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カテゴリー:勉強方法のコツ

英語の句動詞を使いこなすとネイティブっぽく話せる!

公開:2021/08/10 著者:伊東 さやか 4532 Views

こんにちは!英会話講師のいとうです。

今回は「句動詞」についてのお話です。

英語で会話をしていて、「ん?この動詞は知っているけど、何か違う意味でしゃべっている気がする…。」と感じるときはありませんか?もしかしたらそれは、句動詞を使っているのかも!

 

例えば、私はブルーノマーズが好きでよく聞くのですが、「Count on me」を初めて聞いた時には「僕を数える…??」と、頭の中がハテナで一杯になりました。

Count on ~は「~を頼る/期待する/当てにする」の意味を持ちますので、『Count on me』は「僕に頼って」と訳せるんですね。

このように、使われている動詞の意味を知っていても、分からないのが句動詞なんです。句動詞の幅が増えると、自分の英語もネイティブに近づき、ネイティブの英語も理解がグッと深まりますよ!それでは、いってみましょう。

そもそも句動詞とは?基本をおさらい!

 

「いやいや、まずそもそも句動詞ってなんなん?」という方のために、少し解説を入れましょう。

句動詞とは、PutやGoなどの基本動詞に副詞や前置詞を付け足して作られる表現です。例えば、「置く」の意味で使われるPutなら、Put up withで「我慢する」となるように、もともとの基本動詞とはまったく意味の異なる言葉になるんですね。

句動詞は数えきれないほどあります。(1,000とも2,000とも言われます!)日本語では、「複合動詞」と呼ばれる表現がもっとも近いでしょう。

 

例えば、「駆け上がる(run up)」、「持ち上げる(lift up)」のような言葉が複合動詞になります。

とは言え、必ずしも正しいニュアンスで英訳・和訳できるものではありません…。そのため句動詞は、日本語ネイティブの私たちにとって難易度の高い英語表現です。

句動詞はTOEICなどの試験にもよく出題されますが、それ以上に句動詞を使いこなせるようになると、英語が一気にネイティブっぽく、かっこよくなります!

 

簡単なところで言うと、review(復習する)をもう少しサラッと表現したい時にはgo over(おさらいする)の句動詞が使えるんですね。

tolerate(耐え忍ぶ)などもput up with(我慢する)で言い換えられますし、微妙なニュアンスが伝わりやすいのが句動詞の良いところ。

私もまだまだ使いこなせていませんが、覚えた句動詞はどんどん使って自分のものにしていきましょう!

 

句動詞の覚え方2つをおさえておこう

 

さて、このあまり馴染みのない句動詞、どのようにして覚えるのが効果的なのでしょうか?おすすめの方法が2つあります。

 

1つ目は、洋楽や日常会話から盗む方法。

 

英語を勉強している方の中には、洋楽や海外ドラマ、映画が好きな方もきっと多いですよね。ぜひ、耳に入ってくる英語から句動詞を見つけてみてください。

冒頭で挙げたブルーノマーズの例がまさにそうですが、一度覚えれば、日常会話への変換は意外とスムーズです。Count on~(頼る)であれば、「I’m counting on you to do a presentation.(君のプレゼン、期待しているよ。)」、「No problem,you can count on me.(大丈夫です。任せてください。)」など、どんどん応用して使えますよ!

リーディングなら、もっと句動詞に気付きやすいです。時間のある日には英字新聞やWEBサイトを利用して、句動詞探しにチャレンジしてみてくださいね。

 

2つ目は、類似表現も一緒に覚える or 感覚で覚える方法。

 

どちらが覚えやすいかは人それぞれですので、まずは色々試してみて欲しいのですが、個人的には類似表現と一緒に覚えるのが好きです。

先ほど挙げた「Count on」を辞書で引くと、「rely on」や「depend on」などが類似表現として出てくるはず。こうした表現をまとめて「頼る的な意味なんだな。」とイメージしておくと、学習の幅が広がります。

類似表現として出てきた単語が既に知っているものであれば、尚更覚えやすいですよ!

 

感覚で覚える方法は、たとえば「Take off」をTakeとOffに分けてイメージしてみます。何となく、「Takeは手でつかむような…。Offは離れたり消したり…?」と浮かぶと思います。それで正解です。

「Take off your shoes.」なら、手でつかんで離す=脱ぐ、とイメージできますよね。

実は私はこの覚え方は少し苦手なのですが、英語学習仲間の中には、こちらの方が覚えやすいという人も多くいます。本当にそれぞれです。(笑)

 

また、もう少し掘り下げた文法的な部分も学習したい方は、目的語の位置に注目してみましょう。例えば、「電気を消す」なら、Turn off the light、もしくはTurn the light offとなり、目的語のthe lightは真ん中でも後ろでもOKです。

しかし、目的語が代名詞の場合には、必ず句動詞の真ん中に置きます。「Take it off」のみが正解で「Take off it」は不正解ということですね。

このように文法的な部分も一緒に覚えると、目的語の正しい使い方も見えてきますよ。

 

ネイティブがよく使う英語の句動詞

 

それではここからは、ネイティブがよく使う英語の句動詞を少しご紹介していきます!

 

【get】

・get ready: 準備をする
例文) I have to get ready for the exam literally.(まじでテストの準備しないと。)
類似) prepare、make ready など

 

・get going: 行くよ
例文) Sorry,I should get going now. (ごめん、私もう行かないと!)
類似) go、startなど

 

・get on: 上手くやる
例文) how are you getting on with your new job? (新しい仕事は上手くいってる?)
類似) deal with、manage

 

・get over: 乗り越える、克服する、済ませる
例文) Let’s get it over. (終わらせちゃおう!)
類似) get it done

 

【bring】

・bring up: 話し始める、持ってくる
例文) Wow,you brought up a good idea! (良いアイディアを出したね!)
例文2) Please don’t bring up my name. (私の名前は出さないでね。)

 

【まとめ】積極的に会話の中で句動詞を使ってみよう!

 

日本語ネイティブにとって覚え難い英語の表現は多くあり、句動詞はそのひとつです。

そんな覚えにくい表現は、とことん自分の言葉として使ってみるのが一番!もちろん時には(というか、何度も。)間違えます。私も後から自分の発言を思い出して「あの使い方は間違ってた~!!」と恥ずかしくなることが多々あります。(笑)

しかし、そうやって間違えながらも頑張って使っていくと、そのうちにすんなり使いこなせるようになるんです。

 

留学で英語が伸びやすいのは、間違えようが何しようが持っている英語のカードで勝負するしかない状況が続くからなんですね。

 

日本にいると、どうしても英語の必要性は低くなりますし、英語から逃げられる環境にあるので、英語を使う環境を作るには強い意識が求められます。

しかし、日本にいても独り言や日記、オンライン英会話など、いろんな方法で英語は使えますので、そうした場を上手く活用したいものです。

まずはワンセンテンスでも多く、自分の言葉として英語を発していきましょう!

 

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