ワーホリから日本へ帰国後の就職につなげるためにやるべきこと
こんにちは、ちひろです。
ワーホリに関心がある人、もしくは現在ワーホリ中の人の中には帰国後の就職を心配する人がいるかもしれません。
ワーホリビザは、学生・就労だけでなく観光ビザ的要素も含んでいます。
そのため、“ワーホリは海外で遊んでいる人”という見方をする人もいるんですよね。
ワーホリ期間中は学校に通って仕事もしたのに“どうせ遊んでいただけじゃないの?”なんて思われたくないですよね?
特に帰国後の就職活動ではしっかりと自己PRをする必要があります。
今回はワーホリでの経験をムダにせず、就職につなげるためのコツをご紹介していきます。
英語力を可視化する
大学生のワーホリにしても、社会人ワーホリにしても日本で就職活動をする時に、海外渡航歴をエントリーシートに書くことになるでしょう。
第一関門はこのエントリーシートです。書類審査に合格しないことには面接に進めません。
ここで採用担当者の目を惹きつけられるのは“免許・資格・専門教育欄”でしょう。結論から先にお伝えすると、ワーホリ後はTOEICやIELTSなどのスコア取得をおすすめします。
と言うのも、どれだけ頑張ってエントリーシートに自己PRを書いても、必ず読んでもらえる保証はありません。
企業規模にもよるでしょうが、採用担当者は数百人~数千人分のエントリーシートに目を通すわけです。
それを踏まえると自己PR欄だけをあてにするわけにはいきませんよね。一枚一枚を隅々まで読んでもらえるとは考えにくいです。
一方、免許・資格・専門教育欄はどうでしょうか?自己PR欄と違ってパッと一瞬で確認できますね。
ここで「この志望者はどんな人なのかな?」と、担当者の関心を惹きつけるのがファーストステップです。
興味を持ってもらってはじめて、エントリーシートの細部まで見てもらえます。
そんな風に担当者に伝えることももちろん可能です。けれども、相手が「それで具体的にはどれくらいのレベルなの?」と疑問に思うのが目に見えています。
単なる旅行英会話レベルなのか、それともビジネスでも通用するレベルなのかをはっきりさせましょう。
就職活動時に英語力をアピールしたいのであれば、オフィシャルのスコアを用意しておくのが鉄則です。
ワーホリで学歴と職歴を作っておく
ワーホリでの経験を帰国後の就職につなげたいのであれば、渡航先での就学もしくは就労歴はあった方がいいでしょう。
“学校に通わず、仕事もせず自分探しをしていた。”という人は就職活動のタイミングでは苦労するかもしれません。
理由は英語力を可視化すべきなのと同じです。ワーホリ中の学歴や職歴がないと、エントリーシート上でアピールするのが難しいんですよね。
どれだけ素晴らしい経験をしていても、学歴・職歴欄はブランクになるので“空白の1年間”という見え方になってしまいます。
もちろんこれには例外があります。規模が小さい企業であれば、応募者全員と面接をする余裕があるでしょう。その場合は面接で思う存分、ワーホリ中の経験を話せばいいです。
しかし、応募者が多く、ある程度はエントリーシートでふるいにかける企業を受ける場合は、学歴・職歴欄でも海外渡航歴をアピールできるのが理想です。
仕事が見つからない場合はボランティアも可
エントリーシートや履歴書には“課外活動欄”が設けられていることもあるので、そちらも有効活用していきましょう。
「ワーホリ中は就労体験をしておこう!」と言われても、なかなか仕事が見つからない人もいるかもしれませんね。
そんな人には、現地でのボランティア活動をおすすめします。清掃や国際交流イベント、日本語チューターなど探してみると意外と多くの募集があることに驚くはずです。
ボランティアということで無償なので、有給の仕事を探すよりはるかにハードルが低いでしょう。それほど英語力が高くなくても採用してもらいやすい側面もあります。
帰国後の就職活動では、職歴がなくても課外活動の経験があれば何とかカバーできます。
ポイントは勉強でも仕事でもボランティアでも何でもいいので、とにかく“ただ遊んで過ごしていた”というイメージを採用担当者に与えないことです。
辛かった経験と乗り越えた方法をまとめておく
これはどちらかというと面接対策ですが、ワーホリ中のつらかった経験や乗り越えた方法は忘れないうちにメモに残しておきましょう。
海外経験の特徴のひとつに精神面を鍛えられる点があげられます。採用担当者に「ワーホリはどうでしたか?」と聞かれて「楽しかったです!また行きたいです!」と答えるのはどう考えてもナンセンスですよね?
そうではなく、現地での経験とそこから得たものをきちんと言語化すべきでしょう。
出来事自体がよくない内容でも最終的に乗り越えられたのなら、それは面接で自分をアピールするネタになります。
ところが、ワーホリから帰国して時間が経ってしまうと、だんだん記憶が薄れてしまうんですよね。
ですから、「これは就職活動をする時に話したい!」と思える出来事があれば、覚えているうちにメモしておくことをおすすめします。
海外に住んで何も学ばないなんてことはあり得ない
すでにワーホリを終えて帰国している人で、「私は面接で語れるような経験はできなかった。」という人もいるでしょう。
こんな控えめな発言をする人によく出会います。彼らは口を揃えて、就職活動時の自己PRにできるような経験はない、と言うんですよね。
でも、果たしてそうでしょうか?“ワーホリで得たもの”というと、相手を圧倒させるようなすごい経験が必要なのかと思われるかもしれません。
けれど、少しレベルを下げて“ワーホリで感じたこと”だったらどうですか?これなら何かしらは話せそうな気がしませんか?
私だったら、職歴がなかったとしてもレストランで接客を受けて感じたこと、ホストファミリーやシェアメイトと一緒に生活して初めて知った異文化をストーリーに盛り込みます。
ワーホリ中に受けた刺激が今の自分の原動力になっている、というだけでも面接時のネタのひとつになり得ます。
「私は面接で語れるような経験はできなかった。」と考えていると、その自信のなさは絶対に面接官に伝わります。
せっかく特別な経験をしているのに、「この子は海外生活が上手くいかなかったのかな?」と思われてしまうのは損です。
もちろん自信過剰は禁物ですが、自信がなさすぎる応募者を積極的に採用したいと思う人はいませんよね?
控えめになる気持ちも分かります。ですが、ワーホリに興味を持ったものの実際に行動にうつせない人もたくさんいます。少なくとも海外生活に挑戦できた自分に自信を持ちましょう。
【まとめ】渡航前から1年後の就職活動を意識しよう!
いかがでしたか?自分探しのためのワーホリならば、具体的な目標や強い意志はなくてもいいでしょう。
一方、「ワーホリを帰国後の就職につなげたい!」と考えるのであれば、ある程度は然るべき過ごし方をせねばなりません。
冒頭でもお伝えしたように、ワーホリはただの遊びだととらえる人もいます。
しかし、就職活動で他の応募者と比べた時に、ワーホリ経験者の割合がどれくらいか考えてみてください。
おそらく、海外生活を経験した人はそれほど多くはいませんよね?
ということは、経験をうまくアピールできれば他の応募者と差をつけられます。
現在ワーホリ中の人は、帰国後の就職活動のことも意識しながら毎日を過ごしてみてください。
そうすれば、エントリーシート提出時や面接の際に胸を張ってアピールできるようなワーホリ経験になるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。