スペイン留学の目的が決まったら、最初に考えるのが学費や生活費はどのくらい必要なのかという部分です。日本でもそうですが、スペインは地域によって多少物価の違いがあり語学学校や滞在都市、滞在手段によって費用は変わってきます。例えば、日本人にも人気の高いマドリードやバルセロナといった大都会では、他地域と比べて生活費が高く、田舎に行けば行くほど生活費が安くなります。かと言って、家賃を抑えようと留学生がいない地域や危険な地域に住むのは、治安の問題もありお勧めしません。それぞれのビザの種類を考慮して、スペインに1年間滞在した場合にかかる費用についてご紹介します。
学生ビザで12カ月間通学する場合
スペイン留学で学生ビザを取得する際には、在京スペイン大使館でしか申請・受領ができないため、東京在住の方以外はその際の交通費2往復分の費用も頭に入れておく必要があります。また、必要書類に健康診断書というのがあるのですが、こちらの費用は病院によって金額が異なりますが、おおむね2,000~5,000円程度とお考えください。こちらでは学生ビザで12カ月語学留学をした場合の費用の目安についてご紹介します。
項目 | 期間 | 詳細 | 合計 |
---|---|---|---|
授業料(週20レッスン) | 12カ月 | 約8万円×12カ月 | 約96万円 |
ホームステイ滞在費用 | 3カ月 | 約9万円×3カ月 | 約27万円 |
シェアハウス滞在費用 | 9カ月 | 約8万円×9カ月 | 約72万円 |
往復航空券 | – | 約14万円 | 約14万円 |
健康診断費用 | – | 約5千円 | 約5千円 |
海外旅行保険 | 12カ月 | 約2.2万円×12カ月 | 約26.4万円 |
合計 | 約236万円 |
ワーキングホリデービザで4カ月間通学した場合
スペイン留学のワーキングホリデービザを取得する際には、在京スペイン大使館でしか申請・受領ができません。学生ビザ申請と異なる点は、ワーキングホリデービザ申請に合わせて、N.I.E.(外国人登録)の申請書類を同時に提出しなければなりません。N.I.Eの申請フォームはスペイン語様式になっており、記入例なども大使館ホームページにはないため、スペイン語が堪能でない段階では分かりづらいのが難点です。
項目 | 期間 | 詳細 | 合計 |
---|---|---|---|
授業料(週20レッスン) | 4カ月 | 約8万円×4カ月 | 約32万円 |
ホームステイ滞在費用 | 3カ月 | 約9万円×3カ月 | 約27万円 |
シェアハウス滞在費用 | 9カ月 | 約8万円×9カ月 | 約72万円 |
往復航空券 | – | 約14万円 | 約14万円 |
健康診断費用 | – | 約5千円 | 約0.5万円 |
外国人登録費 | – | 約1,200円 | 約1,200円 |
海外旅行保険 | 12カ月 | 約2.2万円×12カ月 | 約26.4万円 |
アルバイト収入 | 10カ月 | 約9万円×10カ月 | 約90万円 |
合計 | 約82万円 |
スペインでのアルバイトの時給は?
スペインでは公的な最低賃金の設定はありませんが、月額ごとの最低賃金は決まっています。2017年度のスペインの最低賃金は、月額707.60ユーロ(約93,000円)、そして標準労働時間が週に40時間と州の法律で定められています。
時給に換算すると5~6ユーロ(約660~790円)程度だとお考えください。職種については、近年ブームになって久しい日本食レストランでのアルバイト募集が多い傾向にありますが、スペイン語力に自信がある方は、スペイン語力を発揮できそうな職種にも目を向けてみましょう。
※€1=132円で換算。
※為替レートにより変動します。
※追加提出する書類等がある場合があるため、必ずスペイン大使館公式ホームページで事前確認してください。