海外留学前に知っておきたい!日本人がつい使いがちな要注意表現5選
英語を勉強していると、とりあえずフレーズを覚えれば会話はできます。
しかし、英語表現の詳しいニュアンスまで理解をするのは難しいですよね。
今回は、英語教材では良く見るけれど、注意をした方が良い英語表現を紹介します。
注意表現①: “I’m fine.”
“How are you?” に対する返答として、 “I’m fine. Thank you, and you?” と答えましょうと多くの人が習ってきました。
筆者も小学校の時から、“I’m fine. Thank you, and you?” が正しいのだと思っていました。
しかし、実際にアメリカへ留学をした時に分かったのは、 “I’m fine. Thank you, and you?” を使うネイティブはいないということです。
と言うのも、“I’m fine.” は実は、ネガティブなニュアンスを含んでいるからです。
「(実は良くないけれど)良いよ。」という意味になります。また、怒っている時にも使います。
では、ネイティブは何と答えるのか?
ネイティブは “fine” を使わずに、”good”を使います。
また、挨拶をされた時には、あわせて“Thank you”と言うのを忘れないようにしましょう。
“Thank you.”がないと、ぶっきらぼうな印象を与えてしまうからです。
挨拶の表現には “How are you?” だけでなく、以下のようなものもあります。
その都度、聞かれたときの文法を考えて、フルセンテンスで返答するのは大変です。
“Good.”とだけ答えれば、文法を考えなくて良いので楽ですよ。
注意表現②:“It’s ok.”と“I’m ok.”
間違えやすい英語表現として、“It’s ok.”と“I’m ok.”があります。一見すると「大丈夫です。」という意味で同じに見えますよね。
しかし、これらの表現は、実は意味が全く異なるのです。
使い方を間違えると、友達に遊びに誘われなくなってしまうかもしれないので、注意が必要です。
・“It’s ok.”
“It’s ok.”は、相手がミスをした時に、気にしないで良いという意味の「大丈夫。」となります。
“It’s ok.”は、以下のような表現に言い換えることができます。
・“I’m ok.”
“I’m ok.”は、やんわりと断る時の「大丈夫です。」となります。
“I’m ok.”は“I’m good.”と言い換えることもできます。
誘いを断る際に、”No.” と言ってしまうと、強い断り方となり、相手を傷つけてしまいます。
そのため、断るときはやんわりとした言い方で断るようにしましょう。
注意表現③: “Can (Could) you ~ please?”
人に何か頼みごとをする時に、私たちは“Can (Could) you ~ please?” を使うと習いました。
しかし、 “Can (Could) you ~ please?” は、要注意表現なことを知っていましたか?
“Can (Could) you ~ please?” は相手に選択肢を与えない表現になります。有無を言わせない言い方なので、相手に不快に思われてしまいます。
“Can (Could)” の代わりに、 “Will (Would)” を使いましょう。
“Will (Would)”を使えば、相手に頼みごとをしつつも、断る選択肢を与える表現になります。
そのため、頼まれた相手も負担に感じることがなくなります。
実際に筆者も、これを知る前は “Can (Could)” を使っていました。
“Will (Would)”を使うようになってから、相手もこころよく私の頼みごとを聞いてもらえるようになりました。
注意表現④: “You’re funny.”
「あなたって面白い人だね。」と相手を褒めるときの表現として、 “You’re funny.” を使うと多くの教材で紹介しています。
しかし、 “funny” は人に対して使わない方が良い、要注意英語表現の1つです。
筆者も“funny”のニュアンスを知らなかったので、以前は人に対して使っていました。しかし、あまり良い顔をされなかったことがありました。
“funny”には「おかしい、変な」というイメージがあるからです。
例えば、“funny”の使い方の例は以下のとおりです。
筆者も2番目の例文を言われたことがありますが、かなり傷つきますよね。
このように“funny”にはネガティブなニュアンスを含むので、使う時には注意をする必要があります。
人に対して「あなたは面白い人だ。」と言いたい時には、 “You have sense of humor.” を使いましょう。“You have sense of humor.”は「あなたはユーモアがある人だ。」という意味で、褒め言葉になります。
注意表現⑤: “understand”
相手に自分の言っていることが理解できたかを聞きたい時に、つい “Do you understand?” を使ってしまいますよね。
しかし、 “Do you understand?” は上から目線なニュアンスが含まれているので、使わない方が良い英語表現です。“Do you understand?” は、例えば親が子どもに「分かった?」と確認する時に使います。
ちなみに、相手へ理解を示す意味としての “understand” もありますが、“understand”上から目線のイメージがどうしてもあるので、あまり使わない方が良いでしょう。
“Do you understand?” に代わる表現として、 “Does that make sense?” があります。“make sense” を辞書で調べると「道理にかなう」と出てきますが、「わかりやすい」というような意味で考えると分かりやすいです。
“Does that make sense?” には、もし分かりにくかったら、もう一度説明するというニュアンスも含まれています。また、友達同士では “Make sense.” とだけ使っても問題ありません。
“make sense”は相手が自分の話を分かったかどうか確認する時の他に、「なるほど」という相づちとしても使うことができます。
英語の細かいニュアンスが分かれば友達ともっと仲良くなれる!
日本語でも表現の仕方が大切なように、英語でも言い方というのはとても大切です。
筆者自身も、ただ単に英語表現だけを覚えていた時がありました。
そのため、ネガティブなニュアンスだと知らずに使ってしまい、失敗したことがたくさんあります。
詳しいニュアンスを知ることで、自分の思っていることを正しく表現できるようになります。
また、ミスコミュニケーションも減るので、今回紹介した表現には注意をしてみてはいかがでしょうか。