも。派遣会社によるかもしれませんが、契約期間や職場環境の悩みなどは職場の人に直接言った方がいいかもしれないです。
私は鳥取県に住んでいるので、長野までの道のりはとても長かったです。移動日が3月1日だったんですが、2月27日の夜に夜行バスで名古屋まで行きます。28日の朝に名古屋に着いて、そこから電車で長野県の派遣先の最寄り駅まで行きます。
駅に着くと、派遣先の送迎バスが待っているので乗り込みました。駅から車で40分ほど行ったところにある山の中が派遣先でした。
まず、派遣される宿泊施設に向かい、そこで事務の人に挨拶をしました。ここでも契約書を書き、1ヶ月分のシフトや仕事、寮での注意事項を確認しました。その後は、職場から車で10分ほどの寮に向かいました。そこで、部屋の案内と共同スペース(リビングや洗濯機)などの説明を受けました。
寮は本当に綺麗で、本当にいい所で生活していました!
キッチンにある共用のものは使ってもよかったし、洗濯機乾燥機も何台もあってみんなが使っているから使えないっていう時はなかったし、部屋にはテレビもありました。
お部屋の雰囲気ですが、この記事トップの写真が実際利用していたお部屋です。
また、寮の目の前が大きな湖で、休みの日に一人で1週歩いたり、職場の仲間と人生初のスワンボートに乗ったりと本当に楽しかったです。
出勤当日は12時からのシフトでした。まず、スタッフに自己紹介をしてから、まかないをいただきました。ここのまかないが本当においしくて、食堂に社食を作ってくれるおじさんがいたんですが、その人が本当にやさしくしてくれました。
私は小食なのでいつも料理を減らすなど気配りもしてくれて、毎食が楽しみでした。親子丼や野菜炒めなど定番の料理から山賊焼きなどの地元の料理も作ってくれました。
よくいろんな人に「どうして長野県を選んだの?」と聞かれるのですが、鳥取県に住んでいた私はとりあえず中国地方から出れればどこでもよかったので、いくつか紹介された資料の中から、一番寮が綺麗だったことからこの職場を選びました。
勤務内容について
シフトは、大きく分けて3パターンでした。
B: 7:00~12:00、17:00~21:00(中抜け)
C: 12:00~21:00
シフト上の表記は上記の通りでしたが、実際は以下の通りです。
<Aシフトの時>
6:30~9:30、30分休憩(朝食)、10:00~11:30、30分休憩、12:00~15:00、30分休憩
<Bシフトの時>
6:30~9:30、30分休憩(朝食)、10:00~11:30、30分休憩、寮にいったん帰る(中抜け)、16:30~17:30休憩(夕食)、17:30~21:00
<Cシフトの時>
11:30~12:00(昼食)、12:00~16:00、1時間休憩(夕食)、17:00~21:00
シフトの管理はタイムカードで行っていました。
だいたいリゾートバイトは残業が多いイメージなんですが、私の職場は派遣社員に残業させることはなく、むしろ暇な日は早く終わったりしていました。
実際に何件もリゾートバイトを経験している人の話だと、残業があるのが普通だそうです。
これが私の誤算で、思っていたより稼げなかった理由のひとつです。
私の働いていたフレンチレストランは、朝食、昼食、ディナー、すべて行っていました。
朝食はお客さんの人数が多い日はバイキングで少ない日はセットメニューでした。
昼食は予約制でオーダーも事前に聞いていて、利用客も少なく、オムライスやカレーライス、うどんなどのメニューを出していました。
ディナーはコース料理で、2種類のフレンチ料理を交互に出していました。メニューは月1で変わるので、毎月新しいメニューを2種類覚えないといけなかったので大変でした。
でも、新メニューを試食できたのはとてもラッキーでした。なかなかフレンチを食べる機会がなかったので本当によかったです。
仕事内容は、レストランがオープンしている時は、お客さんを席に案内したり、料理を提供したり、お客さんが帰ったら片したりしていました。クローズしている時は、ホール内の掃除です。勤務してから1ヶ月間くらいは、空いてる時間に色々と教えてもらっていました。
派遣先での休日に関して
寮から最寄りの駅まで30分くらいかかるんですが、職場から送迎バスが出ていたので、休日はバス乗って駅まで行って、買い物したり電車に乗って観光したりしていました。
でも、職場の人と仲良くなって車に乗せてもらえるようになったので、職場のバスを使わずに買い物したり観光したりできるようになりました。
閑散期は週に2~3日は休みでしたが、繁忙期は6連勤することもありました。休みの希望は1か月前に出せばOKでした。でも、私の働いているところは土曜日が忙しかったので、土曜日は特別な事情がない限り休めませんでした。
リゾートバイトの最終日
出勤が最後の日は、ディナーが始まる前にいつもミーティングがあるんですが、そこで挨拶しました。その後、仲良かった面々で居酒屋に行って、お別れパーティーをしてくれました。
退寮日は事務の人が部屋の状態をチェックしますので、それまでに荷造りと掃除をしました。
本当は、送迎バスで最寄り駅まで行くはずだったんですが、その日休みだった職場の仲間が最後の観光&お見送りをしてくれました。
リゾートバイトのメリット
リゾートバイトを経験して感じたメリットは以下の3点です。
スキルアップした
フレンチレストランだったので、フレンチで使う用語やテーブルマナー、ワインの種類、お皿の運び方など、自分の知らない知識が多く、覚えることがたくさんありました。すべてにおいて自分にとっては初めての経験だったので、すごく自分のスキルが広がりました。
また、私にとっては一人暮らしをすることも初めてだったので、留学前に一人暮らし&誰かと共同生活をする練習になりました。
具体的には、一人暮らしに必要な道具(食器、洗濯用品、インテリアなど)が何かを知ることができたので、留学のための荷造りの際にとても参考になりました。
また、一人暮らしをして初めて気づいたのが、自分が綺麗好きだったことです。実家に住んでいた時は、家族が掃除をしてくれていたので自分があまりすることはなかったし、部屋に結構自分のものが散らかっていてもあまり気にしない性格でした。
でも、一人暮らしをしてみたら、床に髪の毛が落ちているのがすごく気になって、ずっとコロコロを使って掃除していたり、ユニットバスだったんですが、浴室から変なにおいがするのが気持ち悪くてデュフューザーを買ったりしました。
以外にも、リゾートバイトを経験したことで、自分の性格を知ることができました!
仲間に出会えた
私のように派遣できている人の多くは、留学資金を貯めるためだったり、海外旅行に行くためだったりと、海外志向の人が多く、同じ目標を持っている者同士で情報交換などができました。
また、派遣社員の多くは20代前後が多く、すぐに仲良くなれました。車を持っている人が多く、休日はいろんなところに連れて行ってもらいました。
また、みんなお酒が好きだったので、スーパーで缶酎ハイを買って、毎晩誰かの部屋で飲んでいました。(笑)
これが、私があまり稼げなかった理由2つ目です。
仕事のことでの愚痴を言い合ったり、お互いの身の上話をしたりしてとても楽しかったです。しかし、派遣社員は大体の人が契約3か月でやっているので、仲良くなってもすぐにお別れが来てしまうのが悲しい所でした。
また、私が働き始めたのが3月だったので、4月になると新入社員の子たちが入ってきて、年も近かったし、同じ新入りという事でとても仲良くなりました。
月に1回は職場のみんなで寮に集まってパーティーが行われていたので、そこに参加して親睦を深めることもできました。
その土地に詳しくなる
リゾートバイトは数カ月滞在しますので、その土地のことについて知識が深まります。
長野県に生まれてはじめて行って驚いたことが、長野県の山ではゴールデンウイークまで雪が降るという事です。
しかも、降るだけじゃなくてスキーができるくらい積もるという事です。だから、長野県民は1年の半分はスノータイヤを装着してるんだそうです。
また、職場があるのが山の上の方だったんですが、街から職場まで行くまでによく鹿に遭遇しました。私の勝手なイメージで、鹿は広島県と奈良県にしかいないと思っていたので本当に驚きました!(笑)
そんな長野県について詳しくなったことで、いいことがありました。それは、日本に観光に来る外国人客は、スキーをするために長野を訪れる人が多いのです。その後、オーストラリア留学に来て分かったのですが、日本に行ったことがある外国人のほとんどが長野県に行っていました。
私は職場の仲間と長野県のいろいろなところに連れて行って貰っていたので、土地の名前や観光地は把握していました。私が長野で撮った写真を見せると、話が弾んで喜んでくれました。
リゾートバイトのデメリット
私が感じたリゾートバイトのデメリットも挙げておきたいと思います。
意外と稼げなかった…
私が働いていたところはほとんど残業がなかったり、暇な日は早く終わったりしたので、本当に稼げませんでした。少しでも多く稼ぐことが目的の人は、派遣先を選ぶ時はココは要チェック!
また、職場の人と仲良くなりすぎて、毎晩のように誰かの部屋でお酒を飲んでいたり、休日はおでかけしたりと出費が多くなってしまいました。
でも、職場の人と仲良くなると、仕事のことで分からなかったことを聞けたり、誰かが退寮する遠きにその人が使っていたものを貰えたりといい所もたくさんあるので、付き合い方のバランスが大事ですね。
意外と時間がなかった
よく、リゾートバイトしている人で、休みの日や空いた時間に勉強して資格を取った話を聞いたのですが、私にはそんな時間はありませんでした。
その理由の1つは、職場の仲間と休みが合えばどっかに行っていたからです。2つ目は、メニューやワインの名前など覚えることが結構あって、その勉強もしないといけなかったからです。少し言い訳っぽいですが、休日に洗濯をしたり、休日はまかないが出ないので料理したりすると本当に時間が無くなるんです。
本当は私も英語の勉強をしようと思って参考書とかは持って行っていたんですが、ほとんど開くことはなかったです。
環境が合わない人には辛い
私は仕事内容も特に不満はなく、職場の仲間ともうまくやっていたので3か月間、特に問題なく終わりましたが、私と一緒に入った派遣の子はそうではありませんでした。
その子は、仕事はとてもできるのですが、社員の方と上手くコミュニケーションが取れず孤立していました。そのため、2か月契約だったのに1ヶ月で別の場所へ行ってしまいました。
また、私が2か月目の時に入ってきた子が、仕事内容が自分の想像していた仕事のと違いすぎて、当初3か月の契約だったのに、1ヶ月に変更してしまいました。
【まとめ】 事前準備を念入りにしよう!
私にとって、リゾートバイトをした3か月間は、とても充実していて、リゾバをして良かったなと本当に思いました。
職場によって良し悪しはあると思いますが、自分を磨くいい経験になると思います。
私が最初に思ってたほど稼げなかった理由は、今後リゾートバイトを検討している方にとって重要なポイントです。
お金を貯めることが主たる目的であれば、時給が高いこと、残業ができて忙しく働かせてくれるところを選ぶのが良いでしょう。仕事で忙しければ、当然プライベートで余計にお金を使う機会も減るので、必然的にお金は貯まっていきます。
これらの条件は行ってから気付いたのでは遅いので、リゾートバイトを始める前の事前準備の時に、「毎月幾ら貯金したいのか?」をイメージして派遣先を選ぶようにしましょう。
最後にリゾートバイトでは、そこでしか出会えない新しい友達ができる機会でもあります。実際私は本当に仲良くなって、帰国したら会おうと話しています。