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カテゴリー:勉強方法のコツ

英語教師が伝授!英単語ってどうやって覚える?インプットにもコツがある!

公開:2020/02/26 著者:伊東 さやか 1891 Views

文法やイディオム、発音…英語の勉強って、本当に幅広いですよね。

 

中でも、「単語を覚えられない!」という人は多いのではないでしょうか?

 

かくいうわたしも、そのひとり。多くの人が英語を苦手になる理由の1つは、この単語の暗記にあります。

そして、「どうやって覚えたら定着するのか?」だけじゃなく、「単語の正しい使い方」もなかなか分からない部分がありますよね。

そこで今回は、わたしが単語を覚える(定着させる)方法として活用していることをお伝えしていきます。

単語だけを繰り返し書いても覚えない理由と意識の持ち方

わたしが中高生の頃は、「繰り返し書いて覚える」や「フラッシュカード」などが単語学習の基本だったと思いますし、多くの30代以上がきっとそんな感じでしょう。

でも、それが全く身にならないことは、みなさんもよくご存知の通りだと思います。(笑)

なぜ身にならないのかっていうと、結局「使えないから」なんですよね。

 

もっと具体的にいうと、覚えた単語をどんなセンテンスにどのようにして組み込めばいいのかが分からないのが大きな問題です。

 

例えば、「react」という単語を100回書いたとします。読み方は「リアクト」、意味は「反応する」、スペルは「r-e-a-c-t」、ここまではスムーズにいくかもしれません。

しかし、実際にこの言葉を使う時には、「his reaction」、「I reacted like….」などのように形も意味も変わります。

単語は決して単語を暗記するために覚えるのではなく、その先にある文章や表現の幅を広げるために覚えるんですよね。

 

つまり単語は、あくまでも「文章や表現を構成させる要素の1つ」であるということ!この意識を忘れてしまうと、単語の暗記にばかり集中してしまい、覚えられません。

もうひとつ、どれだけ頑張って覚えた単語であっても、使わずにそのまま時間が経てば誰でも忘れてしまうのも、単語が定着しない理由。

もうお気付きかと思いますが、単語を定着させるコツは「文章と一緒に覚える」ことです。どんな表現を、どうやって伝えるために使う単語なのかを理解できると、しっかりと定着してくれます。そこまで定着するとなかなか忘れませんし、忘れても文章の前後で思い出すことが出来るようになるんです。

 

英単語の覚え方 ~インプット編~

 

「単語だけ丸暗記では定着しない。」といいましたが、それでも、「インプット ⇒ アウトプット」のステップは大事です。わたしがインプットする時に行っていることは以下の方法。

 

1. 短い文章を覚える
2. 文章ごと意味を理解する
3. 単語をチェックする(意味、品詞、使い方)
4. リスニングやリピートで声に出す

 

先に覚える単語を見つけるのではなく、文章にある新出単語にそって覚える単語を決めています。覚えたい特定の単語がある場合には、適当に検索して文章をさがします。

とにかく、「文章とセット」ということが大事!

たとえば「disappoint」という単語をおぼえたいと思ったら、「I am disappointed.」のように、短くて分かりやすそうな文章をピックアップ。まずはこの文章丸ごと、意味をチェックします。

 

この場合、「(私は)がっかりした。」ですね。その次に、「disappointed」の部分に注目し、なぜ「-ed」が付いているの?ということまで考えてみましょう。

そうすると、「Be動詞 + disappointed」で作られていることに気づきます。ここで今度は、「なぜBe動詞が付くんだろう?」という疑問が。

意味は「がっかりした。」ですが、直訳すると「がっかりさせられた。」です。英語では、感情表現の動詞を使う時にこの文法(受動態)が使われるんですね。

 

日本語の感覚から考えるとちょっと不思議ですが、確かに何もないのに勝手にがっかりすることなんてないですよね。(笑)がっかりする時も、満足する時も、興奮する時も、「何か」に対してなはずです。

そう考えると、感情は受け身であるということに納得がいくのではないでしょうか?

さて、ここから次に湧いてくる疑問は「使い方」です。具体的には「何に対してがっかりしたのか?」をどう表現するのか。

 

「Be + disappointed」なら、atやby、with、inといった前置詞でがっかりした対象をつなげます。もちろんどの前置詞を使うかによって、ちょっとニュアンスも変わります。でもこの時点では、そこまで覚えなくて大丈夫。「Be + disappointedの後には、こういう前置詞を使うんだな~。」くらいの感覚でOKです。

…と、ここまでで、もう何回も頭の中で「disappointed」を繰り返し唱えていると思います。丸暗記よりも理論的に1つの単語に触れていくため、スピーディーで確実な定着を目指して行けるんです。

最後に念押しするように使った文章を読み上げたり、リスニングしたりしましょう!

 

もちろん、語学学習のスタイルは十人十色ですので、「そんな面倒な方法やだよ!やっぱり書くに限る!」と感じる人もいるでしょう。

そのように感じる方は、自分の勉強スタイルで暗記するのが最も違和感なく続けられるはずですから、書いて覚える方法でも良いと思います。

恐らく一般的には、書きまくる方法で覚えられないという人の方が多数派だと思いますので、ぜひ一度「文章ごと」を試してくださいね。

 

英単語の覚え方 ~アウトプット編~

言うまでもなく、アウトプットは日常会話でどんどん使っていく方法がベストです。ネイティブとのおしゃべりやメールのやり取りができる環境であれば、どんどん活用しましょう!

とはいえ、日本にいて、仕事や学校があって…では、なかなか難しいのも事実ですよね。

そこで登場させたいのが、「確認テスト」です。

 

インプットでは文章ごと覚えましたが、確認テストでようやく単語だけを見て答えて確認しましょう。

 

この確認テストは、フラッシュカードでもいいですし、教材やアプリでも問題ありません。

また、「ネイティブがどんな風に使っているのかな?」と実際に見てみるのも面白いですよ。特にTwitterはおすすめで、気になる単語をTwitterで検索をかけてみると、ネイティブのいろんなツイートが出てきます。

例えば、先ほどの「disappointed」で検索して出てくるのは、このようなツイートたち。

 

 

 

投稿についているハッシュタグなどを追うと、何についての話題かもなんとなく分かりますし、「disappoint」をどうやって使ったらいいかイメージが湧きますよね。

 

【まとめ】 インプットもアウトプットも数日空けて繰り返す!

 

英単語は、使わないとどんどん忘れていきますし、紹介した勉強をしても100%定着は難しいかもしれません。

 

ですが、繰り返し見て聞いて書いてしゃべっていくことで、100%に近づけることは可能です。

 

そのため、一度覚えたと思った単語でも、数日空けて繰り返すことが重要なんです。

また、今回例として出した「disappoint」を覚えたら、次は「surprise」など、Be+感情の動詞につながる単語をピックアップするのもおすすめ。

いくつかの単語を絡ませて覚えていくことも、より覚えやすいポイントとして挙げられます。「なかなか語彙力が上がらない…。」と悩んでいる人は、ぜひ試してみてくださいね!

 

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