社会人の私が数年ぶりのTOEICに向けて1日3時間の学習を始めて感じたこと
こんにちは!英会話講師のいとうです。
実は私、数年ぶりにTOEICを受験することになりまして。数年ぶりというより、もはや前回いつ受けたかすら覚えてないので、気分は数億年ぶりくらい。
さて、今回のTOEIC受験は、私にとってちょっと特別なもの。というのも、コーチングプログラムを受講して、学習を進めることになったんですね。
「コーチングプログラムって何?」という部分は後ほどご説明するとして、現在私は1日3時間ほど学習しています。
誰かに英語を教えることは多くても、自分の英語学習とこれほどまでに向き合うのは何年ぶりでしょうか。
久しぶりに生徒側の立場になり学習を進め、気付いたことがたくさんあります。TOEICまで1ヶ月を切ってしまいましたが、「今回は私がどんな学習をしているのか?」を軸に、改めて気付いた自主学習継続のコツをシェアしていきますね!
コーチングを受けながら1日3時間の学習をスタート
オンライン英会話と並び、最近の英会話業界のトレンドとなっているサービスが、コーチングプログラムです。
受講者は最初に英語力診断テストを受け、目標・期間を設定し、専属のコーチが完全オーダーメイドで学習内容を作成します。
週に1~2回程度の面談を行いつつ、メインとなるのはあくまでも自主学習。
有名どころでは『PROGRIT』や『RIZAP ENGLISH』がありますが、どのプログラムも1日3時間の自主学習が基本となっています。
日々の学習はすべてコーチに報告し、LINEなどを使ってシャドーイング添削や質問も受けてくれるのがコーチング。私は某コーチングプログラムのTOEICコースを受講しています。残念ながら社名はお伝え出来ないのですが、コーチングを検討している方の参考になれば幸いです。
さて、私が目標とするのはTOEIC800点突破。実は一度突破しているのですが、なんせ数億年前なので…。(笑)事実、今回コーチングを受講するにあたり模試を受けたら、700~750点まで下がっていました。
そんな私に課せられた最初の学習タスクは以下のとおり。
単語はTOEIC400点レベルから、リスニングは基礎的な英語の音のつながりを聞くだけのもの、文法も基本の5文型から。コーチングを受け始めてまだ1週間程度ですので、最初はジャブを打つ感じです。
とは言え、既に「なるほど!こうすれば良かったのか!」という発見が多々あり、コーチング学習がいかに効率的か実感しています。
前置きが長くなってしまいましたが、この記事でお伝えしたいのはコーチングそのものについてではありません。
コーチングを通して、私が身につけつつある「1日3時間の学習」と「短期決戦のTOEICでスコアUPを狙うコツ」です。
社会人でも1日3時間の学習はできる!
「1日3時間なんて無理!」と思っていましたが、やれば意外と出来ます。もちろん社会人なので働きながらですし、私の場合は仕事柄生活リズムも不規則。
では、「どのようにして1日3時間のタスクをこなしているのか?」というと、これはやっぱりスキマ時間の活用なんですね。
まずは私が続けている1日の学習スケジュールを紹介します。
私がやっている単語学習は、TOEIC用の単語BOOKを開き、音読→日本語訳をスピーディーに行っていくシンプルな方法です。最初は1時間ぶっ通しでやってみましたが、なかなか集中出来ませんでした。そこで10分ずつに分けてみたら、想像以上にスムーズだったんですね。
500ほどの単語がタスクとなり、1週間は毎日同じ500単語を繰返します。スピーディーに読み上げていくので、1回あたりちょうど10分くらいなんです。そのため、家にいる間は1~2時間おきに1回500単語を練習します。
文法も30分を2回に分けているので、集中力が切れる前に切り上げられます。(笑)これは朝起きてから仕事前までのどこかで30分、夜時間のあるときに30分という分け方。
リスニングに関しては模試でほぼ満点だったので、コーチから「やらなくても大丈夫です。」と言われたので聞き流し程度です。
ただ、スケジュールで紹介した以外に、空いた時間でオンライン英会話・ジムでのトレーニング中に英語学習のPodcastを聞いています。なので、結果的には3時間以上の学習時間を確保できているということ。
当然生活リズムは人それぞれ異なりますので、すべての方が1日3時間を捻出できるとは限らないでしょう。しかしながら、ふり返ってみれば”勉強にあてられる時間”は必ずあるはず。
テレビを見ている時間、スマホをいじっている時間、煮込み料理を待っている時間、電車での移動中などなど。
少しきつい言い方になってしまいますが、このような時間があるにも関わらず「今は忙しくて無理。」と思っているなら、たぶん一生できません。
社会人が勉強に本気になるなら、どこかで重い腰を上げ、徹底的に時間を捻出するしかないのです。1日30分でも、30日間続ければ900分、15時間もの学習時間が積み上げられます。
やるかやらないかの二者択一ですので、私はやる方を選びました。そして実際にやってみると、”集中して継続すること”が、いかに学習効率を上げてくれるか分かります。
単語も身についている実感がありますし、文法も改めてグングン整理されていく感覚がとても心地よく、「もっとやりたい、もっと学びたい」の気持ちが膨らみ続けるイメージ。
副産物ではありますが、これが1日3時間の学習を始めて良かったと感じる点です。
短期決戦のTOEICでスコアUPを狙うコツはリーディング!
今回はもう一点、読者のみなさまに「短期決戦のTOEICでスコアUPを狙うコツ」をシェアしたいと思います。先ほどは時間捻出についてお伝えしましたが、ここでは具体的な学習方法について。
結論から言うと、リスニングを頑張るよりリーディングに集中した方がいいです。その理由として、まずリスニング力を短期間で上げるには限界があるため。
リスニングも頑張ればある程度は聞けるようになりますが、最終的につまずくのは”ネイティブスピード”です。いくら解き方を覚え、語彙力を増やしても、読み上げのスピードばかりは慣れが必要ですし、問題を解く時間も決められています。
一方で、”覚えちゃえば解ける”のがリーディング。ネイティブスピードに慣れるには時間がかかりますが、文法を覚えるのは効率的な学習ができれば時間はそれほどかからないはず。
さらにリーディングは時間配分も自分でコントロールできるため、短期決戦でスコアUPを狙うならリーディングに焦点を当てた方がいいというわけなんですね。
…と、まぁコーチの受け売りではありますが(笑)、実際に学習を進めている中で「これは本当にその通りだな。」と実感しています。ただ、これはあくまでもリスニングは得意・リーディングが苦手な場合に限りますので、リスニングも苦手な方はバランスの良い学習が必要ですよ!
さて、具体的にリーディングのスコアUPを目指すなら必要なのは言うまでも無く”文法力”と”語彙力”ですよね。特に「単語の暗記が苦手で…。」という方は多いと思いますが、私も同じです。今、私がTOEIC受験に向けて行っている単語学習のポイントをお伝えしますね。
単語学習のポイント
・反射的に答えられるようにする
・反復学習で毎日同じ単語を1週間続ける
・品詞と発音を合わせて覚える
これはカリスマ講師の関正生さんも言っていたことですが、単語学習において重要なのはスピードと反復。パッと見てパッと答えるリズムで学習していきます。
TOEIC用の単語テキストをお持ちの方も多いと思いますが、まずは10ページ程度、”反射的に答えられない単語”の洗い出しをしましょう!
そして1単語ずつたくさん書いて…なんてことはしなくても良いので、音読・日本語訳をひたすらスピーディーに進めます。決めたページは、1週間程度繰返し学習していきましょう。
この際、品詞をセットで覚えることが、TOEICでの品詞問題に強くなるためPart5・6に役立ちます。
例えば、形容詞の「past」だったら「過去」ではなく「過去の」と、”てにをは”を付けて覚えるのがコツ。1週間続けると本当に覚えています!騙されたと思って地道にチャレンジ!
私も単語暗記は本当に苦手でしたが、この学習方法を取り入れてからパッと見て反射的に答えられる単語が圧倒的に増えています。そりゃ、毎日何度もくりかえし1週間続けていれば当然なんですが…。
でも、この”身についていく実感”こそが、継続のコツかもしれません。分からなければ楽しくなく、楽しめられれば続けられるんですよね。まさか単語暗記がこんなに楽しくなるなんて思っていませんでした。
【まとめ】 短期決戦は集中して取り組める点でオススメ!
これまでも何度となく受けて来たTOEICですが、短期決戦でスコアUPを狙うのは初めてです。正直「どうせ無理だろう…。」という気持ちも最初はありました。
しかし、いざ集中的に勉強を始めてみると楽しくなり、「絶対に良いスコア取ってやるぞ!」とモチベーションが上がるんですね。短期間で目指すことのメリットは、集中して取り組める点。
のんびり楽しむ英会話も良いですが、時には集中的に取り組むのもおすすめですよ!