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カテゴリー:留学の準備

帰国後の再就職にも影響!円満退職で留学・ワーホリを成功させる4つのコツ

公開:2020/03/18 著者:坂元 ちひろ 807 Views

こんにちは、ちひろです。

突然ですが、「立つ鳥跡を濁さず」ということわざをご存知でしょうか。

「立ち去る者は、引き際をきれいに始末していくべき。また、見苦しくないようにすべき。」といった意味を持つ言葉です。

 

去り際の美しさは、留学やワーホリを控えた退職シーンにおいて非常に重要です。

 

なぜなら、職場でどのような最後を迎えたかによって、渡航後や帰国後の人生が大きく変わるからです。

今回は、私の実体験を交えながら、「立つ鳥跡を濁さず、円満に退職する4つのステップ」と言うテーマでお届けいたします。

そもそも、なぜ円満退職すべきなのか?

まずは、退職後に無事に海外生活を開始し、渡航先で仕事を探す場合です。留学にしろ、ワーホリにしろ、現地でアルバイトをするとします。また、海外で大学を卒業してから、その地で海外就職を目指す方もいるでしょう。

仕事探しの際は、どの国であっても履歴書が必要です。当然、日本での職歴がある人は、前職について記述します。

その際、英文履歴書には、「Reference欄」が設けられているケースがあります。

 

Referenceとは「照会」、ここでは、「推薦書を書いてくれる人=あなたの過去の仕事ぶりを推薦してくれる人」となります。

 

つまり、以前の勤務先の上司や先輩の協力を得ないといけない場面が出てくる可能性があるのです。

そんな時、もしも、前の職場を「どうせもう辞めるし、適当でいいや!」という態度で去っていたらどうなるでしょうか。

おそらく、マイナスの印象だけが残ってしまい、最悪の場合は推薦人となることを断られてしまうでしょう。

 

次に、留学もしくはワーホリ後に、日本に帰国するケースも見てみましょう。

いざ、日本で転職活動をするとなった場合、必ずしも、ちょうど良いタイミングで中途採用の募集が世に出ているとは限りません。

1年程度のワーホリ経験を高評価してくれる企業があるかと問われれば、何とも言えないのも現状です。

 

そこで活きてくるのが、過去に築いた人脈、人間関係です。

 

詳しくは後述しますが、私は自分の職場だけでなく取引先まで含めて、とにかく「立つ鳥跡を濁さず」を徹底しました。

その結果、カナダに来て1年が経った今でも、前職場の方から仕事のお誘いをいただけていますし、元取引先の方からはオリンピック案件のお話まで頂戴し、非常に充実したキャリア計画ができています。

では、具体的にどのような退職手順が理想的なのか、次項からシェアさせていただきます。

 

ステップ1: 「退職意思を伝える際は、会社の都合も考える」

民法では、「退職の意思は、退職希望日の2週間前までに会社に伝えればよい。」とされています。でも、自分が今から2週間後に辞めることを考えた時に、中途半端になってしまうプロジェクトはありませんか?

上司があなたに、数ヶ月後に任せようと計画している案件は無いでしょうか?同僚や後輩への引き継ぎは、十分にできますか?同様に、同僚や後輩は現在、あなたの業務まで引き受ける余裕がありそうですか?

私はやはり、それまでお世話になってきた組織なので、辞めるからといって自分勝手なことはしたくありませんでした。

 

いきなり退職意思を伝えるよりも、まずは「退職の意思があることを相談」することが理想的です。

 

「2週間後に辞めます!」と断言されるのと、「実は退職を検討していて、そのタイミングを相談させていただきたいです。」と申告されるのとでは、心象に雲泥の差があります。

 

→ 円満退社であれば、会社も快く送り出してくれる。

 

ステップ2: 「仕事の引き継ぎも留学準備のひとつ」

いざ、退職が決まると、ビザ申請や学校、住む家の手続きなどの留学準備が山ほどあるため、なかなか仕事だけに集中できない心境は理解できます。

でも、「自分の留学さえ成功すればいいや!」という考えで、目の前の業務を投げ出すことは、後々自分を苦しめることになります。

在職中にどれだけ成果を上げていても、去り際の印象が悪ければ、マイナスイメージだけが残ってしまいます。

 

引き継ぎでは、「自分がいなくなることで、取引先や顧客に迷惑をかけないようにする。」ことを意識すると良いでしょう。

 

あなたが同じ業務に携わっている期間が長ければ長いほど、その相手とは、「いつも通りでお願いします。」といったような、「あうんの呼吸」で進められることが多く蓄積しているでしょう。

でも、引き継ぎが不十分なまま後継者に任せてしまうと、任された当人だけでなくクライアントにかかる負担も大きくなってしまいます。

今まで仕事に本気で取り組んできたのなら、最後の最後で手を抜いてしまうのはもったいないです。

 

→ 退職時には労いの花束を頂きました。

 

ステップ3: 「挨拶回りを徹底」

取引先への退職の挨拶も重要です。

 

「知らないうちに辞めていた人・気づいたら姿が消えていた人」にならないように注意しましょう。

 

挨拶回りでは、在職中にお世話になった感謝の気持ちを伝えるのはもちろんですが、「退職後に何をするのか・将来的にどんなことをしたいのか。」を話しておくことをオススメします。帰国時期が決まっている場合は、いつ日本に帰ってくるのかを伝えておくのも手です。

そうすることで、そのクライアントに新しい案件が入って人手が足りていない時や、「こんな子を探しているのだけれど。」という話が舞い込んだ際に、紹介してもらえる可能性があります。

「確か、こんな仕事がしたいと言っていたな。」とか「あの子になら、また安心して任せられる。」など、何かあった時に自分の存在を思い出してもらえる状態にもっていくことが大切です。

 

とは言え、まずは下心を出しすぎず、純粋にそれまで一緒に仕事ができたことに対する感謝の気持ちを伝えることを心に留めていただきたいです。

少し話が逸れますが、ビジネスシーンに限らず、お願いする時は必死なのに、いざ助けてもらった後はお礼の一言もない人を見かけたことはありませんか?

本人は悪気なく純粋にお礼を忘れているのかもしれませんが、助けた側からすると、「次はもう協力したくない!」という心境になってしまいます。

 

人柄は去り際に色濃く出ることを、特にビジネスマンはよく理解しています。

 

「今後も付き合いを続けたい人」だと認識してもらえるように心がけましょう。

 

→ 留学前に周囲の方々からいただいたプレゼント。

 

ステップ4: 「余裕があれば近況報告の連絡を入れる」

ステップ3でご紹介した、「何かあった時に、自分の存在を思い出してもらうためにできること」は、もう一つあります。

退職準備中に、「将来、また一緒に仕事をしたい人」や「仕事に困ったらいつでも相談してね」と言ってくださった方の連絡先(仕事用でもプライベートでも)を、一覧にまとめておくと役立つ日が来るでしょう。

私自身も、留学先でいつでも調べられるようにしていました。

 

現地で仕事が決まった時や帰国便を予約したタイミングなどで、改めて在職中や退職時にお世話になったことへの感謝の気持ちと共に、近況報告を入れることで縁が途切れません。

 

海外での生活が落ち着いた頃に、滞在先から手紙を添えてお土産を送るのも良いでしょう。

退職時にいくらきれいな辞め方をしても、毎日自分のことを思い出してもらえるかと言われれば、そうではありません。

時間の経過と共に記憶が風化していくのは、誰でも同じです。自ら情報発信をして、自分の近況を相手に伝え相手の記憶を呼び起こすことで、何か新たな展開が始まるかも知れません。

 

過去の人間関係を大切にしている人ほど、いつまでも人脈に恵まれています。

 

 

【まとめ】 人脈は大事にした方が良い!

 

これから海外に出るみなさんに声を大にして伝えたいのは、「今ある人間関係を、絶対にないがしろにしないでください!!」ということです。

 

留学・ワーホリ準備は、本当にバタバタします。準備が想定していたスケジュールで進まなかったり、手配漏れがないか気が気ではなかったり、出国日まで落ち着くことはありません。

特に、留学やワーホリに対する意気込みが強い人ほど、「絶対に成功させなきゃ!」という想いから、仕事を辞めた後のことにばかりに目が行きがちです。

 

でも、計画通りの飛行機の便に乗って、留学先に無事にたどり着くよう段取りすることだけが留学準備ではありません。

 

海外生活が始まると様々な苦労があります。そんな時、電話で私の話を聞いてアドバイスをくれたのは前職でお世話になった人でした。

帰国後の仕事について不安になった時期もあります。そんな時に、仕事を紹介してくれたのも前職でご縁があった人でした。

中には自分に留学は向いていないと悟って、途中で日本に帰る人もいるでしょう。渡航先でたくさんの友達を作っても、その人脈をそっくりそのまま日本へ持ち帰れるわけでもありません。

 

仕事を辞めると、それまでの人間関係も途絶えてしまうとイメージする方もいるでしょう。でも、実際には自分の努力次第で、退職した後も継続することが可能です。

 

日本に戻ってきたら、日本で自分を迎え入れてくれるコミュニティが必要ですし、前職で精一杯会社に貢献していたのであれば、再度声を掛けてくれたり仕事先を紹介してくれたりと、日本帰国後の可能性を広げられます。

読者のみなさまが、今のお仕事に美しく幕をおろし、周囲に応援されながら素晴らしい海外生活を迎えられることを願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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