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カテゴリー:勉強方法のコツ

効率的な英語学習方法について ~リスニング力の向上と英単語の覚えるスピード~

公開:2020/03/21 著者:青木 啓次 475 Views

「英語ができないから留学する」のは当たり前の話ですが、日本にいる時に何もしていないのは、成長スピードを著しく低下させます。

 

英語力を伸ばすための秘訣は、何よりも「継続」と「繰り返し」が重要になってくるからです。

 

留学してからの成果を最大限に引き出すためにも、日本にいる時からコツコツ勉強している人の方が強いのです。

ただ、多くの方は高校卒業以来、英語の勉強から離れてしまっている方も少なくないでしょう。数年のブランクをどう取り戻すのか。そして、自分の学生時代の勉強方法は、果たして正しいのかも分からないものです。

多くの方は英会話ができるようになることが、目先の目標でしょう。英会話を成立させるためには、話すことよりも聞けることの方が重要です。そこで今回は、リスニングの勉強法と、継続学習の重要性について解説していきます。

リスニングの勉強法はシャドイング?ディクテーション?

まずは、英語のリスニングの勉強方法について、私の意見を書きたいと思います。リスニングには二つの(有名な?)勉強方法があります。

 

シャドウィング

その名の通り、英語の音声を「影のように」追いかけて復唱する勉強方法です。あくまでも目的は「集中して聞き取ること」です。手段として「復唱」するために、当然集中して聞き取らなければならなくなります。

 

ディクテーション

簡単に言えば「書き取り」です。音声を聞いて、例えば、1行ごとに音声を止めて聞き取れた部分を書き取っていきます。手書きでも、パソコンを使ってもどちらでも良いでしょう。そして、全て聞き取れるまで何回も何回も聞き返すという勉強方法。これも、シャドウィング同様に「集中して聞き取る」のが目的です。

 

ネット上の意見を調べてみると、評判はシャドウィングの圧勝なのですが、「ちょっと待てよ!」と言いたくて、実はこの記事を書くことにしました。分かりやすく言うと、シャドウィングをするには、それなりの英語力が必要だということです。

今では私も、イギリスのBBCニュースやポッドキャストを聴きながら、たまにシャドウィングをします。しかし、正直に白状すると、以前はシャドイングができませんでした。

正確に言うと、IELTSでOA 6.5を取るために勉強していた頃は、シャドウィングに挑戦して挫折しました。ちなみに、IELTS 6.5とは、イギリスの大学院が設定している一般的な合格ラインのスコアです。

 

もちろん、極端に遅い音源を使用すれば当時の私にもできたと思いますが、そんな「不自然な」スピードの英語を聞いても何の役にも立ちません。最低でもIELTSやTOEFLレベルの音源でトレーニングをしないと、試験や実社会では対応できないのです。

つまりここで言いたいことは、風説や評判に流されて「シャドィングに無理に取り組む必要はない!」ということです。(あくまでも私の個人的な見解です。)もちろん、シャドウィングは素晴らしい勉強方法です。私自身、とても効果があったと思います。

しかし、シャドウィングがしんどい人は無理せずディクテーションをやれば良いのです。私個人の経験をそのままお話すると、参考書を一冊ディクテーションすることで、IELTSのリスニングで6.5まで到達することができました。実際に使用した本は下記のものです。

 

→ 著者がディクテーションで使用していた教材『CD付 大杉正明のCross‐Cultural Seminar (CD BOOK)』

 

概ね2~3分のスピーチが、60本収録された参考書です。英語はアメリカ英語、スピードは結構早いです。IELTSより早いです。しかし、アクセントが非常にニュートラルなので、IELTSよりも聞き取りやすく、またアメリカの文化を勉強できるという利点もあります。聞き取れない箇所があると、悔しくて悔しくて10回くらい聞き返した箇所もあります。

この「聞き取れない箇所を気合いで聞き取ろうと集中する」のが効くのです。そして、「どうして聞き取れなかったのか?」または「聞き取れない箇所に何か傾向がないか?」と自分の弱点を分析することが重要なのです。これが「考えて勉強する」ということです。どうせやるなら、ここまで徹底的にやりましょう。

以上です。整理すると、シャドウィングができる人はシャドウィングをやりましょう。皆さんが言うように効果的な勉強方法だと思います。そして、シャドウィングに手も足も出ない人は(以前の私のように)、無理せずにディクテーションをやってみましょう。書き取ることで、自分が聞き取れない箇所を可視化することができるので、自分のリスニング力を理解する上でも素晴らしい勉強方法の一つだと思います。

 

継続学習で得られる意外な効果

 

同じ英語学習ネタとして、継続学習の効果について私の意見を書きます。例えば、英単語を覚えるには基本的に「継続して繰り返す」ことしかありません。そして、継続して繰り返すと何が起こるか?一つは当然に、単語が覚えられるということですが、実は大きいのは「学習スピードが上がる」ということなのです。

私は約2年前にタイ語の勉強を始めました。今では出張等でタイに行く直前に1週間程度付け焼き刃的に復習するだけですが、最初の3ヶ月は結構ガッツリやりました。その時、一番辛かったのが、タイ語の単語を全然覚えられなかったことです。

さらに言えば、英語の単語なら5回も言えば何となく頭に残るのに、タイ語の単語は1ミリも脳に残らないという状態がしばらく続いたのです。

 

要は免疫なのです。「慣れ」と言い換えても良いでしょう。

 

ある程度慣れれば、学習スピードは間違いなく上がります。おそらく、セブに留学で来られる生徒さんよりも私の方が英単語を覚えるスピードは早いと思います。理由は免疫です。さらに、私の方が知識は多いので、「新しい単語が既に知っている単語と結びつく可能性」も高いのです。例えば、初めて遭遇した単語(名詞)が、既に知っている動詞の名詞形であったり。

実際に先日、impairment(減損)という単語に初めて遭遇したのですが、私はimpairという動詞は知っていました。ですから、impairmentの意味を推測することは難しいことではなく、こうした「推測」というプロセスを踏んだ場合の記憶の定着は、機械的な記憶(つまり、丸暗記)よりも早いのです。

そして、今impairmentについてこのコラムで説明しているというプロセスが、さらに私の記憶の定着を確たるものとしてくれます。

 

語学向上は継続学習による「慣れ」が重要!

私はこの「慣れ」による学習効果を知っていたので、「タイ語が全然覚えられない状態」を焦らずに通過することができました。

今でも、英語に比べると学習スピードは遅いですが、タイ語の上達につれて、学習スピードが圧倒的に上がっているのは事実です。そして、学習スピードが上がるのって「楽しい」です!

ということで、最強の学習方法はやはり「継続」と「繰り返し」なのです。

 

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