帰国後も英語を生かすために!英語を使う仕事の見つけ方
こんにちは、オーストラリアワーホリ経験者のみさきです。
オーストラリアのワーキングホリデーから帰国して10年になりますが、出来るだけ帰国後も英語を日常で使える環境を作ってきました。
ワーキングホリデーや留学をしていた間は英語を少し使えたけど、「帰国後は全く…!」という人は意外に多いものです。
留学前の人にとっては、英語を使った仕事と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、留学した時に英語環境で働いた経験のある人であれば、その延長上という感じになるはずです。
日本ではまだまだ英語を話せる存在は重宝してもらえますし、英語を使えると仕事の選択肢やスキルも広がります。そこで今回は、私が経験した仕事の体験談をご紹介します。
ちなみに、仕事ではなくプライベートで英語に触れたいという方はこちらの記事をご覧ください。
はじめに…ワーホリなら目的を持っておこう!
この記事を見てくださっている方は、ワーキングホリデーを考えている方も多いと思います。
ワーホリビザは、「学生ビザでこの学校に行く!」といった本格的な留学に比べて、働いても良いし学校に行っても良いという自由さが最大の特徴です。
そのため、ワーホリだと、「あれも良いな!でも、これも良いな!」となってしまい、何をして良いか分からなくなってしまうかもしれません。
自由なワーホリだからこそ、思い切って最初から何を重視したいか、帰国してどんな風になっていたいかを決めておくと、ワーホリ中や帰国後もブレずに過ごすことができます。
もちろん、決めたことが実際に行ってみてから「何か違う…。」、「思い通りにうまくいかない。」となったら、そこから修正しても良いです。
私の場合は、英語の読み書きは少しできても、話すことが苦手だったので、とにかくスピーキング力向上を最優先したいと考えていました。
また、周りには「ワーホリなんて遊びだ。」とか「ワーホリをしたらその後のキャリアに響く。」などという反対の声も少しあったのも事実です。
ですから、私はその人たちを見返して「絶対遊んできたとは言わせない!」と反骨心から英語のやる気を出していました。
もちろん、途中で思うように上手くいかない時も何度もありました。
例えば、語学学校に通った後にカフェで仕事をしたいと考えていましたが、ローカルの人の働くカフェはハードルが高く、経験者が優先で、さらにリーマンショック後で求人が少ないこともあってなかなか採用されませんでした。
海外のローカルのカフェで、「英語を使っておしゃれに接客業をする!」という夢はかないませんでした。しかし、その代わり見つかった住み込みベビーシッターの仕事では、自分の頭の中で想定したよりも長い時間英語に触れる環境を得ることができました。
・住み込みベビーシッターのオーペアで得られること
実際、ワーホリがスタートした後は、色々思い通りにならないことや、選択に迷うことがやってきます。
そんな時、「なぜ自分はワーホリきたくなったのか?」という原点に戻って考えてみることをオススメします。
本筋から外れない前向きな方向修正は将来性がありますが、何をして良いのか分からず周りに流されたり、ボーっと過ごしたりしているのは、ブレている証拠ですからね!
製造業の事務職は穴場
オーストラリアから帰国した私は、簡単な日常会話はできるようになったものの、まだ英語ペラペラで仕事に生かすまでは遠いと感じていました。
海外が好きになったので、日本で働いてお金を貯めてもう1カ国くらい行って、ペラペラになり仕事で英語を使いこなしたいと考えていました。
と同時に、どうせ渡航のためお金を貯めるために働くなら、英語に少しでも触れる仕事がしたいと思い、ダメもとで派遣会社に登録して日本で英語に関わる仕事を探し始めました。
運良く就けた仕事は、海外の顧客と取引があるメーカーの設計の部署で英語でのコミュニケーションや事務をする仕事でした。
テレビ会議でドイツのお客さんとやり取りする時に、エンジニアさんで英語が苦手な方の意思疎通をサポートしたり、議事録を書いたり、お客様が来日する時には一緒に打ち合わせにも同席したりしました。
アメリカやイギリスなど英語ネィティブではなかったので、「正しい英語を話さなきゃ…。」というプレッシャーは少なかったです。ドイツの拠点の同僚が来日した時には、食事にも行って仕事後も仲良くさせてもらいました。
製造業の中には、海外に顧客を持っていたり、自社工場が海外にあったりする会社もあるので、英語を使う現場も意外に多くあります。
社員全員が英語をできて当たり前の商社や、外資系の会社ではなくて、英語が苦手な人もいる日系の製造業だと、英語ができる人は希少で需要もあり、英語を使う仕事のファーストステップにハードルはそこまで高くないと言えます。
私はワーホリ前までは、営業や接客しかしたことがなかったので、英語以外の要因で最初は未経験で事務職の面接まで漕ぎ着けるのが大変でした。
この仕事に就いて思ったのは、「自分はまだ英語を使って仕事をするレベルではない…。」と思っていても、意外に活躍の場はあるということです。
製造業は工場を持っているので、お盆やゴールデンウィークは大型連休となり、長い休みが取りやすく海外旅行などを計画するのは良い環境でした。
いわゆる皆が休みの時なので旅費は決して安くはありませんでしたが、休みを取るという面ではストレスがなかったので、休みの海外旅行に向けて日々節約生活していました。
日本で英語を使って仕事をしながら、休みの旅に趣味で海外に行くのも悪くないな、と考えて3年ほど営業事務、カスタマーサポートなど事務職で英語を使える仕事を転々としました。
デメリットとしては、オフィスワークとなるので基本的には事務所の中にいて座りっぱなしとなる点です。
私はこの座りっぱなしの環境にだんだん耐えられなくなったのに加え、事務職で最後に働いた外資系の会社で運悪くリストラにあってしまい、ここでデスクワークを離れることになりました。
では、初心者でもできる、事務職でない英語を使う仕事にはどんなものがあるでしょうか?
ホテルなど英語を使う接客業
オフィスに座って朝から晩までデスクワークはちょっと耐えられない、という人は接客の仕事でも英語を使う機会はあります。
私はホテルのフロントの仕事は2年近くしましたが、最近は海外からの観光客も多く、英語を話す場面も多くあります。
ホテルで働いていた同僚の中にはフロント業をして長い人もいましたが、中には英語をほとんど話せない人もいました。
文法的なことは分からないけど、フレーズを暗記し使い回して、なんとか意思疎通をしている人。最低限のフレーズだけ「暗記」して、パターンの決まった場面だけは自分でこなし、詳しく海外ゲストに質問されて困った時には、英語が堪能な人に代わる人もいました。
もちろん、英語が堪能なメンバーもいます。海外勤務経験のあるマネージャーや、ワーホリに1年行っただけなのに、発音がとても上手な同僚にも出会えました。ホテル業は、海外に興味がある人が集まってくる職場とも言えるでしょう。
一方、ホテル業のデメリットとしては、サービス業なので年末年始やお盆などは繁忙期休みを取りづらく、前職の製造業に比べて連続した休みも取りにくかったことです。
また、基本的に立ち仕事で荷物を運ぶなど力仕事もあるので、体力はある程度必要となります。
もし、ホテルなどで接客業をしながら留学資金を貯めたいという場合には、ホテルに住み込みで働くリゾートバイトもあります。以下の記事では、リゾートバイトの選び方について紹介しましたので、まだ読んでない方は是非目を通してみてください。
英会話講師
英語を教えることに興味があれば、英会話講師になるのも選択肢の一つです。
私は小学校の頃に通っていた近所の英語塾の先生に憧れがあり、いつか先生をしてみたいという思いがありました。
最初は未経験でも研修の制度が整っているECCで、非常勤講師として企業に研修で英会話レッスンをする仕事に応募しました。
私のような教えたことがない人も一緒に研修に参加していて、レッスンの進め方などもマニュアルがあって、研修の受講者同士でロープレをしながらしっかり教えて頂きました。
日常英会話を教える講習が終わったら、TOEICを教える講習もありました。
講師デビューしたら、実際に企業に出向いて集団レッスンをすることになります。
最初はとても緊張しましたが、ECCでは決まったパターンのレッスンをするので、回数をこなすと慣れていきます。
週1回のレッスンを半年間だったので、生徒さんが「劇的に話せるようになった。」とまではいきませんでしたが、「簡単な単語でも通じるんだ。」、「英語を口にする勇気を持てた。」などの感想を頂きました。
その後も別の会社から企業研修の仕事を頂いたり、大手ではない小さな英会話スクールで旅行英会話のレッスンを担当した後、英語コーチとしてフリーランスで活動しました。
英語講師やコーチに求められるのは、完璧な英語力よりも分かりやすく説明する力や、生徒の分からない点に寄り添える力です。先生になりたいと憧れがある人は、チャレンジしてみるとその仕事の仕方もスタイルも色々あり、得られるものも大きい仕事と言えます。
英語プラスアルファを求めて
英語コーチ・講師としての活動は一旦ストップした私ですが、現在は次のステップを目指してマレーシアで海外就職をするための準備を進めています。
オーストラリアから帰国してからは、英語が一般的な日本人より少し使えるということを武器に仕事をしてきましたが、それが本当にしたいことかと言われると「?」となります。
確かに英語を使える頻度は作れますし、海外出張のある仕事だと仕事をしている感じがして充実しているように見えるのですが、あくまでも主となるのは営業さんやエンジニアさんでした。
私が営業事務をしていた時の場合は営業の方のそばで、いつも「脇役」感を感じていました。
せっかくの人生で一度きりなので、自分だから任せてもらえる仕事をしたいものです。
最後にご報告
ワーホリから帰国した時に感じた「まだまだもう1カ国くらい行って英語も仕事もパワーアップさせたい!」という思いに立ち返り、自分ならではの仕事をしていくために海外就職を決意しました。
そのため、この記事をもって一旦コラムの執筆をストップさせていただきます。
私は技術を持っているエンジニアでも、デザインができるクリエイターでもないので、人と接して求められるものを提案していく営業力を磨くために、営業の仕事に何社か応募しました。
この記事を書いているのが2020年1月ですが、2月からマレーシアの日系企業で営業職として現地採用されることが決まっています。現在ビザを待っていますが順調にいけば、2月から働き始めます。
コラムの再開時期は未定ですが、最低1年は本業に集中していく予定です。マレーシアでの海外生活や、マレーシアの現地採用で働いて感じたことなど、またコラムにできればと考えています。
2019年夏からコラム掲載させて頂き約半年間、短い間でしたが今までご覧頂きましてありがとうございました。
私の経験が誰かの参考になると考えると、とてもワクワクします。
それでは、またいつかお会いしましょう。ありがとうございました。