いたずらに怖がる前に正しく理解をしておこう!新型コロナウイルスの基礎知識
世界中に広がっている新型コロナウイルス。ニュースでは不安を煽るような内容が、連日報道されています。
そのため、「留学(ワーホリ)をするのに、コロナにかかったらどうしよう?」と不安に思っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、新型コロナウイルスに関する間違った知識や、正しい対処法をまとめてみました。正しい知識を身に付けて、メディアに惑わされないようにしましょう。
そもそもコロナウイルスとは?
コロナウイルスとは、感染症の原因となるウイルスの1種です。コロナウイルスには6種類あり、その中の4種類が一般的な風邪の原因となります。
残りの2種類はSARSとMERSのことで、肺炎などを引き起こします。SARSはコウモリから人に感染したことで広がりました。また、MERSの感染源はヒトコブラクダです。
新型コロナウイルスの感染源については、様々な見解がありますが、詳しいことは分かっていません。
新型コロナウイルスの間違った知識3つ
新型コロナウイルスには、まだ解明されていないことが多いため、根拠のないデマもたくさんあります。ここでは、新型コロナウイルスについての誤解を紹介します。
ちなみに、情報が多すぎて混乱を招いている状態を「インフォデミック “infodemic”」と呼びます。「インフォデミック」は “information (情報)” と “epidemic (伝染病)” を合わせた造語です。
以下では、新型コロナウイルスにまつわる間違った知識をまとめました。
・マスクをしていればかからない?
マスクをしていれば、絶対に大丈夫だと思うかもしれません。しかし、実際にはマスクで新型コロナウイルスを防ぐことはできないのです。
私たちが普段使っているマスクは、花粉の侵入を防ぐことはできます。しかし、ウイルスは花粉よりも小さいため、マスクの繊維をすり抜けてしまいます。
ウイルスの侵入を防ぐことができるのは、N91やN95というマスクですが、私たちが入手できる可能性は低いです。
・致死率がとても高い病気?
「新型コロナウイルスにかかったら死ぬかもしれない…。」と、不安に思っている人は多いのではないでしょうか。ニュースでは連日犠牲者の数が報道されるため、心配になりますよね。
しかし、新型コロナウイルスにかかったからといって、全員が亡くなるわけではありません。新型コロナウイルスで亡くなっているのは高齢者が多いです。
健康で免疫機能がしっかりしていれば、かかったとしても軽症で済むことがほとんどです。
新型コロナウイルスに注意をした方が良いのは、下記のような人です。
・満員電車が不安で仕方ない?
新型コロナウイルスへの対策として、密室空間を避けた方が良いと言われていることから、満員電車に乗るのが不安ですよね。
しかし、電車に毎日乗っているからといって、感染するわけではありません。2020年3月16日現在、東京でのコロナウイルス感染者は90人ですが、東京の人口は推計で13,929,286人です。
個々の感染者数の数字を見ると、多いかもしれないと思ってしまいますが、全体の人口と比べてみると、感染している人はほんの一部ですよね。大丈夫と言うつもりはありませんが、この数字を見る限りは、満員電車が感染の経路になっている可能性は限りなく低いが実情です。
新型コロナウイルスの正しい予防方法4つ
新型コロナウイルスに効果的な治療薬がまだないことも、不安になる原因です。
しかし、日常のちょっとしたことに気を付ければ、心配をする必要はありません。
ここでは、新型コロナウイルスの正しい対処法を4つ紹介します。
1. 「手洗い」と「うがい」
当たり前のことなのですが、手洗いやうがいは新型コロナウイルスの対策として有効です。
家に帰ってきた後だけではなく、ご飯を食べる前やお金に触れた後、トイレに行った後など、こまめに手洗いとうがいをしましょう。
また、外出先のお手洗いでは石鹸が無いこともありますので、携帯用の石鹸を持っていると便利です。現在、アルコールジェルやアルコールティッシュは、どこへ行っても売り切れていますが、石鹸で手を洗うだけでも十分にウイルスを落とすことができます。
ちなみに、石鹸を選ぶ際には、なるべく「トリクロサン」や「トリクロカルバン」が入っていない石鹸を選ぶと良いですよ。「トリクロサン」や「トリクロカルバン」は、殺菌成分として多くの石鹸に含まれていますが、実は人体や環境にとって悪い影響を及ぼします。
なお、「トリクロサン」や「トリクロカルバン」が入っていない石鹸を使ったとしても、効果は変わらず、ウイルスを十分に落とすことができます。そして、アルコールティッシュが手に入らないからといって、過度に心配する必要はありません。
2. 部屋の湿度を管理
湿度が低くなるとウイルスが活発になるので、加湿器を使って部屋の湿度を上げましょう。風邪を引きにくい湿度は40~60%とされます。湿度が30%以下になると、のどの粘膜が乾燥して、ウイルスから守る力が弱まってしまいます。
加湿器だけを使っていても、部屋の湿度は分からないので、湿度計も買って部屋の湿度を管理すると良いですよ。
さきほどマスクはウイルスを防ぐことはできないと書きましたが、マスクをしているだけでのどを保湿することができるので、寝ている時などにマスクをすると良いでしょう。
3. ストレスを溜めない
ストレスを感じると免疫が低下するので、ストレスを溜めないことはとても大切です。ストレス発散方法というと、寝ることや食べることが思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、それらの方法は後で「時間を無駄にした。」とか「またバカ食いしてしまった。」といった気持ちになりますよね。
ストレス発散には、軽い運動をしたり、自分の好きなことをしたりするのが良いですよ。瞑想も不安な気持ちを抑えてくれるのでおすすめです。
また、糖質を摂りすぎると交感神経が活発になり、ストレスを感じやすくなります。糖質とは、ご飯やパン、麺類といったものです。糖質を含む食べ物は美味しいのですが、ストレスを避けるためにも、タンパク質メインの食事にしてみましょう。
4. 睡眠の質を上げる
睡眠の質を上げることも大切です。睡眠時間が少なくなると、免疫機能が低下しますし、ストレスを感じやすくなります。
睡眠の質は、ただ単に長く寝れば上がるというものではありません。睡眠の質を上げる方法として、以下のようなものがあります。
昼間にウォーキングをすることで運動になりますし、太陽の光も浴びることができるのでオススメです。ウォーキングを30分行うことで、ハッピーホルモンが分泌されます。お金をかけずに気軽に始めることができるので、試してみてはいかがでしょうか。
また、14時以降はカフェインを摂らないようにしてみましょう。私たちはついつい、夕方にもコーヒーや紅茶などを飲んでしまいますよね。カフェインは朝摂ることで良い効果を発揮しますが、夜は不要です。
最初は難しいかもしれませんが、意識してみると良いですよ。
正しい知識を付ければ怖くない!
この記事では、新型コロナウイルスに関する間違った知識や、正しい予防方法を解説しました。
ニュースでは新型コロナウイルスの話題ばかりなので、不安になってしまうと思いますが、予防方法は普段の風邪対策と変わりません。
実際、今年の日本ではインフルエンザ患者が過去10年で最低を記録したという報道もありました。これは、コロナウイルスの影響で、多くの方が手洗いやうがいを率先して行っている理由が大きいようです。
https://mainichi.jp/articles/20200207/k00/00m/040/280000c
そして、そのような予防効果の成果もあり、世界的に見ても日本のコロナウイルス患者の広がりは他国に比べたら圧倒的に少ないことは報道を見ても明らかです。
手洗いやうがい、湿度を40~60%に保つなど、当たり前のことを意識してやっていきましょう。また、ウォーキングや瞑想は、不安な気持ち軽減するのにとても有効なので、ぜひ試してみてくださいね。
これまでのように、手洗いやうがいの徹底に加え、不要不急の外出を控えて、コロナウイルスの終息を待ちましょう!
そして、終息宣言が出たら、留学やワーキングホリデーを是非楽しんできてくださいね。