劣等生で怠け者な私がTOEIC975点を取得するまでの道のり ~怠け者のための英語学習法~
皆さんこんにちは、えみりです!
今回は前回までの記事とはまた打って変わり、怠け者な私なりの英語勉強法について解説させて頂きます。
プロフィールにも書いてある通り、私は英語が大の苦手な高校生でした。というのも、中高一貫校であったため、受験をしなくても高校にいけるという事実に安心していました。
結果、毎日楽しく友人とだらだら遊んでいて、全く勉強していませんでした…。そして、全ての教科に苦手意識がありました。
高校時代の英語の試験は、再試ばかりで宿題も最低限のみ。大学受験の予備校の夏期講習や冬季講習も怠けがち。そんな私が一体どうやって「TOEIC975点」と「英検一級」を取得するまで英語力を伸ばすことができたのかをお話しさせて頂きます!
また、単なる英語学習法についての記事とは違い、特に怠けがちなあなたに是非実践してもらいたいステップを伝授します。
留学やワーキングホリデーで海外に渡航した後だけではなく、渡航前にも準備できることを重点的に書かせて頂きます。今後、「海外留学やワーキングホリデーをしたい!」という方は、是非参考にしてみてください!
YouTubeや海外ドラマ、TED TALKを観る
まず、「教科書を開きましょう!」と言いたいところですが、オーソドックスな教科書を使った勉強は、勉強している自己満足に酔っている10分程度が限界です…。(笑)
私と同じタイプの方にお勧めなのが、YouTubeやドラマ、TED TALKなどを趣味として観ることです。(少々大げさですが)空き時間は全て動画に捧げましょう!
高校時代、筆者は超がつくほどの怠け者(試験は全て一夜漬け)でしたが、実は空き時間にYouTubeで可愛いアメリカ人家族の動画を見ることが趣味でした。
日本では面白いテレビやドラマが多くて、ついついテレビの前に居座りがちです。その時間をYouTubeにシフトしてみましょう。
意外と面白そうな海外のYouTuberの動画や、英語で話していても字幕をつけてくれている海外大学生の動画などなどたくさんあります。私は以下のような動画を特に好んで観ていました。
YouTubeの動画は教科書やリスニングのCDと違って、自分の興味のある分野から選ぶことができます。自然に単語や新しい言葉の言い回しに興味を持つことができるのがお勧めです。
また、「海外大学生の1日に密着!」的な動画では実際にどのくらい海外大学生が勉強しているのか垣間見ることができ、英語学習に対するモチベーションを上げてくれます。
実際に筆者は今現在、第三言語として韓国語を勉強していますが、韓国語がペラペラな日本人YouTuberの動画や、The Return of Superheroという韓国人の子供の動画を観て、韓国語漬けの毎日を目指しています。
一見すると「動画って勉強の一貫なの?」と思われるかもしれませんが、毎日ネイティブの発音を聞くことでネイティブに近い発音に近づきます。また、動画で勉強した単語が出てくると、かなーりテンションが上がります。(笑)
YouTubeの動画に加えて、HuluやNetflixにアクセス出来る方には、海外ドラマを観ることもお勧めします。
筆者はNetflixを利用して、「Gossip Girls」や「Drop Dead Diva」、「Big Bang Theory」、「The good place」などなど様々なドラマをみていました。ドラマは映画と違って短いので、飽きることなく観ることがメリット。
また、何回も同じ言い回しが使われる傾向があります。例えば、法律系のドラマなら、毎回法廷の場面で同じフレーズが使われます。
また、「動画をきっかけにもっと勉強がしたい!」という方は、TED TALKをお勧めします。
TED TALKはYouTubeにあるカジュアルな動画よりもコンテンツがお固めなので、リスニング力が必要です。
それでも「なぜ人は怠けてしまうのか?」についてのプレゼンテーションや、北朝鮮から脱北した方のプレゼンテーションなど、興味深いコンテンツがいくつもあります。
実際に私が留学前に習っていたIELTSの先生からは、TED TALKを観て分からない単語を自分の単語リストに追加して、自分なりに文章を作ることをお勧めされました。
最初は動画を観て英語耳になることが目標ですが、慣れてきたら難易度の高いコンテンツにチャレンジして、分からない単語をメモして後で調べて単語量を増やしましょう!
また、動画を観ている時、一緒にブツブツ呟くことをおすすめします。喋りづらいフレーズなどを重点的に練習しましょう!
英語を勉強する気分にならない時でも、動画はやる気が出ない時でもぼーっと観ていられるし、「こんな風に喋りたい!」とやる気が出てくるのでお勧めです。
英語で会話してみる
次におすすめなのは、英会話の先生など、英語のネイティブスピーカー、外国人との会話です。
私の場合は、留学前にお世話になった英会話(IELTS)の先生や、イギリスにいた友人と話す機会を増やしました。
これは、英会話の機会を増やすことで、日本語を英語に訳す手間のかかる作業から離れ、英語で考えて英語で返答出来る「英語脳」を作る事を目的にしています。
単に英会話の機会を増やすだけでなく、英語ができる人と親しくなる事で、以下のような効果も期待できます。
周囲に英会話できる相手がいない場合は、オンライン英会話を始めるのも良いでしょう。先生と生徒の関係ではなく、プライベートでカジュアルに英語に触れていく方が、モチベーションが上がります。
そんな方には、外国人も集まって交流できるスマホアプリ「Meetup」を利用して、イベントに参加するのもお勧めです!
また、短期留学を経験すると、外国人の友達が一気にたくさんできるのでお勧めです。「短期留学は意味が無い!」という意見もありますが、留学後にも繋がる関係を作るには、非常に効率が良い方法です。
英単語を覚える
ここからは真面目な勉強法になります。…と言っても、英語が嫌になってしまったら元も子もないので必要最低限です。
動画で英語耳を作り、英会話で英語脳を作ることに加えて、最も大切なのは単語です。
日本の学校だと文法をひたすら勉強することが多いかと思いますが、個人的には文法は後回しでもいいかなと思っているタイプです。
文法学習が机に座っている時間がどうしても長くなってしまい、筆者のような怠け者は英語自体が嫌いになってしまい、英語に触れる時間が減ってしまうためです。
それよりも、話すのにも書くのにも必要な単語を勉強することで、たどたどしくても文章を作ることができます。
現にオーストラリア人の友人によると、オーストラリアでは座って学習する日本のような学習法ではなく、本を書き写したりすることで文法を学習するそうです。
これは日本人でも使える勉強法ですね!筆者もTOEIC975点、英検一級は取得しているものの「文法を教えて!」と言われたら難しいです。(笑)
「もし英語の先生になりたい!」という方だったら話は違うと思いますが、システム的に英文法を覚えるよりも、私の中での英文法は体で話していくうちに覚えましょう…という感覚です。それよりも大切なのが単語なんです。
ネイティブの英単語数は約20,000~と言われていて、生活に必要な英単語数は約3,000〜と言われています。一見多く見えますが、毎日10個単語を覚えれば楽々3,000個を超えます。また、その中には英語でも通じる海外でも通じる日本語(chaos、energyなど)も含まれるので、実質3,000単語もありません。
「毎日10個!」と厳しく決めなくても単語帳を開く習慣や、習った単語は自分なりに文章にする習慣をつけると、分からない単語への興味が湧いて自然と単語が身につきます。
単語帳を選ぶ際には、インターネットの売れ筋ランキングを頼りにせず、実際に本屋さんに行って自分の好きな単語帳を選びましょう。
筆者の場合は「DUO3.0」を愛読書として持ち運び、「YouTubeや海外ドラマを毎日観て、英会話につなげる!」というやる気を奮い立たせていました。
DUOは持ち運びがしやすく、例文が面白いのでお勧めです。
シャドーイング
最後に大切なのはシャドーイングです。日本の高校ではシャドーイング形式の学習をしなかったので、本屋さんでシャドーイングの本に出会い初めて知りました。
シャドーイングは、同時通訳する人の訓練に使われていたものですがリスニングやスピーキング、単語力や語彙力など、全ての面で効果が期待できる学習法です。
動画をリピートしてシャドーイングを行うこともできますが、シャドーイングを行う際は専用のテキストを使った勉強をお勧めします。
テキストだと優しい文章からスタートし、章によって違う文法をターゲットにしていたり、少しずつ難易度が上がっていったりするので効率性が良いです。
具体的なシャドーイングの進め方は以下の通りです。
1. リスニング
まずはターゲットの文章を聞いて、ざっくり内容を理解します。全ての意味が分からなくても大丈夫。分からない部分を何となく覚えておきましょう。
2. シャドーイング
文章を見ずに、CDを頼りに文章をシャドーイング(聞こえてくる文章を口に出すこと)をし、録音します。途中で分からないところや聞き取れなくなってしまっても、取り敢えず全て読みましょう。スピードよりもイントネーションや発音に注意して話しましょう。
3. 音声を聞く
自分の声を聞いて、テキストを見ながらどこが発音できなかったのか、どこについていけなかったのかなどを確認します。必要に応じてもう一度CDを聞いて、比べて見ましょう。
4. テキストを見る
テキストを読んで全体内容を確認し、聞き取れなかったところに線を引きます。聞き取れなかったところは大抵苦手な文法や単語なので、それぞれの意味を確認してシャドーイング用のノートを準備してメモしましょう。
5. シャドーイング(2回目)
テキストを見ずに、もう一度録音しながらシャドーイングをします。文章の意味や苦手なところが理解できているはずなので、1度目よりもスラスラと読めているはずです。
以上の5つのステップがシャドーイングの勉強法になりますが、2回読み上げるだけではもちろん足りないので、3回、4回と繰り返しましょう。
自分で話していると発音や抑揚が間違っているのか分かり難いので、自分の録音とCDをよく聞き比べてみましょう!
体を使って英語を学んでみよう!
筆者は机に座って勉強することのできない生徒だったので、単語だけは勉強しつつも、シャドーイングや動画を見ることをベースに英語を勉強していました。
よく日本人は文法や単語が完璧でも発音が上手くできなかったり、英語耳や英語脳になれなくてスピーキングが苦手になったりするのが一般的です。
今回ご紹介した勉強方法は、体を使って勉強する方法なので、実践的に英語をインプットしつつ、アウトプットできるのでお勧めです。
机に向かっての勉強だけでは、これまでの中学高校の英語の勉強と殆ど変わりません。同じやり方では、英語に対する苦手意識やモチベーションが上がらないのは、ある意味仕方がありません。
単語の暗記やシャドーイングといった机に向かった勉強と並行して、動画を観たり友達と英会話したりすることで英語学習にこれまで以上の楽しさを感じられるようになるはずです。
日本にいても実践的な英語学習は十分に可能ですので、留学前に少しでも英語耳や英語脳を身につけましょう!では、また次回!