コイントスや流れ星に願掛け!?進路に迷ったり悩んだりした時に参考にしたい考え方をご紹介!
こんにちは、カナダ在住のちひろです。
最近、高校生や大学生と話をしていて「もったいないな…。」と感じることがあります。
それは、「好きなことが分からない。」とか、「将来やりたいことが見つからない。」といった悩みを抱えている人が、とても多く存在していることです。
でも、一歩踏み込んで彼ら彼女らの話を聞いてみると、決して好きなものが一つもないわけではないことが分かります。
また、「留学やワーキングホリデーに興味はあるけど、その関心がどれだけ強いものかが分からない。ただの思いつきかもしれないので決断しかねている。」という迷いも頻繁に耳にします。
私自身は割と好き嫌いがはっきりしていて、やりたいこととやりたくないことの線引きが明確にできている方です。でもこれは、今だからこそ言えることです。
実際、私も高校時代には具体的な将来の夢なんて何もありませんでした。
でも、時間はかかりましたが、長い人生の中で、自分の本心に気付くコツを習得するに至りました。
そこで今回は、「自分が好きなことを見つける方法と、進路に迷った時に参考にしていただきたい考え方」をみなさんとシェアしたいと思います。
好きなことが見つかるまでは色々やってみる
好きなことが見つからない理由は、実はとてもシンプルであるように思います。一言で表すと、その原因は単なる経験不足に過ぎないと私は考えています。
ここにひとつ、ラーメンを用いた簡単な例え話があります。
目の前に2人の男性がいるとします。Aさんは、醤油・味噌・とんこつ・塩・トマトラーメンを口にした経験があります。もう片方のBさんは人生の中で醤油味のラーメンしか食べたことがありません。
彼らに「一番好きなラーメンは何味ですか?」という質問を投げかけてみます。
Aさんはこれまで食べたラーメンの味を頭に思い浮かべながら、醤油なら醤油、味噌なら味噌と、自分のお気に入りを答えることができるでしょう。
一方、Bさんはどうでしょうか?「最も好きな味はどれですか?」と聞かれても、何せ今までに醤油味しか口にしたことがないのでナンバーワンを選びようがありません。一番を決めようにも、醤油以外の選択肢もなければ判断材料もないのです。
自分が好きなものを自覚する機会って、日常生活の中に実はたくさんあります。
学校の授業科目には様々な種類があります。英語・数学・国語・理科・日本史・世界史、みなさんはどの教科の授業なら興味・好奇心を持って参加することができますか?
もしも、英語や世界史に関心があるのなら、進路候補のひとつとして海外留学を選択肢に入れてみても良いかもしれません。
私も実際に、「好きな科目だった英語」と「異様に好奇心を抱いていた海外のエンタメ業界」という二つのキーワードを突き詰めていき、留学とワーキングホリデーを視野に入れて進路設計をしました。
興味があることを掛け合わせることで、より具体的な人生計画が実現します。
すでに義務教育を終えている方は、アルバイトや派遣業務なんかでも好きな職種が見つかるまでは、いくつか仕事を転々としてみても良いかもしれません。
接客・事務・クリエイター・講師・営業・外資、どの仕事なら楽しく向上心を持って続けられますか?
就職活動ひとつをとってみても同じです。最初は働きたい業界なんて分からないかもしれません。でも、色々な業種の会社説明会に参加してみたり面接を受けてみたりすることで、自分の中で優劣がついていくはずです。
「ここの会社は昨日受けたところよりも、自分に合っている気がする。」とか、「この人事担当者なら一緒に働いてみたいと思える。」とかそんな感覚です。
社会人の立場から見て学生をうらやましいと感じるのは、自由な時間が多いことと経済的援助を家族や社会から受けやすい点です。色々と挑戦して仮に失敗したとしても、またすぐ次に再チャレンジできる体力も環境も揃っているように思うのです。
ですから、若いうちは特に、ひとつひとつが長続きするかどうかは気にしすぎずに、自分の好き嫌いを見極めるために多様なことに挑戦してみて欲しいです。
それがたとえ2つ3つだったとしても、複数のことに取り組む以上は微々たる差でも順位がつきます。
ほんの僅かでも他の事柄よりも興味があることを見つけることができれば、それが将来的にあなたの好きなもの・極めたいことに進化していく可能性があります。
自分で自分に制限をかけるのをやめる
こちらはもしかすると社会人の方に多いかもしれません。大人になればなるほど、「人はこうあるべき」という基本形と自分を比較して物事を考えがちです。
私の場合は日本の会社に就職して数年が経った頃に、「留学してみようかな。」と本格的に頭にプランを描き始めました。
その一方で、「この年齢でそんなことしたら人からどう思われるかな?」とか、「仕事の立場や金銭事情的にそんなことは考えるべきじゃないかな?」という考えで、やりたいことを封じ込めていた時期もありました。
ちなみに、やりたい事を無かったことにしてしまう考え方は、「女性は結婚・出産をして家庭に入ったら、自分の好きなことは自由にはできない。」といった固定観念も同じ類です。
でも、私の場合は「仮に世間体や仕事や家庭、お金や時間などのしがらみを一切無視した時に今やりたいことって何?」と自分に問うと、自ずと「やっぱり留学に挑戦してみたいな!」という感情が浮き出てきました。
実は「やりたいことがない」のではなく、正確には「やりたいことはあるけれどブレーキをかけてしまい、自分で自分の気持ちにフタをしてしまっている状態」だったことに気付かされるのです。
ここに、「コイントス」を例にした話があります。
コイントスとは二択でどちらにするかを決めかねている時に、コインを投げて落ちてきた硬貨が表か裏どちらが上を向いているかに判断を委ねるものです。
仮に、留学しようかどうしようかを迷っている場合を想定して、コイントスをしてみることにしましょう。コインを投げて、表が上だったら「留学する」、裏が上を向いていたら「留学はしない」と試しに設定してみます。
もしかすると、コインを手放して落ちてくるまでの間に「表が出てほしい!」ととっさに願ってしまう人がいるかもしれません。もしも裏が出てしまったら残念に思ったり、もう一度コイントスをやり直したいと考えたりする人もいるかもしれません。
そのように思う人々はその時に初めて、「心の奥底では留学したいと思っている」という自分の本心を知ることになるというわけです。
今度は、流れ星を用いたこんな例もあります。
「流れ星に願いごとをすると、その願いは近い将来に叶う。」という迷信がありますよね?
流れ星って、みなさんご存知の通り、突然現れて一瞬のうちに消えてしまいます。何となくしか自分の未来を考えていない場合は、パッと願い事が浮かばずにそのままやり過ごしてしまうかもしれません。
でも逆に、そんな数秒間にでも瞬時に願い事ができる人は、よっぽど普段からその願いを叶えたいと強く願っている人だと言うことができます。
流れ星を見つけてから、「どうしようかな、何をお願いしようかな…。」と考えているようでは、到底間に合いません。
たった一瞬でも自分の願いが強く出現したことに気が付いた人もまた、「自分にも本当はやりたいことがある!」という事実を自覚することになるのです。
チャンスが目の前に現れた時、瞬発的に頭をよぎることや無意識で取ってしまう言動に本心が隠れている可能性があります。
自分の直感や本心に気がつくことが大きな一歩になる
留学やワーキングホリデーに興味があっても確固たる自覚がなかったり、自信がなかったりするとついつい「自分には目標も夢も何もない…。」と考えてしまいます。
世間体や生活環境への影響を気にしすぎるあまり、やりたいことなのに見て見ぬ振りをしてしまう人もいます。
でも、私は好きなことがひとつもない人なんて存在しないのではないかと考えています。確かに「これだ!」と熱狂できるものを見つけるまでに時間はかかるかもしれません。
しかし、「日常生活の中に自分が挑戦してみたいことを見つけるヒント」は必ず隠されています。それを見つけようとする意識があれば必ずそのヒントを発見することができます。
様々なことを経験してみて、英語や海外に関することに興味を持つ人がいたならば同志として嬉しく思います。
留学を決行するか否か悩んでコイントスをした時に、「留学する」と設定したコインの表面が上を向くように祈る人がいるならば、それもまた志を同じくする者として心からその道を応援したいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。