留学中のメンタルの整え方について考えてみよう ~その2~
みなさんこんにちは!ニュージーランド留学経験者の美沙季です。
留学中のメンタルのケアの方法ですが、前回は「マニキュアを塗る」と言うマインドフルネスな習慣を紹介しました。「記事を読んで試してみたよー!」という方がいらっしゃれば嬉しいです。
マニキュアを塗るというちょっとした行為が、ほっと落ち着いて今起きている目の前のことだけに集中する時間を与えてくれるのでしたね。今回も、筆者がニュージーランド留学中に意識的に行っていた心を整えるための習慣・行動を紹介していきたいと思います。
留学中メンタルが整った行動② 1日に最低20分日光を浴びる
留学生活中に「理由は分からないけど心がスッキリしない…。」とか、「考え事がまとまらなくてずっともやもやしている…。」なんて時は、部屋の中にこもっていないで外へ出てみましょう!
「気晴らし」と言う言葉があるように、なんだか心がスッキリしないと言う時は「気を晴らしに」外に出て太陽の光を浴びるのが効果的です。
ニュージーランドでは少し体調が悪いと感じた時や、憂鬱な気分の時はお日様に浴びれば元通り元気になるという考え方が一般的です。
私の友達がホストファミリーに風邪を引いてしまったかも…と相談した時には「大丈夫、大丈夫。あったかくして外に出て、太陽を浴びていればすぐに治るよ。」というアドバイスをもらったそう!
さらに私自身も、課題が多く追い込まれている時は部屋の中に籠らないで、テラス席のあるカフェへパソコンを持っていって課題をこなしたり、ステイ先の庭にあるテーブルでレポートを書いたりしていました。
でも、一体なぜ太陽の光を浴びると体調が整い、留学中のストレスやもやもやを軽減してくれるのでしょうか?
実は、太陽の光を浴びることで私たちの体内にビタミンDと言う重要な栄養素が分泌されるのです。ビタミンD とは、免疫力の調整、維持に大きく影響のある栄養素。ウイルスなど、体に悪影響を及ぼすものから守ってくれるのがビタミンDです。ストレスの多い留学中の体調維持に大いに役立ってくれる栄養素ですね。
太陽の光を浴びることの精神面へのポジティブな影響もたくさん報告されています。太陽の光を浴びることで、体内で「セロトニン」と呼ばれる幸せホルモンが活性化します。
日中十分太陽の光を浴びて「セロトニン」を体内で作り上げることで、夜になると「メラトニン」と言う心身をリラックスさせる効果のある物質が分泌され、質の良い睡眠につながると言うメカニズムです。
太陽の光の身体、精神面への効果を十分に発揮させるためには特に朝日を浴びることが重要とも言われています。可能であれば朝起きたと同時に部屋の窓を開けるか外に出て、朝一番の太陽光を浴びながら一日が始まる前にほっと一息着く時間を作りたいですね。
留学中の試験期間や重要なプレゼンテーション、ディスカッションなどがある精神的にも体力的にもハードな時期には意識的に外に出て太陽の光を浴びることを忘れずにいたいですね。
ただし、南半球にあるニュージーランドの日差しはとっても強いので、外に出る時は日焼け止めを塗るのを忘れずに!気づいたら顔が真っ赤になっていることもしばしば。日焼け止めを塗らずに長時間日差しを浴びているのはかえって危険なので、一回の日光浴は長くても15~20分程度が良いとされています。
留学中メンタルが整った行動③ 動物と触れ合う時間を作る
私が留学中のメンタルヘルスを維持・向上するために定期的に行っていたことの中に、「動物と触れ合う時間を作ること」があります。
実は私が滞在していたホストファミリーの家には黒い大きなテリア犬が一匹いました。名前はジェシー。もともと動物、特に犬が大好きな私は、ホストファミリーが決定したという通知を受け、犬を飼っているという知らせを受けた瞬間とても嬉しかったのを覚えています。
犬には犬好きな人を見抜く能力があるのでしょうか?留学初日にホストファミリーの家に入った瞬間、それまで会ったことのない私にジェシーは飛びついて歓迎してくれました。そして私が自分の部屋で大量の荷物を整理している間も、ずっとすぐそばで尻尾を振りながら荷物整理が終わるのを待っていました。
その日から毎日、ジェシーは私が帰宅すると必ず玄関までやってきて出迎えてくれ、私が自分の部屋に荷物を置いて家族みんながいるラウンジへやってくるのを確認してから自分も家族のそばへ戻るようになりました。
ハードワークな大学での授業に疲れ果てて帰ってきても、必ず待っていてくれるジェシーの姿にいつも癒されていました。
また、ホストファミリーと一緒にジェシーを連れてビーチにいったり、トレッキングをしてウェリントンの素晴らしい景色を見に行ったり、日常的に体を動かす習慣もつきました。
実は、犬や猫、うさぎなどのペットと触れ合うこととストレス軽減の関連性が多くの研究で明らかになっています。「アニマルセラピー」と言う言葉も存在するように、ペットを抱きしめたり動物と一緒にくつろいだりすると私たちの体の中に「オキシトシン」と呼ばれる幸せホルモンが多く分泌されます。
この「オキシトシン」と言うホルモンは、脳の疲労感を軽減し、精神を安定させる効果があるのです。また、その可愛い見た目やひょうきんな行動にもとにかく癒されますよね。
また専門家によると、ペットと生活することで私たちの日常での運動量も増加するそうです。特に犬を飼っていると毎日数回の散歩に連れて行く必要があったり、家の中でもおもちゃなどを使って遊んであげたりする必要がありますよね。
ペットを飼うとこのような基本的なお世話が必須となるため、飼い主の生活サイクルが定着、安定し、健康な生活習慣への改善が期待されます。
確かに、私のホストファミリーの家にペットのジェシーがいてくれたことで、ホストファミリーとともに毎週末行った険しい山道のトレッキングや海沿いの長距離散歩をすることが私自身のルーティンにもなりました。また、毎日学校から帰宅してジェシーをハグする瞬間が最高の癒しの時間でした。
ペットのジェシーのおかげで、私の留学中のメンタルヘルスは保たれていたのだろうと思います。日本に戻った現在も定期的にホストファミリーのメッセンジャーから届くジェシーの写真や動画を見て癒されています。
身近なリラックス方法を見つけよう!
今回お伝えした具体的な習慣は、「外に出て日光を浴びること」と「動物と触れ合う時間を作ること」でした。どちらも、私たちの体の健康に加え、「幸せホルモン」を分泌し私たちの精神面へのポジティブな効果のある習慣だと言うことが研究によっても示されています。
留学生活の悩みやストレスで心がもやもやしたり、心配事で眠れなかったりする場合は、まずはここで紹介したような簡単に試すことのできることから試してみましょう。その上で、大学や語学学校にあるカウンセリングサービスや留学生サポートセンターなども活用しましょう。そして、一緒に留学をしている友人、日本にいる家族や兄弟、担任の先生など信頼のできる人に話を聞いてもらうと効果的でしょう。
みなさんの留学生活がより良いものとなるよう、日々の心のケアをしっかりとしていきましょうね。次回の記事も「留学中のメンタルヘルスについて考えよう」をテーマに、マインドフルネスな習慣を紹介していきます!お楽しみに。