スペインの特徴と語学学校
スペインはアフリカ大陸とアメリカ大陸両方に近いという地理的特徴から、歴史的にも文化・文明の極めて重要な役割を果たしてきた経緯があります。17の自治州と50の県から成り立っており、それぞれの州によって独自意識の強い地域も多く、一言でスペインと言っても都市によって様々です。現在スペイン語は中国語と英語に次ぐ母語人口の多さを誇る言語となっており、最近では中南米のみならず、アメリカ合衆国でもスペイン語を母語とする人が増えています。
スペイン留学では世界中から留学生が集まり、スペイン語学習はもちろん、現地企業でのインターンシップを組み合わせた語学学習プログラムが人気です。現地のスペイン人たちの中で就業体験が経験できるため、帰国後のアピール材料になります。スペイン語留学をする際の注意点として、スペイン以外のスペイン語圏の国は比較的治安が悪いということです。安心してスペイン語学習に励みたい場合は、本国スペインを留学地に選択されることをお勧めします。
マドリード/スペイン中部
マドリードは、スペインの首都にて最大の都市です。スペインにおける学術と経済の中心で、人口はおよそ320万人が暮らすヨーロッパ指折りの大都市です。マドリードは、スペインの真ん中に位置し交通のハブ的な存在で、他の都市へのアクセスも抜群です。夏はとても暑く、冬は寒いのがスペイン中央部の気候です。ただし湿気がないので、日陰に入ればそれほど暑さはさほど苦になりません。
近代的な都市に発展しながらもスペイン王国時代の面影を残すマドリードは、スペイン全体を背負っているような気品が感じられ、スペインはマドリードを中心に動いています。近年急激にモダンな街並みに進化していますが、同時に大きく開放的な公園もあり、都会の中でも息抜きできる緑や自然が多いのも特徴です。ジョギングをしたり、芝生で昼寝をしたり、犬の散歩をしたりと、都会にありながら緑あふれる市民の憩いの場としてマドリード市民に愛されています。
州内には3つの世界遺産を擁するほか、スペイン王家のコレクションが展示されたプラド美術館や、あまりに有名なピカソ「ゲルニカ」のあるソフィア王妃芸術センターなどがあり、スペイン留学中にこのような観光地を堪能しましょう。
バルセロナ/スペイン東部
バルセロナと言う都市は、1992年に開催されたバルセロナオリンピックで一躍世界から注目されました。スペイン北東部に位置するバルセロナは、首都であるマドリードに次ぐ第二の都市で、独自のカラーを持ったカタルーニャ地方の中心地でもあります。マドリードとはまた違った雰囲気で、カタルーニャ地方独自の歴史を歩んできたことから、文化もそれ相応にオリジナリティに富んだものになっています。
使われている言語は、バルセロナではカタラン語(カタルーニャ地方の独自の言葉)が日常的に使用されており、公用語としてスペイン語がつかわれます。電車やバスなどの公共機関でのアナウンスでは、カタラン語・スペイン語・英語の順に話されることが多く、いかにバルセロナでは独自の文化を維持しているのかが分かります。気候は全土的に空気が非常に乾燥しているスペインの中で、バルセロナは海に近いことから少し湿度が高めで一年を通じて過ごしやすい都市です。
バルセロナは、建築家ガウディや、画家のミロ、ピカソ、そしてダリと世界的な芸術家を多く輩出した文化都市でもあり、彼らの残した歴史的に重要な芸術品や超一級の建築物は一見の価値があります。アンダルシア/スペイン南部
スペインの最南部にある、スペイン第4の街・州都セビージャはフラメンコ発祥の地であるため、フラメンコ留学をされる方に人気のある街です。このアンダルシアは、典型的な地中海性気候で夏はまばゆい太陽が輝き、1年を通して温暖な気候で雨も少なく比較的過ごしやすい地域です。そのため、人々はとても陽気で明るい人が多いと言われています。
かつてこの地を支配したアラブの影響が色濃く、イスラム時代に建てられた遺跡が今も多く残っており、エキゾチックな雰囲気を持つ街並みが特徴的です。定番の観光スポットは、絵画から抜け出したかのような白壁の家々に囲まれた「白い村」です。太陽がまぶしく照り付ける褐色の大地と、真っ青な地中海とのコントラストは、圧巻の美しさです。
他にはアルハンブラ宮殿があるグラナダ周辺をはじめ、世界遺産となったスペイン最大のカテドラルや、12世紀末にイスラム教徒によって建てられたヒラルダの塔、そしてかの有名な闘牛が盛んに行われているのもこのアンダルシアです。フラメンコや闘牛が有名なアンダルシアは、いわば日本人がイメージする「スペインらしい街」なのでスペイン留学中に観光したい地域です。