大人のための中学英語はどこから始める?どこまで話せる?
「中学英語からやり直したいなぁ。」なんて声はよく耳にしますよね。
とはいえ、じゃあ具体的にどこからやり直しを始めるのか?そして、中学英語でどこまで話せるようになるのか?などなど、スタート以前の悩みも多いのではないでしょうか。
これこそ、まさに「分からないところが分からない。」という状態ですね。
私は十代のうちに英語を覚えたため、自分自身がやり直しの立場になったことはありません。
しかし、実際に英語講師として幅広い年齢層の生徒に教えているうちに、「やり直すべきポイント」が見えてきました。
また、わたし自身も英語学習を趣味にしているので、「通じる英語にするためのコツ」も何となーくみえています。
「何となく」という表現にしたのは、語学学習には正解があんまりないからです。
人それぞれ、合うやり方があるので、そこは模索していくしかありません。
それでも今回は、わたしの経験から見えた「大人のための中学英語」について、どこから&どうやって始めるのがベストか?
そして、どこまで話せるようになるのか?ということをお伝えしていきます。
大人のためのやり直し中学英語のコツは「発音セット」
中学英語で大事なことは、「発音」を覚えながら「単語」と「文法」を身に付けることです。
いきなり単語を毎日100回繰り返す、よく分からない文法書をとにかく読む…あんまり効果なさそうですよね。正直に申しますが、実際効果なんてないと思います!
というのも、語学は基本的に「自分が分かる(発音できる)言葉しか認識できない!」ものだからです。
たとえば「apple」はアップル、と頭のなかで発音が自然とでてくるでしょう。だから読めるし、だから聞き取れる。逆に自分が発音できない言葉は、聞き取ることもできません。
もちろん、ある程度聞き取りができるようになればまた別です。話の流れから単語を想像したり、聞き取りだけでスペルが分かったりすることもあります。
あくまでも中学英語や英語初級の場合には、「発音できる単語」を増やしていくことがひとつのポイントになるんです。
文法についても同様で、「発音できる」を増やしていくと、文章が読めるようになります。
最初の時点では文章の意味や構造までは分からないかもしれませんが、多くの文章に触れていくうちに、何となく構造が見えてくるので安心してください。
私もまだまだ100%ペラペラではありませんが、「あれ?今のveryは位置がおかしかったかな?」、「最後に’’ly’’がつく言葉はここが自然。」などと、自分で話した英語に対して、違和感やルールに気づくことができて、その都度覚えています。
「中学での授業がなかなか身にならなかった。」という人が多いのも、発音から覚えるという基本ができていないことが原因だと感じています。
中学生くらいの頃って、きれいな発音で英語を読むことが恥ずかしかったり、そもそも英語に興味がないと発音なんかどうでもいいと思ったりしがちですよね。
それ自体は普通のことなので、後悔する必要も日本の英語教育を恨む必要もありません。(笑)
でも大人になった今なら、勉強するのは自分の意思ですし、恥ずかしさもないことでしょう。
語学を始めるのに遅いなんてことはないので、「発音をセットで覚える」というコツをポイントに、サクッと始めてみましょう!
さて、「発音セット」がコツと分かったところで、では具体的にどこから始めるのか?そんな疑問が浮かんできますよね。
中学英語といっても3年間分あるので、「どこから始めるか?」は難しい問題でしょう。
これはひとつの目安として挙げたいのですが、「英検3級」を受けてみるとある程度のレベルが見えてきます。
実際に受験しないで、模擬試験を自宅でやってみるのでもOKです。
自宅で模擬試験の場合、正答率60%以上だったら合格とみなします。
英検3級正答率「59%以下の人」には参考書やアプリがおすすめ
英検3級の正答率59%以下の人におすすめの勉強方法は、「参考書」もしくは「アプリ」です。薄い参考書を一冊購入し、まずは3周徹底的にやってみましょう!
参考書は人それぞれ見やすさの好みがあると思いますが、「発音練習ができる。」と「文章で単語が学べる。」をポイントに探してみてください。
発音練習は先ほど記述した通りの理由で、文章で単語を学ぶのは、そうすることで生きた単語を身に付けることができるため。
そしてもう一点。語学は何度も同じ問題を繰り返すのもスピーディに身に付けていくコツです。そのため、最低3周をクリアしやすい薄めの参考書をおすすめします。
参考書の問題を解いていく際の流れは以下の通りです。
この手順で丁寧に参考書を使ってみましょう!
多読や多聴はもう少しレベルアップしてから行うことで身に付く勉強方法ですので、中学英語やり直し時点では丁寧さを重視してくださいね!
英検3級正答率60%以上の人にはレッスン受講がおすすめ
英検3級の正答率60%以上の人におすすめの勉強方法は、「レッスンを受ける」です。通うタイプの英会話スクールでももちろんOKですが、仕事が忙しい人や少しでもリーズナブルに受講したい人はオンライン英会話サービスの利用をおすすめします。
ただ、現在オンライン英会話サービスは市場がどんどん大きく広がっているため、業者の種類もピン~キリまで。慎重に選ばないと、ほぼ身にならずに終わってしまうので注意が必要です。
やり直し中学英語を目的としたオンライン英会話サービスの選び方は、以下のポイントを参考にしてください。
個人的に中学英語を徹底的にやり直すという点から、おすすめしたいオンライン英会話サービスは「ベストティーチャー」です。
「ベストティーチャー」のレッスンは、講師と英作文でやりとり ⇒ 個人トレーニング ⇒ 講師とオンライン会話の流れが特徴的で、読む・書く・聴く・話すの4技能を効率良く伸ばしていくことができます。
自分で作った英作文を添削してもらうため覚えやすく、何度も同じ文章にくりかえし触れていくというスパイラル構造になっているのがポイントでしょう。無料体験レッスンも充実しているので、ぜひ一度受けてみてくださいね!
中学英語でどこまで話せるのか?
中学英語をやり直そうと思っても、モチベーションが続かなければ駄目ですよね。
「そもそも中学英語でどこまで話せるのか?」が具体的に見えてこないと、モチベーションだって上がりません。
文法(文章の構造)という視点から言えば、中学英語で間違いなくほぼカバーできます。
中学英語で教わらないけどよく使われる文法表現は「仮定法過去完了」ぐらいです。仮定法過去完了は「~しとけばよかった!」などと言う時に使う表現。ただこれはプラスαで覚えれば問題ないです。
その他は、映画やドラマ、日常会話すべてにおいて、中学英語の文法を応用しているだけ!
文法構造が分かると聞き取り力も表現力も自然とアップしていきますので、まずは自信を持って中学英語文法を勉強していきましょう。
ただし、単語(語彙力)に関しては、中学で習う単語数だけでは柔軟なコミュニケーションを取れるほどには至りません。
特に口語表現は日本語同様、時代とともにどんどん変わりますし、教科書の単語と生の単語はまったく違います。例えば、英語を学び始めた人がよく間違う表現として、「envy」があります。
「うらやましい」という意味で「I envy you.」などと使う日本人がとても多いのですが、envyはうらやましいよりもっと強い「嫉妬」のイメージです。「いいなぁ、うらやましい。」と軽い感じで伝えるなら、「I’m jealous.」と言うのが自然。
また、「$5(dollars)」は「5 bucks」と言い換えられることも多いなど、なかなか中学英語ではカバーできません。
しかし、こういったスラングなどの口語表現ですら、文法は基本に従って話されるのが英語の面白いところ。
ですので、まずは文法を中心に身に付けていけば、おのずと新しい単語や表現にであってもスムーズに覚えることができます。
大人が中学英語を始める時の「まとめ」
以上、大人になってから中学英語を勉強し始める際のポイントをシェアして来ました。
最後に学習ポイントを、以下にまとめます。
これからワーホリや留学などに行く人にとって、「どれだけ中学英語を固めておけるか?」は現地で英語力を伸ばす大きなポイントとなります。
やり直し英語としてだけではなく、留学などへの下準備としても、しっかりやっておきましょう!
日本でどれだけやっておくかで、海外生活の充実度が変わるのは言うまでもありません。