日本のどこがそんなにいいの?日本に行ったことがある外国人に聞いてみた!
こんにちは、ちひろです。
私は普段、外国人に日本語を教える仕事をしています。
あまり大きな声では言えませんが、ついつい「よくこんなマニアックな言語を勉強する気になるな…。」と思ってしまいます。
英語ならアメリカだけでなくカナダ、オーストラリア、イギリスなど幅広い国と地域で使えます。
しかし、日本語は日本人とコミュニケーションを取る時にしか使用できない言語です。単純に使える場面が限られるんですよね…。
さらに日本語は数ある言語の中でも難しい言語だと言われています。ですから、よほど日本愛が強くないと学習を続けられません。
生徒たちに日本語学習を始めたきっかけを聞いてみると、「日本旅行のために勉強している。」という意見をよく耳にします。そう答えてくれた生徒の半数以上が少なくとも一度は日本へ行っています。
その時は、現地の日本人とうまくコミュニケーションが取れず、悔しい思いをしたそうです。だからこそ次の日本旅行の機会に向けて、日本語を勉強しているんですよね。
さらに話を聞いてみると、彼らは日本のことをかなり気に入っている様子です。私自身ももちろん日本が好きですが、外国人をそれほどまでに惹きつける理由は何なのでしょうか?そこで、今回は日本に行ったことがある外国人に、その理由を聞いてみました。
コンビニが最高すぎる
ダントツで日本を称賛する対象となるのがコンビニです。日本を訪れた外国人はコンビニの清潔さ、商品の品揃え、安さに驚いたそうです。
アメリカやカナダにもコンビニ自体は存在しています。しかし、その大半がガソリンスタンドに併設されている簡易なものです。
サンドイッチやスナックなどの軽食と飲み物があるくらいで、日本のお弁当やパスタ、ホットスナック、スイーツの大展開ぶりと比べると、海外のコンビニはかなりシンプルです。
そして、これもあまり大きな声では言えませんが、あまり美味しくありません…。(小声)
お手洗いもあるにはありますがコンビニの裏側に設置されていたりして、お世辞にも綺麗とは言えません。
そんなコンビニが当たり前だった外国人にとって、日本のコンビニに足を踏み入れるとこうなります。
日本人からすると少し大袈裟すぎるようにも思えますが、このような称賛コメントを本当によく聞きます。
ひとり旅をしやすい
意外だった意見は、「ひとり旅もしやすい!」という女性生徒からのコメントです。例えば、レストランのカウンター席や食事の量が例として挙げられます。
街の定食屋さんやチェーンレストラン、ラーメン屋さんの店内を見渡してみると、いわゆる“おひとりさま”を多く見かけますよね?
ビジネスマンやOLがひとりでランチを食べている光景は、なんら不思議ではありません。
お客さんがグループだったらテーブル席に案内されて、ひとり客ならカウンターもしくは小さい席に通されるという流れが出来上がっています。
ひとり旅の観光客にとっては、それが有難いそうです。周りに当たり前のようにひとり客がいるので悪目立ちしません。
また、女性の場合は日本で提供される1食分の量も丁度いいみたいです。
皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、私も北米に住んでいて感じたことは、1人前の量がとにかく多いんですよね。
アメリカやカナダで外食した時に完食できた試しがありません。そんな時はいつも、「誰かと一緒に来るべきだった…。」と思ってしまいます。
ですので、日本で外食する際に出される食事が適量だというのはとても納得できます。お一人さまでも旅をしやすい要素はレストラン以外にもあります。
ひとりカラオケ、ホテルの滞在プラン、テーマパークのシングルライドなど、日本のサービス業ではお一人さまの受け入れ体制が整えられているのです。
食事が美味しい
私はこれまでに外国人から「日本食は美味しくなかった。」という感想を聞いたことがありません。
日本食を食べた誰もが大ファンになり、「また食べたい!」と口を揃えて言います。
納豆や梅干しなど独特な風味の食べ物はさすがに好き嫌いが分かれますが、総じて日本食となると絶賛する意見ばかりが聞こえてきます。
グルメツアーとして、食べ物だけを目的に日本に行くのもあり得るそうです。日本食にハマりすぎたカナダ人の生徒は、母国に帰ってからネットで日本料理のレシピを検索して自分で作っています。
国によってはアジア系スーパーもたくさんあるので、意外と簡単にチャレンジできるんですよね。
ちなみに、ワーホリ・留学中も友達との集まりで日本料理を振る舞うとものすごく喜ばれます。海外へ渡航予定がある人は、ひとつふたつくらいは日本食のレパートリーがあると、人気者になれる可能性大ですよ。
お辞儀をする文化を尊敬
日本に来たことがある外国人は、はじめはお辞儀の文化にとても驚きます。コンビニやお土産物屋さんで商品を買った時やレストランで食事をした後で、「ありがとうございました。」の言葉と共にお辞儀をされて「これが日本か!」と感動したそうです。
言葉は通じなくても気持ちを伝えられるという意味では、お辞儀も立派なボディランゲージのひとつですよね。
さらに、車を運転しているドライバー同士、もしくはドライバーと歩行者が道を譲りあってお辞儀している光景を見た時にも感銘を受けたといいます。
「日本人は丁寧で礼儀正しいとウワサには聞いていたけど想像以上だったよ!」と絶賛する生徒もいたくらいです。
外国人からすると「このように相手への敬意を日常的に表しているからこそ、日本は海外と比べて犯罪が少ないのでは?」と感じるようです。
私たちにとってはなんの変哲もないお辞儀の文化ですが、外国人にとっては新鮮なのが面白いですよね。
四季が美しい
日本は4つの季節がはっきりしていますよね。春には桜が咲き、夏は太陽がまぶしく、秋は夜が長くなり始め、冬には雪が降ります。
季節が変われば目にする光景や耳にする音がガラリと変わります。外国人からは、このような四季の変化を羨ましがられます。
1年を通して夏みたいな気候の場所に住んでいて雪を見たことがない外国人もいれば、曇りの日ばかりで気分が落ち込んでしまうような土地にいる外国人もいます。
四季がある状況は、海外では当然のことではないことを日本人である私たちは噛みしめないといけませんね。
また、春のお花見なんかも外国人にとってはめずらしいイベントです。実は、レストランやバー以外の公共の場では飲酒が禁じられている国があります。
そんな国から日本へ来た外国人は、公園で堂々とお酒を飲めるのが特別なことだと捉えています。
海のバーベキューやピクニックなども同様です。一見すると同じことをしているようでも、細かなルールは国によって違います。
ですから、どんなに些細なイベントやアクティビティも母国とはまったく同じではないのです。
有名な観光地に行くのもいいですが、母国ではできない特別な楽しみ方をしたくて日本を訪れる外国人も多いのです。
【まとめ】 外国人は日本人が気づかない日本の良さを教えてくれる
如何でしたか?外国人が日本を気に入ってくれるのは嬉しいですよね。とても誇らしい気持ちになります。
また、彼らにどうして日本が好きなのかを聞いてみることで、私たち日本人が気付いていなかった良さを認識できます。
日本で生まれて日本で育っていると、何もかもが当たり前すぎるので世界に誇れる特別な文化が潜んでいるとは気付き難いです。
周りに日本旅行をした経験のある外国人がいる方は、ぜひ感想を聞いてみてくださいね。
思いもよらない日本の良さを再発見できるかもしれませんよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。