短期留学ってTOEICに意味はあるの?私が1年半でTOEIC510→890まで伸ばした軌跡を紹介!
こんにちは!
英語学習が趣味のしばたこうです。
私は今大学院で化学を専攻していますが、学部4年のときに英語にハマってしまい、マルタ、アメリカで短期留学をしてきました。
ただ、初めから英語が得意だったわけではなく最初はTOEIC510点ほどしか取れませんでした。しかし、一年後には890点まで上げることができました。
そんな私が、「果たして短期留学は英語力に効果はあるのか?」について自らの経験談をもとに、1年間のTOEICスコアアップの軌跡に焦点を当ててお話ししたいと思います!
最初は語学力(510点)から
私はもともと英語が好きで英語を話すことに憧れはあったのですが、特に手を付けるわけでもなく至って普通の大学生でした。
初めてのTOEICは510点。しかも、まっさらな状態で受けたワケではありません。
ネットで「この単語帳だけやっておけばTOEICで600点は行く!」と噂の単語帳を4周したにもかかわらず、この点数でした。
この時は、「ある程度の基礎力がないと、単語だけをやっても意味がないということを理解していなかった。」ため、ただただ、なぜ点数がこんなに低いかわかりませんでした。
むしろ、「高校で英語の成績は良かったし、基礎力はあるはず!」と勘違いをしていました。(笑)
ちなみにその噂の単語帳は「DUO 3.0」というものでしたが、その単語帳が悪かったわけではなく、私の勉強法が悪かったです。
アウトプットする機会や明確な学習目的がないのに、英単語だけ覚えていても定着しませんし生かせません。
日本で700点台にあげるまでの道のり
実は、マルタやアメリカに留学に行く前にTOEICを710点まで上げることができました。
英語にモチベーションが上がったわけではなく、否が応でも英語を勉強しなくてはいけないイベントがあったからです。
それは、大学院入試です。
TOEICの点数提出が必須だったため、急いで勉強しなければいけませんでした。
この時、私は化学の成績とTOEICのスコアが採点要素に入っていたのですが、化学の成績がそこまで良くなかったため、TOEICのスコアが良くないと入学できないかも…と焦っていました。
ここで行った勉強法は一つだけ。
「TOEICの公式問題集一冊を解きまくる!」ということだけをしていました。
「え?それだけでいいの?」と思った方もいると思います。
でも、これだけで2か月後には200点上がりました。2017年4月には510点でしたが、5月には680点、6月には710点を獲得しました。
勉強時間は、1日につき2時間で週4~5日間勉強していました。具体的な勉強法は、以下の3つを行っていました。
一つ目は、リスニングを上げたい人は絶対にやった方がいいことです。案外、毎日聞いて暗記するくらいまでやる人は少ないです。お試ししてみる価値はあります。
二つ目をやっておけば、TOEICの単語帳なんて買う必要はありません。分からない単語の意味も覚えられますし、文章でどのように使われているかも頭にインプットできます。
また、TOEICは基本的に頻出英単語を覚えておけばいいので、三つ目につながりますが、わざわざ単語リストを自分で作る必要もありません。
ひたすら問題を解くことに集中しましょう。この3つをやれば、700点付近までは簡単に上がると思います。
このシンプルな方法だけをやるメリットは、以下の二つです。
ただ、私自身TOEICのみの勉強に集中していたため、リーディングとリスニング力は上がりましたが、スピーキングとライティングについては上がったという実感はありませんでした。
マルタでの語学留学(710→780)
TOEICが700点に到達したのを機に、今度は実践的な英語を勉強したいと思い、マルタへ3週間ほどの語学留学に行くことにしました。
この時、英語のスピーキングをする機会がほとんどなかったにも関わらず、「TOEIC700点あるし!」という謎の自信をもっていたため、自信満々でマルタへ行ってきました。(笑)
もちろん、自分が思っている以上に英語を話せないことに挫折しました。
リスニングも短い文章だと聞き取れるのですが、長い文章や分からない単語が入ってくると意味の予測ができなかったです。TOEICは問題文があるのでどのポイントを意識して聞けばいいのかわかりますが、実際の会話では問題文はありません。
そのため、集中して聞く、たくさん会話するという対策法でなんとか追いつこうと頑張っていました。
語学学校でクラスを受けていて感じたのは、日本人はとにかく文法問題に強いです。ただ、その能力にスピーキングが追いついていない人が多い傾向になります。
かくいう私もそうで、当時TOEIC 710点分のリスニング、リーディング力はあっても、スピーキング能力は500点くらいかな、と思いました。
おそらくライティングは400点代ほどでした。
下の図にかいてあるように、留学なしでTOEICの点数に対応したレベルがありますが、点数に対応する分だけ話せる人は少ないのではないでしょうか?
短期の語学留学は、効果が少ないと言われる時があります。
それは、スピーキング能力が今あるリスニング、リーディング力に追いつこうとするため、成果として上がったように感じないからだと考えられます。
実際、マルタでの留学中は自分の英語が上がったとは感じませんでした。ただ、モチベーションは爆発的に上がったため、日本に帰ってからかなり勉強するようになりました。
同じ日本人なのに、ペラペラな人を見ると負けたくないと思うものです。
マルタから帰ってきて、2週間オンライン英会話を毎日した結果、TOEIC対策の勉強はほとんどしていませんでしたが、TOEICは780点まで上がっていました。
スピーキング能力は所感ですが、おそらく600点程度までは上がっていたと思います。
この時、ある程度の英語は日本で勉強できるということにやっと気づけました。
アメリカでのインターン(780→890)
日本である程度は勉強できるから、今度は実践的に使ってみたいと思い、マルタ留学から5か月後アメリカへインターンシップに行くことにしました。
期間は一か月半で、日本人が一人もいないようなローカルなNGO団体で、サンフランシスコでインターンシップをしてきました。
また、サンフランシスコは物価が高いため、安く済まそうとシェアハウスで暮らしていました。このシェアハウスも日本人が一人もおらず、インターン中や日常生活でも日本語を使う機会がなかったため、英語を使うかなりいい機会となりました。
やはり、語学留学と違い、「今日は○○のフレーズを勉強します。」というよりは、常に「あっ!これなんて言うんだろう?」という疑問を持って過ごすため、「使える」英語表現をたくさん覚えることができました。
また、英語を学びに来る生徒が多い語学学校より、インターン中はネイティブと話す機会が圧倒的に多いため、聞き取れないことが多かったです。
そこで苦労した分、リスニングはかなり上がりました。
また、スピーキングは自覚がありませんでしたが、帰国する頃にはシェアハウスのメンバーに「英語が上手くなった。」と言われるようになりました。
インターンが終わり、帰国後すぐにTOEICを受けたところ、825点でした。
6週間で45点アップは、点数だけ見ると少ないように感じますが、自分でも「話せるようになってきた!」と実感を持てるようになりました。
この一か月後にTOEICを受け、890点まで上げることができました。
この時にやっていたことは、「英語のYouTubeの番組を見まくる!」この一点だけでした。
よくYouTubeに公式でアップロードされているドキュメンタリーやドッキリ番組を毎日1時間~2時間寝る前に見ていました。
とにかく、机に座っているだけの勉強はしたくなかったので、長続きするような楽しい方法で勉強したいと思いました。
よく見ていた番組は、「What would you do?(通称 WWYD)」という差別や社会問題にフォーカスを当てたドッキリ番組です。
平均して再生時間は7~8分であることが多いので、ストレスなく見られます。アメリカの社会問題やアメリカ英語に興味がある人はぜひ見てみてください。
難しい表現はほとんど出てきませんが、分からない単語があっても、動画とシチュエーションを見ることで何となく理解することができます。
毎日この番組を見た結果、リスニングは495点中490点を取ることができました。案の定リーディングは上がりませんでしたが。
本当は、洋画を見て勉強したかったのですが、正直TOEIC 800点代でも洋画や海外ドラマは3~4割しか理解できないです。モノにもよりますが、私はフレンズを見ると、そのくらいしか理解できませんでした。
ただ、私の周りの友人を見ていると、海外ドラマや洋画をほとんど理解できる人には一定の法則があることが分かってきました。
その法則とは、以下の条件の3つのどれかに当てはまっているケースです。
これらの条件のどれかに当てはまっていると、TOEIC 800点代でも海外ドラマや洋画もだいたい理解できるという人が多い傾向にあります。
現在の私の英語力
実は、890点を獲得してから調子をこいて勉強をさぼっていたら、見事830点まで下がってしまいました。
短期で上がった能力は、継続して続けないとすぐ下がってしまいます。
英語は筋肉を似たようなもので、継続的に練習しないと衰え、意味のある練習をしないと効果はでません。
私はスピーキング能力を上げることと語彙を増やすため、現在は、「Cambly」というアプリでオンライン英会話を続けたり、YouTubeの番組を見てネイティブがよく使う表現を聞いたり、とバランスがよくなるように学習しています。
私は飽きっぽいので、楽しく勉強を継続できるようにしています。大学院卒業までには何とか900点行くことを目標にしています。
机に座って問題を解き、暗記するだけが勉強ではありません。みなさんにとって何が弱点なのか、どのような勉強法はストレスが少ないのか、自分と相談して学習してみてくださいね。
【まとめ】 短期留学は学習意欲を高めてくれる!
今までの点数と獲得した時期を見てみます。
時期 | TOEICの点数 |
2017年 4月 | 510 |
2017年 5月 | 680 |
2017年 6月 | 710 |
2018年 4月 | 780(マルタ留学後) |
2018年10月 | 825(アメリカ留学後) |
2018年11月 | 890 |
2019年 1月 | 830 |
一年と半年で約400点近くあげることができました。3週間~6週間という短い留学期間でも、900点近くまでは近づくことができました。
「留学したら、900点はいかなきゃ!」という考えもあるかとは思いますが、短期でもそこそこの点数までは上げることができます。
この記事を読んでいただければわかる通り、短期留学だけでこのスコアに到達したワケではないことは明らかです。
しかし、短期留学のお陰で自分の英語力のなさを痛感し、さらに勉強へのモチベーションに火をつけてくれたキッカケとなったのが短期留学だったりします。
金銭的な理由、就活の都合、休みの都合、さまざまな理由で短期留学を選択する方がいると思います。
私もその一人でした。
ただ、短期留学だからといって、英語に効果が無いということはありません。英語学習は継続性が大事なので、継続のモチベーションを海外経験はもたらしてくれます。
あとは、学習に取り組む自分次第です!