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どうする大学受験生!?問題山積の英語民間試験が来年度延期を決定!

公開:2019/11/01 著者:中川 友康 245 Views

大学受験生には本当に気の毒なニュースが飛び込んできました!

 

問題山積であった英語民間試験ですが、「来年度延期を決定!」とのことです。

 

私も大学受験は経験しましたが、1年以上の時間を掛けて受験生は準備を進めて来ているワケです。英語検定試験には、それぞれ特徴と言うかクセがあるので、その特徴に対応することで点数アップが期待できます。

それだけに受験生は、1年以上前から高校や予備校と共に、英語民間試験対策を進めてきているはず。

過去にセンター試験の改正が行わた際は、移行期間と言うモノがありました。私が大学受験した1997年当時がまさにその時期で、「これまでの試験と新しい試験のどちらを受験しても大丈夫ですよ!」といったものでした。

 

ある日を境に丸っきり新しい制度を導入するには、リスクが高すぎることを露呈したのが今回の件だと思います。

 

今回は、大学入試共通テストの英語民間試験の延期の件についてシェアしたいと思います。

英語民間試験の来年度延期

これは、11月1日(金)の報道で発表されました。先の萩生田光一文科相の「身の丈に合った…」発言を発端に、これまで影を潜めていた英語民間試験制度の問題が改めてクローズアップされた形です。

正直、大学受験生にとってはたまったもんじゃない話です。

数カ月前には大学入試共通テストからTOEICが撤退すると発表があって、ココでも英語受験にTOEICを選択して準備してきた受験生は振り回された形となりました。

 

 

上記記事の中でも指摘しましたが、英語民間試験は内容もレベルも統一性がありません。

簡単に言うと、攻略し易い試験と難易度の高い試験があって、それらが混在していること自体フェアじゃありません。

英語検定試験を複数受験経験がある人にとっては、もともとTOEICが最も簡単であることは周知の事実でした。

 

来年受験を控えている受験生としては、大人のゴタゴタの被害者になってしまって、本当に気の毒に思います。

 

東京オリンピックのマラソンと競歩の札幌移転開催も同じようなことが言えますね。選手のことを置き去りにして、開催者側の都合だけで右往左往させられます。

来年度延期したからと言って、こちらの受験制度の不公平感は何も変わりません。

今後も二転三転するような気がしてなりません…。

 

移行期間を設けるべきだった

冒頭でもご紹介した通り、これまでにも試験制度の改正は過去に何度かありました。

その改正が行われる度、何も問題が起きずに無風状態で終わることは少なかったと記憶しています。

実際、私が大学受験生だった1997年のセンター試験では、「数学」において旧課程対応科目と新課程対応科目間で著しい平均点の差が出ました。

 

しかし、受験生はどちらでも選択できたので「ま、仕方がないか…。」と思える余地がありました。

 

変化を行う際は、当初何かしら問題が起きるのは仕方がないことです。

しかし、今回の件は、複数の英語検定試験が参加するという部分に一番の問題があると思っています。

「どの地域に住んでいたとしても受験できるように!」という配慮だったのでしょうが、それが仇になった形です。

 

民間試験は悪くないが、どこかの試験1本に絞るべき!

大学入試共通テストに英語民間試験を採用すること自体、私は大賛成です。

なぜなら、英語学習が受験勉強の範囲にとどまらず、その後に海外留学する時や社会人になった時に英語資格としても使える余地があるからです。

そして、受験勉強の時に勉強していた親近感から、英語学習に多少ブランクがあったとしても、社会人になってからも違和感なく英語の勉強に戻ってくることができるからです。

 

今回問題点として挙げられているのは、各民間試験での受験料の差も指摘されました。

 

ベネッセコーポレーションが行うGTECの受験料は、6,820円(税込み)で、低所得世帯の受験生は2割引きの5,460円とのことです。一方、TOEFL(トフル)の受験料は、約2万5,000円と何と4倍もの差があります…。

しかも、国が本命で推している民間試験は、実はこのTOEFLなのです。何かに付けて、国のお偉いさんはトフル、トフルと言います。(苦笑)

英語検定試験の費用差は国が負担するとか、受験生に限り費用を統一すべきでした。ただ、それでも試験別の難易度の差についての問題は解決してるわけではありませんが…。

 

公平性を第一に考えるなら、英語検定試験はどこか1本に絞るべき!

 

別にTOEFLならTOEFLでも構いません。英検でもTOEICでもGTECでも正直何でもいいんだと思います。とにかく、受験生が同じ受験料で同じ難易度の問題が受けられることが何よりも重要!試験が1本であれば、受験料云々の問題もありません。

試験を1本に絞ると「地方の受験生は対応できないかも知れない…。」という懸念も出てきますが、それは受験生用に年間何回か広い会場を借りて試験開催すれば良い話ではないでしょうか。

これまでのセンター試験だって、TOEICだって英検だって、そうやってこれまでやってきたのですから。

 

【まとめ】 影響を受けにくい勉強を優先しよう!

数カ月おきに問題が出てきて、本当にビックリします。もうちょっと、「受験生ファースト」で考えて欲しいな…と思います。

今回、あくまで延期が決まっただけの話なので、それが1年なのか2年なのか、今後のことは完全に未定なのかは、今後の報道で明らかにされるところです。

受験生と受験生を持つ親御さんとしては、今後のことは分からないものの、刻一刻と近づいてくる受験対策をしなければ行けません。

 

英語の勉強に関して言えば、リスニングとスピーキングの部分は試験対策に大きな差はないので、この部分についてより強化することをお勧めします!

 

各試験で大きな特徴の差があるのは、リーディングとライティングなのです。特にライティングは試験が違えば、書き方の戦略も変わってきます。

私はTOEFLをメインで勉強し、IELTSも受験経験が何度かありますが、TOEFL対策で学んだライティング技術でIELTSのライティングに挑んでもスコアが伸びなかった経験があります。

しかし、リスニングとスピーキングは問題内容に大差はないため、受験まで時間があればこの2技能を中心に強化したいものです。

 

とは言え、スピーキング対策は日本国内では難しい部分もありますし、週1~2回の英会話教室に通っても埒が明かないので、余裕があれば夏休みや春休みに短期留学させてみることをお勧めします。

 

そもそも、何でこんな複数の英語試験を採用しなければいけないのか…。甚だ疑問です。

大学入試共通テストの今後の行方に注目です。

 

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