留学生活や旅行をもっと楽しく便利に!「国際免許」の取得方法や使える国などを解説
留学中には勉強だけでなく、旅行も楽しみたいですよね。また、生活する地域によっては、車を持っていないと不便なこともあります。
「国際免許」を持っていれば、公共交通機関では行けない場所にも行くことができて便利です。
特にワーキングホリデーの方にとっては、数日掛けて旅行する時に車を使うと、とてもディープな旅行が楽しめますのでお勧めです!
また、国際免許は運転以外の使い道もあるので、運転する予定の無い方でも持って行く人は多いです。
今回は、国際免許の取得方法や、国際免許が使える国などを解説します。
国際免許って何?取得するメリットは?
国際免許の正式名称は「国際運転免許証」です。英語の正式名称は、“International Driving Permit”といいます。
一般的には、“international driver’s license”と呼ばれることが多いです。国際免許証の大きさは、パスポートと同じくらいです。
それでは、国際免許を取得するメリットとは何なのでしょうか?
1. 免許を取るための試験が不要
現地で免許を取るとなると、筆記テストや路上でのテストがあります。しかも、それらを英語で受けなくてはいけません。しかし、日本で国際免許を取れば試験は不要です。
2. 身分証明として使える
海外でお酒を買う場合や、レストランなどでお酒を注文する場合、必ず身分証明書の提示を求められます。
全てのケースではありませんが、国際免許も身分証明書として認めて貰える可能性が高いです。パスポートをいちいち持って行かなくても良いので、パスポートを失くす心配がありません。
3. 行動範囲が広がる
海外で生活をしていると、「行きたいお店を見つけたけれど、バスや電車では行けなさそう…。」とか「配車サービスの料金も高い。」といったことがあります。
特に国土の広い国だと、バスや電車だけでは行ける場所が限られます。また、Uberなどの配車サービスも、中心部から離れた場所に行く場合は料金も高くなります。
車の運転ができれば、公共交通機関が不便な場所でも行くことができるので、行動範囲が制限されることがありません。
国際免許の取り方って?
国際免許があることで、留学生活や旅行がもっと楽しく便利になります。
また、上記でも説明した通り、身分証明書としても使用できることから、現地で車の運転する市内に関わらず、国際免許を取っている人は多いです。
ただ、「国際免許を取るのって難しそう。面倒くさそう。」というイメージがあるかもしれませんが、実はとても簡単です。
必要な書類を持って行って、手数料を払えば1時間程度で発行されます。
また、日本であまり運転をしていないペーパードライバーの方であっても、国際免許を取ることができますのでご安心ください!
・国際免許の申請に必要な書類
1. 運転免許証
2. 申請用写真1枚:タテ5.0cm×ヨコ4.0cm・6ヶ月以内に撮影・無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし
3. 外国に渡航することを証明する書類
4. 古い国外運転免許証を持っている場合:返納する必要があるため持参
5. 印鑑
外国に渡航することを証明する書類は、パスポートやビザ、航空券(eチケットのコピー)などを持って行くと良いです。また、写真がないと国際免許が発行されないため、注意をしてください。
また、国際免許証を申請したい本人がすでに渡航をしている場合、代理人でも申請することが可能です。代理人が申請をする場合、上記の書類の他に委任状とパスポートのコピー(全ページ)、代理人の身分証明書です。
代理人が申請するとなると、必要な書類が増えて手間がかかるため、渡航前に本人が申請するのが一番早くて簡単です。
・発行手数料
国際免許の発行手数料は2,350円です。(2020年1月現在)手数料と必要な書類をそろえたら、近くの運転免許試験場や警察署に行きましょう。
国際免許を取れば運転ができる国は?
国際免許で運転できる国はたくさんありますが、皆さんが留学する可能性のある国を中心にピックアップしてみました。
・イギリス
・アイルランド
・マルタ
・アメリカ
・カナダ
・ニュージーランド
・オーストラリア
ちなみに、異なる国で車の運転ができるのは、ジュネーブ条約に加盟をしているからです。
ジュネーブ条約で決められた条件に基づいて作られている運転免許証に対してのみ、国際運転免許証が発行されます。
国際免許なしで車をレンタルできる?
アメリカ留学中にレンタカーを借りたい時は、日本の免許証だけで車を運転できるレンタカー会社「Herzts (ハーツ)」を利用してみましょう。
ハーツでは、運転免許証翻訳フォーム (HDLT) を、自分自身で即日発行できます。さらに、発行をするのに手数料は不要です。
以前は、運転免許翻訳サービスを使うためには、インターネットのフォームに免許証のコピーを張り付けて郵送する必要がありました。さらに、翻訳済みの免許証ができるまで、1週間程かかっていました。
ちなみに、ハワイやグアム、サイパンでは、日本の運転免許証を持っていれば運転ができます。
しかしながら、万が一免許証の提示を求められた場合、現地の警察官は日本語が分かりません。そのため、無駄に時間を取らないためにも、日本の運転免許証の他に、ハーツの運転免許証翻訳サービスを利用すると安心です。
例外として、アメリカのジョージア州では、運転免許証翻訳フォームを利用することはできず、国際免許証を取得する必要があります。
海外の道路事情ってどうなの?
日本は左側通行の右ハンドルですが、国によってシステムは異なります。
日本と同じ国であれば運転は楽ですが、異なる国の場合は慣れるまで怖いです。
それでは、各国の道路事情を見て行きましょう!
・アメリカ
アメリカでは、右側通行の左ハンドルです。道幅が広いため、運転はしやすいですが、都市部では車が多く、渋滞に巻き込まれることが頻繁にあります。
特に交通量の多さで有名なのが、ロサンゼルスです。ロサンゼルスの交通量の多さは、世界渋滞ランキングにランクインするほどです。
2019年のランキングでは、ロサンゼルスは31位でした。ちなみに、1位はインドのバンガロールとフィリピンのマニラでした。
・カナダ
カナダもアメリカと同様に右側通行の左ハンドルです。道幅が広いため、運転がしやすいです。大自然の中をロードトリップしたら、とても素敵ではないでしょうか。
さらに、カナダでは日本と同じように、キロメートルの表記なので、自分がどのくらいの速度で走っているのかを把握しやすいです。
・ニュージーランド
ニュージーランドは日本と同じく、左側通行の右ハンドルです。そのため、交通ルールを覚えてしまえば、運転しやすいです。
一方で、日本と比べると、ニュージーランドはカーブや起伏の激しい道が多いのが特徴的です。無理をせず、自分が安全に運転できる速度で運転をしましょう。
・オーストラリア
オーストラリアも日本と同様に、左通行の右ハンドルです。オーストラリアでは、野生動物の飛び出しや家畜の道路横断などがあるので、安全な速度で運転をするようにしましょう。
3ヶ月以上オーストラリアに滞在していて、日本の免許証の英訳があれば、実技や学科試験が免除されます。
ただし、免許証の英訳は、公式の翻訳機関の証明があるものに限られます。公式の翻訳機関とは、NAATIやAUSITなどです。州によって有効な翻訳機関が異なるので、確認が必要です。
・フィリピン
フィリピンではアメリカと同じように、右側通行の左ハンドルです。交通量が多く、渋滞も頻繁に発生します。
特にマニラでは渋滞がひどいため、ナンバー制が導入されています。ナンバー制とは、車のナンバーによって、平日の午前7時から午後7時に、運転できない日がある制度のことです。また、交通事故が多いことも、社会問題となっています。
バイクが車の間をすり抜けていくこともよくあるため、フィリピンで運転をする際は注意が必要です。
海外と日本の交通ルールの違いとは?
筆者自身、アメリカへの留学が初めての海外経験だったため、交通ルールの違いに最初はとても戸惑いました。
そこで、日本にはないルールや、一般的ではないルールを5つピックアップしました。
ただし、詳しい交通ルールは国によっても異なるため、必ず渡航先の交通ルールを確認するようにしてください。
1. 赤信号でも一旦停止後右折可能
アメリカやカナダで一般的なルールです。しかし、場所によっては赤信号で右折禁止の場所もあるため、標識をよく見る必要があります。
2. ラウンドアバウト
多くの英語圏の国で見かけるルールです。道路が円になっていて、左側通行の場合は時計回りで車が通ります。
3. 踏切は一時停止不要
日本では踏切で一時停止をしなくてはいけませんが、海外では一時停止が不要な国が多いです。
4. 先着順の道路:”4-WAY””ALL WAY”
アメリカの交通ルールです。この道では全車両が一時停止をする必要があり、先に交差点に進入した車が優先となります。どちらが先か分からない時は、右側から来る車が優先です。
5. スピードバンプ
減速帯と呼ばれる、スピードを落とすことを促す段差のことです。住宅街や学校などに多いです。徐行をして通過をしても、感じる衝撃は結構大きいので、最初は驚くかもしれません。
国際免許を取って留学生活を楽しもう!
車の運転は慣れるまで不安かもしれませんが、毎日生活をしていれば、交通ルールもすぐに覚えられるので心配ありません。
国際免許を取って、留学先で仲良くなった友達とレンタカーでワイワイとロードトリップをするのも楽しいですよ。
車を運転して素敵な思い出をたくさん作ってみてくださいね!