大学を休学して留学(ワーホリ)に行く5つのメリット
大学生で留学やワーホリを検討している人は、留学する時期と期間をどうするか迷っている人は多いと思います。
筆者も大学休学をして留学をしましたが、結論から言うと大学休学しての留学のメリットは大きいです。
一般的に大学生にとっての留学の選択肢としては、以下のようなものが考えられます。
大学を休学すると、他の人よりも1年卒業が遅れます。国際学部や英文科などであれば、大学で単位認定されて休学扱いにならない場合もあります。しかし、多くの方は休学すると卒業が1年遅れるのが一般的です。
そのことで、就活に影響がないか心配ですよね。卒業が1年遅れることのマイナス点は無いのか?逆にプラスになることは何なのか?
その辺がクリアになれば、大学休学に対する見方も変わってくるのではないでしょうか。そこで今回は、大学を休学して留学に行くメリットを5つ紹介します。
メリット1: 新卒で就活できる
休学して留学することで、帰国した時に新卒として就活できることがメリットです。日本で就活をする際には、まだまだ新卒であることが重視されます。
「最近では第二新卒という考え方も一般的になってきたから、卒業してから留学しても大丈夫なんじゃない?」と思うかもしれません。
確かに第二新卒という考え方が広まったことで、卒業から期間が空いてしまっても就職がしやすい環境になりました。
しかし、大手企業といった人気のある企業は、新卒でないと就職をするのが難しいです。
第二新卒への理解は深まってきているとは言え、新卒よりは選択肢が狭くなるのは間違いありません。
今は特に本当に行きたい企業がなくても、後々就職したい企業が見つかるかもしれません。このことから、大学卒業後に留学したり、社会人になって会社を辞めて留学したりするよりも、休学留学をする方がメリットは高いのです。
その留学成果を最大限にアピールし、新卒で良い企業に就活できれば、留学のブランクは全く無かったことにもできてしまいます。
「留学で何をしていたのか?」や「留学を通して何を得たか?」といったことをしっかりと説明することで、意識高め系の学生であることを面接官にアピールできます。
殆どの大学生は、学校に何となく通ってバイトをしている程度ですよね。少し意識が高い子は、就活前に少しインターン経験する程度でしょうか。
そのような学生は幾らでもいますので、同じようなことをしていては周囲との差はつきませんよね。
新卒でTOEIC800点を超えるスコアを持っていれば、そのスコアだけで真面目にやってきた印象を植え付けることができるのです。
メリット2: 長期で海外に住めるチャンス
学生だからこそ長期で海外に住めることが、休学して留学するメリットです。社会人になると、休みを取れたとしても7日~最長で10日程度ですよね。そうすると、海外旅行はできても、海外に住むということはできません。
もちろん、会社を辞めて留学をする方法もあります。しかし、いったん会社を辞めて海外に行くことで、働いていない期間ができてしまい、帰国後の就職に苦労するということが意外にも多いです。
私の周りにも、会社を一旦辞めて留学をしたものの、帰国をしてからなかなか希望の仕事が決まらないという人がいました。
社会人経験者となると、単に留学経験や英語力だけではなく、「前職にどんな仕事をやってきて、どんな仕事ができる人なのか?」という職歴がどうしても問われるからです。
社会人経験者は、「即戦力になるかどうか?」という視点が加わるため、新卒よりも就職のハードルが上がってしまいます。
海外留学でお金をたくさん使ったのにもかかわらず、帰国後に仕事がなかなか見つからないと、お金の面でも不安になりますよね。このことから、留学は学生のうちに行っておくのがおすすめです。
メリット3: 自立できる
自立できるようになることも、休学をして留学をするメリットです。大学生でも一人暮らしをしているという人もいれば、実家から通っているという人もいます。
実家に住んでいると、何もしなくてもお風呂が用意されていたり、食事が用意されていたりします。家の掃除も親が全部やってくれますよね。一人暮らしをしていても、定期的に親が部屋の掃除をしに来てくれる人もいるかもしれません。
海外留学すると、嫌が応でも生活のことは自分でやらないといけません。
今まで自炊をやったことがない人でも、お金を節約するために自炊を始めます。また、掃除も自分自身でやらないといけなくなります。
最初は大変かもしれませんが、だんだんと1人でできるようになり、自立した生活を送れるようになります。
海外で一人暮らしをしたという経験が、帰国後に就職をして一人暮らしすることになった時にも役に立ちます。
実際に筆者もずっと実家に住んでおり、家事をしたことがありませんでした。しかし、海外留学をして、自分で掃除洗濯などをするようになったことで、現在一人暮らしをしていますが、親に依存せずに暮らすことができています。
また、欧米の人は高校を卒業すると、親元を離れて一人暮らしをする人がとても多いです。そういった考え方に触れることで、自立をするという気持ちが芽生えるきっかけになることも、留学をするメリットだと言えます。
筆者も留学前はずっと実家に住んでいれば良いと思っていましたが、一人暮らしをする現地の学生を見たことで、「自分も一人暮らしをしてみようかな。」という考えに変わりました。
メリット4: 留学した経験が自信になる
留学という経験が自信になることが、休学をして留学をするメリットです。留学をすると自分のことは自分でやらないといけないですし、問題が起きたときにも最終的には自分で解決しないといけません。
また、最初はスーパーに買い物に行くのも緊張するでしょうし、バスに乗ることも緊張するでしょう。異なる言語の国で、普通に生活をしていけるようになったということがまず自信になります。
さらに、語学学校で様々な国のクラスメイトとグループワークをしたり、授業内で自分の考えを発言することができたりした時なども嬉しくなり、それが自信になっていきます。
こういった小さなできごとの積み重ねで、日本の大学生にはない経験値と自信が積みあがっていきます。
帰国後何か不安に思うことがあったとしても、「知らない国で色々なことに挑戦したのだから、何があっても自分はできる!」といった思考で行動できるようになります。
実際に筆者も、最初は一人暮らしもしたことがなかったですし、人と話すことも苦手でした。しかし、留学後は、自分から積極的に行動を起こすことが怖くなくなりました。
メリット5: 試験のスコアだけでない英語力は有利
正直、TOEICのハイスコアを取るだけであれば、留学経験が無くても取れる人は取れます。
日本には様々な英語教材が充実しているので、机上の勉強が苦にならない人であれば、留学未経験なのにTOEIC800点以上取る人も実際います。
しかし、そういう海外未経験の方々は、当然英語は話せません。
留学経験者は、ただ単に試験英語のスコアを取得するだけでなく、スピーキングもできるため英語を必要とする企業であれば即戦力としてアピールができます。
TOEICなど英語試験のスコアを取ることに加え、留学経験を履歴書に書くことで、スコアだけでなく本当に英語が話せることをアピールできます。
ちなみに、留学をしていると、大学進学を目指している人も多いため、TOEFLやIELTSといった試験の方が重視されます。しかし、日本ではTOEFLやIELTSは有名ではないため、それらの試験を知らないという面接官も多いでしょう。
日本ではTOEICのスコアが重視されています。そのため、日本での就職を前提としている方は、まずはTOEICを受けましょう。TOEICはTOEIC用の勉強をしないと、スコアが取れません。TOEICの受験をすると決めたら、目標スコアと勉強計画を立てて対策をすると良いです。
とはいっても、TOEFLやIELTSはリスニングとリーディングだけでなく、スピーキングとライティングのテストもあります。さらに、試験の内容も複雑で難易度が高いです。
そのため、TOEFLやIELTSを勉強することは、英語力を上げるのにとても役立ちます。TOEICのスコアを取得後にプラスアルファの英語資格として挑戦するのがオススメです。
TOEFLやIELTSは受験料が高いのはネックですが、スピーキングやライティング能力の証明として余裕があれば是非挑戦することをオススメします。
休学をするのに確認をしておきたいこと
休学をする前に確認をしておきたいのが、休学費用や休学を開始できる時期です。大学によっては休学するためには、大学に費用を支払わないといけないところもあります。
休学をするためのお金がかかるか、そうでないかは、大学によって異なります。そのため、必ず確認をしておいた方が良いでしょう。
現在、中高生で大学時代に留学する可能性が少しでもあるなら、休学にお金が掛からない大学を絞りこんでおくことをオススメします!
一般的に国立大学は休学している間の授業料は、支払わなくても問題ないケースが多いです。一方で、私立大学では授業料を支払わなければならないことがあります。
筆者の通っていた大学では、1年間の学費の半分を払わなければいけませんでした。手続き自体は、学務課に行き休学の申請用紙に記入をすれば、すぐに終わります。申請が承認されるまでには、少し時間がかかります。
筆者の場合、「休学をせずにそのまま4年間で卒業をした方が良い。」といったように、しばらく説得をされました…。
しかし、自分が本当にやりたいことなら、誰に何を言われても挑戦した方が良いです。
また、休学を開始できる時期は、希望日から休学できる大学もあれば、学期の始まりにしか休学ができない大学もあります。自分の通っている大学はどちらなのかを確認しておきましょう。
余談ですが、帰国して休学期間が終了した場合は、普段通り学校に行けば問題ありません。
学校によっては休学期間が終わる通知書が届くこともあります。
悩んでいるなら休学をして留学するのがおすすめ!
就職をするか休学で留学をするか悩んでいるなら、私は休学で留学することをおすすめします。海外で経験したことや得たことは、社会人になってからも役立つことでしょう。
20代のいずれの間に留学やワーホリする予定なのであれば、大学休学して留学した方が、一番マイナスがないことは理解して頂けたと思います。
いざ留学をすると決めたら、渡航先や語学学校、ビザの手続きなど、やることがたくさんあります。
留学のことで何か悩んでいることがあったら、海外経験豊富な留学エージェントのスタッフに相談してみてはいかがでしょうか。