「リゾートバイトって何?」にお答えします! ~稼げる仕事の選び方と得られるスキル~
こんにちは、オーストラリアワーホリ経験者のみさきです。
突然ですがリゾートバイトって知っていますか?
派遣会社を通して、住み込みでホテルや旅館などで働くアルバイトのことです。
リゾートバイト は生活費を抑えて働くことができるので、短期間で貯金をするにはぴったりの環境です。
また、英語での海外のお客様の対応があるところもあるので、留学前にはぴったりの仕事と言えます。
私はこの記事を書いている2019年7月から地元の関西を離れて岐阜県でリゾートバイトを始めました。リゾートバイトはそれまでしたことがなく、30代で初めて経験しました。現在記事を書いている12月は、2つ目の現場の神奈川県の箱根で働いています。
リゾートバイト という働き方は一部では知られていますが、まだまだ知らない人も多いので、今日は全く初心者の人でもリゾートバイトのことを知って頂けるように、周りによく聞かれる質問に答える形で記事を書いていきます。
リゾートバイトは夏とか年末など忙しい時だけ?
リゾートバイトと聞くと、スノボのシーズンの真冬の雪山とか、夏に沖縄などのビーチリゾートで働くイメージがわく方もいるかもしれません。
ですが、旅館業は年中人手不足になっているので、実は募集はたくさんあります。夏はお盆などの休暇にはお客さんはもちろんたくさん来られますが、秋には紅葉のシーズンがあり、冬にもクリスマス周辺で休みをとってリゾート地で過ごす方もいます。
日本人が大型休暇のシーズンでなくても、最近は海外から日本を観光する外国人客も多くなっています。年中を通して仕事はあるので、採用されたものの仕事が無くて急に終わる(解雇)ということもありませんのでご安心ください。
どんな人たちが働いているの?
職場では、18才の新入社員から、留学前の20代の男女、地元を離れて移住してきた30代の女性、40代の離婚後の人生を生きる男性まで、色々な個性を持つ人が働いていました。
私が働いた2つの就業先のリゾートバイト (以下リゾバ)は、1つ目は客室数60室以上の割と大きなホテルのフロント部門のみ、2つ目は客室数10室未満のホテルでした。
1つ目の就業先の施設には社員さんが多く、2つ目の就業先には社員さんは少なくリゾバスタッフが活躍しています。そのため、現場によってカラーも異なります。
社員とリゾバなど派遣スタッフがどのくらいの割合か、わかりやすいようにグラフにしました。リゾバ先①はフロントだけの人数、リゾバ先②は小規模なのでフロントとレストランを兼ねた人数です。
次に私のいた就業先での年代別の男性女性のデータをグラフにしました。
1つ目の現場では、社員さんも多かったのと夜勤の派遣(リゾバ)もいたので、年齢層もかなりバラバラした。
一方、2つ目の現場ではリゾバで女性が多く、30代も多くいました。
家賃や食費がかからないって本当?
リゾバの施設の多くは、観光地にあるので都会から離れています。そのため、自宅通勤できる人が限られることから、寮を無料(または1万円など安い金額)で提供しています。
1人でも多くのバイトに来てもらいたいくらい人手が足りない業界なので、受け入れ態勢の条件は整っています。
ただし、寮の周辺にはコンビニくらいはあっても、スーパーまで行こうとすると車かバスなどが必要な場合が多いです。
そのため、施設から食事を決められた回数提供する求人もあります。
食事の提供は1日2回など回数が決まっているところもありますし、食事手当てとして給料と一緒に支給されるところもあるようです。私の働いた2つの施設は、両方1日2食提供されていました。
休日でも社員食堂や指定の場所に食事を取りに行けば、食事を食べることができます。
1つ目の施設では休日の場合は有料、2つ目の施設では休日も無料だけど寮から離れた場所まで休日もバスの乗って出向く必要があったので、私は休日の利用はしませんでした。
いずれにしても働いている日は食事に費用がかからないので、生活費を極力抑えて生活して留学資金を貯めることを考えたら、リゾートバイトはぴったりです。
旅館とかホテルで働いた経験がなくても大丈夫?
新しい環境で、新しい仕事を覚えるのに「そんな短期間で大丈夫なの?」と思われる方もいると思いますが、大丈夫です。
リゾートバイト は入れ替わりが激しい世界なので、リゾバならではの仕事の体制が整っているのです。社員さんでなくリゾバから仕事を引き継いで教えてもらえることも多かったです。
もちろん、ホテル業や飲食業など接客の経験があれば、採用してもらえる率は高くなります。
実はホテル業界で働いて1年以上になる私ですが、仕事を任せてもらえるスピードは同じ業界であっても、都会のホテルよりリゾバの方が早かったです。
最初から「幅広く色々なことにチャレンジしたい!」という積極的な姿勢で仕事に臨むと、リゾバ先での人間関係も良くなりますのでオススメです。
例えば、留学を考えている同僚ですが、自身の英語が未熟でも「頑張ってやります!」と宣言して、やらざるを得ない状況を作っていました。
バイトであっても指示されるだけでなく、自分から仕事を取っていくということも、自分次第で作るチャンスがリゾバでもあります。
リゾバ期間はどのくらいが普通?
1カ所目は4ヶ月、2カ所目は2ヶ月半の予定でリゾートバイトをしている私です。
初めてのリゾートバイトをする人は、私がオススメする期間は3ヶ月です。
一般的な派遣と比べると短いという印象をもたれますし、「何で半年とか長期契約しないの?」とか「どうして1カ所目を延長しなかったの?」と言われることもあります。
この3ヶ月がオススメな理由としては、主に2つあります。
① 田舎の環境に飽きてしまう
リゾートバイト は、観光地にあるので比較的「田舎」です。働いている時は関係ないですが、お休みの日にはこの周りの環境が意外に大事です。
社員さんは長期で働いているので車を持っていて周辺の都市に休みの日は出かけていることが多かったですが、特に貯金を目的にしているリゾバの場合は、休日に遠出を毎回しているわけにはいかないです。
なので、周辺環境に飽きてしまい、周辺の都市に頻繁に出かけたくなるボーダーラインが実際に暮らしてみて3ヶ月くらいだな、と感じました。
② 仕事を覚えて生活が安定するのが2〜3ヶ月
上記で仕事をどんどん任せてもらえて、リゾバの先輩から教えてもらうことも多いとお伝えしました。短期間で仕事を覚えられる体制が整っているのもリゾバの魅力です。
ただ。仕事をたくさん覚えると、2ヶ月くらいで一山乗り越えた感がやってきます。ここで、①で出てきた生活環境とのバランスを考えて、延長するのか終了するのかを決めるといいでしょう。
もっと今のところでも挑戦できることが見つかりそうで、周りとも仲良くなったので辞めたくないという気持ちが強ければ、延長してもいいでしょう。
リゾバを通して得られるスキル
リゾートバイトはお金を稼ぐことだけじゃなく、仕事を通じて得られるスキルもあります。そのスキル3つを以下では紹介したいと思います。
ちなみに、地元を離れたことが無い人が突然留学やワーホリすると、生活環境のギャップとカルチャーショックを受け、ホームシックになる人も少なくありません。
留学に行く前に慣れた地元を離れて、見知らぬ地域での生活経験を積んでおくのも留学前の準備としてお勧めです。
1. 対人コミュニケーション
リゾートバイト は接客業なので、お客さんとの関わりやマナーはもちろん、同僚ともコニュニケーションをとって仕事をしていく必要があります。
働く前はお客様とのコミュニケーションが大事かと思っていたのですが、想像以上に多いのがスタッフ同士の連携です。
営業から事務、講師まで色々な仕事をしてきた私ですが、ホテル業は連携プレイや報・連・相が一番求められると感じる仕事でした。
自分一人で仕事をしているのではなく、後から仕事を引き継ぐ人の立場になることに最初は慣れず、「えっ、こんなことまで引き継ぐのか…。」とびっくりしたこともあります。
また、周りを見ることも求められるスキルの一つです。接客はマニュアル通りにはいかない世界なので、臨機応変さも大切です。自分一人で仕事を抱えず、周りに時には任せて別の作業にいきなり移ることもあります。
チームの一員として、仕事を回していることを実感することができます。
2. 異なる地域での生活力
田舎の環境で、与えられた寮という施設で生活することが必須なので、生活スキルもアップすること間違いないのがリゾバです。
ある程度求人票で自分のライフスタイルに合った寮などは選べるものの、完璧な環境は無い、くらいの覚悟で行った方がいいでしょう。
私がリゾバを始める前よりできるようになったと思うことは、自炊をしなくても食費を抑えてコンビニで買い物するスキルと、Amazonなどの通販を使いこなして買い物するスキルです。
都会に出てスーパーで買い物して自炊もするとなると交通費や自分の時間もかかってしまうのですが、今はコンビニや通販も発達しているので、田舎にいても自宅にいながらコスパ良く生活する力がつきました。
また、田舎あるあるですが、虫が出たり、近所で猪に遭遇したり、と言ったエピソードもあります。同僚には車の中から熊を見たという人もいました。
これからオーストラリアやニュージーランドにワーホリをする人は、時には田舎のファームで働いたりすることもあるかもしれません。
また、東南アジアなど衛生面がイマイチな国に旅行に行くこともあるかも知れません。そんな時の免疫を、リゾバの田舎生活ではつけておくことができると言えるでしょう。
3. 職場によっては英会話の練習になる
リゾバの中には、海外からのお客様が多いホテルで募集しているところもあります。
まだまだ全員が英語を話せる状況にはなっていない日本のホテル業界なので、英語を話せる、または話したいというモチベーションを持っている人は大事にしてもらえます。また、ホテル側もそういう人材を求めています。
最初は「自分の英語力で大丈夫かな…。」とドキドキするかも知れませんが、チェックインや料理の提供など、予め用意しておいたセリフを伝える業務はある程度「暗記」で乗り切れます。
何か質問をされたら、リスニングのできるスタッフに変わればいいので、最初は少し大変な暗記を乗り越えれば、英語で接客できる壁も乗り越えることができます。
留学を考えている方には、英語での接客チャレンジはとてもオススメです。
こんなはずじゃなかった!リゾバで稼ぐための求人選びポイント
ここでは、実際にリゾバを扱う派遣会社に登録して、求人を紹介してもらってからのステップと仕事選びのコツをお伝えします。
① 時給だけを見ず、コレを担当に確認しよう!
時給が高いと同じ労働時間でも稼げると思って、時給だけで求人を見がちです。しかし、実は時給だけでは稼ごうと思っても限界があります。
時給が同じ1,100円であったとしても、月に20日働いて10日休みがあれば176,000円ですが、月に25日働くと220,000円となります。
月にどれだけ休みがあって、1日どれだけ稼げるか、どれだけ残業があるかも確認ポイントなので、求人の担当さんに確認しましょう。
また、過去の実績でスタッフがどれだけ稼いだかも参考になります。
1箇所目のリゾバ先では、オープンして割と間もなかったので、ホテルの稼働が低い月には休みが多く期待していたより稼げませんでした。
その点、今のリゾバ先では月に自分が欲しい休みを申告して、それに合わせてシフトを作ってくれるので、暇だから休みになるということがあまりありません。
② 食事は意外に大事
リゾバを実際にする前は気にもならなかったのですが、食事の質はリゾバ中に実は重要なポイントになります。
1つ目のリゾバでは週に5回は2食とも弁当が支給され、残りの日は食堂でまかないを食べるタイプでした。
2つ目のリゾバでは、従業員用の食事を作る専属の人がいて、食堂で用意された食事を食べるタイプです。
人に用意された食事を食べるという形は変わらないのですが、なぜか弁当だと不健康感があり、具材もローテーションされていて飽きてしまいました…。
最後の方には、支給されるけど弁当を注文せずに自炊をしている時期もありました。
この点、従業員食堂での食事は暖かいものを食べられて、内容もお袋の味のような家庭的なものでした。
これは現場にもよると思いますし、一概に従業員食堂がいい、弁当が悪いとはもちろん言えませんが、求人情報で提供される食事の評判を見ておくことは大切です。
③ ホテルの口コミをサイトから確認しよう
ホテルでは多くの人と関わって、周りを見ながら仕事をすることになります。
色々な人が働いていますが、働いてみないと分からないのが人間関係です。その時に参考になるのが、そのホテル全体のお客様の口コミです。
レストランに行く時にネットで調べると、「食べログ」とか「ホットペッパー」などで口コミが載っているサイトが出てきますね。
口コミサイトのホテル版をイメージしてもらえると分かりやすいです。
ホテル業には、独自のホームページで予約ができるものもありますが、楽天トラベル、じゃらん、booking.comなどのホテルの予約サイトに広告を出して、お客さんを集めている施設もたくさんあります。
予約サイトには口コミの機能があるので、その口コミを見ていると、ホテルの雰囲気が伝わります。
職場の人間関係を大事にしたい場合は、ホテルの口コミの確認は必須と言えます。
まとめ
今回は初心者が良く抱くリゾートバイトの疑問と回答、バイト先の具体的な選び方、そして得られるスキルについてお伝えしました。
今回と紹介したポイントを以下にまとめます。
– 食事の支給のされ方や評判もチェックする。
– ホテル自体の口コミもチェックする。
この記事が初めてリゾートバイト をする方や、実際に仕事探しをしている方の参考になれば嬉しいです。