留学やワーキングホリデーでホームシックになりやすい人の特徴3つとその解決法をご紹介!
こんにちは、カナダ在住のちひろです。
留学やワーキングホリデー中の悩み事のひとつに「ホームシック」を挙げることができます。慣れない土地、しかも海外でそれまでの日本の環境とは全く異なる生活を送る不安やストレスで、実家や家族を恋しく思う気持ちはよく分かります。私自身もカナダに来た当初はホームシックに悩まされました。
…と言いたいところでしたが、実は私、なんと一度もホームシックにかかったことがありません!(笑)カナダに住んで1年と数ヶ月が経ちますが、「日本に帰りたいな」と思ったことが全くないのです。
もちろん日本の生活は好きでしたし、家族や友人に会いたい気持ちはあるのですが、「今すぐ家に帰りたい。」とか「孤独感でいっぱいで海外生活を止めたい。」という心境を味わったことがありません。
一方、周囲の留学生は、特に渡航初期はホームシックになる人が一定数いました。泣きながら日本の家族に電話をしていたり、SNSで弱音を吐いていたりする人々を何度も見てきました。
そこで今回は、「ホームシックにかかった人の特徴3種類の紹介と、なぜ私自身はホームシックにならなかったのか?」ということをメインテーマにしてお話しさせていただきます。
特徴① 一人暮らしの経験がない人
一人暮らし経験の有無は、留学生がホームシックになるかどうかを左右する最も顕著な要因になると考えます。
実は、社会人留学生から「ホームシックに悩んでいる。」という話を聞くことは稀です。ホームシックにかかるのは、高校生や大学生が圧倒的に多いように思います。それも海外に来て早々、早い人だと留学初日から「日本の家に帰りたい、家族が恋しい。」と涙してしまいます。
冷酷だと思われるかもしれませんが、私は最初、日本に帰りたがっている人達が、何をそんなに悲観的になっているのかが分かりませんでした。そこで、彼女らによくよく話を聞いてみると、あることが分かりました。
それは彼女達にとって、「留学生活は親元から離れて暮らす人生初の体験」ということです。
そうなのです。生まれて初めての一人暮らしが、いきなり海外なのです。
一人暮らしと言えば、通常なら実家から通学や通勤ができないという理由で、大学進学や就職のタイミングで地元を離れるケースが大半でしょうか。それが仮に日本国内だったとしても、新生活をスタートさせる際には大きな不安が伴います。
ただでさえ心細い一人暮らしですが、留学生の場合はその舞台が言葉を十分に理解できない、さらに心の底から信頼できる家族や友人も近くにいない海外になるのです。彼らの孤独感は計り知れません。
一方、私は留学前に日本で10年の一人暮らし経験がありました。日本で家族と離れて住み始めた頃は、さすがの私でも一種の寂しさを感じることがありました。でも、その不安は「慣れ」という形で時間が解決してくれました。
一人暮らし歴が長くなれば長くなるほど、一人でも時間を有意義に楽しく過ごす方法を見つけられます。また、問題が起きた時に自力で解決する力も次第に身についていきます。
ホームシックという感情は、それに慣れるまでの時間との戦いでもあるかもしれません。そうは言っても心細いものは心細いです。
そこで、留学経験者の私としては、渡航初期はホームステイやシェアハウスなど他者との交流がある生活環境をおすすめしたいです。
テレビ電話やLINEを介して家族と連絡を取ることはできますが、いざという時に目の前で自分の話を聞いてくれたり、励ましてくれたりする人の存在は大きいものです。
特徴② 食生活がガラッと変わってしまった人
ホームシックにかかるか否かは、留学先の国や住居(ホームステイ先or学生寮orシェアハウス)の食生活によっても大きく異なるでしょう。
ここでは、ホームシックにかかりやすい環境の一つとして「お米を食べない文化圏」での生活を例にお話ししたいと思います。
これは私がカナダへ渡航当初にお世話になったホームステイ先の話ですが、彼らにはお米を日常的に食べる文化がありませんでした。3食全てパンやパスタなどの粉物がメインです。
日本食のような「1日30品目」とか「一汁三菜」といった栄養バランスが取れた食事という概念はなく、ワンプレートで簡単に済まされることも多かったです。
そういった家庭で留学生活を送るとなるとどうなるでしょうか。日本にいる間、和食中心の生活をしていた人やバランスの良い食事をしていた人は特に、海外の食習慣が日本での生活との大きなギャップとなり、ホームシックな感情を誘発してしまうようです。
ホストファミリーがアジア系人種だったり、家の近くにアジア系スーパーがあったりする場合は、日本食に近い食材が手に入りやすくなったり、もしくは日本食にありつけたりするので、日本が恋しくなる感情は緩和されるはずです。
私の場合は日本にいた頃から欧米食寄りで、食事代わりにお菓子でも全く問題がない偏食ぶり(絶対にマネしないでください…笑)だったので、特に苦労することはありませんでした。
でも、そんな私ですら、ホームステイ先が変わってお米を食べる習慣が戻ってきたり、アジア系レストランへ行ったりすると「食の楽しみや口と胃が喜んでいる感じ」を体感するようになりました。
私もカナダに来て現地で生活を始めるまで気がつきませんでしたが、食生活って想像しているよりも精神に響くものです。
私の周囲の留学生は、インスタントのお味噌汁やレトルトの日本食を日本から仕送りしてもらうなどで、少しでも気を紛らわせられるよう努めていました。
日本食材は現地のアジア系スーパーで手に入りますが、値段が高いことがネックです。
ワーキングホリデービザの方や学生ビザでアルバイトできる国に渡航する予定の方は、アルバイトをする際にジャパニーズレストランを選ぶのはお勧めです。
まかないで日本食を食べられる機会に恵まれるので、お金を掛けずに日本食を食べられるのは大変お得です。さらに、周囲に日本人もいるので、日本語で会話できる環境もホームシックを緩和させる要因となるはずです。
特徴③ 明確な目標や将来の夢、趣味がない人
留学生の中には、「海外生活を強いられている人」も複数存在しています。例えば、「将来必ず役に立つから」と家族に無理矢理すすめられて来た人や、親や旦那さんの仕事の都合で一時的に海外滞在を余儀なくされている人などがそれに当たります。
あとは残念ですが、「海外に行ったら何かが変わるかもしれない…。」と何となく留学生活をスタートさせた人も、ホームシックになる可能性が高い傾向が見られます。
みなさんご存知の通り、海外で生きる上では様々な障壁を乗り越えなければなりません。言葉の壁、カルチャーショック、孤独感や無力感、モチベーションの低下などの問題につまずくと、「日本で生きていた方が楽だったな」と感じてしまうこともあるでしょう。
その際、「もう日本に帰りたい」となるのか、「いや、なんとか克服して海外での生活を続けよう」と考えられるのかは、「自分の意志がどれだけ強いか」に左右されると思うのです。
ネガティブな気持ちになってしまった時こそ、上記のような自分の目標や将来の展望が支えとなります。「今は辛いけれど、夢を叶えるためにここに来たのだ!メソメソしている場合じゃない!」と踏ん張れるかどうかがひとつの分岐点となります。
「ただ親に言われたから来た。」とか「なんとなく楽しそうだから留学しに来た。」という状態では、問題が起きた時に頼りになるものが何もありません。
「具体的な目標が思い浮かばない…。」という人は、まずは趣味レベルでもいいので没頭できるものを探してみると良いでしょう。それに取り組んでいる間は、時間があっという間に過ぎてしまうものだったり、時間があれば挑戦してみたいと考えていたものだったりも有効です。
とにかく、気持ちを注げる何かがないと虚無感は増すばかりです。
【まとめ】 ホームシックを乗り越えることも自己成長のひとつ!
海外生活中の孤独な気持ちは、誰しもが抱くものかもしれません。でも、その孤独感がどこから来ているのかが分からない限りは、解決方法も見つかりにくいです。
留学中のモヤモヤとした思いやネガティブな感情が「これはもしかしたら、ホームシックなのかもしれない。」と理解することが、自分を成長させるための第一歩となります。
「ホームシックを乗り越える」と一言で表現しても、それはただただ孤独感に「耐える」とか「我慢する」ということを意味しているのではありません。
私がお伝えしたいことは、環境や気持ちを「うまくコントロールする」ことが必要だということなのです。
自分の生活スタイルや感情を上手に管理できるようになると、トラブルや困難と直面しても少々のことでは動じなくなります。
「何が起きてもどうにかやっていける!」という自信を身につけることができることも留学の醍醐味ではないかと私は考えています。
そのためにも留学初期にさいなまれがちなホームシックの克服は欠かすことができません。
海外生活では精神力・サバイバル力が非常に鍛えられます。留学で得られるものは英語力だけではなく、処世術や自立心、問題解決能力だったりもするのです。
今現在、ホームシックで悩んでいる人がいるならば、数ヶ月後、1年後の自分の姿を楽しみに、前向きに毎日を過ごしてみてほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。