英語学習にプラスアルファを!あなたが現地で極めたいものは何? | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

英語学習にプラスアルファを!あなたが現地で極めたいものは何?

公開:2021/04/14 著者:高橋 美沙季 446 Views

こんにちは!ニュージーランド留学経験者の美沙季です。

今回も、これから留学やワーキングホリデーに向けて準備をされている方々にとって、ためになるお話をここで共有させていただきます。

これから皆さんが読んでいく記事のキーワードは、「英語学習に+α(プラスアルファ)」です。留学・ワーキングホリデー中の+αって…一体何のことだと思いますか?

 

例えば、皆さんが海外の大学または語学学校に留学をする時、基本的な目標はきっと現地で話されている言語を使って生活していくこと。そして、友達を作り、授業を理解するためにコミュニケーションをとれるようになることですよね。

大学に正規留学をする方も、基本的にまずは語学学校に入学し、大学の授業についていける語学力があると認められた上で大学の授業に参加ができます。

と言うことは、留学の根本的な目標のひとつは、「現地の言葉で聞く、話す、読む、書くことができるようになること!」になりますよね。

 

しかし!みなさんにひとつ覚えておいてもらいたいことがあります。それは、言語は会話のための手段であり道具であること。

 

言語がなければコミュニケーションをとることが容易ではなく、学びたいことも学ぶことができませんが、言語は結局のところ、「学びたい何かを学ぶための道具」なんです。

「英語を学ぶこと自体」を目標に留学し、帰国した時に「留学して何を学んできたの?」と聞かれると、「英語力がアップしたよ。」と答えるのも素晴らしいです。

でも、英語力をつけることで満足していたら、それは留学生活の醍醐味を半分しか味わっていないと言っても過言ではありません。先ほど述べた「英語学習+α」とは、このような意味で紹介しました。

 

ネイティブやIELTS8.0やTOEIC900点のような難易度の高い単語を使った英語を話せなくても問題ありません。

ごくベーシックな英単語や表現を使って、人とコミュニケーションをとって会話が続く程度まで英語力が付いたら、次はもう「+α」探しに目を向けましょう。

もちろん留学に行く前から「既にやりたいことがあるよ!」って方は準備オッケーですね!ニュージーランド留学を経験した私の場合、+αとなったものは「音楽」でした。

 

・私にとっての+αが、なぜ音楽だったのか?
・コミュニケーションツールの英語を用いて何をしたのか?
・海外で音楽を通じて、どんな気付きがあったのか?

 

以上を具体的なエピソードと共にご紹介したいと思います。この記事が、皆さんの留学先で学びたい、楽しみたい、+αを見つけるヒントになりますように!

エピソード① Host Sisterにピアノでディズニーの曲をレッスン

留学先滞在していたホストファミリーの家では、いつも音楽が身近にありました。

ウクレレが趣味の長男Corey (コーリー)。小さいころから教会でオルガンやキーボードを弾いてきた次男Lucas (ルーカス)。大好きなジャスティンビーバーの曲を猛特訓中の末っ子Keely (キーリー)。ジャズ好きなホストファザーのDean(ディーン)。

そして、毎朝起きたらすぐにお気に入りの音楽ラジオ番組をかけ、ノリノリの鼻歌を歌いながら朝食を作るホストマザーのAdele(アデル)。また、家族がダンスしだすと嬉しくなって一緒にわんわん吠えてくれるペットのJessie!

 

私も小さい頃から歌や楽器が大好きで、毎週通っていたピアノとエレクトーンのグループレッスンでは、友だちや先生とアンサンブルをするのをとっても楽しみにしていました。

大人になるまで一度も音楽を止めたこと、嫌いになったことがありません。音楽がなければ私じゃない!私の人生で欠かすことのできない大切な存在である音楽ですが、ホストファミリーたちと音楽を通じた接点は、本当にかけがえのない思い出です!

まだ一緒に住み始めて1週間足らずの頃、私が次男Lucasのキーボードを借りてディスに―の曲を弾いていました。すると、末っ子のKeelyがやってきて「私にその曲どうやって弾くか教えて!」と言いました。

 

もちろんオッケーし、その日はホストマザーから夕飯に何度も呼ばれても二人でピアノを弾き続けたのを覚えています。(笑)

この時、ニュージーランドへ来てはじめて、「音楽は人と人をくっつけてくれる最高なもの」と再確認しました。

Keelyからは、私が日本へ帰国するお別れの時も「あの時ディズニーソングを教えてくれてありがとう。」と言われたのが印象深いです。

 

→ Keelyから貰ったお別れのメッセージ。

 

エピソード② Host Grandpaのバースデーパーティーにて

ホストファミリーは本当に家族の中が良く、毎週末、土日のどちらかは必ず父母どちらかの親と一緒にディナーを食べていました。もちろん私も何度も会い、とっても良くしてくれました。

いつもの週末のように父方の両親の家へディナーを食べに行った時のこと。その日はホストファザーのお父さんの誕生日で、ケーキやプレゼントを用意して両親の家へ向かいました。

両親の家は、カントリー調の素敵なインテリアがあるログハウスの一軒家でした。みんなで食事するリビングには、ホストファザーのお母さんが子供の頃から使っているという古いピアノが置いてありました。

 

日本から離れて久しく本物のピアノに触れていなかった私は、それを見つけるなり、「弾いてもいいですか?」と聞きました。(笑)

ホストファザーのお母さんは「もちろんどうぞ。」といって、彼女が昔使っていたお気に入りの楽譜を出してきてくれました。

ホストファミリーからのリクエストに応えて即興で演奏したり、小さい頃に発表会で弾いたクラシックを弾いてみたり、大好きな人たちの前で披露するピアノはとっても楽しかったです。

 

するとそこへホストマザーのAdeleがやってきて、ひそひそ声で私に話しかけます。「ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?私が電気を消したら、Happy Birthday to Youの曲の前奏を弾いてほしいの。そうしたら私たちがあなたのピアノに合わせて歌うね。」と。

ホストファザーのお父さんのサプライズパーティーの決行です!電気が消え、私がHappy Birthday to Youの前奏を弾き始めると、家族全員が歌いだしました。

ロウソクの付いたバースデーケーキを孫たちが運び、おじいちゃんの目の前に置きます。全員で歌い終わると同時に、おじいちゃんはロウソクの火を消しました。

 

わたしが曲のエンディングを弾き終わりみんなの方を振り返ると、そこには満面の笑みとうっすら涙を浮かべてみんなからの祝福を喜んでいるおじいちゃんの姿がありました。おじいちゃんは、「ミサキ、素敵なピアノをありがとう。感動したよ。」と幸せそうな顔で言ってくれました。

私はこの瞬間、大好きなニュージーランドという国で、こんなに素敵な家族の仲間に入れてもらえたこと。大好きな音楽を通して、私の留学生活を応援してくれているホストファミリーに喜んでもらえたことに心から感謝しました。

大好きで続けてきた音楽によってこんなにも幸せな気持ちになるなんて。この出来事は、私の音楽への気持ちを今でも高めてくれる大切な思い出です。

 

→ 音楽は国境を越えて感動や喜びを共有できる。

 

エピソード③ クラスメイトとのセッション

もうひとつ、皆さんに紹介したい英語×音楽のエピソードがあります。私が留学中通っていたビクトリア大学附属の語学学校は、課題の量も多く授業レベルも高いため、気を抜いたら着いて行けなくなってしまうような毎日でした。

それでも、毎日学校に行くのが楽しくて仕方がありませんでした。その理由を占めていたのが、音楽好きの友だちと好きな曲を選んで行うセッションです。偶然教室内のテーブルが一緒になった日本人の歌のうまい女の子と、中国人のバイオリンが上手な男の子と音楽の話になり、そこから意気投合。

どこか無料で使える音楽スタジオを探すところから始め、パブリック・ライブラリーに誰でも使える防音の音楽スタジオあるという情報を得ました。

 

それからの日々では、セッションする曲を決め、平日は放課後、時には休日も集まって何時間も練習の日々。しかし、不思議なことに3時間の練習の体感は30分なんですよね!

人は楽しんで何かに没頭している時は、一瞬で時間が過ぎるように感じるみたいです。(笑)

セッションした曲で特に思い出深いのは、ジブリ映画「ハウルの動く城」の「人生のメリーゴーランド」という曲。バイオリンが主旋律を奏でて、ピアノが装飾や伴奏を盛り上げます。

 

驚くべきことに私の英語のコミュニケーション能力は、この音楽セッションをはじめてからぐんと伸びたのです!

 

ひとつの音楽を完成させることに集中していると、改善したい部分を話し合い、また合わせて練習し、トライ&エラーを繰り返します。

「いい音楽を奏でたい!」という思いから、気付かぬうちに相手と英語で本当にたくさんの会話をしているんです。

これは、まさに私が今回お伝えしたかった「英語学習+α」の良い具体例です。英語そのものを勉強すると言うより、「好きなことに没頭し、何かゴールを達成するために自然に英語を使っている。」という状況が重要なんですね!

 

→ バイオリンとピアノで沢山のセッションを行いました。

 

【まとめ】 私にとって「英語学習+α」の価値とは!

今回は、留学に行ったら「英語学習+α」を見つけるというテーマで、私が留学していた頃の「+α」について具体的なエピソードと共に紹介してきました。

私は元々音楽が大好きでしたが、実は留学に行く時に「音楽を楽しみたい・極めたい・学びたい」という目標は一切入っていませんでした。

留学に行って現地で生活する中で、「あ、やっぱり私は音楽が大好きなんだ。私が英語でコミュニケーションをする目的は、音楽を楽しむことなんだ!」と気付けたのです。

 

留学に行く前から「+α」は何なのか知る必要も、目標を必ず設定する必要も全くありません。大事なのは「+α」を見つけようと試行錯誤すること。冒険してみること。行動してみること。

そうやって、「英語を手段として楽しんでみたいこと」を探していると、皆さんの留学の目的が英語学習だけではなくなっています!

現状の英語レベルが低くても、既に目標に達成していても関係ありません。とにかく、英語は手段であり道具なのです。「英語を使って私は何がしたいのか?」を英語のレベルに関係なく忘れないことが重要です。

 

自身の英語力は、「+α」が育っていくにつれて一緒に伸びていくことが分かるはずです。

 

これから留学に行く皆さんは現地で英語を使って、「自分の好きな事、学びたいこと、極めたいこと、楽しみたいこと」に関する素敵な経験ができますように。

留学経験者として、心から応援しています。

 

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