“Sorry for my bad English.” って謝るのは日本人だけ?自信を持つ英語の話し方
こんにちは!英会話講師の伊藤です。
留学やワーホリ、最近ではオンライン英会話など、英語で会話を楽しむ機会は本当に身近なものとなりましたよね。
この記事を読んでいる方の英語レベルはそれぞれかと思いますが、「Sorry for my bad English.(下手な英語でごめんね。)」と断りを入れてしまう癖を持っている方は、レベル問わず意外と多いのではないでしょうか。
「謝りたくないんだけど、つい…。」という気持ち、すっごく分かります!
私もそのフレーズを口にしてしまい、「別に謝る必要なかったな…。」と落ち込んでしまうことが多くあります。
何となく謝ることが日本人の悪い癖みたいに感じてしまうんですよね。しかし、実は、「Sorry for my bad English.」と断りを入れるのは日本人だけではありません。
どうして謝ってしまうのか?どうしたら謝らなくなるのか?をちょっと考えて、自信の持ち方を工夫していきましょう!
謝るのは日本人だけじゃない!実は世界共通?
But thank you from the bottom of my heart for the nice offer.
With best regards from Germany,
Jasmin♡PS: Sorry for my bad english
— Jasmin H. (@Jasmin__H) May 1, 2021
まず、「Sorry for my bad English.」と謝るのは、何も日本人だけに限ったことではありません。最近はやりのSNS『Club House』をたまに利用しているのですが、英語を学んでいる多国籍なグループの自己紹介では、必ず数人はこのフレーズを使って前置きしているんですね。
また私の住んでいる土地は外国の方が多く、話す機会もよくあるのですが、「日本語が下手でごめんなさい。」と度々言われます。日本語に自信のない方と英語で話す時には、「Sorry,my Japanese is bad.(ごめんね、日本語は下手なんだ。)」とも。
第二言語、第三言語で話す時につい謝ってしまうのは、意外と世界共通の悪い癖なのかもしれません。
どうして謝っちゃうの?謝る癖を直すためには?
私もついつい「Sorry for my bad English.」と前置きしていたタイプですが、いざ謝られる側になると「別に謝るようなことではないよなぁ…。」と感じます。少し冷たい言い方ですが、謝られたところで「そんなことないですよ!」しか返せませんし、かえって反応に困ってしまうこともあるんですね。
とは言え、自分の語学力を謝ってしまうのは、自信を持てないうちは仕方ありません。では、どうしたら謝る癖を直せるのか?どうしたら自信を持てるのか?私はまず、言い方を変えることから始めました。
「Sorry for my bad English.」ではなく、「Sorry if my English is too casual.(カジュアルな話し方過ぎたらごめんね。)」や「Sorry if my sentences are too short.(ぶっきらぼうだったらごめんね。)」と言うようにしています。
先ほども言いましたが、別に謝る必要なんてないって分かってはいるんですよね。そもそも英語でコミュニケーション出来ている時点で、下手ではありませんし。だからこそ、つい口にしてしまうソーリーに我ながら違和感を覚える…。
しかし、「カジュアル過ぎる話し方」や「ぶっきらぼうな言い方」に対しての謝りなら、少しだけ納得できます。なぜなら「英語でコミュニケーションは取れるけど完ぺきではないよ。」が、本来伝えたいことだからです。
本来伝えたいことを少しでもそのまま伝えられるようになると、自然と出てくる英語はもっと堂々とします。言われる相手としても、より具体的である方が、受け取りやすいものです。
自信を持つために「考えながら」話す
次に私が最近心がけているのは、「考えながら」話すこと。
まず何を伝えたいのかをきちんと頭の中で整理します。それから文法をきちんと組み立て、なるべく完璧に近づけて話すことを心がけています。
もちろん、日常会話はそんなことをしなくても通じます。思いつくままにレスポンスをしていく方が英語に慣れそうな気がしますし、私もそうしていました。
しかし、それではいつまで経っても英語力が上達せず、どこかで頭打ちになっていると感じたのです。
そこで一呼吸おいて、考えながら話すように心がけてみたところ、より幅広い表現や単語を使いこなせるようになったんですね。当然、ただ考えるだけではダメで、勉強が必要です。
つまり、勉強でインプットした内容を確実にアウトプットに活かすための工夫ということ。「英語は間違ってもいいから、とにかく話しまくれ!」という風潮がある中、「考えながら話す」はやや時代遅れにも感じるかもしれません。
しかし、丁寧に考え丁寧に話すことは、着実にあなたの英語力をアップします。自然と「Sorry for my bad English.」も減ります!
特にこの「考えながら話す」は、中級レベルの方にお勧めです。感覚だけで話してしまい、頭打ちになっている英語力を、もう一度大きな伸びをもたらせますよ!
中級以上のレベルであれば、自分の口から出ている英語が正しいかどうか、通じるかどうかも分かるはずです。
「正しく言えた!今のは完璧な文法だった!」という感触が増えていくと、おのずと自信につながります。
これから英会話を楽しむときには、ぜひ一呼吸おいて、考えながら話してみてくださいね!