ワーホリ時代の友達を訪ねるヨーロッパ旅行(2) ~フランス(パリ)・スイス・ドイツ~
こんにちは、オーストラリアワーホリ経験者のみさきです。
オーストラリアのワーキングホリデーでできた友達を訪ねて、ヨーロッパ5カ国を17日間で旅しました。
最初の3都市 ベルギー・オランダ・フランス(パリ)についてと、17日間の滞在でかかった費用はこちらの記事にあります。
今回は後半戦という事で、フランスのパリ、スイス、ドイツ訪問の模様をシェアします。
※トップ写真は、スイス人のパリ在住の友達とエッフェル塔に登った時に撮影したもの。
フランス・パリ旅について
パリはこんな人にオススメです。
パリは観光地としても人気で、一度は行ってみたい人が多いのではないでしょうか。
エッフェル塔やノートルダム大聖堂、凱旋門やルーブル美術館など定番の観光地はどれも期待以上のものでしたし、そこまで芸術に興味がなかった私でも街を歩いているだけで楽しめました。
ただ、物価は安くはありませんので、コスパよく旅したい人は、滞在期間や食べるものなどは考えながら行動する必要はあります。
私の場合は、オーストラリアで出会ったスイス人の友達が当時パリに住んでいたので、一人暮らしの家に泊めてもらえました。友達は男性でベッドは一つなので、寝袋を貸してくれましたが、パリのホテルは高いので文句は言えませんよね…。数日間だったので大丈夫でした!
観光だと一人でもツアーに参加すれば楽しめますが、美術館に行く、外食するというシーンでは話しながらの方が楽しめると思ったので、学校が終わった友達と一緒にルーブル美術館に行き、その後外食しました。レストランでは料理もボリュームがあり、店員さんもフレンドリーで楽しめました。
芸術が好きな人向けと書きましたが、固く捉えなくても、「美しいものが好き。」、「お洒落な雰囲気が好き。」というだけでも街中はそんな空気であふれていて、写真は訪れた都市の中で一番撮りました。
今振り返ってみると、もう一度行くなら歴史や背景をもう少し勉強しておけば見る視点も変わっていたかもしれないと思います。次にパリに行く時には、もっと知識をつけて、違う視点で楽しみたいと思います。
スイス旅について
スイスはこんな人にオススメです。
オーストラリアでできた友達の中にはスイス人が多かったので、スイスは思い入れのある国でした。
私もオーストラリアにワーホリしてから知ったのですが、スイスではイタリア語、フランス語、ドイツ語、ロマンシュ語が話されていて、地域も言葉ごとに分かれています。
就職に英語があると有利なようで、オーストラリアなどに留学しにくる学生も多く、語学学校にも多くのスイスの学生がいました。
1泊目はベルン市内の友達の家に泊まり、翌朝ルツェルンを別の友達と観光。2泊目はマッターホルン方面に住む友達の家に泊めてもらって、短い期間でしたが山の中から湖のそばまで楽しみました。
最初に泊めてもらったベルン市内の友達の家の近くでは、車で走っていると羊がうろうろしていました。街中は都会なのに、少し郊外に出ると自然そのものが残っていて、忙しい旅でしたが癒される時間でした。友達の家でも美味しいチーズの料理、ラクレットを作ってもらい、乳製品が美味しいスイスの魅力も味わえました。
湖が綺麗なルツェルンを次の日友達と見た後は、登山列車に乗ってマッターホルン方面に移動しました。私が行った5月上旬は残念ながら登山には少し季節が早く、天気はあまり良くなかったので、登山や綺麗なマッターホルンを絶対見たい方は7月以降の夏に行くのがオススメです。5月なのにとても寒かったので、冬服も必要でした。機会があればマッターホルンはまたチャレンジしたいです。
マッターホルンを案内してくれた友達とも別れて、別の友達の家に電車で向かいました。私が1泊しかしない強行スケジュールだったので、残念ながら友達は学校を休むことができませんでした。
ですが、友達のお母さんに、目的だった「ハイジに出てきそうな景色」を見るため花畑や地元の教会などを案内してもらいました。ドイツ語圏なので、片言の英語で意思疎通を頑張ってしたのはいい思い出になっています。
観光ガイドに乗っていないような場所、例えば街中の無名な教会でも、私たちにとっては珍しくて感動するものになります。これは日本に来る外国人が、日本の道端にある小さなお寺の写真を撮ることなどに似ているのかもしれません。
ローカルなオリジナル旅は、海外の友達がいて初めてできる、オリジナルで忘れられない体験となり、ワーホリして良かったと感じる瞬間でした。
ドイツ(コンスタンツ)旅について
コンスタンツはこんな人にオススメです。
友達が住んでいた、ドイツ南部でスイスとの境目にあるコンスタンツという都市に遊びに行きました。湖のそばにある綺麗な都市で、ボートに乗って公園まで出かけたり、ガイドブックにない都市に出かけたりと楽しむことができました。
友達は彼氏と住んでいましたが、彼氏の勤務先はスイス。車で数十分行けばもう国境というところなので、私が持っていたスイスフランの紙幣を持て余してしまった分をユーロに両替してきてもらいました。
逆に、スイスからはガソリンが安いので国境をまたいでドイツまでやってくる人も多いという話を聞きました。日本では全くない感覚なので、国境が隣接しているヨーロッパならではだと思いました。
ヨーロッパでは、ドイツ語と英語、イタリア語とスペイン語などは語源が似ていて、なんとなく理解できるそうです。語学学校にいた時、ヨーロッパの友達が言語は違うけどなんとなく意思疎通をしているのを見てうらやましく思ったこともありました。
「アジア人は中国語や韓国語を少しは理解できるのか?」という話になりましたが、全くだということに気づきました。一部の韓国語は同じ漢字を使っているので、発音が同じこともありますが、ほとんど会話は理解できません。
韓国人の友達も、中国語は全く理解できないそうです。国の隣接している距離はヨーロッパとそこまで変わらないのに、日本が島国のせいなのか、全く周囲と言葉が違っていて理解できないのはヨーロッパとアジアは全く違っていると感じました。
コンスタンツでは、大都会でないドイツの都市の生活や、独特のスイスとのつながりなど日本ではなかなか見ることができない生活を目にすることができました。
なかなか友達などがいないと行く機会はないと思いますが、国境を超えて行き来する感覚を味わいたい時には、通り道として通ってみると面白いです。
ドイツ(ヴュルツブルグ)旅について
ヴュルツブルグはこんな人にオススメです。
コンスタンツを出発した後は、ガイドブックにある、いわゆる「ロマンティック街道」沿いに旅をし、ノイシュヴァンシュタイン城、ローテンブルクなど観光スポットを一人で見て回った後、北上して友達の住むヴュルツブルグに向かいました。
当時ヴュルツブルグで学生をしていた友達に夜から会いに行き、ソーセージやポテトを食べたり、ビールも飲んだりと、ドイツ学生の生活をそのまま一緒に過ごしました。クラブのようなところにもオーストラリア以来行きました。
友達の友達もフレンドリーで、オーストラリアの語学学校時代に戻ったような時間でした。
泊まった翌朝には車に載せてもらって出かけることがあったのですが、ドイツの高速道路を走る車は日本とは比べ物にならないくらいスピードを出していてびっくりしました。一瞬で光のようにシュッと消えてくように見えました。
ドイツでは朝からソーセージやパテなど肉をたくさん食べるようで、出された朝食のボリュームにびっくりしました。私が出会った中でもドイツ人には特に旅行が好きな人が多い印象だったので、肉がパワーの源になっているのかもしれません。
友達は、看護師でしたがドイツに帰国後も勉強して医者を目指すと言っていたり、友達のお母さんもオーストラリアに行くとのことで、50代にして英語の勉強を始めたりするアクティブな家族でした。
ドイツは大きなお城や街並み、可愛らしい建物など目でも楽しめるところがたくさんで、ソーセージやビールなど飲むのが好きな人にもオススメです。
日本からも直行便も多く出ているので、最初に観光するにも向いていると言えます。
ヨーロッパ周遊して学んだこと
ヨーロッパ5カ国を周り、実際に街並みを目にして、行く前には想像もできなかった色々な発見がありました。
全体的に言えることは、皆自分の国ことを知っていて、自分の住む街に誇りを持っている印象でした。
もしベルギーに来るなら、これを味わわないと!
フランスパンが一番だよ!
これがスイス一美味しいチョコだよ!
こんな風なセリフを何度も聞きました。それを勧める友達の顔はキラキラしていました。
日本に住みながらも輸入食品をデパ地下などで買えば、イタリア産のワインも、スイス産のチーズなども味わうことはできますが、実際に現地で食べるものは美味しく感じました。
フランスからスイスに行く時に、フランスパンを友達にもらいました。スイスの友達の家に着いてそれを言うと、「スイスのチーズをかけて食べようよ!」と提案があり、フランスパンとスイスのチーズの組み合わせを食べることができました。とても美味しく、なんとも言えない充実感がありました。
時々海外の友達と話していて、恥ずかしいくらい日本の歴史や地理が分からないことがあるのですが、これを機会に自分の街も海外の友達に紹介できるようなオススメの名産や場所を作ろうと思いました。
それ以来、オーストラリア時代の友達が何度か日本に遊びに来ましたが、このヨーロッパ旅行の体験を生かして、土地の名物や文化を紹介することを意識しました。
海外に行くことで逆に日本の良さに気付いたことに加え、嫌いだった地理や歴史にも興味を持てるようになりました。
次にヨーロッパに行く機会があれば、ただ観光スポットを思考停止して回るのではなく、ヨーロッパの歴史や文化についてもじっくり味わえるようになって楽しみたいと思います。
この記事がヨーロッパ旅行を考えている方の参考になれば嬉しいです。