留学するなら誰もが通る道!IELTSで高得点を取るための勉強法解説④ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:語学試験対策

留学するなら誰もが通る道!IELTSで高得点を取るための勉強法解説④

公開:2021/12/28 著者:高橋 美沙季 281 Views

シリーズ1番目の記事では、主に英語圏への大学留学を希望している人が受けるIELTS試験の概要と試験の応募方法、高得点を取るのに効果的なテキストなどについて紹介しました。

英語力の証明書となるのがTOEFLやIELTSで、それらのスコア提出が求められます。一昔前まではTOEFLの方が有名でしたが、近年はIELTSの方がスコアの精度が高いということから、IELTSを重視する教育機関の方が増えています。

大抵の教育機関では、TOEFLとIELTSどちらも採用していますが、信用性が高い試験としてIELTSを選択しておくと良いかも知れません。

 

 

シリーズ2番目と3番目の記事では、私自身が留学をした時に実践した高得点を取る方法を紹介しました。

そして、IELTSライティングとリーディング、そしてリスニングの試験問題の勉強方法と、日常生活で気軽にできる対策について紹介しました。

主に、SNSや自分のリラックスできる時間や隙間時間を使った無理のない範囲でできる対策方法でしたので、ぜひお勧めしたいです。

 

 

今回の記事は、IELTSシリーズもラストということで、IELTSアカデミックモジュールのスピーキングについて解説していきたいと思います。

まずは、IELTSアカデミックモジュールのスピーキングで出題される問題の形式や種類について知識を深めましょう。その後、日常生活で取り入れることのできるスコアアップ対策方法を紹介していきます。

前回、前々回のリーディングとライティング、リスニングの対策法に続き、今回もスコアアップのために見逃せないヒントがたくさんですよ!

アカデミックモジュールのスピーキングで出題される問題

 

アカデミックモジュールのスピーキング
パート1: 自己紹介とインタビュー (4~5分)
パート2: 短い質問と身近な事柄について詳しくスピーチ (3~4分)
パート3: 試験管と質疑応答形式のディスカッション (4~5分)
※なお、リスニングとスピーキングはアカデミックモジュール・ジェネラルトレーニングモジュールで内容は一緒です。

 

リスニングと同様、スピーキングでもアカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールで全く同じ形式の問題が出題されます。

スピーキングの試験は、ネイティブスピーカーの試験管と一対一の面接形式で行われます。

試験時間になると、試験管本人が待機室に呼びに来てくれ、試験を行う部屋に通されます。

 

・パート1

試験管が自己紹介を行なったあと、パスポートのチェックと本人確認が行われます。その後、試験管が身近なテーマに関する質問をしてくるので、その質問に答えます。トピックとしては、家族、イベント、季節、興味、仕事についてなどです。

 

・パート2

まず試験管からタスクカードが渡され、1分間の準備時間が与えられます。この1分間のうちに文章を読み、与えられたタスクを理解し、次の1~2分間で話す内容を整理します。この時、鉛筆メモ用の紙も配られるので適宜メモに使いましょう。

ちなみに、このタスクカードにはある特定のテーマと、その後の1~2分間のスピーチでカバーすべきポイントが書かれています。冷静によく読み、1分間でスピーチに含めるべきポイントをしっかりと準備しましょう。

1分の準備時間が終わったら試験管から合図があるので、すぐに1~2分でテーマについてのスピーチをしましょう。スピーチが終わると、試験管からそのテーマについての質問が複数(2つほど)あるので答えましょう。

 

・パート3

試験管がパート2のテーマに関連した事柄について質問をしてきます。受験者はそれに対して一般的な考えや意見を論理的に聞き手が分かりやすいように述べましょう。

 

 

効果的な対策方法

アカデミックモジュールのスピーキングの問題形式や内容を知ったところで、ここからはスピーキングの勉強をする時の効果的な方法について紹介していきたいと思います。

スピーキングで高得点を取りたい方が対策を行うのであれば、その問題形式に慣れた上でさまざまな表現をストックして口から出せるようにしておく練習が必要不可欠です。

 

スピーキングで高得点を取るには、伝える内容を論理的に分かりやすく言えているかどうかと、何度も同じ表現を使っていないかが非常に重要になります。

 

実はネイティブスピーカーが話しているみたいに聞こえていても、実は中身をしっかり見てみると論理性が皆無だったり、ただ言いたいことをつらつらと長く話しているだけだったりすると、全く高得点にはつながりません。

この部分を勘違いしてペラペラと「聞こえる」英語を話すだけでは、いつまで経ってもスコアが伸びないので注意が必要です。

では、論理的に話すとは、一体どう言うことなのでしょうか?

 

それは、起承転結や主張、理由・根拠などがはっきりとしていて、守備一貫した内容で話せていることです。

 

そのような論理的な話し方を練習するにはまず、公式問題集や公式サイトに乗っているサンプル問題や練習問題を使いましょう。以下の順番で応える練習をすると良いでしょう。

 

① 自分の主張
② 理由や根拠
③ まとめ

 

その際に、自分が話す英語をスマートフォンなどで録音しておくのがお勧めです。後でその録音を聞いてみて、客観的に聞いたら論理的ではなかったり、主張するための理由が甘かったりすることに気がつくでしょう。自分が改善すべき部分を録音音声で気付くことができるのです!

また、試験管やタスクカードで聞かれている質問の時制に注意しましょう。例えば、「What kind of music do you like?」と言う質問には現在形で応えるべきですし、逆に「Have you ever been to foreign country?」と聞かれた場合は過去分詞を使って応えるべきです。

質問文と応える文の自制を合わせることも、高得点を取るために大切なことになります。普段から、練習問題を解く時も時制に注目しながらとくといいでしょう。

 

 

普段からできるスピーキング対策

ここからは、私自身が留学をする前と留学をした後に高得点を取ることに成功したスピーキングテストのお勧め教材について、いくつか紹介したいと思います。

 

その① IDP公式Youtubeチャンネル

IDPの公式YouTubeチャンネルを検索すると、獲得したバンドスコア別のスピーキング試験のリアルな様子を観ることができます。他の3技能と違い、スピーキングの試験は当日、試験管と一対一で行う自然なコミュニケーションにとても近い試験です。

実際の雰囲気や間のとり方、進み方を目で何度も見ていた人の方が本番もリラックスして取り組みやすいはずです。実際に私も、自分が獲得したいスコアの参考動画をたくさん探して視聴しました。練習問題で自分は使うことができなかった表現や言い回しをしている受験者を見つけたら、すぐに真似して使うようにもしました。

Youtubeはお気に入りチャンネルとして登録しておきましょう。また、その動画を高評価すると、「高評価した動画」と言うページに行けばすぐにまた観ることができるので良いですね。この機能を駆使して、気に入った同じ人の試験動画を何度も視聴し、真似をしてみるのもおすすめです!

 

その② 類似表現のまとめノートを作る!

IELTSのスピーキングで高得点を取る条件の一つに、何度も同じ表現を使わないことがあります。同じ表現を繰り返し使ってしまうと、「流暢さと一貫性」や「語彙力」の得点が下がってしまいます。そこで、そこで、私が実践していたのが、コレです!

 

同じ意味を持つけれど、表現の違う英語をたくさんノートにストックしておくこと。

 

これは、上記で述べた「バンドスコア別スピーキング動画」を見た時に一緒に実践できる対策方法です。むしろ、動画視聴と一緒に行った方が効果的とも言えます。

方法は至って簡単。自分が目指すバンドスコアの動画を見て、この表現使えそうだな、と思ったらその表現をまずはメモしておきます。そして、同じ動画の違う部分で同じような意味を持つ英語表現が使われているかどうかを探すのです。

例えば、スピーキングでは自分の意見を述べることが多いので、その時に使う「私は〜と思っています。」という表現は動画の中に幾つあるかを探してみましょう。すると、バンドスコアの高い人ほど、以下のように複数の表現を使い分けていることが分かると思います。

 

自分の意見を述べるときのさまざまな表現

・ I believe that ….

・In my opinion ….

・It seems to me that ….

・As I see it ….

などなど

 

その他にも、「自分の経験を話す時の表現」、「予想をする時の表現」、「ディスカッションの時に使う表現」、「比較する時の表現」、「もう一度質問を聞きたい時の表現」は受験をする前に確実に複数自分の口から出せるようにノートにまとめ、練習でもたくさん言い換えをして使うようにしましょう。

 

自分の経験を話す時の表現

・Back when I was ….

・I once ….

・I remember when….

 

予想をする時の表現

・I guess ….

・I would say ….

・It’s possible that ….

 

ディスカッションの時に使う表現

・Yes, absolutely.

・Exactly.

・You have a point there.

・That’s not always the case.

・I’m not so sure about that.

・I don’t think so.

 

比較する時の表現

・-er than ….

・more 〇〇 than….

・better than ….

 

質問をもう一度聞きたい時の表現

・Sorry, I didn’t catch that.

・Could you repeat that, please?

・Could you say that again?

 

しっかり対策を立てて高得点を取ろう!

ここまで、IELTSアカデミックモジュール、スピーキングの試験概要と出題形式、対策方法と私自身が実践し高得点を取ることができた勉強方法を共有してきました。いかがでしたか?

スピーキングで高いバンドスコアを獲得するには、他の技能と同様にまずは出題される問題の形式や傾向を掴むことから始める必要があります。

パート1からパート3までどのような流れで試験が進むのか、どのような英語表現を使って話始めればいいのか、意見を述べるのかスピーチなのかそれともディスカッションなのか。以前の記事で紹介した公式問題集を使ってしっかりと把握しておきましょう。

 

また、普段の勉強では、とにかく自分が目指すスコアを獲得した人のサンプル動画をたくさん見ていい話し方の研究をすること。それが高得点への近道です。その時に、便利な表現をたくさん見つけてノートにストックしておくことを忘れずに。本番に向けて、それらを使って練習しましょう。

シリーズ4回に渡って、この「IELTS対策方法シリーズ」を紹介してきました。これで読む・書く・聞く・話す、4技能全てを網羅したので、早速対策に取り掛かりたい方もいらっしゃると思います。

留学先の大学などの入学に必要なスコアをしっかりと調べて把握し、早めに対策を始めてしまいましょう! Good luck!

 

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