交換留学をするまでの道のりを公開!応募条件と手続きの流れ、選考の難易度とは?
私は日本で通っている大学を通して、オーストラリア留学を行なっています。いわゆる交換留学と言うものになります。
交換留学は希望すれば誰でもできるものではなく、参加条件と審査があり、そのハードルをクリアした者だけが参加を許されます。
今回は私の交換留学の審査からそのために行った対策、さらに留学までに行った対策お話ししたいと思います!
いつ頃募集がかかったの?応募条件は?
私の大学の場合は、四月の中旬ごろに募集が始まりました。
交換留学で行ける期間は、1セメスター(約半年)と決まっています。
秋学期留学の場合は春学期の初めに、春学期留学の場合は前年度の秋学期の初めに応募がかかります。
応募ができるのは、1年次生(留学時2年次生)のみが対象でした。
さらにいくつかの資格を必要とする学科などは、卒業時期が一年遅れることが条件となっていました。
私の場合は、そのような必要はなかったのですが、やはり卒業が一年遅れるという理由からかほとんどこれらの学部からの応募はないイメージでした。
そして、留学をする際には選考にあたって筆記試験が実施されます。ただ、以下の条件を満たす人は筆記試験が免除されました。
・TOFEL・iBT45
・TOFEL・ITP 450
・IELTS5.0
学内の成績としては、基本的にGPAが2.5以上あることが必要とされていました。
英語証明のためにどうやって英語力を伸ばしたか?
私の場合TOEIC対策をしていたので、TOEICを主軸とした勉強法になります。対策前の段階で、リスニング、リーディング共にある程度は解くことができたものの、自信を持てるほど実力はありませんでした。
特にリーディングの場合、単語力には自信あるのですが時間管理がしっかりできていなかったので、速読の練習を一生懸命しました。TOEICではいかに早く読解し、正確な答えを見つけることができるかが重要になってくるので、その辺を重点的に強化するように心がけました。
リスニングの場合、筆者はひたすらTOEICのリスニング過去問を繰り返し解きました。その他にもTED TALKを見たりなどもしましたが、TOEICの点数を伸ばすならTOEICに特化した勉強が最適です。
要するに、過去問を繰り返し解くことがTOEICのスタイルに慣れるためにも良い方法だと思います。
交換留学の競争率について
募集定員は毎回時期によって変わりますが、私が応募した時期の定員数は10人でした。
私の学校には、いくつかの留学制度があります。上記で説明した通り、一年卒業時期が遅れる学部もあるので、夏期や春期の休みを使い1ヶ月ほどの短期留学する方が大半です。
私が応募した秋学期留学の場合、20人ほどが応募しました。計算上、2人に1人が交換留学することが可能という計算になります。そのため、私の大学での競争率は比較的低い方ではないかと思います。
面接での質問内容
私の大学では、選考の際に面接がありました。さらに事前に志願理由書を書く必要がありました。
面接監督はその志願書をもとに質問するなど、この留学を今後の自分のためにどう役立てていくつもりか、現地ではどのようなことを目標に頑張っていくかなどの質問がありました。
面接は1グループ3名で行われ、1グループ25分ほどの面接時間でした。志願書についてはあまり長く書く必要もなく、留学動機も明確だったので、計5時間ほどで書き終わりました。
合否の時期について
私の場合、応募から1ヶ月後に志願理由書提出し、その後面接を受け、合否発表されたのはおよそ面接から2週間後くらいでした。学校の国際課前にある掲示板に学籍番号と留学先が貼られており、合否を確認する形でした。
私が応募した交換留学の場合、留学国がオーストラリア、カナダ、アメリカ、フィリピンと決まっていました。その中で、第1志望から第3志望までを書く形で応募します。
第1志望の国に決まる子もいれば、選考には合格したものの第3志望の国になる人もいました。要するに、必ずしも自分の行きたい国に行けるワケではありません。
大学からの金銭的サポートについて
交換留学の最大のメリットは、学校からの「補助金」が支給されることです。
補助金とは、主に英語研修期間の授業料免除になります。その他、現地での生活費、ビザ、航空券のチケット手配などは自己負担になります。
それに加えて、学校が認めたプログラムを修了した場合、日本の大学が設置している科目を履修したものとして、学修時間に応じて単位認定して貰えます。
そのため、私が参加した交換留学の場合は、休学する必要がなく、留学しながら日本の大学の単位を取得することができる内容になっていました。
周囲の交換留学希望者との関係性
私の場合、大学で最も親しくしている友達の一人も留学希望者でした。
交換留学は限られた人数しか行けませんので、私たちはライバルという関係ではありましたが、お互い様々な情報を得ながら協力し合いました。
留学説明会などにも共に聞きに行ったり、志願理由書を書く際にもどのような内容を書くかなどをお互い話し合ったり、どの国を第1希望にするかなどたくさん相談し合いました。
そして、その子以外にも留学希望の子たちがいましたが、その子たちとも色々話したりしましたが、ライバル意識というのはあまりなく、むしろ仲間という意識を持ち、親しい関係になりました。
それは、みんな同じような気持ちを持ち、留学することを望んでいたので、留学のために情報を交換しあうなど、互いに協力し合うことが重要だと考えていたこともあると思います。
彼らと話し合う中で新たな発見を知ることもできました。ライバルという意識を持つことも重要ではあると思います。しかし、いざ留学するとなったら彼らは仲間です。
留学した最初のうちはわからないことや慣れないことの連続で、精神的にも体力的にもしんどい時があります。そんな時に以前からの友達がいればとても安心ですし、支えにもなりますよね。
そのためにも協力し合っていると、留学の際により良い関係を気付けるかと思います。
留学事前・事後の講習、および留学中の月報について
上記でも述べたように、この交換留学では日本の大学の単位を取得することができることになっています。
そのためにはプログラム終了に加えて、日本の大学が定める事前・事後、および留学中の指導を受け、所定の提出物を期限内に提出しなければいけません。
まず、事前・事後の講習は、事前は留学についての色々な説明を受け、留学までのスケジュール確認や留学中に研究する研究計画の発表や学習計画の発表がありました。
さらに留学前の学力チェックとして、帰国後にTOEIC受験がありました。
そして、留学後のスケジュールとしては、帰国が2020年3月の中旬あたりなのですが、その日から5月下旬までにTOEICを受験し、大学に点数を通知する必要があります。
さらに各自留学前に決めた研究内容についての結果、学習計画の結果についての事後報告会が開かれます。次に、留学中の月報とは、その名の通り、留学期間中毎月提出する物になります。
内容としては、日々の生活に関する報告に加え、自身の研究内容について1ヶ月の間に気づいたことや学んだこと、学習計画はどのように進んでいるかなどを毎月書類にまとめて提出する必要があります。
一見大変なようにも思えますが、筆者からすると1ヶ月の振り返りができるので、この月報は大変という意識はなくむしろ楽しく毎月書いています。
留学前の準備について
私の場合、交換留学することが決まってから出発まで約4ヶ月ありました。そのため、筆者は留学までに主に2つの英語の対策をしました。
1つ目は、筆者はスピーキングが苦手だったので、ネイティブキャンプという海外のネイティブの方とオンライン上の英会話を始めました。
春休み中もこちらの英会話を利用していましたが、学校の授業が始まると共にお休みしていたので8月頃から再度始めました。ネイティブキャンプはひとつの授業が25分と決まっているので、自分の都合のいい時間に利用することができます。スマートフォンからも利用できるので、隙間時間にも利用できてとても便利でした。
料金はかかりますが、正確に丁寧に英語を教えてくれるので、自分の間違いにも気づくことができます。私自身英語を話すことに抵抗が少しありましたが、ネイティブキャンプを始めてから間違えることへの恐怖がなくなり積極的に話せるようになりました。
ネイティブキャンプには様々なコースがあり、文法や会話表現を教えてもらうコースから自由にネイティブと会話するコースなどがあります。その時の気分や自分に足りない部分を、その時その時で補うことができるのでとても便利でした。ネイティブキャンプに関しては帰ってきてからも英語での会話を忘れないためにも再度始めようかと思っています。
2つ目は、リスニングが苦手だったので洋画を見るようにしました。
筆者はネットフリックスに会員登録していたので、ネットフリックスを通じて海外映画やドラマを観たりしました。
流石にリスニングだけで英語を理解することは筆者には難しかったので、英語字幕をつけて観ていました。
交換留学は責任が伴う留学手段
いかがでしたでしょうか。個人留学とは違って、学校を通して行う留学は学校を代表していくようなものなので、色々大変な部分が多いと思います。
ただ海外に行くのではなく、そこで何を学び今後に生かしていくのかという、しっかりとした目的が必要とされます。
さらに現地に着いてもただ英語を学ぶのではなく、どの点において日本と違うのかという研究を求められることもあります。
留学には様々な目的で来ている人がいます。勉強しながら働く人もいれば、勉強よりもたくさん遊んで、海外生活を楽しむために来ている人もいます。もちろん、私のような交換留学で来ている学生もいます。
様々な新しい経験をしながら、留学生活を楽しむことは留学の醍醐味だと思います。
交換留学の場合は、大学を代表してきているという立場もあり楽しんでばかりもいられないので、1日1日強い意識を持って過ごすことが何よりも重要です。