留学中のメンタルの整え方について考えてみよう ~その1~
みなさんこんにちは!ニュージーランド留学経験者の美沙季です。
今回の記事のテーマは、「留学中のメンタルの整え方」についてです。語学力の向上を目的に語学学校へ通う人や専門分野を学びたくて正規留学をする人、はたまた現地で実際に就業体験をしてみたくてワーキングホリデーに挑戦する人など人それぞれです。
海外へ渡航するみなさん全員が何らかの目的を持っているはずです。そして、そのような目的なしでは、長期の海外生活を楽しむことは難しいでしょう。
でも、目的を達成するために一日一日を無駄にしないよう全力で生活をしていると、自分でも気がつかないうちに心に疲れが溜まっていることに気がつくことがあります。
海外で自分の家族以外の人と生活をしたり、言葉の壁にぶつかったり、文化の違いによる誤解や衝突が生まれたり…。どれも自分の成長につながる大切な経験だからこそ、その時その時の心のケアが必要になります。
そこで今回は、私自身がニュージーランド留学中に心掛けていた自分のメンタルの整え方について紹介していきたいと思います。具体的に、心が休まるエピソードや、素の自分に戻ることができた体験などを深掘りしていきます。留学中だけでなく、みなさんの留学準備中の焦りや不安の解消のために少しでも役に立てば幸いです。
留学中のメンタルヘルスの重要性について
学生での留学だと初めて親元を離れて長期の海外生活を送ることになりますし、社会人であっても人生で初めて長期滞在をすることになります。慣れない海外の環境の中でさまざまなストレスから、精神的に不安定になってしまう人は少なくありません。
特に人生で初めて留学に行く学生たちのために、日本をはじめ世界には多くの留学生のメンタルヘルス支援団体が存在しています。また、留学生の体やメンタルの不安を取り除くために、現地の学校にある保健室や留学生支援センター、国際交流課なども積極的に無料カウンセリングや定期的な観察を行っているようです。
このような団体のサポートを受けたり現地の職員に悩みを聞いてもらったりすることは留学生のメンタルヘルスにとってとても有効です。
しかしながら、自分の心の悩みを普段から自分自身でケアしてあげられたら、きっとこれらのサポートはより効果的に感じるのではないでしょうか。
普段の生活の中でちょっとした息抜きをしたり、ほっとする時間を作ったりしてみる、思っていることを整理する時間を作ってみるなど、ほんの少しの習慣で留学中のメンタルヘルスは劇的に改善します。
私自身、留学中には人間関係や自分の将来への不安、言語や文化の壁にぶつかることがあり、その度に悩みました。しかし、それらは全て自分の成長につながるものだと、上手く自分の中で折り合いをつけられたことで、むしろプラスに捉えることができました。
そう思えたのも、自分のメンタルヘルスを意識して行っていた日々のちょっとした行動のおかげだと思っています。ここからは、私自身が自分の心のケアとして行い、実際に効いていると感じた行動を紹介していきます。
留学中メンタルが整った行動① マニキュアを塗る
マキキュアを塗ることが、なぜ留学中のメンタルヘルスを保つのに効果的なのか、驚く人も多いのではないでしょうか?
私は自分の爪の色を塗るときの気分によって変えるのが好きで、日本にいる時からいつもさまざまな色を塗っていました。留学中にも現地でお気に入りの色のマニキュアを購入し、ステイ先の自分の部屋の鏡の前にはいつもたくさんのマニキュアが並べてありました。
マニキュアを塗るのは大体夜の静かな時間帯でした。私のホストファミリーたちは寝るのがすごく早かったので、夜も10時になると家はシーンと静まりかえっていることが多いです。
そんな静かな夜、寝る前に飲むと寝付きが良くなるカモミールティーを入れて、リラックスできる好きな音楽を流します。この寝る前の静かな数十分が私にとって一日を振り返ることのできる貴重な時間でした。
音楽を流しながらゆったりとした部屋の中で、私はその日の気分に合わせて一本マニキュアを選びます。そして、利き手である右手とは逆の左手の爪から丁寧に、焦らず、ゆっくりと一本一本色を塗っていきます。
少しでも筆の角度を変えてしまったり、液をつけすぎたりすると色が爪からはみ出てしまうため、とにかく落ち着いて筆を滑らかに爪の生え際から先に向かって筆を滑らせます。
この筆を滑らせている間、私はとにかく無になれるのです。目の前のことだけに集中できる、とってもマインドフルネスな時間。マニキュアを塗っている間、私は余計なことは考えません。自分の爪がおしゃれに綺麗になることだけを考えて筆を滑らせます。
全ての爪の色を塗り終えた後も、まだマインドフルネスな時間は続きます。マニキュアを塗った後は、マニキュアが完全に乾くまで待たなくてはいけません。しかも、その間少しでも何か作業をしようものなら集中して塗り終えた綺麗な色が一瞬にして剥がれてしまうんです。
爪が完全に乾くまで、空気の乾燥具合や風の有無によりますが大抵の場合20〜30分はかかります。その間はとにかく手作業や家事などはできません。逆に言うと、その数十分間は心を落ち着かせてゆっくりすることを楽しむ時間になるのです。
私の場合、爪が乾くのを待つ時間は洋書を読むか、音楽にどっぷりと浸かっていました。留学中は、できるだけ多くの洋書を読むことを目標にしていました。
でも、いざ学校で本を広げてもその日の課題や授業の準備、友人との会話を優先してしまい集中して読書をすることができずにいました。そこでマニキュアを乾かしている間に読書をしてみたら、とにかく本の内容が頭に、そして心にスッと入ってくるのを実感したんです。
また、この時間を使って高音質のヘッドホンをつけて自分の好きな音楽を聞くこともできます。 誰にも邪魔されず、とにかく爪が綺麗に乾くことだけを待つこの時間は、素敵な音楽に耳を澄ますのにピッタリです。
留学中はとにかく毎日、どんな時も人に囲まれて過ごすことが多いので、このように1人でじっくり一つの音楽に向き合うことがどんなに貴重なことか、気づくことができました。
「マニキュアを塗ること」がなんで留学中の心のケアにつながるのか、マインドフルネスな時間なのか、想像できましたか? 「目の前のことに集中しないといけない」、「動いてはいけない」という状況って、意外と私たちが生活している中であまり経験しないですよね。
マニキュアを塗っている時のように、完全に今自分がしていることに集中する時間が毎日忙しい留学生活の中で必要とされているのかもしれません。
留学中のメンタルヘルスの大切さ
この記事では、留学中にメンタルヘルスをケアすることの大切さ、そして筆者自身が留学中に自分のメンタルを健康に保つため行っていた習慣をお伝えしました。
留学先で自分の夢や目標を叶えるには、まずは自分自身の体と心の健康が第一。心が元気であればどんなことにだって挑戦することができます。この「留学中のメンタルヘルスについて考えてみよう」シリーズでは、筆者や同じ時期に留学を経験した友人たちが行っていたマインドフルネスな習慣や行動も紹介します。
これから留学を予定しているみなさん、現在留学生活を送っている方々の毎日が少しでも素敵なものになるヒントをお伝えしていければ幸いです。次回の記事もお楽しみに。