ワーキングホリデーとは?留学との違い・特徴・メリット・デメリットをプロが徹底解説!
1ページ目ではワーキングホリデー制度の成り立ち、基本ルールをがっちり押さえたと思います。
そこで、次は各国のワーキングホリデービザを徹底的に比較していきます。
まずは言語から見ていきましょう!
ワーキングホリデーの比較【言語】
ワーキングホリデー対象国の言語を比較すると下記のようになります。
カテゴリー毎に国名、人気度、1つ以上の言語が使われる国もあるので、第二言語も記載してあります。
英語圏の国
・オーストラリア(人気: ★★★★★)
使用言語: 英語
・カナダ(人気: ★★★★★)
使用言語: 英語、フランス語
・ニュージーランド(人気: ★★★★)
使用言語: 英語
・アイルランド(人気: ★★★) ※ゲール語
使用言語:英語、ゲール語
・イギリス(人気: ★★★)
使用言語: 英語
西欧州エリア
・フランス(人気: ★★)
使用言語: フランス語、ドイツ、スペイン、英語など
・ドイツ(人気: ★★)
使用言語: ドイツ語、フランス語、英語など
・オランダ(人気: ★)
使用言語: オランダ語、フランス語、英語など
・オーストリア(人気: ★)
使用言語: ドイツ語、フランス語、英語など
東欧州エリア
・スロバキア(人気: ★)
使用言語: スロバキア語、ハンガリー語など
・ハンガリー(人気: ★)
使用言語: ハンガリー語、ロシア語、英語など
・チェコ(人気: ★)
使用言語: チェコ語、ロバキア語、ロシア語など
・ポーランド(人気: ★)
使用言語: ポーランド語、ドイツ語、フランス語など
北欧州エリア
・スウェーデン(人気: ★)
使用言語: スウェーデン語、ドイツ語、フランス語、英語など
・ノルウェー(人気: ★)
使用言語: ノルウェー語、英語など
・デンマーク(人気: ★)
使用言語: デンマーク語、ドイツ語、フランス語、英語など
・リトアニア(人気: ★)
使用言語: リトアニア語、ロシア語、ドイツ語、英語など
・エストニア(人気: ★)
使用言語: エストニア語、ロシア語、ドイツ語、英語など
・アイスランド(人気: ★)
使用言語: アイスランド語、英語、デンマーク語など
南欧州エリア
・スペイン(人気: ★★)
使用言語: スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語など
・ポルトガル(人気: ★)
使用言語: ポルトガル語、英語など
南米エリア
・チリ(人気: ★)
使用言語: スペイン語、マプーチェ語、英語など
・アルゼンチン(人気: ★)
使用言語: スペイン語、英語、イタリア、ドイツ語など
アジアエリア
・韓国(人気: ★★)
使用言語: 朝鮮語、英語
・台湾(人気: ★★)
使用言語: 北京語、英語
・香港(人気: ★)
使用言語: 広東語、北京語、英語など
各国で特徴があり、どの国も魅力的に見えますが、日本人にとって最も馴染みのあるのは英語圏の国々です。
英語圏以外の国は、本当の意味でゼロから言語学習をしないといけないことから、ハードルが高くなってしまうのがネックです。
実際、日本人でワーキングホリデーの渡航先に選ぶ国殆どは、英語圏の国の中から選択しています。
英語圏の中でも最も人気のあるのが「オーストラリア」と「カナダ」、次いで「ニュージーランド」、「イギリス」、「アイルランド」、の順になります。
やっぱり、「せっかくなら英語圏に滞在して英語を学びたい!」という人が多いんですね。
英語圏にワーキングホリデーした方が、帰国後の就職活動のことを考えても選択肢の幅が広がることも人気の理由です。
ワーキングホリデーの比較【時給】
渡航国で働けるワーキングホリデーは、現地収入も魅力の一つですよね。
そこで、次は各国の最低時給はいくらなのか比較してみましょう!
2020年時点での各国の最低時給は以下の通りです。
英語圏の国
・オーストラリア
最低時給: $24.36 (約1,800円 ※75円計算)
補足: 雇用形態によって多少変動、上記時給はカジュアル(アルバイト)の金額
・カナダ
最低時給: $13.85(約1,100円 ※80円計算)
補足: 州によって最低時給は多少変動、上記時給はBC州のもの、2020年6月1日から$14.60に変更予定
・ニュージーランド
最低時給: $18.90(約1,300円 ※70円計算)
補足: 2021年4月1日から$20を目指す
・アイルランド
最低時給: €10.10(約1,200円 ※120円計算)
補足: 年齢によって時給は多少変動、上記時給は20歳以上のもの
・イギリス
最低時給: £8.21(約1,150 ※140円計算)
補足: 年齢によって多少変動、上記時給は25歳以上のもの
西欧州エリア
・フランス
最低時給: €10.15(約1,200円 ※120円計算)
・ドイツ
最低時給: €9.35(約1,100円 ※120円計算)
・オランダ
最低時給: €9.54(約1,100円 ※120円計算)
補足: 週40時間での最低賃金、表は21歳以上のもの
・オーストリア
最低時給: €9.375(約1,100円 ※120円計算)
補足: 最低賃金の法律がない、€1,500/月以上は必要、上記時給は月160時間で割ったもの
東欧州エリア
・スロバキア
最低時給: €3.625(約430円 ※120円計算)
補足: 最低賃金は€580/月、上記時給は月160時間で割ったもの
・ハンガリー
最低時給: €3.04(約360円 ※120円計算)
補足: 最低賃金は€487.1/月、上記時給は月160時間で割ったもの
・チェコ
最低時給: €3.59(約430円 ※120円計算)
補足: 最低賃金は€574.6/月、上記時給は月160時間で割ったもの
・ポーランド
最低時給: €3.81(約460円 ※120円計算)
補足: 最低賃金は€610.8/月、上記時給は月160時間で割ったもの
北欧州エリア
・スウェーデン
最低時給: $14前後(約1,540円 ※114円計算)
補足: 最低賃金の法律がない、20歳以上を14USDとして計算
・ノルウェー
最低時給: NOK167(約1,670円 ※10円計算)
補足: 最低賃金の法律がない、20才以上のNOK167で計算
・デンマーク
最低時給: DKK110(約1,650円 ※15円計算)
補足: 最低賃金の法律がない、DKK110で計算
・リトアニア
最低時給: €3.72(約450円 ※120円計算)
・エストニア
最低時給: €3.44(約410円 ※120円計算)
・アイスランド
最低時給: ISK2,000(約1,600円 ※0.8円計算)
補足: 最低賃金の法律がない、SK2,000で計算
南欧州エリア
・スペイン
最低時給: €6.92(約830円 ※120円計算)
補足: 最低賃金は€1,108.3/月、表は月160時間で割ったもの
・ポルトガル
最低時給: €4.63(約550円 ※120円計算)
補足: 最低賃金は€740.8/月、表は月160時間で割ったもの
南米エリア
・チリ
最低時給: CLP1,881(約220円 ※0.12円計算)
補足: 最低賃金はCLP301,000/月、表は月160時間で割ったもの
・アルゼンチン
最低時給: ARS105(約約180円 ※1.67円計算)
補足: 最低賃金はARS16,875/月、表は月160時間で割ったもの
アジアエリア
・韓国
最低時給: KRW8,590(約750円 ※0.087円計算)
・台湾
最低時給: TWD158(約550円 ※3.48円計算)
・香港
最低時給: HK$37.5(約500円 ※13.42円計算)
いかがでしたでしょうか?
中には聞いたことない、見たことない通貨もあるかもしれませんが…。(笑)
やはりワーキングホリデー人気国(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アイルランド、イギリス)は、全体的に見ても時給や労働条件が良いです。
人気国が人気なのは「言語が英語」だけではなくて、労働条件でも魅力があるんですね。
また、こう見るとオーストラリアの時給条件は群を抜いているので、稼ぎたい方にはオーストラリアが特に人気の国となっています。
ワーキングホリデーの比較【ビザ申請】
次は、ワーキングホリデービザの申請方法や所要時間を比較していきましょう!
人気国の5ヵ国をまとめたものですが、下記のようになっています。
・オーストラリア
申請方法: WEB
所要期間: 2週~1ヶ月半
定員: なし
補足: 定員がないため申請しやすい。
・カナダ
申請方法: WEB
所要期間: 3週~5ヶ月
定員: 6,500名
補足: 毎年9月頃に定員に到達するため、実質1月~6月での申請が必要。カナダは先着順ではなく抽選式のため、抽選で1週間~2ヶ月、生体情報の予約と申請で1週間~1ヶ月、申請後に1週間~2ヶ月と所要期間にかなりばらつきがあります。
・ニュージーランド
申請方法: WEB
所要期間: 2週~2ヶ月
定員: なし
補足:ニュージーランドは健康診断が必須で、予約で1週間~3週間、申請後に1週間~1ヶ月ほどとなります。
・イギリス
申請方法: メール&WEB&面接
所要期間: 1ヶ月半~5ヶ月
定員: 1,000名
補足: イギリスは申請タイミングが毎年1月と7月になっていて、抽選で決まります。当選連絡から書類等の準備に1週間~1ヶ月ほど、面接予約で1週間~1ヶ月、申請後に3週~3ヶ月ほどです。また、指定の渡航時期があります。
・アイルランド
申請方法: メール&郵送
所要期間: 1ヶ月半~4ヶ月
定員: 800名
補足: アイルランドの申請タイミングは毎年1月と7月になっていて、抽選で決められます。当選連絡から書類の準備で2週間~1ヶ月ほど、申請後に1ヶ月~2ヶ月ほどです。指定の渡航時期があります。
上記のように国によって、申請からの発給が早い・遅いがあります。特に申請時期が決まっている国の場合は、その時期を逃さないように注意しましょう。
ワーキングホリデービザは、一般的に「最低でも2ヶ月」はビザ申請の時間が必要ですが、2カ月だと下手したら出発に間に合わない場合があります。
ワーキングホリデーでの渡航を考えている場合には、余裕を持って半年くらい前には申請準備、留学準備が理想でありベストです。