海外で「移動」する旅と「定住」する旅(留学やワーホリ)って何が違うの??
みなさんは、旅とはどのようなものを思い浮かべるでしょうか?
歴史的な遺跡を訪れる、大自然の絶景を味合う、海外の日本とは異なる生活を満喫する。
この世の中には、様々な旅の仕方が存在します。
そして、旅は私達の人生の中で、かけがえのない経験をもたらしてくれます。
私は、これまでに各地を移動しながら転々とする旅から、留学やワーキングホリデーなどのように同じ場所に定住する旅を、合わせて22か国訪れました。
どの旅も多くの異なる経験を私に与えてくれており、私の価値観やライフスタイルを大きく変化させています。
今回は、この二種類の旅のスタイルの中で、感じたこと経験や情報について書かせていただこうと思います。
各地を移動しながらの旅はどのような経験ができるの?
私は今までにヨーロッパと東アジアを周遊する旅をしてきました。
主に一回の周遊旅は、2週間~1カ月の期間です。
➀ 海外を旅するのに英語力は必要?
海外のホテルや観光地など、基本的に日本語が通じないので、共通言語である英語を用いて話さなければならない場面に多く遭遇します。
もちろん、十分な英語力を持っている人はほとんど障害もなく、思い通りの旅を送ることができるでしょう。
では、英語を苦手とする人は、満足した旅を送ることができないのでしょうか?
私の意見としては、最低限の英語力さえあれば必要ありません。
私が初めて観光で海外を訪れた際は、 “Could you pass me?” や ”Please this one.” 程度しか知りませんでした。(笑)
しかし、目的地までの移動やホテルの滞在など当初の計画通りに進めることができました。
ここで、私が思う大事なこと。
それは、しっかりとした旅計画と事前準備をすること。
今の時代、私達は“スマートフォン”という最強の武器を有しています。
Googleでキーワードを1つ検索すれば、自分が知り得る情報が手に入ります。Uberをはじめとしたオンラインの決済も増えており、直接交渉する機会を減らすことができます。
道を尋ねなくとも、マップの道案内機能で目的地までたどり着くことも容易です。
私たちはスマホの登場や出発前の事前準備より、時間のロスやアクシデントに巻き込まれるリスクを減らすことができます。
語学力を有している方が、より旅を楽しむことができるのは事実です。
それは、旅する中で色んな人と巡り合うことができ、コミュニケーションを取ることできるからです。また、遺跡などのガイドや説明の英語を聞き取ることができれば、より文化や歴史を深く知り得ることができます。
当然行く先々での知識が深まれば、それは旅の一つの醍醐味になることは間違いありません。
② 移動の旅で英語力は伸びるのか?
海外を転々と旅をしている人は、その過程の中で色々な経験を通して、英語力も伸びて行くと思っている人もいるかも知れません。
実際のところは、私自身が思っているほど伸びませんでした…。
もちろん、これには個人や旅の方法での差はあります。
移動する旅で英語を使う機会の多くは、ホテル・観光地といった訪れる場所が限られます。
すなわち、限られた英会話コミュニケーション能力のみが上達すると言った方が良いかも知れません。
結果として、私の移動旅での英語スキル向上は、英語力の上達というよりも「語学を好きになるきっかけの一つ」でした。
③ どのくらいの荷物で旅をする?
僕は30Lのバックパック1つで旅をしていました。
3日分の衣類や薬、私の場合はカメラなど、最低限生活に必要な物+自分にとって必要な物を揃えていきます。旅に出た後に必要になった物は、現地で調達します。
このくらいの量ですと、飛行機に搭乗する際に、荷物が機内持ち込みの制限内で済むため、飛行機代の節約に繋がります。
④ 各地を転々と移動する旅で感じたことは?
移動していく旅で一番大きく感じたことは、出会える人や多くの場所を訪れることで、より多くの異なる経験が得られること。
ウェブ上の写真でしか見たことのない景色が目の前にある時、「本当に生きていてよかった。」と感じることがあります。
いろんな国を自身の足で訪れると、国毎の生活スタイルや文化の違いを肌で実感することができます。移動する旅は、以下のような理由がある方に適しています。
同じ場所に定住する旅はどのような経験ができるの?
これまでした留学やワーキングホリデーは、二か月以上海外に滞在しています。
一カ月以内の旅と二か月以上の旅では、異なるものが感じられます。
➀ 長期滞在することでの英語力の上達はどのような感じ?
留学やワーキングホリデーは、転々と移動するとは異なり、“住む”という要素が強まります。
それにより、保険や銀行の手続きなど、多岐に渡る場面に遭遇し、その場面場面でコミュニケーションが必要となります。
そして、私がコミュニケーションをする上で感じた一番難しいことは、一人一人の英語が異なることです。国毎でも英語の癖が違いますし、同じ国の人でも違う時があります。
例えば、銀行の手続きで二度ほど訪れた時のこと。初めに出会った銀行員の方の英語は聞き取ることができたのに、二度目に訪れた時の別の銀行員の方の英語は、違う言語のように感じて全く聞き取ることができませんでした。
移動する旅は、基本「〇〇をお願いします。」など、自分から尋ねることが多いので、短い会話で済みます。
ですが、その場所に住むとなると、様々な手続き等が必要になり、英語を聞き英語で返答するという動作を繰り返す場面が多く起こりますだから、移動するよりも住む方が、求められる英語力の難易度は上がります。
ここで大事なのは、妥協したり諦めたりしないことです。
私のような英会話力初心者レベルから始めた人は、初めの三か月くらいは上記のような、「最近、聞き取れるようになったのに、また聞こえなくなった…。」の繰り返しです。
自分の英語力不足に対して、情けなさを感じることは大いにあると思います。
その時に「聞き取れないから、とりあえずYESって言っておけばいいや!」では、次に同じ場面に遭遇してもまた同じ失敗を繰り返す可能性が高く、自身が損してしまう可能性があります。
重要なことは、「今回できなかったことを次にできるようにする。」という気持ちです。
1つ1つを愚直に継続的に自分の力でこなしていくことで、自然と英語力は上がっていくと思います。
私の海外定住生活は四か月目ですが、未だに自身の語学力に対して力不足は多々感じます。しかし、渡航前を思い出すと、明らかな自身の英語力の成長を感じています。
⓶ 住むためにどのくらいの荷物を持っていく?
私は、荷物を可能な限り減らしたかったため、衣類などは移動しながら旅する時と同じものを持っていきます。
違いは、日本のインスタント食品を持っていくことです。私の場合は、みそ汁とお茶漬けです。
理由は、海外の味付けは油っこいものが多く、異なる国でも同じような味付けの時が多くあります。そんな時、私はどうしても日本食が必要になります。(笑)
そして、日本のインスタント食品を持って行くもう一つの理由は、日本食は他の国々の人に人気があること!
日本食はバラエティー豊かで、ヘルシーと言うイメージも強く、海外でも大変人気があります。
そのため、プレゼントとして持っていくと、1つのコミュニケーションの材料として使用することができます。
同じ場所に住んでみる旅で感じたことは?
海外に住んでいく上で、一番大きく感じることは、「自分の力で生きる力が身に着いていくこと」です。
日本でできる当たり前のことが、外国ではできない…なんて沢山あります。
その度に、自分の力でどうにかして乗り越えなければなりません。
いつもより難しい環境の中で、自分で道を選択しながら生活を送る。海外に出ることは、これほどまでに自分の個の力を強くする経験だと感じています。
以上が、私が移動しながらの旅と同じ場所に住みながら生活する旅で、私が感じた経験談になります。
私達は外の世界を旅することで、日本での当たり前の日常を外から離れて見ることができます。それにより、気づくことのできなかった幸せや感謝などを発見することができます。
きっと旅は、私達の人生を豊かにしてくれるでしょう。この記事を読んで、外の世界に一歩踏み出してくれる方がいると幸いです。