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「留学とは?」自分の体験を元に様々な留学形態をご紹介

公開:2019/11/06 著者:小松 久里子 207 Views

留学サイトや留学に関する他のコラムなどを見て、たまにギモンに思う事があります。

個人的にも、以前ロンドンの語学学校でマーケテイングの仕事をしていた時にも、日本から学生VISAで来られた長期の学生さん、短期で来られる学生さん、そしてワーホリでロンドンに来られ、語学学校に通う学生さんなど、色んなタイプの学生さんがいました。

語学学校に通っている以上、皆さん留学生ではあるのですが、その留学の期間も目的も様々でした。

 

色んな方にお会いしながら、そして私自身も留学生を長くしており、他の『留学』をしている方に会いながら、「『留学』とはなんだろう?」とギモンに思うことも多々ありました。

 

日本ではある意味海外に行くことを全て『留学』と言っているようにも思います。もしくは語学を勉強する環境に自分を置くことを『留学』と言う気がします。なのでワーホリですら留学のカテゴリーに入っている気がします。

私も個人的に色々な留学を経験してきましたが、その留学の定義の広さにはちょっとギモンを持つこともあります。

そんな私が体験した様々な『留学』がどんなものだったかを元に、私の思う留学をお送りしたいと思います。

留学の意義

こちらは1つの参考ですが、文部科学省が掲げる留学の意義とは、以下のようになっています。

 

『日本人の若者が海外留学をし、国際感覚を磨くことは、個人としては、国際体験を通じた国際理解・知識の拡大、語学力の向上など学生の能力や可能性を広げ、留学を通じ国境を超えた幅広い人的ネットワークの形成につながる。
また、国としても、国際的な競争環境の中での国際的通用性のある人材の育成や受入れと同様に人的ネットワークの形成による相互理解と友好関係の深化が世界の安定と平和に資するといった安全保障の観点、我が国大学等の教育研究水準の向上など重要な意味を持つものである。
また、自大学等の学生の海外留学の促進は、大学等にとっても、双方向の相互交流に基づく大学等間交流の拡大や、オフショア・プログラム、日本語教育・日本文化の普及など日本の高等教育機関の海外展開に活用することもできるなど得るものは大きく、一部の大学では学部段階の一定期間海外留学を義務づけるといったところもみられる。』
出典: 文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/attach/1249709.htm

 

これによれば『留学』は語学も関係しますが、国際理解・知識の拡大が重要だという事です。

 

留学の種類

それではどんな『留学』があるのでしょうか?

留学サイトやエージェントのサイトで留学カテゴリーをちょっと見るだけでも数多くあり、私がコラムを書いているこちらの留学ドットコムのサイトででも、以下のように多くあります。

 

語学留学
ワーキングホリデー(ワーホリ)
インターンシップ
海外ボランティア
ファームステイ
短期留学/ホームステイ
大学休学留学
社会人留学
親子留学
シニア留学
高校留学
大学留学
専門留学
お稽古留学
2カ国留学

 

私はこの中でも数々の『留学』を経験しています。その1つ1つに関して、カテゴリー化してはしてはいませんが、上記のカテゴリーで考えると経験した留学は以下の通りです。

 

語学留学
短期留学/ホームステイ
インターンシップ
大学留学
お稽古留学

 

また、この他に大学院留学が入ります。今回は私の経験を元に大学や大学院の正規留学以外の項目は、どんな留学なのか見ていきたいと思います。

 

語学留学

一般的に留学というとイメージされるのは語学留学ではないでしょうか?

期間は通常、1、2週間の短期ものから長期1年ほどと留学期間は人それぞれです。夏休みなど休みを利用して語学学校に短期留学をしたり、大学から語学研修という形で短期留学したりするケースも多いかと思います。

また、長期場合は大学を休学して語学学校に通ったり、お仕事を辞めて語学学校に通ったりと様々なケースがあります。

 

短期語学留学

短期の場合はやはりその先の語学学習意欲を高めて、海外での生活経験が目的になり、やはり短期では実際の語学レベルの大幅アップは難しいと言われています。

しかしながら、それは短期の期間にもよりますし、どうやって過ごしたのか、環境によっても異なります。

短期と言うと、1か月未満のものが多いかと思いますが、個人的体験からすると2~3カ月の語学留学であれば、環境にもよりますが語学向上は見込めます。

 

長期語学留学

語学留学でも6ヶ月以上の長期になれば、やはり語学力向上がある程度見込めると思います。

もちろん、語学だけではなく、異文化理解や異国で生活をする経験、そしてその後日本に帰国しその経験を生かした仕事を見つける、若しくはその後その国に残って他の勉強をする、と言った事を視野に入れている人も多いでしょう。

やはり語学の勉強という事を視野に入れると、1年ほどの留学が好ましいかもしれません。個人的には語学留学という形では半年未満の短期留学しか経験はないのですが、海外に1年以上の長期滞在をしてやっと語学ができると実感ができる気もします。

 

ただし、もちろんそれはその環境に大きく左右されます。

 

海外インターンシップ

最近多く観られるのは、海外に留学をするにあたりインターンシップをしたいという方にも会います。やはり将来の事を考えると、海外で仕事の経験がしたいというものあるでしょう。

語学留学よりはインターンシップの方が就職に有利だと考える人もいます。また、インターンシップの種類によっては、働く変わりに宿と食事が提供されるようなものや賃金が多少貰えるものもあるため、費用が抑えられると。そんな事から海外インターンシップは人気があるようです。

ただし、海外ではインターンシップの概念が多少異なる気がします。ヨーロッパでは大学の単位の一部として、インターンシップが必須のケースも多く、私の場合はフランスの大学の単位のためにインターンシップを経験しました。

 

私の場合は2カ月以上のインターンシップが必須でしたが、フランスの企業でのマーケテイングリサーチの部署で6カ月のインターンシップをしました。フランスでは2カ月以上のインターンシップの場合は有給が必須です。2カ月未満なら無給でのインターンシップになるので、企業としても2カ月未満なら引き受けてくれるところも多いです。

ヨーロッパでは大学からインターンシップが必須になるため、受け入れ先を見つけるのがかなり大変でした。

 

また、インターンシップは何より語学力が必要だと感じました。

 

語学の勉強にもなるし、将来、就職などにも有利と考えてインターンシップがしたいという方もいますが、誰でも入れる語学学校とは違い、インターンシップ先探しは語学力が大きく影響してきます。

私のインターンシップ先は国際マーケットリサーチの部署だったため、皆英語ができたのですが、仕事自体はずっとフランス語で行っていました。

ただ、国際セクションであったため、英語からフランス語へ、フランス語から英語への翻訳作業が幾つかあって、日本人にとってどちらも外国語だったので大変でした。

 

また、インターンシップするにあたり、「一番大事なのはそこで何をしたのか。」だと思います。

 

例えば、知り合いの日本人学生の子で他にもインターンシップをしたという子に会ったことがあります。

インターンシップ先でなにをしていたのか聞いてみたところ「語学力も足りなくて、できることがなく、ずっと本を読んでいた。」と言っていた方。

病院でインターンシップをしていたけれど、「ただ見ているだけだった。」という方もいました。

 

履歴書を見れば、そのインターンシップ先を見ると「すごい!」と思われる企業で経験ができるケースもあります。

私の場合は、将来の仕事にも役に立ち、いい経験ではありました。しかし、自分の語学力は能力に合っていなければ、実際にできる経験も浅いものとなってしまいます…。

ちなみに、日本ではインターンシップを見つけてくれるエージェントさんもいるようです。

 

講義・研究

大学などに行って、講義だけを聞く聴講制度を使って留学する学生もいます。

私は今フランスの大学院の博士課程に在籍しているので、ある意味研究としての留学とも言えます。

通常は日本の大学院で研究をしている方が、自分の研究のため、日本の大学の提携大学や、同じ分野の研究をしている先生に就いて研究をするために海外に留学したりします。

 

この場合は、言語は二の次で重要なのは研究そのもの、と言うイメージです。

 

私も今は必須授業などがあるわけではありません。研究チームが開催するセミナー参加など、ある規定時間の就学が決められていますが、あとは論文の担当教授との話し合いと、1人で黙々と文献を読み、調査を続け、ひたすら書く、と言う毎日です。

 

正規留学(大学、大学院)

通常期間は1年以上、大学の学部に入学すれば卒業までに3年から4年はかかります。大学院の修士課程であれば、1、2年と言うところです。

もちろん、入学にはそれなりの語学力が必要になりますし、落第もあります。

私はイギリスとフランスを経験してますが、一定の入学基準をクリアし大学や大学院に入学し、他の現地の学生と肩を並べて勉強すると言うものです。

 

日本と海外の大学制度の違いとして良く比較されますが、海外大学は入学は比較的入りやすいですが、卒業が大変です。

 

入学したからには卒業しないといけません。海外大学の多くは日本の大学のように、単位を短期間で取ってしまうことができません。

つまり、単位を落としてしまえば、その分卒業が遅れることになります。そう言う意味では、期間も長期的なものになると思います。

大学留学は大変ですが、将来的に自分への自信につながりますし、語学力もかなり向上します。語学学校の留学とは、やはりタフさが違います。

 

お稽古留学

「お稽古留学」と言うのが一番難しいカテゴリーなイメージなのですが、学校などでの勉強ではなく、日本で言うところのお稽古、習い事に当てはまるような事をしに海外に行く、と言う感じでしょうか。

実は私も、イタリアのフィレンツェにマヨルカ陶芸を学ぶ為お稽古留学をした事があります。ただし、私の場合は工房に入って毎日5時間ひたすら轆轤(ろくろ)を回していたので、お稽古留学と言うよりは、修行に行ったような感じでした。

違う意味では、インターンシップ(研修)とも言えるかもしれません。

 

語学に関しては、イタリアの語学学校に1ヶ月通った程度なので、最初あまりできませんでした。陶芸なので、見て技術は覚えるもの、とも思って通いましたが、やはり言葉は大事でした。

日常生活には語学力は必須ですし、言葉ができないと友達もできません。

陶芸の工房は1ヶ月通った語学学校でたまたま見つけてもらい、その後きちんとビザを取り直して、半年間ほど通いました。

 

就職などにはあまり役に立っていない留学でしたが、いい経験ができました。

語学学校や留学エージェントによっては、こうしたお稽古留学に近いコースを提供してくれているところがあるようです。

料理教室、フラワーアレンジメント、彫金、など、国にもよりますが色々あるようです。

 

最後に – 留学とは何かを学ぶこと

通常の意味からすると海外に出てきちんと勉強することが『留学』であって、全てに『留学』という文字を付けてしまう必要もないのではと思います。

留学でなくても1年間旅に出て色々学んでくる人達も多くいます。 海外に行くことで、それだけでも何かを学ぶ良い機会になると思います。

また、留学の種類によって必要な語学力も変わってきます。

 

「海外に行ったら何とかなるだろう…。」、「仕事をしながら覚えるだろう…。」、と言う事ではなく、仕事や研修の場合はある程度の語学力が先ずは必要だと言う事なのです。

 

働く事が目的である場合は、国によっては事前にそれなりの英語力が求められる場合もあります。

名称は何であれ、自分の目的を明確にし、自分自身がしっかり目的を持って海外に出られる事が出来れば、それが将来にもきちんと役に立つのではと思います。

何となく海外に行くのではなく、自分に合った留学を見つけて、海外に出て行くことが大事でしょう。

 

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