短期留学は就活に有利?面接で聞かれたことも赤裸々にご紹介! | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:留学後の進路

短期留学は就活に有利?面接で聞かれたことも赤裸々にご紹介!

公開:2020/01/23 著者:柴田 宏 7229 Views

こんにちは!英語学習が趣味のしばたこうです。

私は大学院生2年時に就活をし、外資系企業に内定を頂くことができました。

留学はしたけれど、実は長くても1か月半しか滞在したことがありません。かなり短いですよね…?

 

しかも、私は特別優秀な学生でもありませんでした。

 

学部生のころは二回単位を落としたこともあります。(笑)

そんな私がどうやって内定を獲得できたのか、ご紹介したいと思います。

留学を終え日本での就活を控えている方や、短期留学を考えている方の参考になれば幸いです。

私の経歴

私は部活一筋の学生で、高校三年の9月まで部活をやっているような受験生でした。

にも関わらず、部活の成績はそこまでよくありませんでした。(笑)

学校の成績もいいわけではない、部活の成績もそこまで優れていない、いわゆる特徴のない生徒です。さらに言うなら、当時の私は、留学にはまったく興味がありませんでした。

 

そんな私は山形大学に入学しましたが、選んだ理由もセンターの点数からして入れそうだったからです。

家庭の事情で私立ではなく国立で、化学を勉強できて教員免許を取れればいいかな、というなんとも安易な理由でした。

大学でも部活をずっとやっており、実は大学三年時まで教員志望でした。理学部は教員志望の人が少なく、中学校・高校の理科の免許をどちらも取る人は、私の学科では私を含め二人しかいませんでした。

 

→ 部活は週に5回。自転車で往復1時間かかる競技場へ通っており、目的が無いのになぜか急がしい日々…。

 

自分は何をしたいんだろうと考えては、何もせず…という日々が続きました。

 

しかし、三年生の時。監督や仲間と一緒に初めての海外、台湾へ行き、台湾の友人ができたことを機に海外へ目を向けるようになりました。

その時から、「何も考えずに教員になることを考えていたけれど、このままでいいのかな?」と思うようになり、留学を決意。

留学と同時に、大学院進学も決めました。

 

そして、マルタへは語学留学三週間、アメリカへはインターンシップで一か月半行ってきました。

 

金銭的な理由と学業の理由から、長期休みを使っての留学が望ましかったため、短期でしか行っていません。

留学のあとに、日本のインターンシップへの参加(20日程度)や学会発表などを行いましたが、あとは特別なことをしていません。

 

 

履歴書に書いた内容

 

履歴書に書いたことは、以下の3つです。

 

1. 部活動に関すること
2. 留学に関すること
3. 英語に関すること

 

1番については、陸上競技を小学校から大学四年まで続けていたため、競技の成績や、成績を上げるために自分が何をしたかを書きました。

また、審判免許をもっているので審判の経験や、大会運営の経験なども書きました。

何かに取り組むうえで何を考えて行動したか、また走るだけではなくどのような経験をしたのかをポイントにしてまとめました。

 

2番については、マルタとアメリカで留学しましたが、アメリカでのインターンシップ経験しか書きませんでした。

マルタの語学留学では、留学後にモチベーションが上がりましたが、私自身は留学中になしえたことは何もなかったからです。マルタでボランティアや何か別の活動をやっていたら書いていたと思うのですが…。

アメリカのインターンでは、日本人がいない環境で苦労したことや、やり遂げたことなどを記入しました。

 

留学に行ってどのような挑戦をしたか、どのような苦労をしたかを書くことでバイタリティのアピールになりました。

 

3番は、TOEIC890点を持っているのですが、資格欄に書くのみにとどめました。

企業が新卒に求めるのは、「英語ができる人を求めている。」というよりは、「学業、課外活動が充実していて、英語が話せれば望ましい。」というスタンスが多いのではないでしょうか?

英語が好きで、それで食べていきたいと思うのなら英語の先生や翻訳関係の職につけばいい話です。

 

また、現段階では英語ができなくても、ポテンシャルを感じさせるような人であれば、「この人は会社に入ってから英語をやれば伸びるだろう。」と思ってくれるわけです。

英語だけできる人はごまんといるわけで、英語の部分を強くアピールし過ぎるのは諸刃の剣となります。

実際、私は調子こいて英語を売りにしすぎて落とされた会社もあります。(笑)

 

また、なぜ先ほどの3つについて記入したかというと、以下の特徴があったからです。

 

① 理系で英語が得意な人は少ない。
② 理学部(理系)で留学に行く割合は低い。
③ 理系の女子で部活をやりきる人は少ない。

 

① 理系で英語が得意な人は少ない

まず、理系は文系より英語が得意な人は少ない傾向にあります。文系に比べると圧倒的に留学人口も少ないです。

例えば、TOEICの平均点は、文系は535点ですが理系は468点です。(※「英語能力=TOEIC」ではありませんが、分かりやすい数値としてTOEICを例にしています。)

周りの友人でも、TOEIC900点越えをしている人は文系の方が多かった印象です。

 

※参考文献: Economic News / TOEICテスト平均点。英語に弱い理系。文系535。理系468。ともに高卒レベルに至らず(https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_86039/)

 

さらに、研究職や技術職に就こうと考えている人で、英語が好きな就活生はグッと少なくなります。

そんな中、将来的に海外に行く機会が多い、または日常的に英語を使う会社であれば、目立つ人材として注目されます。

就活は、変な話、目立ってなんぼの部分もあります。

 

→ 英語が好きな人が行かなさそうな職種の企業に英語が得意な人が行くと、いっそう目立つことでしょう。

 

私はTOEIC890点をもっていますが、「特別すごい!」というわけではありません。周りを見渡せば、もっとすごい人たちがたくさんいます。

単に私は「理系の技術職志望なのに、そのくらい持っている就活生はすごく見える。」というマジックがかかっただけです。(笑)

ただ、私としては、周りの理系の友人を見ていると、英語が苦手というよりは英語に自信がないため、苦手と思い込んでいる人の方が多い印象で、もったいないなと感じることもありました。

 

② 理学部(理系)で留学に行く割合は低い

次に、理系で留学に行く学生は文系の人に比べ圧倒的に少ないです。

また、理系の留学経験者でも語学留学は結構いますが、海外インターンシップはなかなかいません。

関東圏の学生だとそこまで珍しくなさそうですが、私は地方大学なので、逆に「え?山形から留学行く人って珍しくない?」と聞かれたこともありました。

 

③ 理系の女子で部活をやりきる人は少ない

最後に、理系の女子で部活を四年間やった人はかなりレアです。

私は学部生の時、ただでさえ授業数が多いのに、さらに教員免許をとり、週5で部活をやっていたため、時間に余裕はありませんでした。

 

これは裏を返せば、時間の使い方が上手く、身体的にも精神的に自己管理ができていたというアピールにもなります。

 

また、良い時は東北インカレで2位になれたため、積極的にその部分をアピールしました。

上記で説明した1つずつの要素だと、まあまあいそうですが、理系×留学×体育会系と3つの要素をかけ合わせると、かなり珍しい部類になるのではないでしょうか?

このおかげか、面接で短期留学であるということをツッコまれたことはありませんでした。

 

みなさんも、自分がやってきたことの中で、いくつかの要素をかけ合わせると「あれ?周りにあまりいなさそうかも?」となる部分がきっとあります!

 

友達に聞いたり、自己分析したりして見つけてみてくださいね!

 

就活をはじめた時期

2018年9月に留学を終え、10月から企業研究に取り組みました。本格的に就活を始めたのは2019年1月頃からです。

説明会や就活イベントが早いことから、最初はベンチャー企業を中心に回っていました。早くて2月に面接をしてくれるため、良い面接練習になりました。

あくまで誤解してほしくないことが、ただ単に練習としてベンチャー企業を受けていたのではありません。「ここなら入りたい!」と思ったところしか受けていませんでした。

 

練習台として企業さんの時間を使うことは、相手方にとっても失礼に当たるので注意しましょう。

 

以上のように、特に就活準備が早かったわけではありません。ただ、行動は結構していた方かな、と思います。

1月からは山形から東京へ月に2~3回は行って、就活イベントに参加していました。

初めての人同士でチームを組み、社長に商品のプレゼンをして点数をつけてもらったり、ビジネスゲームをして、就活偏差値を複数の会社の人事に評価してもらったり、と風変わりなイベントに行っていました。

 

やるなら楽しくやりたかったので、ネットでおもしろい就活イベントがないかよく探していました。

おもしろいイベントには、やはりおもしろい学生が集まります。友達になることでいろいろな情報も手に入るので、一回くらいは行くことをおすすめします。

また、会社も業種は絞っていましたが、日系、外資系、ベンチャーいろいろ受けていたので、すごく勉強になりました。

 

何でも楽しんだもの勝ちなので、就活準備も就活も楽しんじゃいましょう!

 

面接で聞かれた留学に関する質問

 

私が面接でされた質問についてご紹介したいと思います。

「面接で何を聞かれるんだろう…。」と思っている方の参考になれば幸いです!

 

私が面接で聞かれた質問

・留学した動機または目的は?

・留学中何をしたの?

・留学中苦労したことは?

・留学中に達成できたことは?

・留学中楽しかったことは?

・周りの人はなんて言ってた?

・語学力に変化はあった?

・留学を通して学んだことは何だった?

・その経験をどう生かせると思う?

・海外には就職しないの?

 

動機や目的はしっかりしておいた方がいいです。

 

例えば、大学の交換留学や、研究、インターンシップをしてきたのに、「英語の勉強が目的です!」と答えてしまうと、「それは日本でもできるよね?」となってしまいます。

 

なぜ、「あなた」が「何」をしたいからその国へ行ったのか考えておきましょう。

また、「何をしてきたの?」というのもよく聞かれますので、簡潔に答えるようにしましょう。

また、語学力に変化はあったかもよく聞かれました。

 

TOEICやIELTSなど、点数が一目で分かるものを例に出すと語学力の変化を分かりやすく伝えられます。

 

テストの点数が高いからといって、イコール語学力が高いというわけではありませんが、誰かに伝えるにあたって数値で表すことで、誰にとっても分かやすい指標となります。

留学から帰ってきてから、何も受けてない人はぜひ受けてみることをおすすめします。

留学に関する経験については、日ごろ友達にシェアしたり、発表したりすると一気に整理できるようになります。

 

運よく私は大学の国際交流課の方から、留学関係のイベントで発表をさせてもらう機会を何度かいただけました。

留学経験は発表するのも、人の発表を聞くのも楽しいし、勉強になります。

私は、「自分の留学って意味があったのだろうか…?」と思っている時期もありましたが、案外他人に話してみると「これ、超面白いじゃん!すごいね!」と言ってくれます。

 

他人に話すことで、思いもよらないところで自分の体験のいいところ、面白いポイントが分かってきます。

 

もし興味のある人は、ぜひ大学の国際課の職員さんやお友達と話してみてください。

 

面接で聞かれた質問の「おまけ」

・うちの会社、英語使わないけどいいの?

・うちの会社、そんなグローバルじゃないけどいいの?

 

これは私が実際に聞かれてうまく答えられなかった質問です。そして、案の定落ちました。(笑)

企業理念には、グローバルと書かれているものの、実際に海外へ行くのは40代ころでアジア圏がほとんどということで、マッチングしませんでした。

「柴田さん、TOEIC890点あるなら英語使いたいよね?うち、そんな使わないよ?」と言われたのを今でも覚えています。

 

面接官の方も嫌味で言ったわけではなく、心配して言ってくれているような雰囲気でした。

会社によっては、そういうこともあるので落ち込まずに次に行きましょう。

恋人探しと一緒です。

 

相性ばかりはしょうがない問題なので、すっぱりあきらめましょう。

 

留学経験や語学力は強くアピールし過ぎない方が良いかも!

 

結論としては、短期留学の経験は、就活において有利でも不利でもない印象です。

 

私の経験から言えることは、留学や語学力はそこまで強く推さない方がいいかもしれません。

もちろん、履歴書には書くのはOKなのですが、会社によっては面接でゴリ押ししない方が吉です。

私が内定をいただいたアメリカの外資系企業は、語学力は資格欄のTOEICを見られただけでした。「なかなか見ない点数だね!すごいね!勉強法はどういうことしたの?」程度しか聞かれませんでした。(笑)

 

語学力はあくまで加点要素であって、メインには決してなりえないということを実感しました。

 

結局、「会社がこの人と働きたい!」と思ってくれる人を取ってくれる傾向にあります。

学業で力を入れたことやアピールは、その人がどのような考えで行動して、どのような人柄なのかをチェックしています。

どのような答え方をしたら印象がいいのか、あなた自身どのような人と仕事をしたいと思うのか、考えて面接対策をしてみましょう。

 

「能ある鷹は爪を隠す」でもありませんが、留学は自分からひけらかすのではなく、聞かれたら答えるくらいのスタンスが良いのではないでしょうか。

 

その代わり、聞かれたらガンガン答えて良いと思います。(笑)

また、「留学したこと」を売りにするのではなく、留学であなたがどんな挑戦をしたのか、何をなしえたのか、をアピールポイントにしましょう。

就活、ファイトです!就活は人生でそう何度もあるイベントではありません!いろんな人に自分を売り込むこと、いろんな人と出会える貴重な機会を楽しんでくださいね!

 

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