外国人に聞いた好きな日本食と苦手な日本食をご紹介します!
こんにちは、ちひろです。
海外に住んでいると、日本に興味がある外国人と会う機会が本当に多いです。
関心の対象は日本の歴史やアニメ、日本語など様々ですが日本食が好きな外国人もたくさんいます。
実は、アメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスでは日本食レストランが簡単に見つけられます。そのため、留学やワーホリ先で現地の人と一緒に日本料理店へ行く機会に恵まれる人もいるでしょう。
そこで現地の人からよく聞かれるのが「どの日本食がおすすめ?」という質問です。相手が日本食にはじめて挑戦する人なら、特に美味しい日本食を食べて気に入ってもらいたいところです。
今回の記事では、外国人にお勧めできる日本食と、人によって好みが分かれるメニューをご紹介します。
外国人から人気が高い日本料理
まずは、外国人から人気がある食べものをシェアしていきます。
・ラーメン
外国人が高確率で好きな日本料理として名前が挙げられるのがラーメンです。
今のところ私は、ラーメンが苦手だという外国人に会ったことがないです。実際のところ、カナダのダウンタウンでは、至るところに日本のラーメンチェーン店が並んでいるほど支持率が高いです。
濃い味を好む外国人が多いせいか、私の周りではとんこつ味や醤油とんこつ味、みそ味が人気です。一方、塩やしょうゆは北米人の舌には薄味に感じるようで、一般的にウケはそれほど良くないと言われています。
そう思うと、外国人に人気がある日本の食べものは大半が濃い味つけのように思います。
ちなみに、私の友人たちは、アジア系スーパーで麺を買ってきて自分でも作るほどラーメンにハマっています。また、ラーメンの存在をアニメきっかけで知ったという外国人もいました。
アニメの主人公がズルズルと美味しそうに音を立てて食べているシーンを目にして、「ずっと食べてみたいと思っていたんだ!」と嬉しそうに話していました。
・カレー
濃い味を好む外国人から人気なのがカレーです。
こちらもラーメンと同様に、「カレーは苦手だった…。」というネガティブな感想を残した人と出会ったことがありません。
海外の移民がおおいエリアにはインドカレーのお店もあるのですが、日本のカレーとインドカレーは全然違います。
インドカレーはたくさんのスパイスが調合されていて刺激があります。一方、日本式のカレーは旨みやコク、とろみが感じられます。その味わいの濃さが外国人にはウケています。
最近では、カレーハウスCoCo壱番屋はアメリカやイギリスにも進出していて、ある程度の知名度があります。しかし、まだまだ店舗数は少ないです。
そんな理由からアメリカ人の友人には「日本人はいつでもどこでもココイチに行けるのがうらやましい!」と言われています。
・とんかつ
ザクザクとした食感を楽しめるという理由で人気なのがとんかつです。
欧米人にとって分厚い肉といえば、やはり牛肉のステーキです。
ですから、とんかつほどの分厚さで豚肉を食べること自体、彼らにとっては斬新な経験です。
あれだけ肉厚だと噛みきれるか心配になるそうですが、見た目に反して食べやすい柔らかさなのも人気の理由です。
一度の食事でタンパク質をたくさん取りたい人(普段からプロテインを飲んでいるような人)には、高タンパクな日本食としておすすめすると喜ばれます。
濃い味が好きな彼らですから、とんかつソースの味にも大満足です。
・お寿司
日本の代表料理といっても過言ではないお寿司は、日本人にも好きな人が多いでしょう。
本日ご紹介する中では唯一の薄味部門ですが、外国人ウケはいいです。
それでもやはり味のうすさが気になるのか、お店でスパイシーソースやマヨネーズなどを追加で頼んでディップして食べる人もいます。日本人にとっては邪道な食べ方ですが、仕方ありませんね。
また、それ以外に私がおどろいたのは、お寿司は好きだけどにぎり寿司の存在を知らない外国人がいたことです。
彼らは、カリフォルニアロールやアボカドロールこそがお寿司だと捉えていました。
それもそのはずです。北米にある日本食レストランは、寿司職人がいる場所ならメニューににぎり寿司があります。
しかし、職人がいない店舗は寿司メニューにロールしか見当たりません。ですから、そのようなレストランにしか行ったことがない外国人は「寿司=ロール」だと思い込んでいる可能性があります。
だからこそ、にぎり寿司をはじめて目にした彼らのリアクションは本当に最高です。外国人は一様に「こんなに美しい食べものを見たことがない!」と興奮します。
北米では日本ほど魚を食べる文化がないので、普段とは全く違う食事内容に喜びます。ちなみに、私の周りで一番人気はサーモンのお寿司です。
好みが分かれる食べもの
ここからは、人によって好みが分かれる日本の食べものをご紹介します。
・お刺身
外国人に人気がある食べものでお寿司を紹介したばかりなのですが、実はひとつ注意しなければならないことがあります。
それは、「ナマモノを食べたがらない外国人がいる」ということです。
欧米ではナマモノを食べる文化が日本ほど一般的ではありません。ちなみに、日本では生卵を食しますが、海外では一般的に生卵は食べません。卵は熱を通して食べるものとして認識されています。
外国人がお刺身を目の前にすると、「これって火は通ってないよね?(食あたりが)怖くて食べられない!」と拒否反応を示してしまう人が出てきます。
お寿司の場合は、きゅうり巻きやたまご、ボイルたこ、ボイルえび、焼きアナゴなど生魚以外の選択肢がたくさんあります。ですから、最悪ナマモノは避けられます。
残念ながら、お刺身の場合はそうはいきません。お刺身のプレートは見た目も華やかなので、サプライズ注文もしたくなります。
しかし、彼らの食文化を踏まえると、生魚を食べられる相手かどうかを見極めてからオーダーするのが良いでしょう。
私の友人に、日本食が大好きで、納豆も梅干しも何でも食べられる人がいます。
そんな彼でも、未だにお刺身だけは抵抗があって口にできない…と言います。
・納豆
納豆は残念ながら不人気です。時々「納豆も食べられるよ!」という意見も聞きますが、決して「好きだよ!」とは言いません。
あくまで、「好きではないけど、まぁ食べられる。」レベルです。(笑)納豆が苦手な理由としては、あの独特のにおいです。
それ以外にも、ネバネバとした質感がどうしても受け入れられない人もおおいです。
彼らには日本人は毎朝納豆を食べていると考える人もいて、「あんなものを毎日食べているなんて信じられないよ…。」と大批判されてしまいました。
そんな時に私たちが言えることは、「納豆は健康にいいんだよ!」ということくらいでしょうか。
味や食感の好みはどうしようもありませんからね。一般的に日本食は外国人には人気ですが、日本人が食するすべてのものが全ての外国人に受け付けられるワケではないと言うことです。
【まとめ】日本食をお勧めする時はこれだけは気をつけて!
日本食の人気ぶりは、日本人としてとても嬉しい気持ちになります。
ただし、お寿司をのぞいては「日本食と言っていいのかな…?」と迷ってしまう瞬間もあります。
それは、ラーメンは中国、カレーはインド料理という見方もできるからです。
しかし、日本人が味や調理方法を独自にアレンジして完成させたことには変わりありません。さらに、外国人からはラーメンやカレーは“日本料理”として認識されています。
実は、どの日本料理をお勧めする際にも気をつけなければならない点がひとつあります。
それは、海外には宗教上の理由でお肉を食べられない人がいるということです。また、思っている以上にベジタリアンやヴィーガンなど、お肉を食べない食生活を送っている人もおおいです。
ベジタリアンやヴィーガンがとんかつを食べないのは、簡単に想像できます。しかし、実際はそれだけでなく動物性由来の食べものはすべて食べられない人もいます。
つまり、ラーメンが豚や鶏からダシをとっている場合はそれも口にしないということです。どこまでのレベルで食べものを制限しているかは人によって違います。
ですから、日本食を外国人にお勧めする時は、相手の普段の食習慣をリサーチしておく必要があります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。