英語環境で働くってどんな感じ?不安の原因や解消のコツをご紹介します!
こんにちは、フリーランスのちひろです。
留学やワーホリに興味がある人の中には、「将来は英語環境で働きたい!」と考える人がいるのではないでしょうか?
ワーホリ生活が始まった人は、既に英語環境で仕事をしているかもしれませんね。
私はカナダでのワーホリ生活を終えて現在は日本にいますが、来月から新しい仕事がスタートします。
上司は英語話者で日本語を話さないため、完全に英語環境での仕事となります。
これまでにも英語環境で仕事をした経験が何度かありますが、案件や上司が変わる度に緊張しますし不安もあります。
今現在の心境を割合で表すと、実際のところは「楽しみ1%、不安99%」くらいです。
そうなのです、ほぼ不安な気持ちで構成されているのです。海外経験があっても、英語環境で働いた経験があっても、このような心境なのです。そして、多くの海外経験者が、私と同じ心境を経験しています。
今回のコラムでは、そんなマイナスの気持ちを抱える原因を解説していきます。さらに、それらの不安をできるだけ取り除く方法もご紹介します。
私と同じように英語環境で働くことに対し、不安がある人の参考になれば嬉しいです。
自分の英語力に対する不安
不安の原因を客観的に見つめた時に、一番に挙げられるのが自分の英語力です。カナダには2年住んでいましたし、現地では英語環境で仕事もしていました。
今も日本語教師の仕事をしています。外国人に日本語を教えるわけなので、ここでもやはり英語を使います。ですから、英語を話すことに抵抗はありません。
それでも新しい仕事がはじまるタイミングでは、いつもありえないほど大きな緊張感に襲われます。以下では、具体的な理由を2つご紹介します。
① 案件が変わる度に専門用語を覚えなければならない
ひとつ目の理由は、英語の専門用語に関するものです。仕事の案件が変わると、その業務の中で使う英語も変わります。
例えば、日本語教師の仕事であれば、主に文法に関係する単語を使います。Verb(動詞)、Past tense(過去形)、Passive(受動態)などがその例です。
カナダで日常生活を送る上では、これらの単語は使用しませんでした。ですから、日本語教師の仕事を始めるにあたって、新たに覚える必要がありました。
一方、来月から始まる仕事は、教育系とはまったく異なる分野です。スポーツ大会の運営に関わる仕事なので、文法に関する単語を使う機会はないでしょう。
その代わり、スポーツや会場の設備に関係がある言葉をインプットせねばなりません。Distribution box(分電盤)、Plumbing(配管)、Drainage(排水)などがその例にあたります。
これらの言葉は、日本語教師になるための基本的な知識としては必要ありませんでした。
海外生活の中でもこの単語を知らずに生活できたので、今後、新しい仕事を始めるために覚えることになりました。
例に挙げた新出単語は読めば意味が分かりますが、まだまだ使い慣れているとは言えない状況です。
上司との会話でこの単語が出てきたときに意味をすぐ理解できるかな…。自分でこの単語をうまく使いこなせるかな…。そんな風に不安になってしまうのです。
② 上司のアクセントやイントネーションに不慣れ
ふたつ目の理由は、上司や同僚が使う英語に関する問題です。既にお伝えしたように、来月の仕事では英語話者の上司と一緒に働くことになります。
取引先や同僚にも英語話者がたくさんいます。そこで、「彼らの英語をきちんと理解できるかな…。」という不安が生まれます。
カナダ生活中にも英語話者と仕事をしていました。今の日本語教師の生徒も、もちろん英語話者であり、英語環境には慣れているはずです。それでも不安に思ってしまうのには理由があります。
実は、英語話者とひとくちに言っても、個人がクセとして持っているアクセントやイントネーションは違います。
私の上司となる人はスペイン人です。世界共通言語である英語を使う人々は、生粋の英語ネイティブだけではないのです。当然、ノンネイティブの英語は、英語学習の教材で聞くようなアメリカ人の発音とはまた少し違います。
この個人個人のクセをつかむのにいつも苦労します。もちろん、「この人はRの発音がかなりこもっているな。」などの特徴が把握できれば、少しずつ聞き取りやすくなります。
けれども、最初のうちはなかなか上手く聞き取れません。そのような背景があって、海外生活や英語環境で就労体験をしていたとしても、案件が変わる度に緊張感に襲われるのです。
バックグラウンドの違いによる不安
出身国が違えば、英語のアクセントやイントネーションだけでなく働き方そのものにも違いがあります。
日本人と外国人との仕事の位置付けの違いは、耳にしたことがある人もいるかもしれませんね。
ここで気をつけなければならないのは、良かれと思ってしたことが相手にとってはそうでないことがありえる、と言うことです。
例えば、日本人だけの会社であれば、「残業している人=責任感があって真面目な人」というイメージを持ってもらえますよね?
けれども、北米では「残業している人=効率が悪く、仕事ができない人」と印象付けられてしまいます。他にも、日本なら同僚の仕事を手伝う姿はチームワークの現れです。
一方、北米では仲間と一緒になって遊んでいる人だと捉えられるケースがあります。
なぜなら、向こうでは「自分の仕事は自分の仕事で、他の人は他の人」と、明確に線引きがなされているからです。
そのような理由で、現地の人々は自分の仕事が終わればさっさと帰宅していきます。これらは、あくまでも北米の一例です。
「フランスではどうか?ブラジルは?スペインはどうなの?」といったように、上司や同僚の出身国にあわせて彼らの気質を理解しておくことが欠かせません。
もちろん、これらは出身国でひとくくりにできるものではありませんよね。同じ出身国の人同士でも個人差があるからです。
ポイントは、「英語環境で働く時は暗黙の了解は存在しない。」という考え方です。
「日本の当たり前、私の常識は彼らの目にどう映るのだろう?」と疑うワンクッションが必要なのです。
そんなことをひとたび気にし始めると、ひとつひとつの言動に注意深くなってしまいます。
何事もほどほどにする姿勢も欠かせませんが、私にとってはこれらのバックグラウンドの違いも英語環境で働くプレッシャーとなっています。
英語環境で上手くやっていくコツは?
新しい仕事場に飛び込む度に不安を抱えている私も、少しずつこの環境に慣れてきました。
そこで、ここからは不安な環境もなんとか乗り切る方法をご紹介していきます。
① 不安になりすぎない
これだけ不安になる要素をお伝えしておいて…なのですが、やはり不安になり過ぎるのはよくありません。
プレッシャーを抱え過ぎると仕事をストレスに感じ、楽しめないからです。その不安を少しでも和らげるためにできることと言えば、とにかく『準備』です。この一言に尽きます。
特に英語に関する不安は、自分の努力で何とかしやすい領域の問題です。その業界で使われると予想される英単語を必死で覚え、仕事に関係する英語の記事を読んで知識を身に付けておく。
これらはその業務が始まる前から準備できることであって、何も用意せずに丸腰で臨もうとすると、不安は増大する一方です。
しかし、普段から努力していれば、「できることはやったから、いろいろあるだろうけど頑張って乗り越えよう!」と前向きな気持ちになれます。
② 分からないことは「分からない」と正直に言う
いざ、仕事が始まると正直さが大切だと感じます。これは英語環境だから…ということではありませんね。日本の会社で日本人と働く時にも言えることです。
分からないことを分かったフリをして進めてしまうのが一番危険です。「分からないので教えてください。」と言う瞬間は、確かに勇気がいることです。
でも、恥ずかしい思いをするのはその一瞬だけです。また、「そのレベルで話をされると理解できませんよ。」と相手に伝わります。
そうすることで相手がやさしい英語を使ってくれるようになったりして、今後のコミュニケーションがスムーズに取れます。しかし、一度分かったフリをするとどうでしょうか。
相手は「このレベルで会話を進めても問題ないんだな!」と判断します。その結果、自分にとってはどんどん不利な状況になります。
分からないことは、後になればなるほど質問し難くなってしまいます。
特に英語が母国語ではない人同士の英会話では、勘違いや思い違いも発生しやすいです。
英語力を認めてもらうよりも正確にコミュニケーションを取って、仕事をミスなく進める方が大切ですよね。
【まとめ】 不安な英語環境も成長のきっかけに!
ただでさえ大変な仕事に言葉や異文化の壁が立ちはだかると、とんでもなく疲れます。
1日中、英語を話すだけでも疲労感があります。海外に住んだことのある人なら経験があるかもしれませんね。
そこに責任が加わる仕事となると、本当にクタクタになります。
とは言え、英語環境の職場からの学びは大きいので、多くの方が英語環境の職場を魅力に感じるのです。
合理的な北米人だからこそ、日本人よりも仕事が効率的だと思える部分があります。逆に、日本人の仕事の丁寧さを再確認したりもします。そして、英語力も間違いなく伸びます。
不安があるのは事実ですが、その困難を乗り越えることで得られる学びを楽しみに私は新しい現場に向かっています。これから留学・ワーホリに行く人や既に海外生活を送っている人には、是非さまざまなバックグラウンドを持つ外国人と付き合ってほしいです。
そうした経験をすればするほど、多様な英語表現に慣れるはずです。最後まで読んでいただき、有難うございました。