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カテゴリー:語学試験対策

留学するなら誰もが通る道!IELTSで高得点を取るための勉強法解説②

公開:2021/12/26 著者:高橋 美沙季 167 Views

前回の記事では、英語圏の専門学校や大学進学を希望している人であれば、必ず受けなければならないIELTSという試験の概要と試験の応募方法、高得点を取るのに効果的なテキストなどについて紹介しました。

特に英語圏の大学へ留学を希望し申し込む場合、現地の教育機関で勉強や研究についていけるだけの英語力が備わっているかどうかが必ず審査されます。その際、英語力の証明書となるのがTOEFLやIELTSのスコアでしたね。(今回はTOEFLの説明は割愛します。)

今回は前回の記事の後編ということで、IELTSの問題の対策方法と日常生活で気軽にできるIELTS対策について、IELTSの得点を伸ばすことに成功した筆者の体験談を踏まえながら紹介していきたいと思います。

 

 

ここで紹介していく勉強法や対策方法は、私がニュージーランド留学、そして大学院受験をする際に実際に試し、高得点を取ることができた方法です。自分に合いそうな勉強法だなと思って下さった方は、ぜひ挑戦してみてください!

前回紹介した通り、IELTSとは英語4技能を測定する試験です。ライティング、リスニング、リーディング、スピーキングの4技能それぞれで、バンドスコア9のうち何点かが平均で出されます。そして、4技能の平均をさらに平均したスコアがOverallのスコアとなります。

すなわち、ライティング、リスニング、リーディング、スピーキングの4つの技能のどれかが非常に苦手でスコアが低いと、足を引っ張ってしまいoverallのスコアが低くなってしまう恐れがあるのです。そのため、4技能それぞれでまんべんなく特典が取れるような対策が必要です。

 

IELTSでは幅広いトピックやテーマの問題が出題されます。普段から世界で起きている問題や政治、環境、教育、科学、歴史などのさまざまな分野に興味を持つことが重要です。

それらに対して自分の意見を持つことで、留学先の授業でも必要になるクリティカルなマインドや自分の意見を持ち、相手に分かりやすく伝える力のベースを作ることができます。

今回はライティングとリーディングで、私が実際に行っていた方法をお伝えしていきます。

アカデミックモジュールのライティング

 

タスク1: グラフや表、図を要約し解説(最低でも150語) 20分間
タスク2: 一般時事に関するテーマについて短いエッセイ (最低でも250語 ) 40分間

 

ライティングの試験内容は、アカデミックモジュールを受けるかジェネラルトレーニングモジュールを受けるかで異なります。

今回は海外の大学進学を目的とした人たちがこの記事を読んでいると思いますので、アカデミックモジュールのライティングの試験内容を紹介していきます。

アカデミックモジュールのライティングは、タスク1とタスク2という2つのパートに分かれています。

 

タスク1では、グラフや表、図が問題用紙に提示されており、その情報を読み取り要約して自分の言葉で書くことが求められます。何について書かれたデータなのか、データ同士の比較、プロセスの説明、何がどのように作用しているのかを英語で説明します。

タスク2では、意見や問題、論点についての自分の意見などをエッセイとして書くことが求められます。出題される問題の内容は、大学や大学院に進学する人たちの間で一般的に広く知られている一般時事であり、特定の人しか分からないようなテーマは出題されません。

タスク1もタスク2も、アカデミックでセミフォーマルな文体、そしてニュートラルな文体で書く必要があります。

 

ライティングの対策方法

ライティングの対策には、まずは公式の問題集をゲットすることを強くお勧めします。ブリティッシュカウンシルが出版している公式凡だからこその解き方のコツや効率のいい解き方のヒント、過去問をベースにした練習問題がしっかりと記載されているからです。

前回の記事で紹介した「音声ダウンロード付きIELTSブリティッシュ・カウンシル公式問題集」には、ライティングの練習問題とその丁寧な解説がついています。ライティングの対策で大切なのは、模範解答をしっかりと読み込み理解することです。

一度何も頼らずにライティングの問題をと言いてみましょう。その後、自分が書いた文章と付属の模範解答を横に置き、下の5つの部分ごとに見比べていきます。

 

①導入: 何について書かれているグラフ(または図、表)なのか
②概要: 図表の大まかな特徴を書く
③特徴1: 特徴である詳細1で数値を明確に示しながら説明する
④特徴2: 特徴である詳細2で数値を明確に示しながら説明する
⑤まとめ: この図表の大まかな特徴をパラフレーズしてまとめる

 

この5つの部分がしっかりと型として自分の書いた文章に存在するか確かめてください。この型を固定して書くことで、論理的で読みやすい高得点を取りやすい文章になります。

もし自分の文章に足りていない部分があったら、模範解答を参照して必ず色ペンで書き足すようにしましょう。

このように、新しいライティングの問題を解くたびに必ず模範解答を用いて自分の書いた文章と比較をするようにしましょう。

 

 

普段からできるライティング対策

私がオススメする方法は、インスタグラムの活用でクリティカルシンキングと表現力を磨く方法です。先ほどもお伝えした通り、ライティングには大学や大学院、その他一般時事的で誰もが関心を持つ物事がテーマとして出題されます。

今や触れたことがない人はいないであろうソーシャルネットワークシステムのインスタグラムには、世界のさまざまな問題を分かりやすく短い動画で紹介してくれるいいアカウントがたくさんあるんです。

アカウントを持っていない人でも、ブラウザからインスタグラムを開くことができますよ。インスタグラムには、大学で扱われる世の中の時事問題について分かりやすく動画や投稿でまとめてくれているアカウントがたくさんあります。中でも素晴らしいアカウントが、「Brut.Japan」というアカウント。

 

Brut.Japanのアカウントでは、リール動画で長くても3分ほどの動画をたくさん投稿してくれています。世界で課題になっている貧困、性差別、環境問題、労働環境、人種差別、動物虐待、宗教、フェイクニュース、陰謀論などさまざまな事柄を取り上げて事実のみを動画で伝えてくれています。その動画を見た人の感情に訴えてくる動画です。

ここにある動画を見て、事実を知ってどう思うか、どんなアクションができそうか、そのアクションによりどんな効果が期待できそうかなどを短い文章でまとめてみるのもいですね。ある事実に対する自分の意見を持ち、それを論理的に説明できるようになる練習になります。

時間がある人は、この動画の投稿のコメント欄に自分の意見をポストしてみてもいいでしょう。また、インスタグラムには他の人の投稿を引用して自分のストーリーにあげる機能もついています。これを活用し、自分の投稿として自分の言葉で意見を表現してみてもいいですね。

 

わざわざテキストを買ったり教科書を引っ張り出したりして、問題や課題に対する自分の意見を持つ練習をするのもいいですが、一番ホットで話題性のあるトピックが見つかるのはインスタグラムなどのソーシャルメディアですよね。

それらを情報源として上手く活用し、世界で起きているさまざまなことにアンテナを張り、意見を持ち表現する練習の場として最適ではないでしょうか。

ただし、情報を得るアカウントは公式のものや信憑性のあるアカウントにすることをお勧めします。以下、私がよく世の中の情報を取得するために閲覧しているアカウントを紹介しておきますね。

 

世界に目を向け自分の意見を持つ練習になる公式インスタグラムアカウント

 

リーディングで出題される問題

 

セクション1~3: 各セクションに対し長文一つが出題される。

 

出題される文章は実際に発売されたり使用されたりしている雑誌や書籍、新聞類からの抜粋です。しかし、専門知識を持たない一般人にも分かるようなテーマ文章なので専門知識は必要ありません。

時折、図や表、チャートなどの非言語情報が含まれる場合もあります。文章に一般的に知られていない専門知識や用語が含まれる場合は、文章の下に注釈がついていないので参照しながら読みましょう。

 

ライティングの対策方法

アカデミックモジュールのリーディングのスコアを伸ばすためにはズバリ、①文章全体の要約と流れをつかむこと。そして、②設問の種類を分類し、種類に合わせた解き方をすることが何より大切です。

 

① 文章全体の要約と流れをつかむ

長文を読み始める時にはまず、各パラグラフの最初のセンテンス「トピックセンテンス」に目を向けましょう。この部分に、このパラグラフは何について書かれているのかが要約されているからです!

各パラグラフのトピックセンテンスを読んだら、そのパラグラフ全部を読むことはしなくて大丈夫です。まずはとにかくこの文章全体の内容と流れをつかむために、全てのパラグラフのトピックセンテンスのみを読んで、横の空いているスペースなどに各パラグラフの題名をつけましょう。

最終的に、全て書いた題名を繋げると、この長文の全体の流れが分かります。要約になるのです。このプロセスを行うことで、設問で聞かれていることを応えるためには、文章のどの部分を見れば分かりそうかが予想しやすくなるんです。

 

ちなみにこの時点で行っておくと設問を解きやすくなることがもう一つあります。

パラグラフの題名をつけている最中に、文章の中に数字や年号などの英語とは異なる情報が紛れていることがあります。これらを見つけたら、丸でも星でもなんでもいいので自分でマークを一つ決めて、印をつけておきましょう。

なぜこれをしておくといいのかというと、設問の中には必ず、年号や数字などを参照して応える問題が含まれているからです。例えば、「時系列順に起きた出来事の要約を並び替えなさい」という問題が出題された際、つけておいた印を目印にすれば、いちいち年号がどこかどうかを探す必要がなくなりますよね。時間をロスしないための作戦なんです。

 

 

② 設問の種類を分類して最適な解き方をする

アカデミックモジュールのリーディングに出題される設問には種類があります。大まかに分けると、「詳細な質問」、「サマリー」、「マッチング」、「ヘッディング」、「多肢選択問題」、「正解or不正解or無回答」の6つです。

これらの問題の特徴を知り、長文の中のどの部分を見れば答えが載っているかを瞬時に判断してその部分を読み取ることが素早く問題を解くことの鍵です。

 

例えば、先ほど述べた「時系列に沿って出来事を並び替える」という問題であれば、長文の中にある年号の部分に目を向ければ答えが書いてある、というような判断力が必要です。

6つそれぞれの設問がどういうものなのか、そしてどこを見れば答えに辿り着くかを知るためにも公式問題集が活躍してくれます。それぞれの設問の種類の特徴を簡潔に分かりやすく説明してくれてあり、設問の種類毎に文章中で見るべき部分を解説してくれているんです。

リーディングの設問別の特徴と問題の解き方については、より詳しい説明を別の記事で書きたいと思いますので、お楽しみに!

 

普段からできるリーディング対策

 

・ポストイットを家の壁に!?

リーディングでさまざまなテーマの長文を読む際には語彙力は必要不可欠です。

リーディングの練習問題や模試を解いてみて文章中でつまずいてしまった意味の分からない単語を覚えるために、私自身が行っていた方法を一つシェアしたいと思います。

それは、「ポストイットに単語とその意味をかき、家の中でよく目が届く壁や柱などに貼りまくる」方法です!

 

表側に覚えたい英単語や表現をかき、その裏側に意味を日本語または英語で書き貼り付けます。普段家の中で過ごしていて目が届きやすいトイレの中やリビングの壁、自分の部屋のベッドに寝そべった時に見る壁などにとにかく貼りまくりました。

ふとした時にそれが目に入り、その度に単語や表現の意味を確認すると、一週間も経つとその意味がポンと出てくるようになります。

完全に頭に入ったなと思った単語のポストイットは外し、次に覚えたい単語や表現を貼っていきました。

 

・段落には全て題名をつける癖を!

大学や大学院の授業では、英語の長文を読む機会は多くありますよね。

また、英語を多く使う学部に所属していない人や、就職をしていて普段は英語の長文を読む機会があまりないという人たちも、ウェブサイトやコラム、英字新聞など自分の読みやすいものでもいいので手に取ってみてください。

そして、その長文を読む時に、「各パラグラフの題名づくり」を意識しながら読んでみて欲しいのです。

 

先ほどリーディングの対策方法として、トピックセンテンスを読んで題名をつけ。文章全体の内容と流れを掴むことの大切さをお伝えしました。

このプロセスを行うことに普段から慣れておくと、IELTSの試験だろうが新聞だろうが雑誌だろうがとにかく英語の長文を読む際の文章の要約力が格別に上がり、内容が頭に入りやすくなります!

せっかく英語の長文を読むのですから、その機会を無駄にしないよう意識して見るといいですよ。

 

ちなみに私は、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドで刊行されているインテリア雑誌やライフスタイル系、ウェルビーイング系の雑誌を読むことが趣味です。

ライターさんや研究や、コラムニストが書いた記事を、朝日が入るバルコニーや寝る前のリラックスした時間にハーブティー片手に読むことが習慣化しています。

集中して英語の文章を読むことができる時間帯や場所を見つけるのも、英語の長文を普段から読むためのコツかもしれません。

 

→ リラックスしながら記事を読むのを習慣化させよう!

 

ライティングとリーディングの対策に取り掛かろう!

ここまで、IELTSアカデミックモジュールのライティングとリーディングの試験概要、そしてそれぞれの効果的な勉強方法と普段からできる対策方法を紹介してきました。如何でしたでしょうか?

ここで紹介したものはSNSを活用した方法や趣味やリラックスの時間に取り入れることのできる方法なので、あまり難しく捉えずに普段から気軽に楽しく対策を続けていけたらいいですね!

ただし、両者の試験で出題される問題の形式や設問の種類を知っておくのは大変重要で、高いスコアを取るためには必ず行わなければならないことです。今回紹介した勉強方法を参考に、ぜひ挑戦してみてください。

 

 

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